2010年7月27日火曜日

カンファレンス参加の申請

私の勤めている組織では、NP/PAスタッフは2年に1度自分の好きなカンファレンスに行けることになっている。与えられている予算と比べてカンファレンスの総出費(参加費・交通費・宿代など)が安くつけば複数のカンファレンスに参加することも可能だが、地元での開催でもない限り1回のカンファレンスの参加で予算は使い切ってしまうと思われる。(場合によっては足が出るかも。)

10月、念願のNPWHのカンファレンスに行こうと計画している。NPWHとは National Association of Nurse Practitioners in Women's Health のことだ。とっても充実したプログラムが計画されている。

「念願の」というのも、
07年の秋はまだエモリーに入学したばかりでカンファレンスどころではなかった。
08年の秋はNP試験やら就職活動に手一杯だった。
昨年09年の秋は、まだ手持ちの休みも少なかったし、「仕事」としてカンファレンスにいける権利もまだなかったのであきらめた。

そういうわけで今年ついに、なのだ。NPWH会長の Susan Wysocki さんの講演を日本で聞いたのが1999年。それから実に11年ぶりに彼女に会うことができる。さらにエモリーの先生たちもスピーカーとして参加されるので、再会できる。

そしてもうひとつ。Last but not least----メーリングリストで知り合ったカリフォルニアのNP仲間にもこの機会に会いに行ける。むちゃくちゃ楽しみだ。

ボスと、彼女のボスの承認が得られ次第、早速飛行機と宿を押さえよう。ピッツバーグからカリフォルニアに行くのって、なんだか外国に行くみたい。(時差もあるし、飛行機代も張るし) あ~、でも念願が何重にも叶うんだから、この機会は逃せない。

2010年7月20日火曜日

宝塚歌劇→歯科医→医学博士

宝塚歌劇のスターになった後、歯科医になり、さらに64歳で医学博士号を取られた桝谷多紀子さんを紹介した記事を読んだ。
http://www.med.kobe-u.ac.jp/info/2010/takaraduka_100601.html

年齢で生き方を固定せず、自分の熱意のままに目標をたててそれに向かって進んでいくいき方が実に格好いいと思う。

2010年7月16日金曜日

Janey Cutler さん 80歳の歌

Britain's Got Talent という英国のタレントショーに出た Susan Boeleさんを昨年紹介した。
http://koimokko.blogspot.com/2009/04/susan-boyle.html
日本でも彼女の歌声は話題になったと聞く。

今年も同じ大会の審査がすすんでいる模様。Janey Cutlerさんという80歳の女性の様子をぜひ見るように、と昨年のときと同じカナダの友人が紹介してくれた。
http://uk.video.yahoo.com/watch/7464575?fr=yvmtf

とーってもいきいきしていて、堂々としていて、あっはっはと笑い飛ばす姿が実にかっこいい。後に続く者のモデルたる人だ。

2010年7月15日木曜日

健診センターはアメリカにあるか

日本で人間ドックや禁煙支援を行っている 某健診センターに勤める知人から、「米国には同じような施設はないのでしょうか? 定期的な健診や予防医学的な視点でのチェックはどのようになっているのでしょうか?」 と聞かれました。

primary care を担っているhealthcare provider (医師とは限らず、ナースプラクティショナーやphysician assistant をふくむ)が定期的な健診や予防的介入の主な担い手です。言ってみれば、健診だけを行う施設があるわけではなくて、かかりつけの医療者(primary care provider、PCPと略す)のところで健診も突発的な病気の治療も慢性疾患の管理も行っているわけです。専門医の診察や入院治療が必要とPCPが判断した場合は、患者さんはしかるべき紹介先に出向くことになります。

日本の人間ドック実施機関に相当するものがアメリカで存在するかという質問に対しては、「もし仮にあったとしても一般的ではないと思います。」というのが私なりの回答です。

各種スクリーニング検査をどの時期にどのくらいの頻度で行うかについては、USPSTFという政府の機関のほか、各種専門機関(American Heart Association, National Osteoporosis Foundation, American College of Obstetricians and Gynecologists などなど) がそれぞれrecommendationやガイドライン を出しています。出所によって、当然ながら多少の違いがあります。

保険会社はUSPSTFなどのガイドラインを参考に、何をどこまでカバーするか決めています。保険会社にもよりますが、1年に1回のannual exam ないし well-woman exam は20-30ドル程度の co-pay (自己負担額)で受けられることが多いです。

USPSTFの情報に関しては、こちらから見られます。(専門化向け)
http://www.ahrq.gov/clinic/cps3dix.htm

一般向けに書かれたわかりやすい資料はこちらから。
http://www.womenshealth.gov/prevention/
一般女性向けの表。
http://www.womenshealth.gov/prevention/general/
リスクファクター別の表
http://www.womenshealth.gov/prevention/highrisk/
男性向けの表。
http://www.womenshealth.gov/prevention/men/

わたしは女性の定期健診を日常的に行っているので、その中で例えばマンモグラムのオーダーはよく出します。

2010年7月13日火曜日

在庫不足の薬

ヘルペスの治療に使う acyclovir という薬がある。安価な薬で、たとえば地元スーパー Giant Eagle の薬局では400mg 60錠 が4ドルで買える。ところが患者さんが処方箋を持ってあちこちの薬局に行っても在庫切れと言われ、結局別の薬を処方しなおすことがしばらく続いていた。

FDAのウェブサイトによると、この薬の在庫不足は終わったようだ。
http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/DrugShortages/ucm050793.htm

ちなみに今現在在庫不足が相次いでいる薬のリストはこちら。
http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/DrugShortages/ucm050792.htm

実はこのような形で流通状況が調べられることを知らなかった。たった今知った次第。

2010年7月12日月曜日

H家の火事

14年前、私が交換留学生としての1年の締めくくりのバス旅行でペンシルバニアに2-3泊滞在した際、ホストファミリーをしてくれたのがH家。彼らのまだ建てて数年の家が先日火事に遭い、2階建てのほぼ全てが燃えてしまった。暑くて乾燥していて、あっというまに燃えてしまったという。出火原因は調査中。

私は現場をまだ見ていないが、「ほんとうにひどいありさまだ。」、とH家のお父さんは電話で言っていた。次女で高校生の女の子が一番精神的にダメージを受けているとのこと。

私は幸いこれまで火事に遭ったことはない。過去の経験で言えば、アトランタからの引越しの際、先にH家あてに郵送した本が1箱届かなかっただけでも、その後何ヶ月も気持ちが落ち込んだ。まして家が丸ごと燃えてしまったH家の人々の悲しみは想像を絶するものがあるだろう。

H家の一家5人は、今のところ近所の人の家に何日かずつ泊めてもらっている。まもなくどこかに仮住まいをする予定。自分にたいした手伝いはできないかもしれないが、ちょっとした作業のためだけでもH家に顔を出したいと思っている。

2010年7月11日日曜日

スポーツクラブの見学

昨年小さな町に住んでいたときは、YMCAの会員になって、よく泳いでいた。ピッツバーグに引っ越してからは、スポーツクラブに入っていなかったが、ぼちぼち歩いたり走ったりはしてきた。ところが最近熱波が来て外を歩いたり走ったりしている場合じゃない!という天気が続いたので、これがきっかけでためしに近くのスポーツクラブ2件を見学した。

都市の施設だけあって、設備は充実しているけどその分それなりに会費は高く、どうしようかなー、と迷っている。無料で施設が使える1日(2日)フリーパスをそれぞれからもらってきたので、試すだけ試してみよう。

2010年7月10日土曜日

ちゃんと聴いていなかった -スカイプ使用中の失敗

スカイプで  とまとまん と話をするとき、必ずしもずーっと画面上の相手の顔を見ているわけではなくて、それぞれがGoogle ニュースをみながら感想を述べたり、場合によっては見つけた記事のURLを送りあったりして、一見ウェブカメラのほうを見ているようでも違う作業をしているということはままある。

だけど昨日は とまとまんの話をまっすぐ聴くべき場面で、話題とはまったく関係のないメールを見てしまっていた。当然 とまとまんは集中していない私の様子に気づき、話すのを止めてしまった。

謝っても、反省しても、ときすでに遅し。こちらの聴く態度が不十分とわかっては、とまとまんは「もういい。」と。

正直に言って、このような失敗は今回が初めてではない。相手の話をちゃんと聴くということを、スカイプだからこそまっとうにやらなくては、と昨日は大いに反省した。スカイプ上だと、反省の印に料理で頑張るなどといった名誉挽回の方法が使えないのも痛い。

ハウスメイトのナナコさんが、「一緒に同じ部屋にいたって、いつもいつもちゃんと話を聴いているとは限らないよ。」となぐさめてくれたが、ただでさえ物理的距離が遠いのに、そのうえ心理的距離まで離れてしまったら、もうなにもバックアップはない。危機になってしまう。

一緒にご飯を作ったり、買い物にいったりといった作業が一緒に出来ない分、私たちのコミュニケーションにスカイプに大きく依存している。とまとまんファンクラブ会長(自称)の名に恥じないよう、話を聴くということをもっと大事にしたい。

この件をわざわざ今日書いたのは、
1.自分のための戒め  という意味と
2.ほかの誰かが同じような失敗を起こすのを未然に防げたらという願い
から。

2010年7月8日木曜日

妊娠発見後の選択肢

予期せぬ妊娠を迎えた患者さんとは、3つのオプションについて話し合う。

その1.妊娠を継続し、赤ちゃんを育てる
その2.妊娠を継続し、かつ養子に出す計画をたてる
その3.人工妊娠中絶をする

言葉の使い方が大事。なるべく中立的な言葉を使うようにしている。

つまり、
その1. To continue pregnancy and parent baby.
その2.To continue pregnancy and make an adoption plan. (give up for an adoption みたいには言わない)
その3.Termination of pregnancy (abortion よりはtermination という言葉をつかう)

診察に来る時点で自分がどうしたいかかなりはっきりと決めている患者さんもいる一方で、月経が来ないなーとは思っていたけどまさか妊娠してるなんて!!!!という患者さんもある。心を決めていたつもりでも、気持ちは揺れていることも多い。だから短い診察時間中に患者さんの中で必ずしも結論が出るわけではない。

貧しい患者さんは、人工妊娠中絶にかかる費用がネックになって、妊娠を継続するほうがいい、という気持ちに傾いていることが結構ある。というのも、今現在健康保険がなくても、これから妊娠を継続する場合は 医療扶助の健康保険に入れるので、当面の医療費の心配はなくなるから。しかしそれだけの理由で妊娠継続を選ぶとしたら短絡的だろう。初期費用だけでなくて 長い目で見た経済的・身体的・精神的な負担&ベネフィットをも考えた上で総合的に考えられるヒントとなるような質問をなげる。

ベストな選択をするにあたっては、患者さん本人の価値観、宗教、パートナーや家族との関係などなど、いろいろなことがかかわってくる。

幸い妊娠に関する選択肢について無料で相談を受け付けてくれるカウンセラーを知っている。彼女の連絡先を患者さんに伝えることもよくある。

大きな町なので、人工妊娠中絶を行う施設はいくつかある。(田舎だとこうはいかない。)そのうちの1つの建物の前をときどき通るのだが、中絶反対派の人たちが中絶された胎児の写真を貼った大きなパネル(畳半分から3分の2くらいのサイズ)を持って建物の入り口に立ち、道ゆく人にビラをまいたりしている。手術予定の患者さんにとっては、結構なプレッシャーになりうると思う。単に通勤途中に通りかかる自分にとっても「人殺し」などと書かれたポスターが目に入るのは決して心地のよいものでない。

日本ではこのような社会からのプレッシャーみたいなのはあまりないと思うがどうか?中絶にたいする社会一般の見方が日本ではアメリカよりもずっと寛容というか。刑法上の堕胎罪は存在するものの母体保護法にそって実際に中絶を医療機関で受けることは難しくないし、施設の前で中絶反対派のアピールを目撃することもないだろう。(私の知る限り)

2010年7月7日水曜日

ブログ続けます!

先月はブログをはじめて以来最も更新回数が少なかった。今振り返るとなんだか情けない。さぼりはじめるとどんどんさぼってしまうが、ぽつぽつと友達が「読んでるよ。」とメールをくれたりするので、今日ひさびさに重い腰を上げた。

34-35℃の猛暑だ。ワシントンDCのほうはもっと暑いらしい。(2月の大雪のとき、ワシントンDCのほうがピッツバーグよりもさらに積もってた。またも気の毒なワシントン。)

あまりの暑さのため、市立図書館のうち冷房設備のないところは臨時閉館しているという。図書館に冷房がないところがあるくらいなので、個人の住宅やアパートで冷房のないところは結構あるだろう。貧しい家庭ほど猛暑の影響を受けるのが心配だ。

両親来る

今年は独立記念日の7月4日が日曜日だったので、振り替えで月曜日もオフィスは休みとなり、3連休でした。ちょうど日本から両親が訪ねてきて、あちこち案内しました。

まずは Just Ducky Tour (水陸両用の乗り物)でダウンタウン周辺を回ることからスタート。
それからケーブルカーで Mt Washington に登って街の概観をつかんでもらいます。
日本料理の茶屋へも行きました。

カーネギー美術館&自然史博物館は1日では回りきれず。

近くのファーマーズマーケットもしっかりおさえて。
母のリクエストにより、ショッピングモールも行きました。

毎日あそぶのもなかなか体力いるもんです。

ハウスメイトのナナコさんが快く両親を泊めてくださって、ほんとうに感謝でした。母は「ナナコ・レストラン(ナナコさんの作ってくださった手料理)よかったです!」と。ナナコさんと私がとシソを摘んで料理にいれたり、ゴマをすり鉢ですったり、ピッツバーグにいながらにしてせっせと和食を作って食べているのをみて、両親は安心したかな?

天井の写真

先日ラミネート加工した、カレンダーの写真はこちらです。今はもう診察室の天井に貼っています。

なぜか写真がタテになってしまうのが残念。