2016年11月4日金曜日

根気、ガッツ、grit

下記の内容はブログにすでに書いていたような気がするが、探しても見つからなかったので、書いておこうと思う。

地元NPの勉強会の席で、「子芋さんにはinspire されますわ。」、と言ってきた人がいた。
役員選挙に果敢に立候補し続けて、3回目にして当選かつ副会長に就いた子芋の話を知ったのこと。(関連記事:http://koimokko.blogspot.com/2016/05/np_12.html )

彼女は地元の教育委員会の役員になろうと頑張っているとのこと。なかなか教育委員会の役員になるのも大変なようだが、子芋でも3回チャレンジしつづけたら役員になれたというのが、彼女の励みになれば何よりである。続けて立候補しているだけでも、名前と顔を覚えてもらえるよい機会になる。

考えてみると、子芋の根気強さに及んでは、他にも例が結構ある。

  • NPプログラムに入る準備はたぶん全部で3年くらいかかった(と書くと1行にもならんが、この中に波乱万丈あり。)
  • 遠距離夫婦生活は8年近くしてしまった(長すぎ。この中にも波乱万丈あり。)
  • グラントに応募してから研究をおえて、ご褒美の学会に行くまでに2年弱かかったし(そして今まさに論文を作成中)
  • 今やっているpost-master's program も入学から卒業まで2年がかりの挑戦
ダメでもともと、転んだらまた起きる、というスタンスで物事を進めるのはラクではないし、このペースでやっているといろいろな人生の課題を全うするのに人の軽~く倍はかかってしまいそうなので、皆さまにお勧めするつもりは全然ない。

とくに妊娠したいという希望がある人には要注意である。患者さんのリプロダクティブヘルスをサポートすることに熱意と時間をかけてきたがために、子芋のカラダは妊娠しないように呪われてしまったか?なんて思ったり。

ま、でもこれも人生、こんな人もいるね、と思っていただけると、読者のなかには気持ちが楽になる方があるかも、と思って書いてみた。







2016年11月3日木曜日

秋学期

なんとまぁ、10月はたった1回しかブログを書いていなかった。

今年も2か月足らずとなった。なんとかここから挽回していこう。

おかげさまで、学校のほうは今学期8週間目。4回あるテストのうち2回は終わって、あと約6週間の授業と2回のテストを残すのみとなった。毎週毎週かなりボリュームがあってしんどいが、幸い今学期は夏学期のようなレポートの課題はない。とにかく淡々と内容を理解して、週ごとのミニテストを受けて、の繰り返しなので、新しい仕事とも何とか両立できている。

先生がレクチャーで使っているパワーポイントが写真や表が豊富で素晴らしく、インク代はかかるが、カラーで印刷して、それに書き込みながら勉強。

今学期が終わったら、授業があと2科目と、実習が2科目。前の仕事のように3か月の夏休みはないので、1学期に1科目ずつやっていくから、終了までに2018年の春までかかるが、へこたれないでがんばろう。

2016年10月1日土曜日

性暴力の「発見」よりも、性暴力があるかも、という「前提」でのケアへ

大学生を対象とした性暴力についての研究発表を聞いていて、いろいろと思うところがあった。

どのくらいの割合の学生がパートナーからの身体的・精神的・性的暴力を受けているか、またキャンパス内・キャンパス外の医療者が暴力のスクリーニングをしている(と学生が報告したか)か、といった研究データ自体には価値がある。表立っていないけど、実際に起こっている深刻な状況を浮かび上がらせるから。こういうデータはいくらあっても困らない。

けれども、そのデータをもとに、だからもっとスクリーニングをやらなければ!、という解釈には子芋は疑問を持つ。

スクリーニング自体は悪いことではないし、それに対応できるリソースも用意しておくべきだが、スクリーニングで「No」と出たら、「あーよかった。」と次の話題に進む、というやり方は限界がある。なんせ、3-4人に一人は何らかの暴力を受けた経験があるのである。スクリーニングで患者さんが「打ち明けた」ら、こう対応、というんではなくて、
打ち明けようが打ち明けまいが、暴力の経験があるかもしれない、という姿勢で望む(trauma-informed care)ほうが現実的である。病気の患者さんの採血をするときだけ手袋をするんじゃなくて、誰の採血をするときも手袋をはめる、ユニバーサルプリコーションと同じような考え方。

それから、杓子定規の「スクリーニングの質問」をするんでなくて、その時のシチュエーションから派生する質問の仕方をするほうが効果的である。(ただし簡単というわけじゃない。)

なんて、偉そうに書いているが、これらは子芋の新発見ではなく、暴力に関する研究者から教わったことである。

スクリーニングして暴力の被害者を見つけよう!という姿勢のかわりにできることはいろいろある。
  • 「残念ながら暴力を経験している女性(男性も)はすごく多い。もしXXさん自身やお友達が何か困った状況にあったら、いつでもここに来てください。ここは安全なところです。」というメッセージを伝える。
  • 「コンドームを使いたいと思っていても、実際の場面で使えなくて困っているという女性は少なくないです。XXさんの場合はいかがですか?」と尋ねたり、そこからパートナーにも気づかれずに使える避妊法の話に持って行ったり(たとえば銅付加IUDで、月経を止めずに避妊できる。性感染症は防げないけれど、少なくとも妊娠は防げる。リスクリダクション。)
  • 主訴がたとえ「転んでヒザ擦りむいた」でも「ケガをして来られる患者さんの中には、パートナーにパンチされたり押し倒されたりしたゆえのケガの方が少なからずいらっしゃいます。」とふってみたり、
  • 主訴が「のどの痛み」でも「のどの痛みで見える患者さんの中には、オーラルセックスでクラミジアに感染した方もいらっしゃいます。」といって、sexual history に話をもっていったり、やり方は無限。

そして、暴力の被害者を見つけ出すというミッションに重きを置かないほうが、不思議なもので、かえって打ち明けられたりする。

「身体的・精神的・性的暴力を受けたことがありますか?」という決まり文句では、そもそも本人が暴力を受けているという認識がないと、「はい」とは答えようがない。多くの人は、自分自身に暴力を受けた経験こそなくても、身近な家族や友達が暴力を受けているのを目撃したり、話に聞いたりしている。ゆえにあるいみ暴力にマヒしている可能性もある。

まとめ:
暴力のスクリーニング重視(早期発見&早期治療みたいな)の姿勢から、暴力が身近にあることを踏まえてのリスクリダクションにシフトしていきませんか、ということ。

スクリーニングの質問に対する「はい・いいえ」では拾いきれないほど巨大な問題に柔軟かつしたたかにタックルするために、クリエイティブな発想をしていきたい。




2016年9月29日木曜日

4年ぶりのNPWHカンファレンス

2010年、そして2012年と2回参加したあと、すっかり足が遠のいていたNPWHのアニュアル・カンファレンスに4年ぶりに戻ってきた! 今回はルイジアナ州ニューオーリンズ!

2年前の11月にリサーチのファンドに応募した。(ファンドを受けるのは6チーム、うち2チームがNPWHカンファレンスに招待されます、という触れ込み。リサーチの内容よりも、カンファレンス招待というところに惹かれて応募。)

本当は去年の8月までに結果をまとめるはずだったけど、
IRB(倫理委員会)の審査に手間取り、また夏休みの到来という不利な状況に陥り、
結局研究の実施は夏休み明けまで持ち越し。
でもって、12月に最終報告書を出して、
その結果が出たのが5月。
晴れて今回のカンファレンスに招待された。

そして、ついに、今日、ポスター発表。わーい!
パワーポイントでの発表は2012年にやったが、今回は初ポスターだった。
いろいろ勝手がわからず、事前の練習をしすぎた。

とまとまん、ポスター作成、箱詰めありがとう。
バスの時刻も調べてくれてありがとう。
聴診器を取りに戻ってくれてありがとう(あるレクチャーの持ち物として今回持ってくるように言われていたが、職場に置いてきてしまい、出発直前に取りに戻った。)

ここまでくるにあたっては、たくさんの人からの励ましと、
思いがけない落とし穴の数々がありましたわ。
最後の課題は、論文にすること。

カンファレンスでたくさんのいいレクチャーを聞けてうれしい。ブログのネタもいっぱい。

2016年9月22日木曜日

クリニックの「出前」に必要なさまざまなロジスティクス

先日小児科に「出前」に行く話を書いた。「出前」とひとことでいっても、普段外来でやっていることを別のクリニックに持っていくには、自分のカラダが行くだけではだめで、いろいろなロジスティクスが伴わないといけない。

前の前の仕事の時、ある私立大学に月1回行ったり、一般産婦人科のクリニックに週1ペースで行ったりしていたので、スーツケースに必要なものを一切合切詰めて渡り歩く、という経験はあるんだが、また改めて同様のことをするとなると、思っていたよりも、あとからあとから難題が持ち上がる。

特に今回は、IUDやインプラント式の避妊薬の処方(処置)もできるようにするのが重要なので、スペキュラムはディスポーザブルのを使うにしても、tenaculum とかring forceps (日本語でどういうのか忘れました)とか、ディスポでは手に入らない道具をどうするか、という課題にぶつかった。滅菌されてパックされた道具を持っていくのは簡単だけど、使用後が問題。

それから、膣分泌物を見るのに使う顕微鏡が小児科にはないので、それを用意してもらったり、部屋の雰囲気はあまり子どもっぽくないように配慮してもらったり、時間帯もティーンが来やすいよう午後ー夕方にしたり、でもその時間帯だけだと部活を休めないティーンには意味がないので、午前中とか土曜日の時間帯も検討したり。

必要なこまごまとしたものを全部持って行っていったつもりでも、まだ漏れているものがあったりして、まだまだ試行錯誤だ。

訪問看護をしているナースたちは、きっとこういう「準備」において優れているに違いない。

2016年9月21日水曜日

Google に birth control と入れて検索すると?

アメリカのGoogle で避妊 "birth control" とか、"IUD"などとキーワードを入れると、右側にサマリーが絵付きで出るようになった。すばらしい!

https://www.google.com/webhp?sourceid=chrome-instant&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#q=birth%20control

https://www.google.com/#q=iud

https://www.google.com/webhp?sourceid=chrome-instant&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#q=birth+control+shot

https://www.google.com/search?q=implant&oq=implant&aqs=chrome..69i57j0l5.1205j0j9&sourceid=chrome&ie=UTF-8#q=nexplanon

これは、Googleと、National Campaign to Prevent Teen and Unintended Pregnancy というグループの協力によってできたものらしい。

そして、左側に上がってきている検索結果も、Bedsider.org や、YoungWomensHealth.org といった信用できるサイトが上位に来ているので、情報を求めている人に、非常に役立つと思う。

2016年9月20日火曜日

電子カルテで決まる吉凶

アメリカで働き始めて、今で3種類目の電子カルテと格闘している。

昨日書いた出前先の小児科クリニックでもまた別の電子カルテなので、それを入れると4種類目になる。

どの電子カルテでも、一定のルールを満たすように作られているはずであるが、使い勝手、見やすさ、は本当に4種4様である。

個人的な好みNo.1は前職の電子カルテ。まぁ、一番慣れているというのはあるけど、それを除いても、基本的に見たい情報が見やすく手に入るカルテだった。感覚的にクリックすると、たいがい予想通りのアクションが起こる。

好みNo.2は、出前先の小児科クリニックの電子カルテ。これもかなり見やすい。紙のカルテを開くのと同じような感覚で使える。配色を好きなようにできるのも気が利いている。そういう単純なことで、見かけの印象はずいぶん変わるもの。

残念ながら、子芋がメインで現在使っている電子カルテは、涙ものである。
なんでこんなに「分かりにくく」作れるのか、わからん。

少しでもカルテの入力時間を削減すべく、今自分用のテンプレートを作成中であるが、他の人がすでに作っている「お気に入りフレーズ」や「検査セット」が移植できないのが至極残念だ。自分でちまちまと、1個1個作らないといけない。そして作っていても、本当に不親切なカルテなので、気が滅入る。せめて見かけの色をもう少し心ウキウキする配色にしたいが、そういう機能はないようだ。(涙)

電子カルテの選択にあたっては、末端のユーザーに選ばせるのが、スタッフと組織の幸せのためである。




2016年9月19日月曜日

小児科クリニックが思春期の子どもたちをサポートできるように「出前」に行く仕事

先月から始めた新しい仕事、
子芋の大きな役割の一つは、地域の小児科のクリニックが、思春期の子どもたち(若い大人たち)のケアをもっと積極的かつ自信をもって行えるようにするのをサポートすること。

小児科医や小児専門のNPは、ふつうの子ども、特に小さい子どもたちのケアにおいては右に出る者はいない。ところが避妊薬や月経トラブルの話となると、非常に苦手意識を持っていたり、婦人科に紹介しておしまい、という場合も少なくないそうなのだ。

子芋はその反対で、一般的な「子ども」の診方は、今やっているFNPのプログラムでまだまだ修行しないといけないが、避妊カウンセリングや月経にまつわるトラブルの対応は得意である。

というわけで、子芋の役割は、自分の持っている知識や技術を小児科クリニックにいわば「出前」しつつ、クリニックのスタッフ自身でもこれらのケアがふつうのこととしてできるように、じわじわとサポートする、というわけ。

子芋の思春期を思い返してもそうだが、思春期というのは、子どもと大人の見事なミックスした時期だ。中学生ともなると、「小児科」に行くには大きすぎるように感じるし、かといって、おっちゃん・おばちゃんの行く「内科」に行くにも行きづらい、微妙なお年頃である。

そんななか、かかりつけ小児科からは足が遠のき、かといって、新たなかかりつけ医を持つわけでもない、宙ぶらりんのティーネイジャーたち。彼らは高齢者と比べれば、脳卒中やがんといった「大きな病気」にかかるリスクこそ低いけれども、自分の世界を開拓しているなかで、お酒・ドラッグ・タバコ・いじめ・鬱・親の喧嘩や離婚・ピアプレッシャー・デート・セックス・性感染症・妊娠などなどいろいろな関門やリスクと人知れず戦っている。

だから、普段からのかかりつけプロバイダとの関係をもって、カラダやココロの相談をしたり、予防的な対策を身に着けることがだいじ。小さいときからその子を知っている小児科医が、中学・高校の時期も、そして親の健康保険でカバーできる年齢(26歳)までサポートできると、思春期の嵐を乗り越えるにも、さらに心強い。

というわけで、手始めに小児科スタッフに避妊カウンセリングのレクチャーをしたりしてるんであるが、なんせ、レクチャーの経験に乏しいので、非常にぎこちない。前にNP学生向けにやった授業のパワーポイントが役立った。ケーススタディーぽくして、みんなが話しやすいようにしてみたのはよかった。

2016年9月18日日曜日

スウェーデンで活躍するミシガンのタオル

20年前に子芋を預かってくれていたホストファミリーとときどきHangout で話す。ホストファミリーといっても、当時のホストきょうだいたちが、いまやそれぞれ家庭をもってあちこちに住んでいたり、大学に行っていたりするので、Hangout でしゃべるにも、多数の画面が次々に切り替わって忙しい。

今日は、私の前に同じファミリーのところにいたスウェーデンの元留学生Aくんも参加していた。(子芋も一度会ったことがある。)

ホストきょうだいのひとり、Cくんは、今ミシガンに住んでいるが、仕事の面接でGrand Rapids にこの前行ったと言っていた。

で、子芋が、Grand Rapids といえば、Meijer(ミシガン州を中心に展開する大手スーパー) の本社があるところでないの、というと、Aくんが、ちょっと待ってと言ってバスルームに行き、ミシガンの地図が書いてある年季の入ったタオル(1995年購入)を見せて、「これこれ、Grand Rapidsのところには Meijer の絵がかいてあるよ。」と笑いながら見せてくれた。このタオルには、ミシガンの有名な場所の都市名と絵がいろいろ書いてあるんであが、それに載るくらいミシガンの人にとって Meijer は重要ということである。

スウェーデンにもミシガンの分身が生きているようで、おもしろかった。

私の文章能力では、これら一連のエピソードがなぜ、そしてどのように面白かったのか表現できないのが悔しい。





2016年9月17日土曜日

ピッツバーグの日本人出生率

ピッツバーグに住んでいる日本人の正式の人口データというのはないが、
感覚的に言って、30歳代の大人と10歳以下の子どもの割合が、たぶん一番多いのではないかと思う。

留学や企業派遣でピッツバーグに来る人は、たいがい20歳代後半ないしは30歳代。夫婦で来ている場合は、滞在中に子育てを始めるor 続ける方が多い。

なので、日本の平均出生率と比べると、ピッツバーグ在住日本人の出生率は、ずば抜けて高いと思う。

もしかすると、日本の医師生活、サラリーマン生活では忙しすぎて、子どもを授かるチャンスが少なかった夫婦も、ピッツバーグではチャンスを見つけているのかもしれない。



2016年9月16日金曜日

自覚のない怒りモードに対する対策

子芋は疲れていたり体調が今一つだったりすると、話し方のトーンが怒っているみたいになってしまうという弱点がある。特に、月経の前とか、月経中がとりわけ危険である。

これで迷惑をこうむるのは とまとまんである。子芋の怒り口調はとまとまんを不愉快にさせ、とまとまんが不愉快になると、子芋にもそれが跳ね返り、なにもよいことがない。

たちの悪いことに、語り口がたとえ怒っているようであっても、当の子芋本人には自覚がない。

苦肉の策として、子芋がまたこのモードに入ってしまったときには、とまとまんが警告およびお仕置き(?)として、子芋を「くすぐる」ということになった。くすぐられると子芋はどうしても笑ってしまうので、怒りモードから脱せざるとえないだろうと。

この対策を実施して、いまのところはうまくいっていると見えるが、はてさて、次の月経前、月経中に効果がでるかが、お楽しみである。



2016年9月15日木曜日

テスト:厳重な不正行為防止対策

今学期取っている強化は、成人のプライマリ・ケア。
期末テストを含めて大きなテストが計3回予定されているのだが、そのときの不正行為防止対策がすごい。

まず、指定されたソフトウェアをダウンロードする。
このソフトウェアは、テストを受けている間、他のコンピュータの機能をすべて止めてしまう。つまり、ウィンドウズを別に開けて何か検索したり、ワード文書を開いたりすることができない。

そして、テストを始めるにあたっては、
まず、ウェブカメラでまず自分の顔写真をとり、
つぎに、ウェブカメラで運転免許証の写真をとり、
そして、さらに部屋の様子をビデオでぐるっと撮影して、
ようやくテストを開始する。

練習用の問題(1問)をやってみたが、問題に至るまでに、もう疲れた。

2016年9月14日水曜日

芝生の上に座るときは tick (ダニ)に気を付けて

天気のいい日に、公園の芝生の上で大の字になって気持ちよさそうに寝ている人がいた。

この辺の芝生の上に座る・寝転がるときは、ビニールのシートを引いてから座ったり寝転がったりしたほうがいい。都心部に近くても、周辺の森にはシカがよくいて、住宅地まで散歩してきたりする。そうするとシカが運んできたダニ(tick)もその辺にいるから、ダニにかまれるとライム病(リケッチアによる感染症)をもらうリスクが大きい。

芝生に寝そべったり、林のなかを歩いたりしたら、ダニにかまれていないか、全身チェックを。




2016年9月13日火曜日

予定ざんまいで思い出す、時間泥棒の話。

夫婦ともに、課題とか締め切りとかに追われがちな今日この頃。
やりたくて始めたことも、積み重なると、手が回らなくなる。
やることを整理しないといけない。

子どものときにミヒャエル・エンデの『モモ』という本を読んだ。
10歳くらいの時にその映画も見た。
その映画のサウンドトラックも実家にあったなぁ。

灰色の男たち、すなわち時間泥棒が、われわれ夫婦のまわりを取り巻いて、ほくそ笑んでいる気がする。気をつけねば。


2016年9月12日月曜日

ポスター作製で納得した2画面の威力

去年やったプロジェクトを学会で発表するまで残すところ2週間あまりとなった。本当は夏休みの間に発表用のポスターも論文も完成させるはずだったのに、どちらも未完のまま放置してかれこれ何週間。

とまとまんの提案で、とまとまんの24インチのモニターを借りて、子芋のラップトップパソコンと2画面で作業することにした。

するとこれが、とまとまんの話以上に実に快適ではないか。もっと早く借りておくんだった。昨日一日かかったが、いちおう形にはなったので、あとはチームのメンバーの意見を聞く。

とまとまんは、この機会に、24インチよりさらに一回り大きいモニターを買うそうだ。24インチでも彼のプログラミング作業には小さいとかで。

思えば、このモニターは、とまとまんの来米を記念して、とまとまん用に子芋が買ったものだった。1年半立って、子芋の机に登場することになるとは、ふしぎなご縁。

2016年9月11日日曜日

読者からの質問:調べ方の調べ方

日本から海外に留学を希望される方は、まずどこから情報を集めたらいいのやら、で悩まれる場合が多いように思います。

体験者に話を聞く機会があれば手っ取り早いですが、これには注意が必要です。

  1. 個人的な体験がどこまで普遍的なものなのかはわからない。たとえ同じ国、同じ職業のひとであっても、各自の体験・意見は様々。
  2. 制度・事情・情報は常に変わっているので、体験者の話す内容は古すぎるかもしれない。
  3. 安易に人の情報を鵜呑みにしていると、「情報収集、集めた情報の吟味、それに基づく行動、その結果に基づく方向修正」、というサバイバル術(海外生活、留学生活にはともに必須)がともすると身につかないかもしれない
  4. 漠然とした質問には、体験者も答えようがない
ですので、まずは自分でできるところまで調べてみる、という姿勢がお勧めです。そうすると、何が明らかになって、何がわからないのか、自分自身がわかるようになりますので、体験者に質問する機会が、より有意義なものになります。

面倒な作業だということは、体験上、子芋も心得ていますが、やって損になることはありません。もし、途中で興味が失せたり、匙をなげたとしたら、それもよし、です。留学や外国での生活は、基本的に七面倒くさいことが常なので、便利で快適な日本にいたほうが、ずっとスムーズな人生かもしれません。

さて、

興味はあるけど、どこから始めてよいかわからん、という方の最初の情報集めとしては、ある程度情報をまとめてくれている書籍がよいスタートになると思います。

子芋がお世話になったことがあるのは、
日米教育委員会の出版している『アメリカ留学公式ハンドブック』、
http://www.fulbright.jp/study/service/index.html#book

日米医学医療交流財団が出版しているパスポートシリーズ
http://www.janamef.jp/books/

これらの団体は、ウェブサイトにそのほかの情報も載せていますし、セミナーなどもちょくちょく開催しているので、それらも役立つと思います。日米教育委員会の主催した、留学前のオリエンテーションのような会(すでに留学が決まっている人対象)に参加したことがありますが、よかったです。

他の国も、大使館のウェブサイトなどをみると、同様の教育・留学に関する情報へのリンクがあると思います。

中公新書の『アメリカの大学院で成功する方法ー留学準備から就職まで』は、2016年の今としては情報が古いところもあるでしょうが、いまだに変わらないところもおそらくあるので、参考にはなるでしょう。今手元にないので、覚えている範囲で書いています。

同様に、南山堂の『アメリカ看護留学への道』も古い本ですが、情報収集のひとつとしては、とても参考になると思います。


2016年9月10日土曜日

読者からの質問:助産師の留学の前に一案


日本で助産師として活躍する方から留学に関する相談を受けました。助産師としてさらに研鑽を積もうという方には、留学先として果たして米国がいいのか、吟味なさるとよいと思います。米国がいかん、と言いたいのではなく、なぜ米国を選ぶのか、考える意味があると思うのです。

もし、視野を広げること、が主目的であれば、必ずしも留学しなくても、できることがあります。たとえば、3年に一度開かれる国際助産師連盟(ICM)のカンファレンスに参加してみると、主催国のみならず、各国からの参加者との交流が図れますし、何が話題となっているかをいろいろと垣間見ることができます。

子芋は日本での助産師時代に、同僚とオーストラリアのブリスベンで開かれたICM大会に参加しました。そこで何かを発表したというわけではなく、単なる一参加者でしたが、おもしろかったですよ。

参考まで~

2016年9月9日金曜日

5kmレースを歩き通す

去年の夏に股関節を痛め、5月に足首を痛め、回復はしたものの、がっがっと走れるほどには戻らない、というか慎重にしている。リハビリ大変だったから。

先日、とある5kmレースがあった。今回は最初から最後までぜったいに走らず、歩いてみることにした。

するとこれがすこぶる快適。歩きとおした割には早く、41分あまりでゴール。早歩きでは息が完全に上がることもなかったし、トレイルのぼこぼこしたところにちょっと足を取られても足首を完全にひねることもなかった。それに、参加者全体の中でみると、さらにゆったりペースの方が少なくなかったので、気楽であった。

ま、でもこの早いペースで歩くよりは、かるーく走ったほうが、体力的にはより楽だったんじゃないかと思う。

2016年9月8日木曜日

クレジットヒストリーの意外な作り方

とまとまんが晴れて就職して2か月を過ぎたころ、クレジットカードを作ろうと思って申し込みをしたが、クレジットヒストリーがないとのことで、カードが作れなかった。

子芋も最初はクレジットヒストリーがなかったので、電気の契約のときに何百ドルか分のデポジットを要求されて驚いた覚えがある。

クレジットカードを使うとクレジットヒストリーが溜まっていくが、クレジットカードを使わずしてクレジットヒストリーを作るとなると、やっかいである。

子芋のときは、最初デビットカードを何年か使って、そのあと銀行でクレジットカードが作れるようになったと記憶している。

ところが、銀行の人に窓口で聞いたところでは、デビットカードをいくらつかっても、とまとまんのクレジットヒストリーにはならんと。

困ったなーと思っていると、子芋の持つクレジットカードの会社が、authorized user としてとまとまんを加えると、とまとまんの使った分はとまとまんのクレジットヒストリーになるという。ただし、請求書は子芋にくるし、支払いの最終責任は子芋である。

ということで、しばらくは、このやり方でやっていくことにした。

オンラインのアカウント上は、どっち(とまとまんor 子芋)がいつどこでお金を使ったかお見通しになるので、お互いに秘密の買い物(あるとすれば??)には使えない。


2016年9月7日水曜日

1年以上ぶりの美容院でのヘアカット

就職祝いに、仕事が始まる前の週に、久々に美容院に行った。

美容師Gさん曰く、とまとまんの腕は、横のラインはすばらしいと言っておくように、と。
後ろ髪をすくのは、やはりGさんの腕にはかなわない。

ま、今回Gさんにリセットしてもらったので、この先また何回かはとまとまんにやってもらうつもりである。

先日、最近ピッツバーグに来たばかりの日本人の男性が、とまとまんに散髪はどこでしていますか? と聞いていた。子芋の腕も捨てたものではない。ははは。


2016年9月6日火曜日

もと患者さんに全く挨拶できなかったこと

前職(大学)の2015-2016年のシーズンを終えて、夏休みに入ったとき、子芋は職場のメールアカウントに自動返信メールを設定した。「ただいまout of office です。8月XX日に戻ります。」という旨を書いて。留守電も同様に設定していた。

子芋が使う診察室が2つあったのだが、その両方を新シーズンのために完璧に整えて、よく使う資料なども今まで以上に使いやすく整理して並べたりしていた。(そのくらい、転職はまったく考えていなかった。)

夏休み中に急に次の職に移ることに決めたため、よく出会う患者さんにすら、退職のお知らせを伝える機会がなかった。仕方ないことだが、残念に思う。夏も働いている同僚には直接あいさつし、夏休み中のスタッフにはメールを書いたが、患者さんにはあいさつする機会が全くない。

診察室に完璧に整えておいた資料のストックのほうは、子芋がカギを返しに行った日よりも前に、同僚たちがすでに自分のものとして使っていた。一つ、とても愛用していた資料で、ラミネートして使っていたものは返してもらおうかとと思ったが、なんとなく言い出せなくて、そのまま使ってもらうことにした。

ところが、新しい職場に行ったら、子芋が使っていたの同じように、まったく同じ資料がラミネートされてクリニックのあっちにもこっちにも置いてあった。だから持ってくる必要は全くなかった。


2016年9月5日月曜日

ドラッグのテスト

新しい就職先に移るにあたり、種々の書類を提出するほか、ドラッグのスクリーニングテストを受けなければならなかった。

子芋がドラッグテストを受けたのは今回が2回目で、前回はエモリーに入学する直前だからなんと9年も前。いろいろと変わっていた。

  • まずトイレのボールのなかにスタッフが青い試薬をかける。(ボールの水を尿に混ぜて希釈することを防ぐためかな?)
  • スタッフがトイレから退室し、自分一人になる。
  • 指定のコップに尿を取る。(トイレの水は流さないように言われている)
  • スタッフを呼ぶ。
  • このコップには温度に反応するシールがついていて、ちゃんと採りたての尿らしく温かいかどうかがチェックされる。
  • テステープが5-6本つながっているものを尿カップ中の尿に突っ込んで、5-6種類のドラッグを一気に検査する
  • 各テステープとも、2本線が出たら陰性。(妊娠反応検査は2本線がでたら陽性なので、子芋は次々現れる2本線を見て、一瞬おどろいた。)


2016年9月4日日曜日

読者からの質問:学生の時にしておくといいこと

読者SIさんからの質問のつづき

4. 現在、学部3年で、卒業後はworking experienceを稼ぐため(カナダだと1125時間の母国での実務経験が必要なので)に3年ほど臨床で働きながら、留学の準備を進めたいと考えていますが、現時点でできることや、やっておいたことがいいことなどはありますか。

1.アンテナをはっておく
メディア、学校の掲示物、自治体の広報誌などを関心をもって見ていると、面白そうな講演会、ワークショップ、奨学金、コンサート、ボランティア募集、そのほかいろいろなものが引っかかってきます。自分の予定が許せば、(あと会費が無料もしくは安ければ)そういうものに参加してみると、自分の視野が広がります。

2.自分ケア
一定した睡眠の量と質の確保、健康的な食事、休息、運動ーーーいまも、これからも、ずっとだいじ。日本の文化で育って、何はなくとも頑張ってしまう人間には、体を休めること、緩めることをあえて教えないといけないかもしれません。ヨガ、太極拳、など、ゆっくり系の運動をもっと早くからやっておくんだったと子芋は思います。体を休める・ほぐすことは、子芋にとってまだまだ課題です。

3.名刺
自分で印刷してカッターで切っても構わないので、名刺を作ることをお勧めします。住所は入れなくて、名前とメールアドレスだけでもよし。これは、自分の名を売るためではなく、他の人の名刺を手に入れ、keep in touch するためのツール。1.で参加した会で、講師や他の参加者と名刺を交換し、感想をはがきやメールで送ってフォローアップすると、自分のネットワークが広がります。子芋は学生時代にこうして知り合った人たちと、かれこれ20年以上付き合いがあることも。

4.お金はできれば貯めておく
活動(1.で述べた)のためにお金は必要なことがあります。無駄はせず、切り詰めるところは切り詰めておくと、やりたいことが出てきたときに、ためらわずお金が使えます。

お弁当を作り、飲み物もお茶や水を常に持参するようにすると、着実に飲食費は減らせます。経済貢献は、毎日コンビニ通いの友達にまかせ、野菜たっぷりの弁当をばくばく食べましょう。ただし、切り詰めることがすべてではないので、忙しくて食事を作れないときは、ためらわず、外食やお惣菜を利用してよし。食べないことはかえって不健康。

時間やクオリティーをお金で買えるときは賢くお金を使うという考えは学生の時はなかなかできないこともありました。(例1:荷物をロッカーに預けたほうが次の2-3時間疲れずに過ごせるときは、惜しみなくロッカーを利用する。当たり前? 子芋は300円が出せなかったことがありませひた。例2:旅程や体力を吟味したうえで、夜行バスにすべきか、新幹線にすべきか、飛行機にすべきか考える。昔の子芋は金額面で節約することに頑張りすぎたあまり、体を酷使したことがあって、今思うとバランスがとれていませんでした。)

5.パワーポーズ
大事な場面では、ガッツポーズなどのパワーポーズをとって心を整えましょう。トイレの中で人知れずやってもよし。次のTED Talk おすすめ。
https://www.ted.com/talks/amy_cuddy_your_body_language_shapes_who_you_are?language=en

2016年9月3日土曜日

読者からの質問:大学院をどのように選択したか

読者SIさんからの質問、3つ目。

3. まず、Women's health NP 取得のために、Emory Univ. へ行かれたとのことですが、大学院はどのように選択したのでしょうか。

子芋がそもそもWHNPについて知ったのは、大学2年時にNational Association of Nurse Practitioners in Women's Health の当時の会長の講演を大阪で聞いたときでした。

数年後、助産師として東京で働いていた時に、この会長さんあてに手紙を書きました。数ある大学の中で、どうやって選んでいいかわからん、と。すると3つのプログラムを挙げてくださいました。そのうち2つに応募し、幸い両方受かりました。プログラムはとても類似していて、資料やウェブサイト上は甲乙つけがたいものがありました。オープンハウスに出かけたところ(たまたま1週間違いで開催していたため、両方に行けました)、Emoryがベストだと確信し、Emoryに決めました。

他には、東京の溜池山王か赤坂あたりに、米国の大学・大学院の資料を置いている資料室のようなところがあって、今となってはその名前も思い出せませんが、そこに行って、専攻ごとのリストをコピーしたりして、そのあと個々のウェブサイトに行って調べたりしました。

たぶん、ここが子芋の行った資料室だと思います。
https://americancenterjapan.com/access/
留学が決まった後で日米教育委員会のオリエンテーションにも行った記憶があります。
http://www.fulbright.jp/study/index.html

2016年9月2日金曜日

読者からの質問:NCLEX対策

ブログ読者SIさんから頂戴した質問の2つ目です。大変お待たせしました。

2.NPのプログラムを専攻するにはNCLEXを受験しなければならないと思うのですが、その対策はどこでどのように行ったのでしょうか。

基本的に自習しました。
私の場合、NCLEXの前に、CGFNSを受けなければならなかったので、まずはCGFNSのCertification Examの問題集を買いました。問題を解くと(解こうとすると)、自分の現レベルが認識できて、医学英語の語彙を増やさなきゃな、と思いました。

飯田恭子さんの書いた医学英単語シリーズは、私にとって使いやすかったです。3-4冊彼女の著作を買って、リング付きのカードに書いて覚えました。

医学英単語が理解できると、CGFNSやNCLEXの問題で何を聞かれているかがやっと分かるようになりましたが、こんどは選択肢の中から正しい回答が選べるように、看護の知識が必要となります。

Incredibly Easy というシリーズがありまして、シンプルな英語で書いてくれています。今となっては、数あるシリーズのどれを持っていたのか忘れてしまいましたが、雰囲気はこんな感じでした。

Kaplanの問題集も1つはやりました。これまた具体的なタイトルは忘れましたが、こんな感じ。

Kaplan の予備校というか、今ではオンライン学校?もあるようですが、私の予算には見合わなかったので、使いませんでした。

CGFNSの試験は東京で受けた一回目は見事に落ちて、2回目は香港に行って受けて受かりました。(そのとき東京会場がなかった。)

できればCGFNSのCertification Program(CP) の試験 を避けて、Credentials Evaluation Service (CES)だけで済むようにすると一つ難関が減ると思います。たとえば、自分が行きたい州のBoard of Nursing がたとえ Certification Programを課しているとしても、CESだけで済む別の州に出願してRN資格をとり、その後endorsement の手続きをして、目的の州のライセンスをとる、とか。私はこんな方法は思いつきもしなかったので、当時ジョージア州のNCLEX出願に必要なCP を大真面目に受けました。CP のために送っていた資料は、後々CES にも使えたので、まったく無駄になったわけでなありませんが、お金はCESにも一人前にかかったので、なんとなく悔しかったです。CESはペンシルバニア州の免許をendorsement の手続きでとるときに必要でした。

なお、CGFNSの手続きはとても時間がかかるので、たとえCESだけだとしても、必要な場合はなるべく早くやることをお勧めします。

2016年9月1日木曜日

Aクリニックへの転職:うれしい変化も大変な変化

この夏、8年ぶりの大学院の授業にあっぷあっぷしているさなかに、恩師の勧めで、Aクリニックのポジションに応募した。

かれこれ5年ほどお世話になっている恩師のチームに入れるということも、Aクリニックで働けるということも、子芋にとっては夢のポジションの到来!!、なのだが、毎週毎週のテストに四苦八苦し、その上さらにどうやって中間テストやレポートを乗り切ろうかということで頭がバクハツ中だった子芋には、なんで今やねん!と思わず言いたくなるような辛いタイミングであった。何とか必要書類の提出や手続きをこなし、子芋の苦手とする人事部とのやり取りを終えて、晴れてAクリニックで働けることとなった。

新しい仕事と学期末の2週間半が重なったのを一体どうやって乗り切ったのか、今となっては、自分でもわからない。人生のストレス番付で、結婚とか出産とかハッピーなことが割とトップ層に位置しているのと同様に、今回のFNPになるための勉強スタート(まだまだ1年以上つづくよ~)や新しい仕事への転職も、子芋人生の中ではトップ争いになること間違いなし。


2016年8月24日水曜日

今日は期末テスト。もう少しでブログ本格再開

今晩薬理学の期末テスト終了。2時間半で50問。出来はあんまり振るわなかったが、学期全体の総合成績はAマイナスくらいには引っかかりそうなので、がっかりしないことにする。

明日締め切りのレポートがまだ一つ残っている。

2016年7月29日金曜日

読者からの質問:NP取得後のプランについてどう考えていたか・ビザと就職活動

こちらは、最も最近ブログコメント欄を通してSIさんからいただいた質問です。3つあった質問のうち、今日は1つめ。

NP取得後のプランについては日本にいた時はどのくらい考えていましたか。また、Visaの問題もあって、就職するのは容易ではないと聞いたのですが、実際のところはどうなのでしょうか。

[子芋のお返事]

注意:下記は読者の責任でお読みください。あくまで参考になさってください。子芋の書いた内容を鵜呑みにしてなにかトラブルがあっても、子芋は責任を持ちません。

留学する前は、NPプログラム終了後は日本に帰国する予定で、かといってどこでどのように働くという具体的なプランはありませんでした。また、NPライセンスの試験を受けるかどうかも決めていませんでした。

実際入学して学んでみると、あらまぁ、こんなに知らなかったことが分かるようになった、できなかったことができるようになった、という気持ちになりました。そんな折に、留学生センターで Optional Practical Training (OPT) についての説明会があり、ま、どうせやることはないだろうけれども、話だけ聞くのも悪くなかろう、と行ってみました。

OPTは米国の大学や大学院を卒業した外国人が、自分の専門分野に関連した仕事につく場合、学生ビザのままで1年間働くことができる制度です。

帰ってきてとまとまんに内容を報告すると、「一旦日本に帰国したら、こんなチャンスは二度とない。やってみたらいい。」という意外な回答で、帰国&同居を楽しみにしていた子芋は一瞬とまどいましたが、とまとまんがそういうなら、一発やってみるか、と腹をくくりました。

当時OPTの開始時期は、卒業後60日以内で、有効期間はそこから1年でした。(当時から8年もたつので、今も同じかはお確かめください。)

卒業後、成績証明書・卒業証明書が揃うまでに少なくとも1-2週間、それからNPの試験に出願して受験資格が認めらたと通知がくるまでに数週間、それから試験を受ける日を決めて、実際に試験を受けて、合格通知が来るまで待って、それから州のBoard of Nursing に登録して・・というだけで2ヶ月半くらいかかりました。最短コースで頑張っても。この間にすでに子芋のOPT期間は始まってしまいました。

OPTは仕事を一定期間以上しないでいると資格を失ってしまいますので、わたしはボランティアという形でクリニックに勤めつつ、就職活動を続けました。ボランティアでも、いちおうOPT資格維持は認められました。しかし、報酬を伴う仕事をしていない時点で国外に出るのは非常にリスクとの助言を受け、日本への一時帰国は正規の仕事が決まってからにしました。(米国を出るのはいつでも簡単ですが、再入国のときにトラブルかもと。)

就職活動に当たっては、OPTだけやらせてください、と言って雇ってくれるところを探すのは難しいですから、OPT期間終了後はH1Bビザ(就労ビザのひとつ)で仕事を続けたい旨を話し、ビザサポートをお願いしました。(会社が 書類を政府に提出する必要があります)。

10月にジョージア州のNP免許がいよいよ取れたころ、最初の就職先となるペンシルバニアの組織と、サウスカロライナ州の別の組織からコンタクトをもらい、11月の頭あたりに面接を受けて、11月後半にペンシルバニアのほうの仕事のオファーを受け、12月に一旦一時帰国ののち、ジョージア州からペンシルバニア州への引っ越しをし、翌1月から働き始めました。(と、書くとたったの数行ですが、この中にいろんな失敗やら涙やらが詰まっています。)

H1Bは毎年人数枠があります。4月1日締め切りで、通ればその年の10月1日からそのビザが有効になります。通常は4月1日時点で人数枠を超える応募があるがために、応募しても通らないということがありましたが、2009年の場合は、不況のためにビザを申請する会社が少なく(希望する外国人は依然多くても、ビザサポートしてくれる会社が激減したために、ビザ申請数も激減) 、 4月1日以降に申請しても十分間に合っただけでなく、応募すればもれなく(たぶん)H1B 獲得にいたったそうです。

子芋は2008年8月に卒業、翌2009年1月からフルタイムで就職、そして4月のH1Bビザの締め切りなんとか間に合うことができましたが、卒業の時期によっては、この「4月」というタイミングが非常に難しく、就職先を獲得する前にOPTの期限が来て帰国せざるをえないということも決して珍しくありません。OPTの期限が切れる前に、博士課程などに進学して新たな学生ビザを獲得した仲間もいます。

ちなみに、4月にH1Bに応募して、10月に実際にH1Bビザが有効になるまでの間に、8月のいつかの時点で子芋のOPTは切れたわけですが、代わりに労働許可証なるものが発行されたおかげで、F1ビザ(学生ビザ)とH1Bビザのはざまも合法的に米国で仕事を続けることができました。この間、子芋の運転免許証は頻繁に更新が必要でした。(運転免許証の期限日は、しばしばビザの期限と同じになります。)

OPT資格の申請は、H1Bの申請と比べると、手間も費用も格段手軽ですが、就職活動はアメリカ人と同じ土俵でしなくてはなりません。「新卒」かつ「外国人」かつ「ビザサポートがやがて必要」という状況は、分野にもよると思いますが、一般的に非常に不利です。

またH1Bの人数枠や条件等もその年によって変化します。不況のときは応募者が減るので、応募すれば枠に入れるチャンスが大きいですが、不況ゆえにそもそも採用を控える雇用者が多くなるので、採用してもらうこと自体が難しくなります。逆に好景気のときは、採用したい雇用者が増えてくれるのはいいのですが、H1Bに応募しても枠漏れするリスクがあります。大学教員や特殊な専門分野にいる場合は、人数枠の縛りがない場合もあるようです。

前にも書きましたが、ビザ制度は頻繁に変わりますし、そのときの政権の方針や経済の状況で予測のつかない事情もいろいろ起こりえます。今回書いたことは主に私の2008-2009年時点での知識を基にしていて、その後の変更時点についてはは心得ていませんし、間違いもあるかもしれません。

ビザについては米国大使館、USCIS、Department of State などのウェブサイトでご覧になるとともに、 専門の弁護士に相談するのが近道です。子芋がお世話になったことのある弁護士のウェブサイトをご紹介します。弁護士のサービスは、必ずしも対面しなくても、電話やSkypeやメールなどを通して受けることができます。とりわけビザ関連の法律は、州法ではなくて連邦法、すなわち全州共通なので、どの州に住んでいる弁護士であってもかまいません。
http://www.kandilawyers.com/jp/index.html
http://kandilawyers.blog124.fc2.com/

さいごに、
子芋の持っている知識のベストを尽くして、この記事を書きましたが、冒頭にも書きましたように、内容の正確さには責任を持てませんので、ご自身の責任で参考になさってください。

2016年7月28日木曜日

新しいラベル「留学やビザに関して受けた質問」

内容はともかく、ブログの歴史が長くなってきたこともあってか、時々NPやPAになりたいと考えている方から質問をいただく。喉から手が出るほど情報がほしかった気持ちを覚えている分、子芋はついつい気合をいれてお返事する傾向にある。

でも、その都度書くのは実はとても大変。とても時間がかかる。必ずしもみなさん同じ質問ではないし。

なので今回、「留学やビザに関して受けた質問」という新しいラベルを作った。(内容はこれから。)書いた内容が同様の質問を持っているほかの方の役に立てばうれしい。

英語の勉強に関する質問は、「英語の勉強」のラベルをご覧くだされ。


2016年7月24日日曜日

ハウスシッターの醍醐味

去年は友達Aさんが旅行で留守の間、ドッグシッター(犬を預かる)を2週間くらいやったが、今年は少し違うバリエーション:

Bさんの家の犬の散歩を担当したり、(室内で飼っているので、1日4-5回は外に出さないといけない)

Cさんの家のハウスシッターに行ったりしている。泊まりこみのハウスシッターではないが、通い型(?)である。重要な仕事の一つは、トマトの水やりと収穫である。もちろん収穫したものは、我々のお腹にゆくしかない。

それから、冷蔵庫の食べ物も食べておくように、ということだったので、おかずに野菜にありがたくいただいた。たくさんいただいてしまったので、Bさんの帰宅前に冷蔵庫を多少でも補充しておこうと思う。

今夏は、とまとまんが就職して間もないのと、子芋が宿題に追われて余裕がないのとで、どこにも旅行に行けぬまま終わってしまいそうだが、それはそれでこういう楽しみもあった。

2016年7月23日土曜日

前副会長からの引継ぎ

ローカルのNPの組織の副会長になった件を前に書いた(と思う)が、前副会長Aさんから重要な書類をUSBメモリで引き継いだ。

ところが帰宅してみるとこれを開くことができなかったので、今日喫茶店でもう一度会って、彼女のラップトップから子芋のUSBに移すことにした。

引き継ぐべく書類の選択にしばらく時間を要したが、無事に保存することができた。

Aさんは、自分が蓄積した知恵を次の人に引き継ごうという思いやりの強い人で、子芋は本当にラッキーである。

ちなみに、Aさんが前任者から引き継いだ時には書類がもらえず、とても苦労したとのことであった。

子芋もこれから気を付けて書類の整理と保存をしていこうと思う。


2016年7月20日水曜日

中毒になる中国語

5月末に始めた、Post-Master'sのプログラム、ただいま8週目で、半分は超えたが、まだまだ大きな課題が残っていて、先が思いやられる。

子芋の最近のしばしの息抜きは、YouTubeでChinese with Mike のシリーズを見ること。アメリカ人の講師が、中国語を解説してくれている。テキストを図書館で借りてきて、それと照らし合わせると、さらに深まるかんじ。

最初の何レッスンかはしばらくピンイン(発音)の解説をしてくれて、子芋は今までで一番ピンインを理解することができた。なにより、それ以後ピンインを見れば漢字が読める(日本語のふりがなを読む感覚)ようになったのはうれしい。

テキスト付属のCDは、ネイティブ中国人が基本単語などを読み上げてくれていて、ビデオでは登場しなかった語彙の発音が聞けるのはいいんだが、これはふつーの教材というかんじでつまらない。だからどうしても続かない。

2016年7月18日月曜日

ちぐはぐの靴下でラクに生きる

とまとまんが、靴下のペアが左右合わないのがある、と嘆いていた。基本的に全部黒っぽいんだが、微妙な柄があったり、なかったりするのだ。

子芋はいいことを教えてあげた。
左右ちぐはぐの靴下を履いているアメリカ人の割合はとても高い。

これは診察室での経験によるもので、科学的な調査を見たわけではないが、性別にかかわらず、左右ちぐはぐ率は高い。色も柄もてんでバラバラの靴下を履いている人も珍しくない。

最初から左右色違いとか柄違いの靴下も売っているようだが、それ以上に日常的に ちぐはぐペアが見られる。

左右合わないペアの靴下に悩んでおられる皆様、悩まないでそのまま履くようにすると、きっと日本でもそれが普通になっていくのではないでしょうか。

2016年7月17日日曜日

気楽で愉快なオペラ「赤ずきんちゃん」

オペラが大好きな友人の招きで、Little Red Riding Hood、いわゆる「赤ずきんちゃん」のオペラ版を観に行った。オペラが初めての子どもも大人も素直に楽しめる愉快な構成で、オペラと全く縁のなかった とまとまんも楽しんで、よく笑っておった。赤ちゃんを含め子ども連れの人が多かった。英語もわかりやすく、充実した45分間だった。

残念だったのは、席がたくさん余っていたことと、観客が白人に偏っていて、それ以外の人種が我々だけだったこと。チケットは子ども5ドル、大人10ドルと良心的だし、もっと多くの人におすすめしたい。
ピッツバーグには大小いくつかのオペラ団があるが、今回見に行ったOpera Theater of Pittsburgh は、夏に特に集中してたくさんの公演をしていて、若いパフォーマーの採用やサポートも惜しまない、なかなかユニークな団体。本格的な大人向けオペラがお好みの方には、夜のプログラムもたくさんある。http://otsummerfest.org/2016-calendar

2016年7月16日土曜日

パソコンを新調す

2012年の春に購入したラップトップパソコンmacbook pro のスピードがどんどん遅くなってきた。それでも、新しい製品を探す作業、購入する作業が面倒で、とまとまんの助言も無視して慣れたmacbook にしがみついてきた。あはは。

が、5月末にPost-Master's のプログラムを始めてからは、いよいよ不便を感じるようになり、とまとまんに推薦してもらったASUSのラップトップを買った。立ち上がりも、シャットダウンも、速い速い。800 ドルほどで買えてしまった。

今日のセットアップは、もちろん我が家のIT部隊、とまとまんにほとんどやってもらった。随分時間がかかったが、ひとりでやったら、この比ではなかったと思うし、これから先の作業効率を思うと、とまとまんには頭が上がらない。

古いmacbookも、隣に置いて、両方の画面を使うと、これまた便利ということが分かった。

2016年7月15日金曜日

政治家へ手紙を書く宿題

この火曜日、州上院で、NPに課された制約(協力医との関係を書面で交わして州に届けることや、処方箋を書くにもあらかじめ協力医との取り決めがいることなど)を外す画期的な法案State Bill 717 がめでたくも可決した。子芋も5月に州議会のロビー活動に出かけたり、上院議員に電話やメールでコンタクトをしてアプローチしてきたので、なおさらうれしい。この法案は、これから下院でも可決されないと、正規の法律にはなれない。

今週末締め切りの宿題の一つに、政治家への手紙もしくは新聞や雑誌への投稿を書くというものがあったので、せっかくだからペンシルバニア州の下院議員に手紙を書くことにした。

過去に議員に手紙を書いたときは、州のNP組織が作ってくれた雛形をほぼそっくり使って書いていたが、宿題として出すにはそれでは「盗作」と扱われてしまうので、自分なりの見聞や、リサーチからのエビデンスを加えたりして、オリジナリティを出すようにした。でもそうしているうちにだんだん長くなってしまったので、思い切ってバサバサ削って、1枚の紙に収まるようにした。

今回提出した宿題は、来週末までに学生どうしてクリティークすることになっている。クリティークを受けて、原稿がパワーアップした暁には、下院議員に実際にコンタクトしようと思っている。


2016年7月14日木曜日

日焼け防止対策

顔に数年前に出現したシミがこの1年でやたらに濃くなり、パスポート写真にもはっきり映るほどになってしまった。年末に帰国した際にも、母にその変化を指摘されたので、あぁ、これは一度皮膚科に行かなくては、と思った。

で、その後何度か皮膚科の予約をしたのだが、仕事のスケジュールやなんやらで予約変更が必要となり、そのたびに1-2か月ずつ伸びて、やっと本日受診。無害のシミだと言われてよかった。

外では帽子にサングラス、室内ですごすときも日焼け止めを使ってきたが、引き続き日焼け防止対策が欠かせない。アグレッシブな治療には今のところ興味ないので、”シミちゃん”と しばらくは平和的に共存しようと思う。

2016年7月13日水曜日

股関節インピンジメントのその後

股関節のインピンジメントの治療(マネジメント)のため、3月に初めて理学療法士に会いに行った。途中思いがけず足首をひどく捻挫したりして、間がとびとびになったが、今日までに合計5回通った。エクササイズの宿題も、週5回以上はまじめに取り組んだ。全部やると20分くらいかかるから、iPadでニュースを見たりしながらやると、退屈にならずちょうどよい。

幸い自覚的には今は何も股関節の症状はない。といっても、最近はめったに走っていないので、これから走ったりテニスするとまたぶり返すかもしれない。

今日は、今の状態を維持するためにどのようにエクササイズの宿題をやっていったらいいか、ということに主眼をおいて診てもらった。8月末の5キロレースに申し込んだので、またぼちぼち走っていくつもり。なんといっても子芋の目標は、「80歳代で入賞」なので、あと40年以上かけて準備ができる。(^_^) 今回をもって、理学療法通いは一旦卒業。


2016年7月11日月曜日

薬理学中間テストの結果

早くも、先日締め切りだった薬理学のレポート(中間テストの代わり)の結果が返ってきた。なーんと、15点満点。わーい! もちろん、ここはこうしたほうがよい、などのコメントは当然ながら書かれていたが、満点に値するくらいの内容が書けていたということがとてもうれしい。それから、先生がこんなにも早く採点してフィードバックしてくれたことも嬉しい。ほっとする。

Emory 時代、大きなペーパーは必ずクラスメイトの添削を受けていたが、今回は友人に見てもらうための時間的余裕もなく、誰の添削も受けずに出してしまったが、それが致命傷にならずに済んでよかった。


2016年7月10日日曜日

ピッツバーグ市制200周年パレードで炭坑節を踊る

昨日、ピッツバーグ市制200周年の記念パレードがダウンタウンで開かれた。ピッツバーグ原住民の子孫、過去の市長の子孫たち、市警察・消防・救急隊、馬車、さらに大小ありとあらゆる市民グループが参加している中で、日本人&日本にゆかりのある人たちが40人以上集まって、盆踊りを踊った。鉄鋼の町(かつて)ピッツバーグにちなみ、炭坑節。浴衣を着て、うちわを手に。小さい子どもたちも大いに健闘。沿道から盛んな拍手。

こちら、地元テレビのニュース。われらのグループの映像もある。
http://pittsburgh.cbslocal.com/2016/07/09/pittsburgh-bicentennial-parade/

米国各地、人種・民族・宗教の軋轢を背景とするような痛ましい事件がこのところ連続して起こっているなかで、多種多様なバックグラウンドをもつピッツバーグ市民たちが、安全な場所で(身の危険を感じることなく)それぞれの踊りや衣装や音楽を披露し共有できたのはよかったなぁと思う。


2016年7月9日土曜日

薬理学の中間レポート

今学期は久しぶりの学校なので、2教科に「抑えた」つもりだったが、それぞれかなりの勉強量で日々あぷあぷと過ごしている。3教科とらなくて、本当によかった。

土日に加えて、7月4日の独立記念日とその翌日はとまとまんの仕事がお休みだったのに、子芋の宿題が終わらなくて、アパートに引きこもりがちの連休となってしまった。

今回のネックは、薬理学のレポート(中間「テスト」のかわりに今回はレポート)で、52歳の糖尿病・高血圧・高脂血症のある患者さんの検査結果と簡単なシナリオが与えられて、この患者さんに必要なフィジカルイグザム、追加する検査、処方する薬、フォローアッププランについて書くというもの。

どうしても各週の学びは「高血圧・高脂血症について」とか「抗生物質について」などと薬の種類ごとの学習に陥りがちで、実際の患者さんへの適応という総合的な考え方まで行きつかないので、この宿題の意義は大きい。

が、それを実際やるのは大変。教科書は2014年に出版されたものを使っているが、治療ガイドラインはそのあとにアップデートされたものもあるので、なるべく最新のガイドラインを引用しながら書いた。

子芋が悶々としていると、とまとまんが、「わからないから勉強するんや。えーことや。」と。まったく、おっしゃる通り。今の子芋のベストを尽くした。ちなみにこのレポートは学期末の成績の15%を占めるのでかなり大きい。いかなる評価が返ってくるか、心配だが楽しみでもある。



2016年7月8日金曜日

桜の手入れ

6月のある週末、North Parkに植樹した桜のメンテナンスをするための集まりがあった。

下枝を切ったり、
根本の周りの雑草を切ったり、
枯れた枝を切ったり(切った後、次の木に移る前にはさみをアルコールで消毒する)、
シカが木の皮を剥いで食べないように針金やプラスティックのガードを幹に巻いているのだが、それが気の成長とともにパツパツになっているのでそれを緩めたり、
そういう極めて地味な作業である。

春や秋の植樹会やお花見のイベントの時はたくさん人が集まるのに、こういう作業の集まりとなると人数がぐっと減るのが残念だ。今回は十数名の参加だった。

とても暑い日だったので、作業の合間のレモネードとすいかの美味しさといったら、格別だった。

それから、去年雨不足&日照りのなか水やりをせっせとやりに行ったおかげか、枯れずに持ちこたえてくれた木と再会するのはうれしかった。



2016年7月7日木曜日

中学校・高校に勤めるナースプラクティショナー

先日、ローカルなNPの勉強会で、公立中学校・高校に勤めるNPたちに出会った。簡単な怪我、風邪などへの対応から、持病を持つ生徒たちの医療ニーズへの対応、また急病・大きな怪我などに対する適切な判断など、多彩な内容の仕事をしているようだった。

生徒のニーズは非常に大きいし、NPとしてカバーできる内容も大きいとは思うのだけど、問題は彼女たちに処方権が与えられていないことである。ペンシルバニア州の場合、NPとして仕事をするには、協力医(collaborating physician)と協力関係の契約をして、さらにその医師と処方権についても契約を交わしていないといけない。どうやら彼女たちの勤務先では、協力医から処方権が与えられていないようなのだ。

処方ができないのは、NPの仕事にとって、非常におおきな制限だ。いままで、協力医との契約で苦労しているのは地方の医師不足の地域や、都市でも医療的に恵まれない患者さんを見ているクリニックに勤めるNPたちだと思っていた。こんなに身近なところに苦労しているNPたちと出会って、ますます、NPのfull practice authority の重要性を感じる。

2016年7月6日水曜日

文献整理ツール、Mendeley と EndNote をくらべる

書く宿題には、引用・参考文献のリストをつけないといけない。APAのフォーマットのお作法に則って、著者名、発行年、論文タイトル、雑誌名、ページ番号などのもろもろの情報を手で入力するのは骨が折れる。

というわけで、やはりcitation tool を使わねばいかぬ、と図書館の教室に出かけた。(逆に言うと、いままでの8年間は、citation tool がなくても生きていけてしまっていたのである。)

Mendeley とEndNote の教室それぞれに行ってみたが、小芋のニーズにはMendeley のほうが手軽かつ便利だと思った。オンラインベースなので複数のデバイスで使えるし、PDFの保存やPDFへの書き込みができるところも素晴らしい。

もし万一将来、おおがかりなliterature review をするなんてことになったらEndNote のほうがいいかもしれないが、いまの小芋の技量では、EndNoteの細やかな機能を使い切れないかんじ。

2016年7月5日火曜日

届かなかった郵便物を隣のアパートで発見!

約ひと月前のことだが、インターネットで注文した教科書のうち一冊が、待てども待てども届かず、しかも発送状況をインターネット見る限りは配達済みとなっていて、困り果てた。

同じアパートの人に、「もしかして、届いていませんかねー」と聞いてみたが、ダメ。

ふと思い立ち、隣のアパートに出かけ、郵便受けまわりを一箇所ずつ確認して行った。すると3箇所目くらいで、無事小芋の本の入った箱を発見。ヨカッタヨカッタ。

アメリカの悲しい郵便事情や、玄関の前に乱暴に放置される小包にはもうすっかり慣れたつもりだったが、まだツメが甘かった。

教訓:届かない郵便物は、向こう三軒両隣を確認すべし。

2016年7月4日月曜日

見劣りした我が家のごちそう

我が家では、鶏ハムをときどき作る。鶏の胸肉もしくはもも肉に塩・砂糖・コショウを揉み込み、月桂樹の葉っぱを乗せて一晩くらい置き、圧力鍋で煮る。お肉はもちろん、煮汁も有効活用できる優れものである。アメリカではもも肉のほうが胸肉より安いので、もも肉で作ることが多い。

で、この鶏ハム、我が家ではごちそうに位置する一品なので、先月日本人の集まる持ち寄りパーティーがあった時に持って行った。そしたらば、お赤飯や豪勢なサラダに取り囲まれて、我が家の鶏ハムちゃんは至極地味かつ貧弱に見えて(色からして)、泣きたくなった。

せめて鶏肉の周りを緑の葉っぱで飾るとか、トマトで飾るという芸があったらまた違ったかもしれないと思うけど、その時はいかに時間をかけずに、必要とされた一品を作って持っていくか、しか考えられなかったのよ。




2016年7月3日日曜日

ライブのオンライン授業に焦る

小芋は今学期、2教科とっているんだが、学期の冒頭に両方の教科ともオリエンテーション的なライブの授業があった。ダウンロードしたはずのプログラムが最初動かず、焦りまくり、さらにノートパソコンのマイクとスピーカーの調整で手こずったが、なんとか授業開始までには間に合って、やれやれーーーである。

学生は自分が発言する時以外は、自分のカメラやマイクは無効にしておかないといけないんだが、誰かが間違えてそれらをつけっぱなしにしていて、台所の電子レンジが見えたり、子どもの叫ぶ声が聞こえたりして、あー、みんなそれぞれ大変な環境でがんばっているんだなぁ、と思った。


2016年7月2日土曜日

facebookにまさる(?)オンライン授業の情報量

小芋は滅多なことがないかぎり、facebookは見に行かないようにしている。第一に、メールですら返事が遅れがちなのに、facebookを見る時間の余裕がない。第二に、いろいろな人の細かい情報に情報に圧倒されて、気持ちが消化不良を起こす。(音沙汰ないな、と思っているみなさまごめんなさい。)

しかーーーし、今回のオンライン授業、facebook以上の(心理的に)膨大な情報を自ら求めて、しかも小まめに見に行かないといけない。

オンライン授業にもいろいろあるようだが、小芋の参加している学校は基本的に学生がいつでも好きな時に学習できるように配慮しているので、決まった日の決まった時間に参加しないといけないのは1学期にほんの数回である。それ以外は、すでに録音されているパワーポイントを見たり、答えないといけない問題に答えたり、その他書き物の宿題をやったりする。

で、大変なのは、問題にやっとの思いで答えて終わり、ではなく、他の人の書き込みに反応しないといけない。(ディスカッション)
ゆえに、facebook以上に自分が書いて、人のを読んで反応して、の繰り返しなのだ。

テーマが自分の興味を持っていることだとよいが、全く興味のないことでも書き込まないといけないところは、facebookよりもさらに気合を要するる。

2016年7月1日金曜日

小芋は生きとります

なんとまぁ、1ヶ月まるまるブログを更新していなかった。エモリー時代に書いていた前のブログを含めても、丸1ヶ月開けてしまったのは初めてかもしれない。(確かめる気力は今ないが。)

とにかく激動の一ヶ月だった。展開が早すぎて、体と心がついて行っていない感じ。

ネタは書きためてあるので、お楽しみに。とりいそぎ、生存の証のみ。

2016年5月31日火曜日

オンライン授業始まる!

今日からいよいよ、Family Nurse Practitioner になるためのPost-Master's Certificate Programのはじまりはじまり。

ブラックボードと呼ばれる、オンラインのポータルサイトに、パワーポイントのスライドやら、宿題やらがたっぷりと盛ってある。8年前にEmory にいたときと比べて、いろんな機能が付いていて、全体像を見渡すだけで四苦八苦。

今学期取っている2科目の先生たちのウェルカム・ビデオをを見たが、二人とも一瞬たりともスマイルがないので、驚いた。ニューイングランド地方の特徴か。最初と最後だけでもニコッとしたらよかったのに、と思う。週末、笑いヨガのトレーニングでさんざん笑ってきた小芋には、終始一貫の真面目顏が奇妙に思えてしまう。

2016年5月30日月曜日

笑いヨガのリーダー認定を受ける

笑いヨガのリーダーになるなら、ぜひともこの人に習いたい!と前から思っていた先生のトレーニングにこの週末参加してきた。先週今季の仕事が終わったので、小芋にとっては今がチャンスなのだ。9時間半かけて運転し、前泊し、参加。帰りは運転を2日に分けて、間に友達の実家に1泊してきた。

長距離運転は好きじゃないが、その労力をはるかに上回るものをたっぷり学べてよかった。

これからまず、40日連続でひとり笑いヨガをやる予定。
まずは
自分自身の健康のため&とまとまんとの夫婦円満のため。はっはっは!

やがては、
ストレスで苦しんでいる学生やピッツバーグの日本人、移民のコミュニティーなどにも役立つようにしたいなぁ、と企んでいるところ。

2016年5月28日土曜日

米国女性の使っている避妊方法のグラフ

http://www.cdc.gov/nchs/data/nhsr/nhsr086.pdf
このペーパーは、米国女性が2011ー2013年時点で使用している避妊方法について書いてある。本文はおいておいて、3つのグラフがいずれも面白いので、ご注目いただきたい。

最初の円グラフ:
トップ(25.9%) がピル、2番目が不妊手術(卵管結紮など)で25.1%、3番目がコンドーム(15.3%)、そして4番目にLARC(長期に使えていつでもやめられるインプラントや子宮内避妊薬のこと)が11.6%で台頭してきた。

2番目のグラフ:
ピルとデポプロベラ(注射薬)の利用率を、学歴との関連で示している。小芋が前いた職場と現在の職場での経験でも、この傾向は反映されているなと感じる。

3番目のグラフ:
結婚歴のない女性は既婚あるいは同棲している女性とくらべて、ピルを使っている人の割合が多いことを示している。一方、LARCの使用率は、これと逆で、結婚歴のない女性では使用率が約半分になっている。10代や大学・大学院生の女性の多くはこの先3ー10年妊娠したくないと思っていることが多いので、彼女たちがLARCを効果的にもっと使っていけるように、小芋ら若い女性を診ている医療者がもっと頑張らないといかん。

2016年5月27日金曜日

歯根処置の1年検診

去年の春に奥歯の歯根を抜く治療を受けた。その後1年たってのチェックに来るように、とハガキがきたので、電話して予約した。電話を切ったのち、やっぱりこの日に変更してくださいと折り返し電話があったので、いいですよ、と言った。

予約の日に行ってみると、小芋を去年担当した歯科医はいなかった。なぜですか、この歯科医にするためにわざわざ予約を変更するように言われたんですけど、と言ったが、明確な答えはなし。歯科医の急用とか、体調不良とかですか?と聞いてみても、「知りません。」の一点張り。むしろ、電話で予約したときは誰と話しましたか、と小芋が尋ねられる始末。おぼえていませんよ。

別に、担当の歯科医がいなかった理由を詳しく知りたかったわけではない。でも、てきとーに扱われるのが嫌だった。

新顔の歯科医は、自己紹介もせず、握手もせず、X線だけ見てOKと言った。口のなかを見なくていいんですか?と聞いたが、自覚的になにも問題ないなら不要と。

このクリニックには、この歯根の処置のために、かかりつけの歯科医からの紹介状で行ったのだったが、昨年の治療といい、今回の対応といい、もう散々。



2016年5月26日木曜日

女性の健康に関する診断・処置コードの一覧


去年の秋から診断コードがICD9からICD10に切り替わったのだが、慣れたものから新しいものに移行するのは思った以上に大変。とくに、ICD10は、より分類が細かいので、電子カルテ上で検索しても、選択肢がやたらに多くて、それらをスクロールするだけでもめまいがしそうになることもしばしば。

だから、あえて紙にプリントされた一覧を見ることが、意外と役立つ。そうすると、自分がまだ馴染みのないコードも目に入ってくる。こんなものもあったのか!とおどろく。電子カルテ上で検索するにも、イメージしているものがあらかじめあったほうが狙いのものを見つけやすい。

この一覧はなかなかよい。
http://www.ctcfp.org/wp-content/uploads/Billing-and-Coding-Job-Aids.pdf

2016年5月25日水曜日

子どもがなんで漢字なんか勉強せないかんのと言った場合の対応

先日なぜ日本語なんて勉強しないといけないの、という子どもに対する とまとまんの対応を紹介した。

今回はその続き。
「ひらがなとカタカナだけでええやん。なんで漢字なんかやらないかんの。」と聞かれたらどうするか。

とまとまんの回答:

  • 「きょうぱんつくった。」とひらがなだけで書くと、「今日パン作った」のか、「今日パンツ食った」のか不明である。
  • 「いまなにかおとした。」も、「今何か音した。」か「今何か落とした。」なのかわからない。
  • このように、漢字を使うことで意味が明確になり、誤解を避けることができる。


ちなみに、「パン」と「パンツ」の件は、何年も前にとまとまんと小芋の会話のなかで実際に起こった困惑であった。小芋が「今日パン作ってん。」と言ったら、とまとまんには「今日パンツ食ってん。」と聞こえてしまった。とまとまんが「え、まじか、信じられん!」という顔をしたので、小芋はまたも「だから、今日パン作ってん。」と言った次第。誤解がとけたあと、ふたりで大笑いしたっけ。

2016年5月23日月曜日

小児科学会でのHPVワクチン論争

先日日本の小児科学会で、HPVワクチンについてのシンポジウムがあったそうだ。
次のレポートがそのときの様子を詳しく書いていて、非常に興味深い。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/6807

HPVワクチンの推奨が再開されることを期待する。

2016年5月22日日曜日

Wild Flower Reserve にでかける


5月に入っても霜がおりたり、みぞれが降ったり、寒い日が続いている。春がきたらハイキングを再開しようと思っていたが、ずっと雨がちで肌寒い。ペンシルバニア西部のハイキングの本には、Racoon Creek State Parkの Wild Flower Reserve は5月2週目に行くのが最高、と書いてある。ま、今年は花の開花も遅れているだろうとは思ったが、いつまでも晴れの日を待ちきれないので、先週雨の中出かけた。

小芋があまりに強引なので、とまとまんは「この雨の中、冗談じゃない!」と思っていたようだが、小芋の念力に天が力を貸してくれたのか、最初の10−15分傘をさしたほかは雨に濡れずにトレイルを一周することができた。行きも帰りも車での移動中は結構本格的な雨だったので、本当についていた。とまとまんも「強引に誘ってくれてありがとう。楽しかった。」と言ってくれた。よかったよかった。

花はピンク、白、青、オレンジ、赤、などいろんな種類があった。鹿の一家が途中近くを通った。歩いた後、tick (ダニ)が服や足元についていないか念入りに確認したのは言うまでもない。

新しい携帯電話で写真をとったが、どれもこれもピンボケ。これが唯一ましな写真。



2016年5月21日土曜日

仮面ライダーサービスの写真を追加

5/2 の記事に、仮面ライダーサービスの写真を載せたので、よろしければごらんください。
http://koimokko.blogspot.com/2016/05/blog-post_2.html

2016年5月20日金曜日

海外在住の子どもが日本語を学ぶにあたって役立つかもしれないエピソード

米国で育っている日本人の子どもたちにとって、日本語を学ぶモチベーションを維持するのはとても難しいらしい。家で親とは日本語で会話できても、子どもたち同士では英語、というパターンも珍しくないそうだ。日本の通信教育をやるにせよ、あるいは日曜日だけ開校する日本語補習授業校に通うにせよ、親子で苦労している話をよく聞く。

先日、知り合いのある日本人の小学生が、とまとまんにふと「なんで日本語なんかやらなきゃなんないの。」とこぼしたらしい。

そこでとまとまんは次のように言ったらしい。

「ぼくも中学生のとき、なんで英語なんてやらなあかんの、て思ってほとんど勉強せんかってん。田舎におるし、周りに外国人もおらへんし、将来アメリカに行くこともないし、てなー。でも見てみてみ、ひょんなことでアメリカに来たやろ。いま英語で苦労してんねん。将来日本で暮らすかもわからんで。やっておいたほうが得やで〜。」 それから、

「日本語ができて、漢字も読み書きできると、中国人とのコミュニケーションにむっちゃ役立つねんで。小芋はクリニックで中国人の患者さんと漢字でやりとりしてありがたがられているらしいで。」

ともに実例。だれかの役に立つこともあるかと思い、メモ。

2016年5月18日水曜日

教科書を注文

月末から始まる授業に備え、Amazonで教科書を注文した。中古のオプションでも良さそうなものはなるべく中古にしたけれど、なんせ1冊1冊が高いので、2教科で300ドルをかる〜く超えてしまった。薬理学は古い本を買っても意味がないので、惜しまず出費。

2016年5月17日火曜日

護身術のクラス

大学警察のスタッフから、護身術(self defence) を習うクラスがあって、同僚と10人くらいで参加した。空手かなにかの武道の有段者もスタッフとして加わって、実際的に体を動かて練習した。

小芋は剣道を中学時代にやったほかは、いわゆる武道に対する興味に欠けていて、取っ組み合いをしたときにどこが人間の急所か、なんてことも考えたことがない。だから一つ一つのテクニックがすべて新鮮だった。

スタッフを相手に、3人ずつ何度も練習したのが予想以上に楽しく、まるでちょっとしたリトリートのようであった。

今日はなぜか左腕が筋肉痛。

2016年5月15日日曜日

とまとまんの就職活動 その1

英語学校で2セメスターみっちり英語を勉強し、先月無事卒業したとまとまんは、いよいよ本格的に就職活動を始めた。

早くも一社の電話面接を突破。外国語でやる電話面接って、顔を突き合わせての面接よりも難しく感じておかしくないのだが、とまとまんは相手の言っている質問内容が聞き取れて、それに即した回答を口頭ですることができた、とのこと。

とまとまん自身が自信をつけていることがとても嬉しい。


2016年5月14日土曜日

カニクリームコロッケの幸せ

友人がカニクリームコロッケを作るのでおいで、と招いてくれた。丸めて、小麦粉と溶き卵とパン粉をつけて揚げる場面はとまとまんと小芋も参加した。同じ大きさで作っているはずが、だんだんサイズが大きくなってしまったのはなぜ?

それにしても美味しいカニクリームコロッケだった。

2016年5月12日木曜日

3回目の挑戦で地元NPグループの役員になった

小芋はこの地域のNPのグループに2011年から参加している。NPとしての最初の1年をペンシルバニア西部の小さな町で1年を過ごし、ピッツバーグに引っ越して以来だから、もう6年くらいになる。

いろいろな組織で活動しているNPが毎回20−30人は集まって勉強会するので、おもしろい。年に1回はペンシルバニア各地のNPグループが合同でカンファレンスをしている。これは何百人もが参加する、かなりの規模だ。同じ州といっても遠方の際は行けないこともあるが、近い時はなるべく参加している。

さて、この地元NPグループで、毎年役員の選挙がある。この年は書記と会計が任期満了、次の年は会長と副会長が任期満了、会計が途中で引っ越した、などの状況に合わせて立候補が呼びかけられる。

小芋も単に勉強会に参加するだけじゃなくて、運営にも関わって他のNPたちともっと交流をもちたいな、とこれまで過去に書記と会計に立候補した。2回とも見事に落選した。

なんせ対戦相手はほとんどの場合地元の大学院でNPになっているので、グループ内にも先輩・後輩、先生などがたくさんいて、名前が知れている。かたや小芋は、日本の大学を出て、日本で働いて、NPになったのもジョージア州だったから、知名度ゼロからのスタート。勉強会に定期的に出席していても、周りはいわばみんなミニ同窓会のようなかんじなので、知り合いを作るのにもなかなか苦労してきた。ちなみに、メンバーの顔ぶれは白人の中高年女性がダントツに多く、アジア人は小芋のみである。

今年、3度目の挑戦で書記に立候補したところ、役員の人が「副会長にまだ誰も立候補していないから、そちらに挑戦しませんか。」という。副会長の主な役目は、少なくとも書かれている文章からすると、会長とは違ってはるかにやれそうな内容。ということで、果敢にも副会長に立候補。

対立候補がいなかったおかげか、小芋の地道なネットワーキングがついに功を奏したのか、それとも会員たちが小芋の粘り強さについにサジを投げたか、理由はなんであれ当選した。というわけで、役員歴ゼロから、いきなり副会長である。

組織の中で働くNPは、下手すると組織の中で埋もれて、いわば「平社員」で終わるリスクがあるとおもう。それで満足ならそれでよいが、リーダーシップを学ぶには物足りない。地元NPグループの仲間たちにもっともまれて力をつけたいなと思う。

2016年5月9日月曜日

ひさびさの5kmレース

おかげさまで、昨日のRace for the Cure の開会式でコーラスのメンバーとともに米国国家を歌うことができた。歌詞の内容についてはさておき、無事歌い終えてほっとした。

昨年9月のGreat Race で10km  の部に出て以来、今回はひさびさの5kmレース。股関節の痛みのために理学療法に通って鍛えた成果か、痛みを感じずに完走できた。

ところが、今日バスに向かって走っているときに、足くびを捻挫してしまった。一難去ってまた一難。

2016年5月6日金曜日

NPのロビー・デー@州議会 その2

5/4の記事のつづき。

州議事堂の階段をNPで埋め尽くしたセレモニーのあと、まず、Aさんの住んでいる地区の下院議員Bさんの部屋に行った。実はAさんの息子さんがこのB議員と友達だったとかで、よく知った関係らしい。というわけで、まずは手短に近況のおしゃべり。

それからAさんは、ペンシルバニア州法で決められている NPと医師とのcollaborative agreement (協力関係を記す文書)が 特に医療資源の乏しい地域でいかに制約になっているか、そしてこれを改めてNPが 協力医を指定しなくても仕事ができるようにすることで州民にどのような利益があるかを説明。

ここで念のため説明するが、NPは今までのこれからも医師はじめ他の医療者と常に協力関係にあるし、適宜相談したり専門家に送りあったりしている。ただし、書類上で協力医ーNPの関係が義務化されていると、協力医がいない イコール NPとして働けない、ということになる。要は、日本の助産師が嘱託医がないと開業できないという状況に似ている。

また、ペンシルバニア州では、Prescriptive Authorityといって、薬を処方するための契約を協力医と交わしておかないと、薬の処方ができない。州のNP免許とともに、この処方権も2年に一回お金を払って更新する。

合間合間に、一緒に出向いた小芋含む3人が、それぞれの経験した例などを提示。

B議員のところにも、医師の団体からの盛んな圧力があるようで、われわれが話をしに行ったからといって、簡単に「はい、はい」ということはない。われわれが強調したのは、州民がどのように困っているか、同様の状況にあった他州でNPがより独立して働けるように州法を改正したことで、住民の医療にいかにベネフィットがあったか、など。(すでに20州+DCで、NP の full practice authority がある。)だいたい30分くらい話して退散した。

その次は、ベテランNP、Cさんの住む地区のD議員に会いにいった。ちょうど会議中だったため、秘書がそっと会議に入っていき、D議員は合間をぬってわれわれに会ってくれた。なにせ時間が限られていたので、小芋が出る幕はなかったが、D議員はCさんが毎年来ていることをよく覚えていて、こちらの意図を理解するに苦労はなかったもよう。だからといって、法案にすぐ賛成してくれるわけではなく、ここでも、彼らが医師会の圧力を受けてることを感じた。

ちなみに、小芋には選挙権がないが、いちおう議員とのアポイントメントを取っておいた。が、あいにくその時間がピッツバーグに帰るバスの出発時間よりあとだったので、資料だけを秘書に預けに行った。

帰りは約3時間半かけて、無事ピッツバーグに到着。道中、ベテランNPや、まもなく卒業間近のNP学生と知り合えてよかった。精神科医ナースの2人は、精神科医が慢性的に不足している地方の出身で、2人して2時間半かけて毎週1回大学院に通い、4年の歳月を経て、まもなく晴れてDoctor of Nursing Practice という博士号を獲得すると言った。(彼女たちは看護学士から直接DNP のコースで学んでいた。)

彼女たちに、卒業後スムーズに協力医が見つかるとよい。願わくば、州法改正が日の目を見て、協力医の手続きをしなくてもNPとして働けるようになると、もっと良い。



2016年5月5日木曜日

米国国歌をあと3日で覚える

母の日のピッツバーグ恒例行事、The Race for the Cure という乳がん患者さん、元患者さん、家族をサポートする5km レース(歩く部もあり)で、小芋が参加しているコーラスが、開会式の国家斉唱を担当することになった。

とても名誉なことでうれしいが、
あと数日で歌詞を暗記しないといけない。かなり苦戦中。( ;  ; )

文句を言ってもはじまらないが、英語の歌詞って、なぜこうもたくさんの言葉を詰め込めてしまうのだろうか。

たとえば、クリスマスソング「赤鼻のトナカイ」を例にとれば、
日本語で、「真っ赤なお鼻のー」とのんきに歌っている間に、
英語では、「ルドルフ、真っ赤なお鼻のトナカイは」とまで歌い終えてしまう(はずだ)。舌を噛まなければ。

「聖しこの夜」を例にとれば、
日本語で、「きーよーしー、こーの夜ー」と歌っている間に、
英語では、「静かな夜、聖き夜」と倍の情報が歌えてしまう。

文句は以上。がんばろう。久々に5km走る不安より、歌詞が覚えられるかの不安の方が大きい。

2016年5月4日水曜日

NPのロビー・デー@州議会 その1

PCNPこと、Pennsylvania Coalition of Nurse Practitioner は、ペンシルバニア各地のNP協会を州レベルでまとめている組織だ。毎年5月に州内各地のNPたちが州議会のあるハリスバーグに集まって、NPがより州民の健康の一助となれるよう、州議員たちに働きかけている。この日をロビー・デーと呼んでいる。

小芋は、昨日人生初めて、毎年恒例のこのロビー・デーに加わった。ピッツバーグ周辺のNPのグループにからは14人が参加し、小さなバス(かなり快適)で州議会に出かけた。それぞれ休みをとって。ちなみに、集合は朝の5時。ショッピングセンターの駐車場に集まった。

ハリスバーグまでの道のりは、3時間半くらい。途中トイレ休憩が1回。いざ州議事堂に到着すると、州内各地からのグループも次々と到着。

10時、議事堂のロビーの階段をほぼ埋め尽くす。この写真はまだ準備中のときにとったので、最終的にはたぶん200人は下らなかったと思う。


ほぼ全員が階段を埋め尽くしたところで、PCNPの会長が挨拶。つづいて、NPのfull practice authority を実現するための州法改正を推進してくれている議員さんたちや、それを歓迎する全米退職者協会らサポーターたちが挨拶。

セレモニー終了後、各自あらかじめ予約していた時間に議員のオフィスに会いに行き、州法改正案をサポートするよう働きかけた。つづきは次回。

2016年5月3日火曜日

個人的な、奥深い心の中を追体験する

NPR One というアプリでランダムにいろいろなニュース&バラエティ番組を聞いているとき、次の録音にたまたま出会った。
http://www.wnyc.org/story/cindy-chupack-death-sex-money/

作家であり Sex and the City などの映画台本作家でもあるCindy Chupack さんが、25歳で結婚して、でも2年後に夫が自分がゲイだったと悟り、二人は離婚。その後Cindy さんは40歳で再婚して、、、、というような話なんだが、さすが作家とあって、個人的な体験の描写がするどい。

なぜ自分がこのインタビューに惹かれたのか考えてみたが、たぶん、極めて個人的でセンシティブな体験を、そのまんま繕わずに葛藤は葛藤として話しているところが、まるで誰かがカウンセラーと話をしているのを傍で聞いているかのようで、その生々しくてかつ人間らしいところに感服したのだと思う。

ちなみにインタビューしているAnna Saleさんは間もなく結婚する予定ということで、結婚生活に関連する心得、問題解決の姿勢、などなどにも話が展開。

次の、臨死体験の話も興味深かった。こちらはリスナーの体験を豊富に集めている。
http://www.wnyc.org/story/when-i-almost-died/

2016年5月2日月曜日

仮面ライダーサービス



ピッツバーグの公共交通バスは、Port Authorityという機関によって運営されている。そのホームページhttp://www.portauthority.org/paac/default.aspxを見てみると、
右下にGoogleの多言語の案内があるではないか。

感心、感心、と思いながら試しに日本語を選んでみたら、、、、
上の方の "Rider Service" (いわば乗客サービス)が、なんと
「仮面ライダーサービス」と翻訳されてしまった。



楽しくていいかも?

ちなみに、中国語にしてみると、Rider Serviceは 骑士服务となっていて、「仮面」はないようだ。


2016年5月1日日曜日

大学キャンパスを訪れる、セラピー犬

小芋が勤める大学キャンパスには、セラピー犬がときどき来ている。次々と人が集まってきては撫でたり、話しかけたりしても大丈夫なように訓練されている。ときどきクリニックの待合室にも来てくれている。とても優しく賢そうな犬だ。学生だけでなく、スタッフにも癒しを与えてくれる。

30分とか45分とか仕事をすると、セラピー犬もとても疲れるので、時間のリミットは設けているようだ。

小学校に出かけて、子どもたちに本を読んでもらうこともあるという。そういうときセラピー犬は、メガネをかけて、真面目な面持ちで子どもたちの方を向くのだと。犬が相手だと、読むのが苦手な子どもでも、リラックスして、堂々と読めるのだそうだ。

以前ニュースで、動物シェルターにいる犬たちのために、子どもたちがボタンティアで本を読み聞かせに行っている、というニュースがあって、これは犬たちのストレスを和らげる上でとても役立っている、ということであった。おもしろい試みだなぁ、と思いながら見た。

2016年4月30日土曜日

看護師の勤務経験がないと、よいNPにはなれないか

まもなく大学を卒業し、晴れて看護師資格をとるAさん。この秋からは大学院にすすんで、NPになる勉強を始めるんだ、と教えてくれた。

このAさん、実はまだ高校生の時に、小芋の以前の職場にシャドウィーングにみえた。そのときからNPになりたい!という気持ちが強く、ここまで頑張ってきた。

そういう彼女に、「看護師としての勤務経験なくNPになっても、就職に困るぞ」、とか、「まずは看護師として働いておかないと、いいNPにはなれないよ」、などと言ってくる人たちがいるらしい。

もちろん、看護師としての勤務経験があれば、それがNPになっても役立つことは間違いないだろう。だけど、それがよいNPとなる絶対条件かといえば、そんなことはないと思う。

第一、看護師としての勤務経験といったって、多様な看護師の仕事のごく一部を経験するにすぎない。ある病院あるいはクリニックの、特定の分野や対象患者さんとの出会いは貴重だけれども、それで看護師の仕事全部を経験できるわけではない。

NPはベースの心はナースだが、診療するものとしてのアイデンティティーがナースのそれとは全く別物になる。だからNPコースで勉強しながら、とくに実習のなかで、NPとしての姿勢、態度、考え方を新しく身につけていく。

なので、看護師としての勤務経験がないといかん、という意見には、小芋は反対だ。

2016年4月29日金曜日

休むべきか、休まぬべきか、それが問題だ

ひさびさにひどい風邪をひいてしまった。日中はなんとかなっているが、夜がひどい。

今朝は、休むことを真剣に考えたけれども、絶対に休まな無理!というほどではなく、
学期末あるいは卒業目前の患者さんの予約をキャンセルするのがしのびなくて、
結局1日頑張り通してしまった。

昔と比べると、体調が悪い時には素直に休む、という行動パターンが取れるようになった小芋であるが、1日19人分の予約をキャンセルしないといけないので、罪の意識というか、葛藤はいつもある。

人のケアをしたかったら、まず自分のケア、なのであるが、
わかっていても、仕事を休むというのは、未だに難しい。

2016年4月24日日曜日

しらたきパスタ

今までこのあたりのごく一般的なスーパーでは、コンニャクやしらたきを見ることはなかった。なので、小芋はアジア系スーパーに行かない限り、世の中にそういうものがあるということを普段は忘れている。

ところがこのところ、高級志向、または健康志向のスーパーで、しらたきを見かけるようになった。小芋はこの手のスーパーには滅多に行かないので、一体どのくらい前から置かれるようになったのかはよく分からない。

カロリーゼロ、とかうたっていて、パスタの麺として使っている写真なんかがパッケージに載っている。

アメリカのハウス食品のホームページによると、「豆腐しらたき」という、なんとも不思議な商品もあるらしい。

しらたきに話を戻すが、結構値が張る。小芋としては、高いお金を出して、しかもカロリーがない(あってもほんのちょっと)となると、二の足を踏む。鍋パーティーをやる、となれば別だけど。

Costcoで一時期ハウス食品の豆腐(冷蔵保存)と森永食品の豆腐(常温保存可)が両方売っていて、感激してせっせと買っていたが、その後しばらくしたら姿を消してしまった。(涙)

しらたきはなくても我慢できるけど、豆腐はぜひ常備しておいてもらいたいなぁ。(豆腐はそこらへんのスーパーにも売っているけど、1丁で2ドルや3ドルはザラなので、4丁で5ドル台だったCostco の商品は魅力的だったのよ。)

Strip District (Pittsburgh の築地市場)のアジア食品店まで行けば、できたて豆腐を買うこともできるが、コンニャクやしらたきにはやはり割高感を覚えてしまう。

2016年4月23日土曜日

かかりつけ医との関わりに葛藤するメリーさん

先日歯周専門医のところに行った足で、もとご近所さんであるメリーさん(仮名)を久々に訪ねた。半年ぶりである。

年齢柄、やはり体調にかんする悩みごと・葛藤が多く聞く。半年前までかかっていた主治医は、いろいろな体調の変化について訴えても、ちっとも聞かずに電子カルテの方ばっかり見ている、というのが彼女の不満だった。

この半年かかっている新しい主治医はというと、メリーさんの訴えごとに、いちいちいろんな専門医に紹介するので、循環器科、腎臓内科など、あちこちに行かされて、血液検査の結果を見ては、理由を説明せずに看護師を通して「今すぐERに行け」といい、振り回されている感覚だ、という。

メリーさんはとても自立していて理解力もピカイチの人なので、説明がないまま、ああしろ、こうしろ、と指示ばかり飛ぶのが特に嫌なのだと思う。

ある医師が提示した治療プランに対してメリーさんが「それは過去にやったけど私には合わなかった。」と言ったら、「どっちが医師だと思っているんだ。」と言われたと。でもそこでひるまず、「私はあなたよりこの体のことをよーく知っています!」と胸を張って言ったというメリーさんに拍手!

高齢で持病も各種あるので、どのくらい何の検査をして、どのくらい治療するか、ということを決めるのも、本当はメリーさん自身の意見・気持ちを取り入れた方がいいのにな、と思う。残念ながらメリーさんの場合は、まったく話を聞かない医師と、訴えは聞くが方針の決定にメリーさんの医師を取り入れない現在の医師と、で、本当に気の毒だ。

体のオーナーとして長年生きてきたメリーさんをリスペクトする医師であってほしいと思う。

2016年4月22日金曜日

お姫様扱いの効果

とまとまんの風邪をもらってしまい、副鼻腔から喉、首、肩一帯がぜんぶ停滞しているかんじである。幸いとまとまんの方が先に良くなってきているので、小芋を病人として丁寧に扱ってくれて、昨夜は念入りに首や肩をマッサージしてくれた。

そうすると、不思議なもので、お姫様扱いの効果というか、優しさを体と心にチャージされた効果で、患者さんにその優しさをおすそ分けする気持ちの余裕が生まれた気がした。

理学療法士や歯科医のところに行った後にも同じことが起こる。人によいケアをされると、とても満たされて、患者さんへの接し方が優しくなれる。

2016年4月21日木曜日

歯周病専門医のフォローアップ

小芋の歯肉はとてももろく、定期的な歯医者通いが欠かせない。一時は4ヶ月ごとでよろしい、というところまで来ていたのだが、半年前にまた歯周ポケットの深さが進んでしまっていたので、3ヶ月ごとに戻す!と言われ、ここ2回ほどは3ヶ月のペースで一般歯科医と歯周病専門医に交代交代に行っている。まったく手間とお金のかかる歯肉である。

半年間がんばって、状態がよかったら、また4ヶ月ペースに戻してもらえるはずだったが、若干の改善はあるものの、4ヶ月ペースに戻すほどの余裕はないとのことで、少なくともあと半年は3ヶ月ペースを続けないといけない。

クリニックで出会う患者さんで、もう5年くらいは歯医者に行っていないですーなんて人が、時々いるが、小芋にとっては、夢のまた夢の話である。せめて人並みに、6ヶ月ごとの定期チェックでよい、というレベルに行けたら万々歳である。

しかしながら歯と歯茎のうーんと丈夫な人であっても、一生歯医者の世話にならんで済む人は多分ほとんどいないと思う。あとで大掛かりな治療や費用にぶちあたるよりは、こまめに少額の費用で診察を受けて、いい状態を保つに限る。

2016年4月20日水曜日

コーラス仲間に見る、人生いろいろ

小芋が昨秋から参加しているコーラスは、20歳代から70歳くらいまでのメンバーが大体50人弱いる。歌い手は全員女性で、指揮者だけが男性だ。

大学卒業したての就職活動中の人がいるかと思えば、リタイアした人あり、
婚約したとか結婚式の準備にいそしむ人がいるかと思えば、親の介護に忙しい人あり、
初めての妊娠中の人もいれば、子どもが大学に進学して、空の巣症候群に苦しんでいる人もいる。

仕事もさまざまで、幼稚園の先生、学校の先生、バーテンダー、不動産屋、主婦、大学教授、会計士、言語療法士、看護師、などなどなど。

家が近い人と毎週交代で運転して、途中でもう一人乗っけて、計3人で通っているんだが、彼女たちの日々のニュースや気持ちを聞くことは、小芋にとってとても刺激的だ。休憩時間のわずかな間のおしゃべりも楽しい。

ある60歳くらいのメンバーは、お子さんが3人いて、うち1人が既婚、2人が未婚。で、その既婚カップルはすでに「わたしら子どもほしくない」という意思が明確だという。残る未婚の2人も子どもに興味はなさそうとのことで、「自分は多分孫を持つことはないだろうと思うとさみしいんだ。」、とある日こぼしていた。しかし、それについて子どもたちに自分の気持ちを言うことは絶対しないんだそうだ。自分の気持ち、と子どもの選択、とをきっぱり分けて、いわば利害関係のぜんぜんないコーラス仲間に気持ちを吐露するところに小芋は感心する。

みんな人生のステージも、仕事や家庭の環境もバラバラだけど、歌が好きという共通点で集まって、一つの美しいものを一緒に作っている。すごいことだ。

2016年4月19日火曜日

複雑化する、否定疑問文の答え方

以前否定疑問文の答え方について、次の記事を書いたが、
http://koimokko.blogspot.com/2015/07/blog-post_41.html
最近ラジオNPRを聞いて、大いに混乱した。
http://www.npr.org/templates/transcript/transcript.php?storyId=399210557

言語はいつの時代も変わっていくので、変化は仕方ないが、せっかく慣れた(と思っていた)ところで、Yes No をまったく逆に使っている人もいるとなると、大混乱!


2016年4月18日月曜日

大腿臼蓋インピンジメント診断後初のジョギング

大腿臼蓋インピンジメントと診察されて以後、先週2回目の理学療法に行った。前回までの宿題に加えて、今回さらに3種目(?)加わった。単純なようで意外と難しい。

毎日真面目に宿題をやって、スタートからかれこれ2週間半になる。昨日は恐る恐る、久々に走ってみた。控えめに20分弱だけノロノロと。今のところ、大丈夫。

来月8日のRace for Cure の5kmレース、よせばいいのに、つい、タイム計測するほうのエントリーにしてしまっていた。(タイム計測なしのエントリーという手もあったのにね。)

とまとまんからは非難轟々だが、なんせ、9月のGreat Race からずーっと抑えてきていたので、いざ何かエントリーするとなると、昔の癖(?)が出てしまうのだ。

まぁ、あと3週間の準備期間では、タイムは望まないほうが身のため。タイムは諦めるとして、走っても痛くならない、という感覚、「走れた」という達成感がほしいなぁ。

小芋の目標は80歳代からのライズィングスター⭐️年齢別1位〜になることなので、あと40年以上かけて準備ができる。30歳代の今は無茶しないようにしておこうっと。^_^

2016年4月17日日曜日

とまとまん、ピッツバーガーとして1歳を迎える

今日でとまとまんがピッツバーグに来てから、今日でちょうど一年となった。

とまとまんの変化には及ばないとしても、小芋にとっても激動の一年だった。とまとまんの経験している異文化&変化の中でのもどかしさ、悔しさ、葛藤を常に覚えつつも、お互い自分を殺さずに、ふたりの時間と、それぞれ個人の成長にかける時間を両方大切にできるようにしたい。

そしてこれからも、お互いのファンでありコーチであり相棒である関係を大事にしたい。

2016年4月16日土曜日

税金申告、やっと終わる

4月15日は、毎年米国の税金の申告の締切日。日本の確定申告とちがって、ほとんどの人がこの申告義務から逃れられない。収入のない留学生ですら、申告がいる。

毎年この仕事は憂鬱だ。

去年はアカウンタントを初めて雇ったが、残念ながらよい経験とならなかったので、
今年は例年どおり、ソフトウェアを買って、自分で各種書類と格闘しながらやった。

去年のアカウンタントは高くついたが、去年の資料から学べることも多かったので、その意味では役立った。あと、やっぱり自分でやると、どういう費用が税金控除の対象かを学び直すし、自分の源泉徴収票をまじまじと見る機会ともなるので、勉強にはなる。プロに頼んでやってもらっても、間違うこともあるし、でも自分に「見る目」がないと、見方もわからず、間違いを間違いとも気づかずサインしてしまうリスクもある。

今年は4月15日が土曜日のため、締切が月曜日まで延びてくれた。気分的に、助かった。

税金申告は夫婦一緒にまとめてできるので、小芋にやってもらえた とまとまんは、ラッキーである。


2016年4月15日金曜日

メンターのツッコミ

今日会ったメンターは小芋のもと同僚というか、先輩のひとり。

いつものことだが、メンターのツッコミ、励まし、助言はその時の小芋にぴったりで、
あー、やっぱりこの人はメンターだ、と思う。

もう一緒に働いてはいないけど、こうして会って、会ってないときもマメにメールで繋がれていることが、本当にうれしい。

2016年4月14日木曜日

出願のための推薦状

今回、post-master's certificate program の出願にあたっては、3人からの推薦状が必要だった。
  • 現在の職場のボス、
  • リサーチでお世話になっているメンター
  • Emory のアカデミックアドバイザー
の3人が3人とも、あっという間に推薦状を書いてくれて、感激した。一応締め切りには2週間の余裕をもたせておいたのだが、3人ともほんの数日で学校に送ってくれていた。

推薦状は本人に公開しない、という約束にサインしておいたので、小芋が現物をみることはないはずだったのに、3人のうち1人はわざわざ後で推薦状を見せてくれた。

それを読むと、彼女の目からみた小芋の過去、現在、未来の姿が書かれていて、小芋が自分で書いた出願理由の作文をさらに強化してくれるような内容。小芋は何があっても、彼女が書いた内容に恥じないようにせないかん。




2016年4月13日水曜日

FNPへの道に近づくーPost-Master's Certificate Programに合格

NPたるもの、専門分野がなんであろうとも、基本的なプライマリ・ケアについては大学院で学ぶ。Women's Health Nurse Practitioner program で学んだ小芋の場合、プライマリケアの幅と深さは、やはりFamily Nurse Practitioner にはなかなかかなわない。座学は一緒でも、臨床実習の場所・内容・時間数で差がつく。

年々経験値が増えて、また産婦人科クリニックから大学内の学生用クリニックに移ってから同僚にいろいろと教わる機会も増え、小芋個人のプライマリケアの技量は上がってきたが、ライセンス的にも実質的にも、scope of practice を広げて、もっと患者さんのニーズに応えられるようになりたい、という気持ちが年々高まってきた。

そんなわけで、昨夏にはある大学教授の臨床場面をシャドーウィングしたり、複数の大学院の先生に会いに行って話を聞いたりするなど、FNPになる道について、いろいろと調べてきた。

Emory を卒業して、じつにこの夏で8年となる。卒業後5年とか7年とかたつと、学校によって元の単位を認めてくれないところもあり、またプログラムはよいが学費があまりに高いところも多く、なかなかしんどい調査となった。

そしてようやく、本日、某大学院のPost-master's certificate program への入学が許された。ここまでの道のりをサポートしてくれた とまとまん、そして現在と過去のメンターたちに感謝!

2016年4月12日火曜日

NPR One というアプリ

NPR のアプリをここ数年愛用してきた。5分間の全国ニュース(毎時更新される)を聞くにも、ローカルのラジオ局を聞くのも、TED Radio Hour などのプログラムを聞くのも、だいたい全部これでやってきた。

最近 NPR One という別のアプリが出たというので、使ってみた。これはHourly news 、ローカルラジオの話題、またあらかじめ登録していたTED Radio Hour などの番組に加えて、小芋が普段聞いていない他のNPR 番組からランダムに選んだものが、連続して流れる。

聞いていて面白い、と思ったものには、"Interesting"というボタンを押しておくと、こういうものが小芋の興味なのだな、と認識するらしく、やがては小芋の興味のパターンを反映した内容を選んでくれるらしい。

逆に、これは興味ないと思うような番組のときは、スキップボタンを押すと、すぐさま次の全く違う話題や番組に切り替わる。

おためしあれ〜


2016年4月11日月曜日

不安のおはらい

だいたい連休明けとか、夏休み・冬休み・春休み明けっていうのは、性感染症のスクリーニングを希望する患者さんがググッと増えるのであるが、今年は春休みが終わってもう何週間も経つのに、春休みの”余波”が続いている。

一人一人の患者さんの状況はいろいろと違うが、おおむね共通するのは、セックスをしたあとで(翌日、数日後、またはもっと後)、不安が徐々に募り、インターネットでいろいろ調べ上げた挙句、むしろ精神的な窮地に陥り、さらに大きくなった不安を前に抱え、背中にも背負って、やっとこさ来院する、というというパターン。

小芋は、患者さんの矢継ぎ早の質問に答え、やるべき検査をし、こんがらがった不安の荷ほどきをする。精神的な大荷物をなるべく置いていってもらうように頑張るが、荷が相当な重量になっていた患者さんの場合、1回15−20分程度のトークでは、荷が降り切らぬこともある。

そんなときに時々やるのは、いわば不安のおはらい。患者さんの不安をおおげさなジェスチャーでもって患者さんの方や背中から振り下ろし(雪かきのような動作)、ドサッと床に落とした不安をなでながら、「この不安は、わたしがよbabysit (よく面倒見ておく)けん、持って帰らなんといてね。」「もしまた不安が募ってきたら、不安は私のところに置いてきたんやったって、思い出してね。」と。

夜もなかなか眠れず、またインターネット調べに走ってしまう患者さんの葛藤に耳を傾けながら、信頼できるサイエンス的な情報提供と、気持ちのサポートをすることは、両方大事だなと思う。

2016年4月10日日曜日

ニンジンとポテトチップスの絶妙なコンビ

とまとまんが先月日本に帰った時に覚えてきた料理。

1)ニンジンを千切りにする。
2)ポテトチップス(カラムーチョ)とマヨネーズを加えて和える。完成〜!

意外といけるで〜

とまとまんに心から感謝。

2016年4月9日土曜日

学期末の踏ん張りどころ

今週後半は久々に吐き気を催すほどに仕事が忙しかった。

診察する人数自体が格段に増えた、というのではなく、20人の予約が予約どおり全員来て、その一つ一つ(全員ではなくとも)が何かと重い内容で、そうすると必然的に検査のオーダーがいつもよりも多くなりがちになり、そうすると後々それらの結果を確認したり、結果に応じたアクションを起こさねばならないんで、ライブで診たあとの細かい作業が膨れ上がる。

一つ一つは大したことなくても、重なると侮れない。

昨夜カラにして帰ったはずの検査結果が、朝出勤するとドバーッとまた増えている。これを朝方になるべくクリアにして最初の患者さんの診察にあたるように心がけているが、追いつかぬことも。

急がなくてよいタイプの結果に関しては、合間にちょこちょこ追いつけばよろしいが、やはり、たとえば処方していた抗生物質に耐性のある菌が尿培養検査で見つかったら、なるべく早く違う薬に変えたいし、他にもタイミングが大事なものはタイミングよくやってこそ意味がある。

あと1ヶ月足らずで春学期は終わる。そうなると少なくとも夏学期の開始までは少し患者さんの足が鈍るはずなので、今が踏ん張りどころ。

2016年4月8日金曜日

稲垣えみ子さんの番組

妹が、情熱大陸というテレビ番組で、稲垣えみ子さんを紹介した回がとてもよかったというので、探してみたらYouTubeで幸運にも見つかったので、早速みてみた。

いやほんと、よかった。

生活のスタイル、仕事の仕方、家族との関わり方など、いろいろと考えるタネ、ネタをもらった。

2016年4月7日木曜日

お餅の食べ方:メープルシロップと醤油

友人が時々お餅をついては分けてくれる。ありがたい。

ふと思いついて、メープルシロップと醤油を混ぜてタレにして食べてみたところ、これがとても美味しい。砂糖と醤油でもいいんだが、とろみがちょっとみたらし団子風になってさらに良い感じ。

あと我が家でよくやるのは、お餅に薄く切ったチーズをのせて、のりを巻いて食べる。

あー、お腹すいてきた。

2016年4月6日水曜日

ミニ・デート

遠距離夫婦時代は、一緒に過ごせる数日とか数週間とかという時間を目一杯活用して、どこか初めての場所に行ってみることが多かったが、晴れてライブ夫婦になって以後、お互いなかなか忙しくて、なかなか遠出する機会がない。

食料品の買い出しや、運転免許センターでの手続きや、医療機関への受診などの「用事」を一緒にするのも楽しみがないわけではないが、「用事」以外のデートも必要だ。

最近のヒットは、
日の入りのころに公園に行って夕日を眺めたこと
Phipps Conservatory (植物園)に行って Spring Flower Show を観たこと

今年のSpring Flower Show は例年以上に充実していて、とても見ごたえがあった。お近くの方、おすすめです! 遠くの方、ピッツバーグにお越しの際は、季節は何であれ、ぜひPhipps Conservatory をお見逃しなく。シーズンごとに展示がガラリと変わり、しかも毎年違うデザインなので、何度行っても飽きない。

2016年4月5日火曜日

コーラスの出前

小芋が昨年9月から参加しているコーラスが、先日ある教会のシニアのイベントに招かれて1時間のコンサートをした。このイベント、なんでも毎月1度あるらしく、ランチをみんなで一緒にたべて、その後なんらかの「ショー」をみるのだそうだ。今回は我々がこの「ショー」をしたというわけ。軽く100人を上回るゲストが集った。

リクエストされていたとおり1時間のプログラムにするべく、過去のコンサートのレパートリーからいくつかと、次回のコンサートに向けて練習している曲からいくつかとで、かなり盛りだくさんな内容だった。コンサート慣れしていない後期高齢者のシニアにはちょっとハードだったんやないかと思う。客席から伝わって来る雰囲気が、最初はノリノリだったのが、最後の方には疲労ってかんじになっていた。

いろいろ、やってみないとわからんことがあるなぁ。ま、コーラスとしては、次のコンサートに向けてもう1回プラスで練習できてよかったし、教会から「ショー」の謝礼を頂戴して運営資金の足しになったし、よかった。

2016年4月4日月曜日

20代前半の軽度異形成やHPV感染を「見守る」ことについて

もうかなり昔のことだが、子宮頸がん検査のガイドラインが変わって、性交の開始年齢にかかわらず、21歳になるまではスクリーニングの子宮頸がん検査をしない、という方針になったとき、そのコンセプトを受け入れるのに苦労している同僚がいた。

同様に、21-24歳の患者さんが Low grade intraepithelial lesion (LSIL) とか high-risk HPV types を伴う Atypical squamous cells of undetermined significance (ASC-US) だったときに、即コルポスコピーやそれに伴うバイオプシーをせず、12ヶ月待って細胞診をもう一度する、という方針に抵抗感を感じる医療者、また患者さんもいる。

それからhigh-risk HPVの検査が技術的に可能なのに、それをあえて20歳代ではあえて行わないことに不安を覚える患者さんに時々出会う。なんでやってくれないの?と。(ただし30歳代以降の女性には、細胞診と合わせてhigh-risk HPV を検査することが勧められている。20歳代の場合は、細胞診がASC-US でなければ通常あえてHPV検査は行わない。)

これら3つの場面に共通しているコンセプトは、「検査はするが、しすぎない。若い人のHPV感染は頻繁だが自然治癒の可能性も多いので、あえて時間をおいて、変化を見守る。」こと。

様子をみていたら自然によくなる可能性の大きいものに対して、むやみやたらにバイオプシーしたり、ひいては凍結療法やLEEP (ループ状の電気メスで頸管の一部を切除する手術)をしたりして、将来の妊娠や分娩のアウトカムを悪くしては、むしろ悪影響だから。

でも、こういう「見守り」をまるで「放置」と思われてしまったり、やるべきことをやっていない(やってもらえていない)と捉えられてしまうと、とても残念。

研究がすすんでHPVのことが以前よりもっといろいろとわかるようになり、またhigh-risk HPV の検査が広く普及して、これからは細胞診よりもHPV検査により重きをおいたガイドラインに徐々に変わっていくんじゃないかな、と思うけど、その都度、検査や治療の程よいライン(やりすぎでもなく、やらなすぎでもなく)を患者さんの個人的背景・事情も含めて見極めていくことが大事だなぁ、と思う。

現在のASCCP ガイドラインはこちら
http://www.asccp.org/Guidelines/Screening-Guidelines

2016年4月3日日曜日

オペラ・セビリアの理髪師

友人の招きで、ピッツバーグ・オペラによる、セビリアの理髪師の公演を昨夜見に行った。

オペラ歌手というのは、体の中の構造が小芋とはまったく違うんかい、と思ってしまうくらいに声の艶と通りが素晴らしい。男性の活躍もさることながら、Rosina と女中 Berta の2人の活躍がとくに光った。二人とも決してoverweight/obeseな体型ではなく、むしろnormal weight だと思う。

声の出し方というものを、またマンツーマンのvoice lesson で学びたいと思う。今は時間的にも体力的にも余力がないが。

2016年4月2日土曜日

とまとまん、ペンシルバニア州の運転免許獲得!

1週間前の土曜日、とまとまんが自動車の運転(実技)のテストに一発で合格して、晴れてペンシルバニア州の運転免許を獲得した。

今まで日本での運転歴はあるし、ピッツバーグに来てからも国際免許で運転していたので、運転の腕は確かだったから、当然といえば当然なんだが、無事に合格できて、本人はもとより、付添人(小芋)も肩の荷が降りた!ちなみに、実技試験にあたっては、免許のある付添人が自分の免許証、自動車保険証、車の登録証を携えていかないといけない。

2016年3月25日金曜日

2008年の携帯電話からついに卒業

米国で初めて携帯を買ったのは、2007年の夏だった。クラスメイトに車でBest Buy という電気製品の店に連れて行ってもらい、AT&T のプリペイド携帯を買った。その後トイレに一度落としてしまい、全く同じ携帯を買い直したのが2007年の暮れか2008年になってから。

世の中、それ以後、携帯電話は著しく進化してたが、小芋はこのちっちゃなプリペイド携帯で生きてきた。WiFi 環境下でiPod Touch とか iPad と併用すると、まぁ、なんとか今までやれたのである。

でもさすがに充電が短時間しかもたなくなり、またWiFi環境外でメールが見たいときなどはすこぶる不便なので、吟味の末にスマートフォンに切り替えた。

でも実はまだ、プリペイド携帯も持ち歩いている。登録してある電話番号を新しいスマートフォンにまだ移していないので、電話番号録として必要なわけ。^_^  


2016年3月24日木曜日

小芋、大腿臼蓋インピンジメントと診断される


昨夏テニスを何度か友達に習っているうちに、左股関節が痛むようになった。痛みはやがて消えたが、違和感と、かがむときに必ずカクンという振動がずっとつづき、走ることも階段登りも控えめにしてきたが、依然よくならない。

というわけで、2月にかかりつけ医に通常のannual exam に行った際にようやく報告。痛みがないので、まぁそこまでの問題はないだろうと言われたが、スポーツ医学専門の医師に診てもらうようにと言われ、ようやく診てもらったのが数週間前。

femoroacetabular impingement (大腿臼蓋インピンジメント) の可能性大ですね、ということでx線をとったら、なんとまあ、cam type とpincer type の変化が両方とも見つかった。

通勤時の自転車を除く運動を控えてきたこともあり、今のところ、日常生活にはなんの支障もないけど、できればこの違和感をなんとかしたい、さらにこれ以上の進行はなるべく避けたい、というわけで、理学療法を受けることにした。

スポーツ医学の医師が、この理学療法士に診てもらえ、と名指しで勧めた理学療法士に予約をとり、朝7時15分に受診。初診のアセスメント、運動指導、次回の予約を取り終わるまで、占めて1時間あまり。

いやー、人様のケアを受けるというのは、それだけで癒しだ。とくにここ数週間、職場で激務が続いていて、患者さん のニーズと要求に応えて、応えて、応えて、と心のエネルギー的に多分マイナスバランスだったので、自分にアテンションを受けられるだけで癒されるのだった。







2016年3月15日火曜日

論文の原稿というモンスター

12月にファンダー(研究助成金を出してくれた機関)に研究報告書を出して、1月からすこーしずつ論文政策をやってきたが、時はすでに3月。

だいたい2週間ごとくらいにメンターの指示を仰ぎに行っている。行くからにはその都度成果(書いた内容)がいるのであるが、これがなかなか。。。ミーティング前の1−2日前になって、いよいよ焦って、まるで試験の一夜漬けのような気分でなんとか曲がりなりに少しだけ成果を出す。

昨日ウェビナーの話し手をするのも、恐ろしい体験だったが(ちょっと大げさ)、終わって少しほっとして、「このモンスターをやっつけたのだから、論文もがんばれるはず。」と思って取り組んだら、意外にも進んだ。ただし、寝る時間に食い込みすぎたのはよろしくなかった。

コツコツやるのが、結局のところ、頭のためにも体のためにも一番よいには違いない。

論文にまったく手をつけてない日でも、結局ふとしたときに(歯磨きしながらとか、自転車こぎながら)論文のことを毎日考えていて、それで少なからずエネルギーを消耗している。いかんいかん。

メンターは、すこぶる励まし上手な人で、決して叱ったりけなしたりすることがない。この人たちの顔をつぶさぬよう、またがんばろう。

イントロダクションと、方法と、結果のおおまかなところがかけてきたので、次はいよいよディスカッションのセクションである。難関!

2016年3月14日月曜日

ウェビナーの話し手になる

今日は、ある1時間半弱のウェビナー(ウェブ上のセミナー)の後半で、約10分ほど話す体験をした。ウェビナーに聴衆として参加した経験は数知れずだが、話す役としては全くの初体験。

自分の職場の部屋のドアを閉めて、電話に向かってしゃべるのだが、聞いている人が米国のあちらこちらにいるかと思うと、緊張して震えた。

練習していたけど、もっと必要やったなぁ。読んでいる風ではなく、話しかける雰囲気を心がけたけど、緊張で、ついついメモに頼ってしまう。

スライドを次に進めるときは、自分でウェブサイト上の矢印をクリックしないといけないのだが、最初は緊張しすぎてて、クリックしわすれて、後からマヌケにスライドを進めた。

ウェビナーの講師をしている人たちを、今更ながらに尊敬する。

聞いてくれていた人何人かが、よかったよ、と言ってくれたので救われた。恐れ多くも、今日のウェビナーの録音が、後日回覧されるそうだ。自分の声を聞くのは大嫌いだが、今後のために、多分聞いた方がよいだろう。


2016年2月27日土曜日

チリ・ディナーでファンドレイズィング

コーラスグループのファンドレイズィングのため、チリを振る舞うイベントが開かれた。小芋はベジタリアン・チリの担当となったが、ほかにスタンダードなビーフのチリ、それからチキンベースのホワイト・チリ、の3種があった。それぞれ自宅でレシピ通りに作ったものを、当日持ち寄った。

あと、ベークセール用のお菓子も皆で持ち寄った。小芋はもち粉ケーキにしたが、当日仕事前に慌てて作っていたので、時間切れとなり、途中からとまとまんに選手交代して、焼き上げてもらい、ギリギリセーフ。

思いがけず、たくさんのお客さんが来てくれて、一時は座る椅子が足りないほどだった。テーブルセッティングとか、飾りとか、とても知恵を絞ってなされていて、実行委員の人たちを本当に尊敬した。

小芋は準備に参加できなかったので、後片付けに精をだした。大きな鍋をあらったり、ガス台を磨いたり、とても得意。

コーラスの仲間とは毎週会っていても、まだ話したことがない人が結構いるのだが(歌っている間はおしゃべりできないし)、一緒に仕事をすると、いつも以上におしゃべりもできて、お得だった。

2016年2月22日月曜日

なりゆきとムードを乗り越えるためのセリフ


別にアルコールやドラッグを使用していたわけでなく、相手に強要されたわけでもなく、素直にその「瞬間」はコンドームなしでいいや、と思っていた場合でも、あとで冷静になったときに「しまったー!」とか、「またやってしまった!」と後悔した、とこぼす患者さんは少なくない。

そんなときに、提案するセリフが次のウェブサイトにある。
http://healthfinder.gov/HealthTopics/Category/health-conditions-and-diseases/hiv-and-other-stds/std-testing-conversation-starters

あらかじめ場面を想定して練習しておくというか、なるほどこういう言い方もあるか、と知っておくことは、決して害にならないと思って。

2016年2月21日日曜日

旧暦正月のパレード

市内で旧暦のお正月を祝うパレードがあるというので、見に行った。豪快な獅子舞に始まり、扇や傘を使ったダンス、地元の高校生のマーチングバンド、日本のAKB48を彷彿とさせるダンス、中国独楽の披露、などなど。大学で中国語を教えている先生たちのグループもあった。

パレードが成り立つほどに、中国にちなんだ団体が次から次へと登場したこともすごいし、道路を車両通行止めにして(もちろん警察の協力を得て)、このようなパレードを催した中国系住民の企画力・組織力もすごいと思った。これと比べると、ピッツバーグの日本人コミュニティーは本当に小さいなと思う。




2016年2月20日土曜日

股関節の痛みと向き合う

昨夏、テニスを何度かやっているあいだに、いつの間にかじわじわと左股関節の痛みと雑音が発生した。痛みのほうは弱くなったものの、違和感が慢性化してしまい、雑音も相変わらず。日常生活に支障はないし、症状が悪くなっているわけではないので、ずーるずると、こんなに長く放置してしまった。

後々、痛みが強まったり、運動に差し支えるようになったりしては困るので、心機一転、真面目に付き合うことに決めた。スポート医学の予約は取り付けたが、まだ3週間以上先。昨日は友人のスポーツジムについていき、パーソナルトレイナーから毎日やるべきストレッチを習った。スポーツ医学の予約の前に、もう一度、この人に診てもらおうと思っている。


2016年2月19日金曜日

診療側の考えるハイリスクと患者さんの考えるハイリスクのギャップ

小芋の元同僚で他の医療機関で働いているAさんが、「患者さんの苦情がボスに届いたんだ。」と、いつになく落胆していた。患者さん(Bさん)は過去1年に10数人の人と性関係があって、かつ、コンドームの使用は極めて稀だったのだそうだ。それで、Aさんは、Bさんに、クラミジアと淋菌感染症のみならず、HIVと梅毒のスクリーニング検査もしましょうと勧めたのだそうだ。そして、コンドームを毎回確実に使うように、と強く勧めたのだそうだ。

小芋が聞いたら、Aさんのこれらアドバイスは非常にまっとうだ、と思うわけだが、
Bさんは、「Aさんは私をjudge (批判、非難)した。」といって、ボスに苦情を伝えてきたらしい。

Aさんによると、診察中、特にBさんが怒ったり取り乱したりした様子はなかったので、苦情の話がボスから来て、とても面食らったとのこと。

Aさんは、私がこれまで知る医師のなかでも、とりわけピカイチの心と知識を持っていて、小芋なんぞ、Aさんのカルテ記載を読むだけでも、その細やかさに毎度感動した経験を持つ。だから、このような苦情の話に、とても驚く。

さらに大変なのは、ボスが医療者でないということ。これは米国ではよくあることだが。医療者だったら、クリニカル・ジャッジメント(非難というより、これは、判断)的に、Aさんの勧めはいわば当然、と説明するまでもないところだが、共通知識を持っていない人がマネジメントしている場合、いちいち根拠を説明する、なんていう思わぬ手間が発生したりする。

Aさんは、かつて、小芋がかかりつけ医に選びたい!と思ったくらいの人柄なので、早くこの件を卒業して、エネルギーをまた診察のほうに発揮してほしいな、と思う。

同時に、小芋にとっては、診療方針を患者さんといっしょに作っていくプロセス、言葉の選び方について、身の引き締まる思いのするエピソードである。(ベテランのAさんでもこのようなことがあるのなら、小芋はなおさら心しておかねば!、という感じ。)

2016年2月18日木曜日

一風変わった健康診断の項目

運転免許、就職、進学、留学などいろいろな目的で、健康診断にみえる患者さんと出会う。形式は実にいろいろで、診察項目を細かく指定してある用紙もあれば、とにかく診察上問題なかったことだけを記せばいい場合もある。

今週は、ある政府系機関にインターンシップに行く患者さんの健康診断で、これこれの基準に従って体脂肪率を推定しないといかん、という指示が書いてあった。これこれのリンクを見ろ、と書いてあるが、そのウェブサイトは無効。仕方がないので、インターネット検索をして、それらしき説明書を入手。

首のノドボトケのすぐ下のラインで首の周囲を測り、腹囲をおへそのラインで測り、腹囲と首周囲の差(インチ)と患者さんの身長(インチ)を使って、体脂肪率を推定するという。

こんな面倒くさいことをするなら、体脂肪計を使って測定した値を書けばええやん、と思ったが、そこは堪えて、指示通り行った。

またこれは別の患者さんだが、バレーボールやバスケットボールのチームに所属する場合、両手を広げた状態で指先から指先までの長さを測る、というのが時々ある。これは、マルファン症候群といって、手足が非常に長かったり、心臓の奇形をともなったりする遺伝性の疾患をスクリーニングしよう、という意図なので、これは大いに理解できる。

2016年2月17日水曜日

じぶんの annual exam

今日は1年に1回の、かかりつけ医に会いに行く日だった。風邪はだいぶよくなってきたけど、あらかじめ1日休みを取っておいたので、ちょうどよかった。家に帰ってきてからはゆっくりしている。

前から気になっていた母斑については、皮膚科を紹介してもらい、さっそく予約を取った。昨夏からの股関節の違和感については、スポーツ医学の医師にコンサルトすべしとのことで、こちらも予約をとった。予約を取る作業というのは、時間がかかるし、未だに疲れる。

2016年2月16日火曜日

Blink Health というオンライン薬局

Blink Health  というオンライン薬局は、保険会社を介さず、直接製薬会社とやりとりすることで、価格を抑えることに成功しているらしい。ユニークなのは、患者はオンラインで支払いをすませるが、薬の受け取りは最寄りのローカル薬局でする、という流れ。

日本だと、処方薬の価格にあまり気を留めることはないと思うが、残念ながら米国では処方薬の価格が非常に高額だったり、自分の入っている健康保険の良し悪しによって自己負担額が違ってきたりして、とてもややこしい。

とくにジェネリックがまだ許可されていない、新しいブランド薬だと、高額になりがちで、企業買収などによって、いきなり値段が700倍になった薬もあったと聞く。

かと思うと、スーパーに付属する薬局で、無料(処方箋は必要)の抗生物質があったり、一律一ヶ月分4ドル、とか3ヶ月分9ドル(主にジェネリック)の品揃えを売りにする薬局チェーンもあり、なにかと極端な国である。

2016年2月15日月曜日

NPの不養生

昨日から体調イマイチ。今朝、仕事を休むほどにはしんどくなかったので、通常通り出勤したが、鼻がつまっていて、声もなさけなくて、NPの不養生、というかんじだった。日々の鼻うがいの効果もあってか、しばらくずっと風邪とは無縁だったので、とても堪える。teachable moment  だな。

2016年2月14日日曜日

ハインツ・ヒストリー・センター

ハインツ・ヒストリー・センターにとまとまんと出かけた。小芋は歴史というものにとんと弱いんだが、それなりに楽しめた。広すぎて、全部は回りきれなかったので、また行ってみたいと思う。

日曜日の午後、ということもあったと思うけど、かなりの人出だった。特に今週末のように極寒の週末には、家族連れにうってつけの場所である。

2016年2月6日土曜日

眼科のつきそい

とまとまんがそろそろメガネを新しくしないといかん、というので、眼科に付き添った。

とまとまんの英語は先日報告したとおり、上達が著しいが、やはり電話とか、医療機関でのやりとりとなると、小芋が通訳をしたほうが便利な場面もある。あんまり手伝いすぎてはよくないけど、ちぐはぐなメガネが出来上がってきても困るので、初めての今回はしっかりサポートしようと思った次第。

問診票を書いたり、ドクターの質問に答えたりするにあたり、とまとまんが詰まったところだけ横から助け船を出した。

たとえば、"Swing you legs this way." とドクターが言った場面があった。状況的には椅子に座った状態で、そのまま回れ右してこちらを向いてください、という意味だったんだが、言葉自体は聞き取れていても、「swing your legs」の指す具体的状況がぱっとイメージできず、とまとまんは固まった。簡単な言葉が、意外と難しかったりする。

メガネの出来上がりが楽しみだ。




2016年2月5日金曜日

音楽用の耳栓

小芋は今まで、音楽用の耳栓というものが世の中にあることを知らなかった。

ロックバンドのライブほどではないにしろ、小学校の金管バンドとか、アマチュアオーケストラとか、結構な大音量のなかで生活している時期があった。音楽・騒音のレベルとその繰り返し(量)によっては、耳に不可逆的なダメージを加えかねないということを、子どもの時から知っていたらよかったなー、と思う。

オーダーメイドの耳栓も作れるようだが、小芋としては市販の音楽用耳栓を試してみたいと思う。

関連記事
http://otolaryngology.med.miami.edu/ear-institute/audiology/hearing-conservation-for-musicians

2016年2月4日木曜日

留学生との格闘

小芋もかつては留学生だったので、留学生の患者さんと出会う時は、いつもにも増して張りあいが出る。患者さんの英語の語り口がたとえぎこちなくても、言わんとしていることを読み取る技術には自信がある!

しかし、先日の患者さん、Aさんにはとても手こずった。まず、問診票に何一つ回答してくれていない。言葉がわからなくて記入しなかったのか?と最初は思ったが、話してみれば、ちゃんと語彙力があり、こちらが言うことは理解している。

問診票は、いわばスクリーニング検査のような役割もあって、パッと見て気になったところをより詳しく突っ込んで質問することで、お互いの時間の節約になる(通常は!)。だが、問診票がまっさらだと、適宜オープンエンドとクローズエンドの質問を投げて、もれなく自分に必要な情報を取っていかないといけない。特に今回Aさんは、運転免許のための健康診断(ペンシルバニア州独特の)のために来ていたので、それなりにまんべんなくヒストリーを把握する必要があった。

で、Aさんに質問を投げかけていったわけだが、Aさん、ごく最小限の答えだけ、ぼそっ、ぼそっと答える。とてももどかしい。

思わず、そんなにいじめないで!と思ってしまったが、このいわば非協力的な(と小芋には感じられた)姿勢は、言語の壁のせいではなく、ティーネージャーの名残(?)かな、と。

通常、運転免許のための健康診断は、サクサクと滞りなく済むことが多い(基本的に、健康な学生がほとんどなので)なかで、いつになく苦労した。




2016年2月3日水曜日

はらぺこ・ペッパー

小芋が参加している合唱団で、ファンドレイジング(活動資金づくり)の策として、今度チリ・ディナーをすることになった。友達や家族やその他興味のある方々を招き、団員が作ったチリ(1杯8ドル)やお菓子を食べてもらう。

チリはビーフ、チキン、ベジタブルの3種類のレシピが決まっていて、各自が家で作ったものを当日持ち寄る。小芋はベジタブル・チリを作ることになったが、チリは作ったことがなかったので、予行演習をしてみた。

今回はハラペニョ・ペッパーという唐辛子を入れず、辛味はチリパウダーからのみで作ったので、マイルドな仕上がりになった。本番は、ちゃんとレシピ通りにハラペニョ・ペッパーを入れてみよう。

ちなみに、小芋が「ハラペニョ・ペッパー」というと、
とまとまんには「腹ぺこ・ペッパー」と聞こえるそうだ。なぜ?

2016年2月2日火曜日

とまとまんの英語の上達:その2ーーコア・ボキャブラリー

英語学校では、毎週コア・ボキャブラリーといって、6つくらいの単語とそのバリエーションを集中的にやるらしい。日本の学校で、週ごとに特定の漢字を練習したりするのにちょっと似ている。

新しい英単語を覚える時に、日本語の訳で覚えるのではなく、英語で意味を説明しながら覚えるのが、英語の筋肉をつけるにあたって、すこぶるよいようだ。

秋学期とくらべると、今回のボキャブラリーは格段にレベルがあがっていて、小芋もとまとまんに教わるととても勉強になる。

2016年2月1日月曜日

とまとまんの英語の上達:その1ーーゆっくりしゃべるアナウンサー


いつもNPRのローカル局、WESA.FM というラジオを朝ごはんを食べながら聞いている。

先日のある朝、とまとまん曰く
「今日のアナウンサーは、話し方がなんかゆっくりやな。扱うニュースが少なくて暇なんかな?」

以前は「速すぎて分からん!」と言っていたのが、「ゆっくり」に思えるようになったのは、すごいことである。ちなみに、そんなにいうほど、アナウンサーの話し方が遅かったわけではない。

2016年1月12日火曜日

グラントプロジェクトの最終報告書提出す

プロポーザルを出したのが2014年の11月、
グラント獲得が決まったのが翌12月、
具体的に活動が始まったのが1年前の1月、
IRB許可が下りたのが5月頭、

やっとこれで取りかかれる、と思ったら、夏の間プロジェクトを進める許可がクリニックからおりず、やむなくfunder と交渉。

幸いリサーチ期間の延長が認められ、
夏休み明け、9月からデータ回収。

11月にデータまとめて、
先月最終報告書をfunder に提出した。

今年の目標は、まずペーパーを書くことだが、
この1ヶ月なにも進まなかった。
いざ仕事に戻ると、目の前の忙しさ、速いペースに飲み込まれ、
じっくりものを考えることがとてもしにくい。

でも書かなかくてはーーーー
ペーパーの書き方の心得、みたいなチェックリストを今晩は眺めてみた。
https://www.elsevier.com/__data/assets/pdf_file/0003/91038/Get-Published-Quick-Guide.pdf

2016年1月11日月曜日

小芋のささやかな望み。お弁当とハミガキ

新年明けて職場に戻り、最初は患者さんの出足がゆっくりだったので、いつもよりも時間をかけたりする気持ちと時間の余裕があった。あぁ、ナースプラクティショナーになってよかったと思いながらケアできる豊かな時間だった。が、週も後半になると、予約は朝から夕方までみっちりで、ほんの一人か運良くて2人あるドタキャンや無断欠席の患者さんに多少助けられる始末。

特に金曜日は、お昼ご飯を自分の机の上で食べながら午前中に見た患者さんのカルテの穴を埋め、でも全部は終えられぬまま午後一の患者さんの診察が始まってしまい、
そのままノンストップで最後の患者さんまで診て、
それから未完のカルテを仕上げていったので、ぐったりと疲れた。

本当は、お一人の患者さんの診察が終わるごとカルテも書き上げて、次の患者さんの診察に当たりたいが、遅れが生じてくると、必ずしもそれを厳守することが難しくなり、あとで仕上げる羽目になる。

小芋の望みは、昼ごはん時には、ランチルームに身を移してお弁当を食べること、そして、ハミガキを済ませてから午後の診察を始めること。この二つをちゃんとやらないと、午後のクオリティに非常に差し支える。

どうシンプルな診察にしようと試みても、どうしても婦人科系の診察は時間を超過しやすいので(たとえばいわゆる風邪とか捻挫と比べてほしい)、初めから小芋の勝負は負け、みたいなところがあるんだが、いろいろとpoliticsがあり、一人当たりの診察時間を長くしてもらうとか、午前最後の予約枠をカットしてもらうとかいった対応はなかなか難しく、自分のからだを食うことになるのがとても理不尽である。


2016年1月10日日曜日

仕事用のカレンダー

前の職場でも、今の職場でも、毎年暮れになると、どのカレンダーを注文したいか聞かれる。アメリカではなぜか、壁掛けカレンダーの他に、画用紙ぐらい大きな月替わりのカレンダーを机の ど真ん中に置きたい人が結構多く、小芋はなぜ机の一番使いやすい位置にそんな代物を置きたいのか、未だに理解できない。

小芋が必要なのは、12ヶ月が一望できる、ページ一枚のカレンダーなので、次のようなカレンダーサイトで、ちゃちゃっと1ページ印刷してしまえば用が済む。なんと安上がり。
http://www.timeanddate.com/calendar/create.html
ちなみにこのカレンダーサイト、各国の祝日を選んだり、日曜始まりと月曜始まりが選べたりなど、いろいろ指定できるので便利である。

これ以外に、A4サイズくらいのプランナー(8月始まりくらいのアカデミック版)を使っている。その中に月ごとのカレンダーや、1週間が見開きで見渡せるページがあるので、日々のメモなどはここに書く。8月の新学期セールのころに買うのが好きである。
たとえばこんな感じ。
http://www.target.com/p/day-designer-planner-8-5-x-11-multi-colored/-/A-17078340



2016年1月8日金曜日

留学する人へのアドバイス

日本に住む知りあいBさんのお孫さん(大学生)が、某国に7-8ヶ月留学するそうだ。でBさんは、卒業が1年遅れることになるけど、経験を将来に活かせるならいいのでは、と賛成しているんだ、と言う。

何かアドバイスがあったら言ってやって、というので、小芋が言ったのは、当初の予定からすると、卒業が1年「遅れる」けど、長い人生からすると、「遅れ」ではなくむしろ「早道」の面もあるよ、と。ただし、今現在描いている方向に必ず進むわけではなくて、思わぬ展開や大どんでん返しもあるので、そういうもんだ、と大きく構えて、楽しんでしまうのが得策かもよ、と。一見失敗やロスがあっても、「ついてる、ついてる」と捉えると、それも糧になる。

まったく自分のことを棚に上げて、えらそーに言っている小芋である。(笑)
しかしながら言うは易し、で、至極便利な日本に住む都会っ子のお孫さんが、留学先で出会うだろう波乱万丈に思いを馳せると、ワクワクすると同時に、思わず奥歯に力が入る。

いずれにしても、母国のおじいちゃんがドンと構えて応援してくれているということは、お孫さんにとって励みになること間違いない。彼女らしくユニークで面白い留学生活とその後の人生を送ってほしいな、と思う。

ちなみに、このBさん、小芋ととまとまんに対するはなむけの言葉は次のようであった。

私は年寄りですが、若い方々にはもっと世界に羽ばたいてほしいと思っています。
失敗したらまたやり直せばいい事です。

心に力の入ることば。

2016年1月7日木曜日

真空パックのシジミ

先日書いた、デパ地下での買い物の際、いろいろちょこちょこ買ったのだが、その中に真空パックのシジミとお味噌のセットというのもあった。一食毎にパックされていて、10食分くらいがひとまとめに入っている。ちょうどその場で商品を買っていた通りがかりの女性(お客)が、「これ、簡単で美味しいのよ〜。」と言っていたので、つられて買った。

見かけはこの写真の右側のものと全く同じか、類似していた。
http://furu-po.com/oarai/product/u012

Aさん曰く、とてもおいしかったそうだ。
今度は自分たちの分も買ってこよう。


2016年1月6日水曜日

日本でのHPVワクチンに関する世界保健機関のコメント

先月日本で勉強会のスピーカーを担当した際、休憩時間に「アメリカではHPVワクチンは推奨しているんですか?」という質問を個人的に受けた。で、もちろん推奨していると答えたんだが、医療関係者であっても、HPVワクチンに消極的になってしまっていることがとても残念だ。

WHOこと、世界保健機関が先月出した声明は、日本の事情についてわざわざ触れている。「若い女性を本来予防可能なHPV関連がんの危険性にさらしている。」と辛辣らコメントだ。
http://www.who.int/vaccine_safety/committee/GACVS_HPV_statement_17Dec2015.pdf

この声明を知ったきっかけは、日経メディカルの以下の記事。
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/int/201512/545190.html

Google  ニュースでこの声明に関するニュースを検索すると、ライブドア・ニュースの1件のみがヒット。
http://news.livedoor.com/article/detail/10998682/
個人的には主要な新聞各社もこぞって書くべき内容だと思う。

日本特有のHPVワクチン事情を記した、ランセットのこの記事にも注目。
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(15)61152-7/fulltext


2016年1月5日火曜日

侵襲の少ないタイプの子宮用吸引デバイス

子宮内膜採取(たとえば不正出血の検査として)や子宮内除去(たとえば初期の稽留流産のとき)の際、いわゆるD&Cという子宮頚管拡張と掻爬の処置が行われることがあるけれど、それを「吸引」で置き換えるデバイスが日本でも発売されたとのこと。

小芋自身は日本でしかこの処置には遭遇したことがなく(しかも介助のみで自分がやったわけではない)、米国ではまったく未経験で、これについて言えることはあまりないが、侵襲が少ない方法が日本でも使えるようになったということは嬉しい。

http://vorpalwomenshealth.com/dr/product/pdf/mva_system2.pdf

2016年1月4日月曜日

雪のなかの初出勤

12月は暖冬だったが、昨日からぐぐぐっと冷え込み、今日は一日中氷点下。
昨夜はぱらぱらだけだった雪が、朝になってペースをまして、雪を踏みしめながら歩いて出勤。こういう中でもまだ自転車に乗っている人もいるが、小芋はちょっと尻込み。

とまとまんは「わーい!雪やー!」と、いそいそとシャベルを持って、ドライブウェイとアパートの前の歩道の雪かきをしてくれたのでとても助かった。

さて、日本に帰国した2週間の間に、だいぶ日本語が上達(回復)した(と思う)が、診察に戻るとなると、困ったもの。幸い今日はまだ患者さんが少なめで、スケジュールに余裕があったので、英語をしゃべる よいリハビリとなった。

2016年1月3日日曜日

デパ地下の買い物

ピッツバーグ在住で、とまとまんと小芋がとてもお世話になっている日本人が何人もいるが、そのなかのお一人Aさんから、「初釜用に抹茶とお菓子を日本で買ってきて。あと、デパ地下に行くついでに、美味しそうなものをちょこちょこ買ってきて。」とお金を預かった。

とまとまんも小芋も、茶道の知識は皆無。抹茶や花びら餅(京都でよく食べる正月用の特別なお菓子らしい)の値段にびっくり。ま、でもそれらは銘柄や値段について事前に聞いていたのですんなりと買えた。

つづく「美味しそうなものをちょこちょこ」の部分だが、デパ地下での買い物などあまりしたことがない我々なので、最初はちょっと居心地が悪かったが、せっかくなので「Aさんのために!」とせっせと試食をして、二人が両方合格!としたものを選りすぐって買っていった。

なんとも楽しい買い物となった。^ _ ^

2016年1月2日土曜日

ブログを再開するわけ

怒涛のFall Semester だった。とくに後半。ゆえにブログからも随分遠ざかってしまった。

この2週間日本に帰国していた間に、専門家の小さな集まりで、小芋のNPとしての活動の実際について話す機会をいただいた。そのときに、全く面識のなかった助産師の方から、「以前、ブログを読んでいました!」と声をかけられ、びっくり。

忙しいとき、スランプのときのブログほど、読む方にしてみると励みになることもあるようで、また書き始めよう、と思った次第。

元日の今夕成田を出発し、夜10時ごろ無事にピッツバーグのアパートに無事帰宅。24時間の旅。飛行機は遅延がまったくなかったどころか、むしろ定刻より早くついて、荷物もぜんぶターンテーブルにちゃんと出てきて、とても恵まれた。