2015年6月28日日曜日

結婚式ではじける

昨夕、とまとまんと結婚式に参加した。

小芋が新婦Rさんに初めて会ったのは、彼女がまだ小学校に上がるか上がらないかのころであった。ミシガン州で交換留学生として1年過ごした小芋は、他の世界各地の留学生たちとともにバスに乗り、ニューアークの空港にむかう途中、途中のペンシルバニア州の町で1−2泊新しいホストファミリーと過ごしたのである。

前置きが長くなったが、以後、このファミリーとずっと交流が続き、この度結婚式に参加するという栄誉をうけたという次第。

式も、レセプションも、とてもとても素晴らしかった。Rさんや家族が、綿密に計画して実行したんやなぁ、という感じだった。雨も肝心なときは止んでいた。レセプション会場に着いた頃は、大きな虹が出ていた。おじいさんやお父さんのスピーチにじんときた。

とまとまんにとっては、アメリカで初めて参加する結婚式ということで、何でも初めてのことばかりだったが、かなり楽しんだとみえる。食事後ダンスの機会があったんだが、とまとまんも小芋も、はじけて踊った。お土産に、小袋にお菓子詰め放題するコーナーがあったんだが、そこでとまとまんはかなり真剣に詰めていた。

2015年6月27日土曜日

雨の日のヨガ

ピッツバーグは今月ものすごく雨の日が多かったそうである。たいていは、夕立という感じでざっと降って、わりと短時間で止むことが多いんだが、今日は朝から午後までずっと降り続いて、日本の梅雨のようだった。寒くて長袖を来ている始末。

ヨガ教室は歩いてでも行けるのに、思わず車で行ってしまった。

しかも、準備にぐずぐずしていたため、1時間半のクラスなのに、参加できたのは最後の30分。(でも私の後に来た人もいた。そういう気楽な教室なのである。途中で帰る人もいるので、後半のほうが実はすいている。)

家だと30分もストレッチをすることはまずないので、行っただけのことはある。

さて帰宅して、

とまとまん:「どうやった?」
小芋:「ヨガいけてよかった。」
とまとまん「それシャレ?」
小芋「ん?」
とまとまん:「ヨガいけてよがったんでしょ?」

まったく、しょーもない会話である。

が、前日ひとりでまた笑いヨガをやっていたせいか、こんなことでバカうけしてしまう小芋であった。イライラ、キリキリしているよりはずっとよい。

2015年6月22日月曜日

とまとまんの英語のレッスン

とまとまんは週3回、アメリカ人の先生に英語の個人レッスンを受けている。

前半1時間弱は、二人は日本語で話す。先生はとても日本語がうまいらしく、日本語の小説なども読んでいたりする。日本語で話す時間は、とまとまんのほうがいわば「先生」である。

後半1時間弱は、英語での会話。先生は、会話の中で出てきた重要表現や単語を、ノートにメモしてくれている。多いと50個くらい書いてある日もある。

話は脱線することが多いらしいが、話そのものを楽しんでいるようで、うらやましいくらいである。

レッスンから帰ると、とまとまんの顔がとても生き生きしている。

2015年6月21日日曜日

巻き寿司の練習

ある日本人の友人夫婦が、近所の人やその他の友達を家に招いた際に(うち大多数はアメリカ人)、急遽われわれ夫婦も巻き寿司作りを手伝うことになった。

何本も作るので、とてもよい練習(かつ本番)になった。
長さを揃えて切るのも少しうまくなった。

そしてその何十本も作った巻き寿司だが、具があふれ出た失敗作も含めて、
見事にすべてお客が食べた。

ホストの友人夫婦は、お客の応対に忙しく、お客が帰ったころには腹ペコだったが、巻き寿司はもうすっかりなかったので、手巻き寿司を作って食べた。

2015年6月19日金曜日

アボカドのお刺身

以前友人に習った、アボカドの食べ方。

アボカドの皮をむき、種を取る。
薄切りにする。
かつお節をふりかける。
しょうゆと酢(レモン汁でもよい)を少量ずつふりかける。
できあがり。

食感がマグロのトロのようである。我が家で食べる唯一のお刺身(もどき)である。
暑い日も、食欲が出てよい。

2015年6月18日木曜日

レジの会話

スーパーなどで買い物をしたときに、日本だと、レジでお店の人が丁寧にいろいろと話しかけてくれる。こんな感じかな。
「いらっしゃいませ。お待たせいたしました。」
「OO円のお買い上げでございます。」
「OO円お預かりいたします。」
「おつりOO円のお返しでございます。」
「ありがとうございました。またお越しくださいませ。」

この間、お客のほうは、とくに応答しない人が多いと思う。
むしろ小芋がいちいち「ありがとうございます。」とか言って言葉をはさむと、お店の人が驚いているのがわかる。(笑)

所変わって、アメリカのレジでお店の人がお客に話すセリフは、しばしばお客の返事を要するものが多い。

「How are you?」とか「How's everything with you today?」という返答を要するあいさつにはじまって、
「 お探しのものは、すべて見つかりましたか?」
「カードのお取引はデビットカードでしょうか、それともクレジットカードでしょうか?」
「キャッシュバックはご入用ですか?」(デビットカード利用の場合、レジ使用時に自分の銀行口座経由でレジから直接現金が引き出せる。)
「レシートは品物と一緒に袋にお入れしましょうか?」

こういう質問をパパパッと言われたときに、すぐに理解できなくて心身が凍る経験をする日本人は多いと思う。小芋は例のごとく、当たって砕けろ方式で克服したので今でこそへっちゃらだが、最初は大いに凹んだ。

アメリカ在住歴のまだ浅いとまとまんにとっては、ただいまこれが関門である。数をこなすと、全くたいしたことは言っていないということが分かってもらえるはずだが、最初は誰しもなんでもが「初めて!」なので、こらえどころである。

代表的なフレーズをあらかじめ知っておくと、予測ができてよいかもしれない。
http://english-the-easy-way.com/Speaking/Cashier.html
http://www.slideshare.net/joeldaldrich/cashiers-communicative-english

2015年6月17日水曜日

聖書音読レッスン

とまとまん が英語の先生から英語の聖書をもらって読み始めたので、私も彼の自習に加えてもらう(邪魔??)ことにした。

この1週間やってみて、なんとなく出来上がった方法は:



  1. とまとまん が英語の聖書を音読する。その間、小芋は日本語の聖書を黙読する。
  2. とまとまん が英語の解釈に詰まったら、その部分の日本語を小芋が読み上げる。
  3. どっちの言語で読んでもわからなかったところは、とまとまん が次回のレッスンで先生に質問する。

英語の方が日本語訳よりわかりやすいような、でも日本語の聖書もチラッとカンニングするとよりわかりやすいような。どちらで読んでもあかんところは、お手上げ。

なんといっても、1日ちょっとずつしか進まないので、毎日続けてもこのペースでは早くても2年くらいかかりそう。ま、でも小芋はまだ聖書を一度も通読したことがないので、時間はかかっても一度は試してみたい挑戦である。少なくとも、今読んでいる創世記はこの夏の間に終えられるだろう。

2015年6月16日火曜日

研究の段取りが気がかりや〜

グラント・プロジェクトはこの夏の間足止めを食らっているのだが、秋学期に入ってすぐ動けるようにいくつか段取りしておきたいことがある。

それらの手続きのことでいろいろわからないことがあり、相談すべき人に相談しているが、とても忙しい人達なので、メールの書き方とか、タイミングとかとても気を使う。

日々、懸案事項をなんとなくずっと頭の片隅で考えていて、無駄に疲れている。

やってみて、失敗して学ぶことばかり。こけて、こけて、こけまくって、やっと1歩、てなわけで、まるで赤ちゃんが歩くことを覚えるときのような学習の仕方だが、引き続きがんばろう。

2015年6月15日月曜日

日本へ引っ越しする際の覚え書き

日本に帰国する友達の手伝いを何度もやってきたが、最後の最後までいろいろとハプニングは尽きないことが多い。むしろ、ハプニングがないほうが変である。出発前日の夜に、冷蔵庫の掃除とか、ガスコンロの掃除とか、たびたびやっている。

荷物の発送も、国を超えてとなると、非常に難儀。

友達のおかげでいろいろな例をみてきたが、郵便局ではよい思い出がない。代わりに、UPS, Fedex もしくは、日系のヤマト運輸、日通などを使うことをおすすめする。

高いように思っても、より確実に仕事をしてくれるところにお願いした方が、もろもろのストレスが減ると思う。その前に、減らせる荷物は減らせるとなおよいが。減らしてもなお、結構な量になってしまうものだ。(涙)

ヤマト運輸や日通の支店はピッツバーグにはないけれど、家族単位で引っ越しをする人がいる場合は集荷に来ていることがある。そのついでに単身者の比較的少量の荷物も持って行ってくれることが多いから、相談する価値は大きい。

それでも諸事情で郵便局をどうしても利用する場合は、以下のことに注意。

  • 事前に箱の表面にも宛先と差出人を記載しておく
  • 事前に税関関連の紙をもらっておいて、記入しておく(内容物とそれらの価格・価値など、書く内容が多い)
  • あまり大きな箱を使わない(自分一人で持てる重さと大きさに抑えたほうが無難)
  • 複数の箱で送る場合は、番号を書いておくとよい
  • 家庭用の体重計を過信しない(重さに多少余裕を持って詰める)
  • 窓口で長時間並ぶ、またさらに手続きにも長時間かかると見積もっておく
  • 荷物がなくなるかもしれない、内容物が壊れるかもしれない、と覚悟しておく

2015年6月14日日曜日

DVDで学ぶ英語

とまとまんの英語の勉強を兼ねて、図書館から借りてきたDVDを一緒に見ている。

これまでに見たのは、
Yes Man (非常におすすめ!)
A Thousand Words
Still Mine
Julie and Julia (非常におすすめ!)

はじめは英語の字幕入りで見る。(というか、アメリカで売られているDVDなので、日本語の字幕はそもそもない。)
気に入ってもう一回見たいものは、今度は字幕なしで見る。

もう一回字幕入りで見るといいのかもしれないが、3回目を見る前に大抵返却日が来るので返してしまっている。

ちなみに、日本の映画、『7人の侍』を見たことがなかったので、これも見てみた。日本語が難しくて聞き取れないところは、英語の字幕に助けられた。

2015年6月13日土曜日

ティーンに避妊方法を伝えるビデオ

このページのビデオに注目。
http://www.nationwidechildrens.org/bc4teens
高校生か大学生くらいのお姉さん的女性たちが、もう少し若い中学生くらいの女性に避妊方法について説明している。気楽なおしゃべりのようなセッティングだが、避妊方法選びのポイントが入っていて素晴らしい。普通のことばでわかりやすく説明しているところが、NPと共通する。


2015年6月12日金曜日

教え方を教えるレクチャー

ASCCPこと、American Society for Colposcopy and Cervical Pathology という学会が主催した、Educate the Educators II という3時間の無料のレクチャーを受けに、先日Baltimore まで行ってきた。

HPV、子宮頸がん、HPV予防ワクチンに関する知識のアップデートもさることながら、患者さんや学生や地域の人にどうやったら効果的に教えることができるのか、プリゼンテーションの方法や内容に注目していたところがとてもよかった。

以下は、小芋のメモからランダムに抜粋。

準備編:

  • 準備しすぎることはない。とにかく練習。鏡の前で練習せよ。
  • 見た目は大事。相手・立場にあわせた服装を。(例:男性なら親しみやすいアニメキャラクターのネクタイが効果的なことも。)
  • 会場には最低30分以上前に行って準備する。(とっさの事態にも対応できるように。)
  • 準備できたら会場の人とおしゃべりして仲良くなり、また聞きたいことを尋ねたりしてニーズをつかむ。
  • 本番でもし言葉につまっても、思いっきり赤面しても、しくじっても、聴衆が聞きたいことを伝え続ける限り、聴衆は凡ミスなどまったく気にしない、と自分に言い聞かせておく。


スライド編:

  • スライドは読まない。けど、読んでることのキーポイントをわかりやすく書いておく。
  • 6-6-6ルール:1行に6語まで、1枚のスライドに6行まで、6枚文字ばかりのスライドが続いたら、写真やグラフのスライドを入れる。(あくまで目安。)
  • 7フィート(210cm くらい)離れたところから自分のパソコンを見て、スライドの文字が見えやすいか確認。
  • カラーとコントラストを効果的に使うべし。
  • 写真は圧縮してから貼り付ける癖をつける。(でないと、馬鹿でかいサイズのファイルとなり、メールで送れない。)


実際編:

  • みんなの前で「お話」を披露する、という心構えで。
  • 「自分」として、自分の言葉で話すようにする。
  • ユーモアが入るといいが、それが自分の得意技でないときは無理しない。
  • 面白い話をする前に、「面白い話があるんですが」とは決して言わない。しらけるだけ。
  • ちょうど全体の半分の位置にあるスライドをよく覚えておき、後半の時間調整の目安にする。
  • 答えのわからない質問が来たら、正直にわからないと言う。後で調べてお伝えします、と言えれば花マル。

読者のみなさまにとっては、すでに知っていることだったり、その辺の本に書いてありそうなことばかりで、決して目新しくはないと思うかもしれないけど、小芋にとっては、講師がこれらを実践しながら話すことに説得力を感じた。

また、自分の失敗例からわかったつもりのようになっていたことでも、講師がわざわざ話題として取り上げてくれたことで、「やっぱりそうなんやな。」と再認識するきっかけになってよかった。

今回のレクチャーで使われたスライドは、まもなく出る9価のHPVワクチンのガイドラインなどを含めてアップデートした上で、後日参加者に配られるそうである。非常に楽しみ。

2015年6月11日木曜日

米国の健康保険会社がカバーする18種類の避妊方法

Affordable Care Act による保健医療制度改革を通して、米国の健康保険会社は患者さんの避妊薬のコストをカバーするよう義務付けられたのだが、その細い運用について理解するのに便利な資料を知ったので、メモ。

http://www.cms.gov/CCIIO/Resources/Fact-Sheets-and-FAQs/Downloads/aca_implementation_faqs26.pdf

次の表にあるように、避妊方法が18種類に分類されている。(不妊手術含む)
http://www.fda.gov/downloads/ForConsumers/ByAudience/ForWomen/FreePublications/UCM356451.pdf

そして保険会社はこれら18種類の方法を、基本的に患者さんの自己負担なく提供しなくてはならない、としている。

 IUC(子宮に挿入するタイプの避妊薬)でも、銅負荷IUDとプロジェスティン負荷IUSは2つの違う種類としてカテゴリーされている。

また、ピルは、エストロジェン+プロジェスティン混合剤、プロジェスティン単剤、エストロジェン+プロジェスティン混合剤の長期間タイプ、の計3種類に分けられている。

しかし販売されている全避妊薬を無償提供しなくていけないわけではなくて、同じ「種類」に該当する避妊薬が複数ある場合には、少なくとも1つは無償で提供し、他は患者さんに一部自己負担を求めてOK、ということになっている。たとえば、28日分で1シートのエストロジェン+プロジェスティン混合剤のピルには非常に多くの商品があるが、それらのうち、最低1種類をカバーすればよい。(新しい製剤ほど特許がまだ有効で薬価が高い。そういう製剤はしばしば患者さんの自己負担が求められるだろう。)

ただし、カバーされていない方法が医学的に必要だ、と患者さんの医療者が判断した場合は、要求すれば無償でカバーするような措置を設けるべし、としている。

2015年6月10日水曜日

女性の性欲低下障害を改善する薬 flibanserin

FDAこと米国食品医薬品局の諮問委員会は、先週、女性の性欲低下障害 (hypoactive sexual desire disorder) を改善する薬としてflibanserin を認可するか諮った結果、18対6の賛成多数で認可するようFDAに助言する決定を下したそうだ。過去に2回却下されて、3回目の挑戦だったとのこと。
http://www.fda.gov/downloads/AdvisoryCommittees/CommitteesMeetingMaterials/Drugs/DrugSafetyandRiskManagementAdvisoryCommittee/UCM449090.pdf

以下の専門家団体は、この決定を歓迎している。
http://www.isswsh.org/news/180-flibanserin-recommended-for-approval-by-the-fda-advisory-committee-panel
http://www.arhp.org/modules/press/ARHP-Commends-FDAs-Recommendation-to-Approve-Flibanserin/93
米国産科医婦人科医学会のステイトメントはまだ出ていない模様。

こちらは今回の決定に関するワシントンポストとNPRの記事。
http://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2015/06/04/widely-varying-views-of-female-viagra-emerge-at-fda-hearing/
http://www.npr.org/sections/health-shots/2015/06/04/411260331/advisers-to-fda-consider-controversial-drug-to-boost-female-libido

諮問委員会の今回の決定をFDAが受け入れるがどうかに注目しよう。

2015年6月9日火曜日

Teach backという方法

本日のARHPのウェビナー(オンラインで配信するセミナー)は

  • 永久的な避妊法(卵管結紮、Essure、男性不妊手術など)と
  • 長期間使えて且つ中止できる方法(LARCことlong-acting reversible contraceptives)


に焦点を当てていた。一番印象深かったのは、患者さんの理解を確認するための質問の例である。Teach back と言って、わざわざ医療者の方が患者さんに質問して教えてもらうような形をとる。

たとえば、

  • この避妊方法をつかうと、あなたにとってどういういいこと(positive impact)があると思いますか。
  • この避妊方法を使い始める女性がいちばん多く経験する副作用を3つあげてみてください。
  • もし気になるような少量の出血(spotting) が起きたら、どうしますか?

これを嫌らしくなく、自然にできると良いと思う。

teach back というやり方はどんな分野でも応用できるが、質問のかたちにするのが慣れないと意外と難しい。

2015年6月8日月曜日

避妊カウンセリングに役立つ質問

以前学会でMerck (製薬会社)のブースでもらった、紙1枚ペラペラのチェックリストがある。 

避妊方法について話し合うきっかけとなりそうな質問が並んで いて、患者さんが待ち時間の間でそれら質問に対してYES・NOを答えるようになっている。患者さんの回答次第で、LARC (long acting reversible contraceptives) を第一選択肢として提案するのに役立つと思う。

たとえば、
  • 6ヶ月以内に妊娠したいと思いますか
  • もし今妊娠したら、自分の計画から脱線してしまうかもしれないと思いますか
  • 避妊薬を毎日服用したいですか
  • 毎日何かしなくてもよいタイプの避妊に興味がありますか。
  • 避妊薬が他人の目に触れないということは、あなたにとって大切ですか
  • 月経があることはあなたにとって大切ですか


一つ難点は、この紙自体に社名が入っているところなのだが、せりふとして活用するには大いに参考になる。口頭で質問するときには、同じことを聞く場合でも、あえてYes・Noでは答えられない形で聞いた方が自然かと思う。

たとえば、
  • 妊娠を希望されるとしたら、いつごろですか。
  • もし今妊娠されたら、どうお感じになりますか。
  • 月経が毎月あることは、あなたにとってどのくらい重要ですか?

2015年6月7日日曜日

抗生物質との付き合いかた

先週、米国ホワイトハウスが、ヒトと動物に対する抗生物質の使い方について、計150以上もの企業や専門職団体と会するフォーラムを持ったそうである。

ご存知の方も多いと思うが、抗生物質は、ヒトの病気に使われるだけでなくて、食用の鶏や牛などの家畜にも(しばし予防的に)広く使われている。抗生物質が効かない細菌感染が近年ますます広まってきて、国を挙げてもっとまじめに取り組まなければいかん、という危機感がこのフォーラムの背景にあると思う。

診察室では、しばしば、「抗生物質をもらわないといけない!」と固く信じている患者さんと出会う。診療する側も、これは抗生物質を使うべきだ、と思える場合はバトルにはならんが、反対に、使うべきでないと判断した場合に、患者さんと意見を交わす(時に激しく)ことになる。

患者さんに納得することばで説明すること、それから患者さんの味方(健康を護るサポーターとして)としての立場から話すことを心がけるが、それでも一筋縄ではいかないことも多い。

特に期末テストの前とか、就職面接の直前などというとき、「たとえ効かなくてもいいから『念のため』抗生物質をください!」と泣いて訴えられたり。背後に(たとえキャンパスから何百キロも離れていても)母親からの強い勧めがあったりすると、なおさらである。

で、関連するCDCのページを斜め読みしたのだが、なかでもこのQ&Aがよかった。
http://www.cdc.gov/getsmart/community/about/antibiotic-resistance-faqs.html
ウイルスと細菌の違いとか、どのように薬剤耐性ができるか、などが医療用語を使わずに易しく書いてある。セリフとして頂戴しておく。

それから、このページにあるように、
「ERを利用する患者さんの5人に1人は抗生物質の有害作用のために来院している。」というところも今後のセリフにしよう。

電子処方(電子カルテから薬局に直接処方箋を送信する)にしないで、あえて紙の処方箋を書いて、どうしてものときは(悪化が続くようなら)何日後に薬局に持っていくように、という手をつかったことはあったが、これだと、患者さんがその日のうちに薬局で抗生物質を手にするのを避けることはできなかった。今回わざと未来の日付を処方箋に書くという方法を知った。
http://www.cdc.gov/getsmart/community/improving-prescribing/interventions/delayed-prescribing-practices.html

2015年6月6日土曜日

悲喜こもごもなライフイベント

人生で起こるさまざまなライフイベントのストレス度を、順番に番付にしたものがある。

http://www.stress.org/holmes-rahe-stress-inventory/ (英語)
http://allabout.co.jp/gm/gc/393963/ (日本語)

配偶者の死が1番目、離婚が2番目、など、いかにも辛い出来事が上位に来るのは万人が納得すると思うけれど、結婚や妊娠といった非常にめでたいことも、番付では上位に来ていることに注目したい。

嬉しいことでも、「変化」ちゅうものは、人生にとってなかなかこたえるというわけだ。

とまとまんと一緒の生活は、この何年も夢見ていたことで、それがついに実現して実に嬉しいわけだが、お互いにとって心地よいペースと空間を作っていく作業は非常にぎこちなくて、もどかしい。

互いがvisitor として相手を訪問していたときと、住人として住み続けるのでは、いろいろと勝手が違う。

ある人に、「ぎこちなくないほうがおかしいよ。なるべくしてそうなんだから。」と言われて、すーっと気持ちが晴れた。

日本では夫の言動がストレスになって心身に支障をきたす妻たちの症状を「夫源病」というらしい。とまとまんが今経験しているさまざまな変化を思うと、我が家の場合は、「妻源病」、のリスクも高いと思う。気をつけよう。

努力は惜しんじゃいかんが、ぎこちなくて元々、と思うことで前向きになる。




2015年6月5日金曜日

新しいボーイフレンド

英語学習に励んでいる我が夫、とまとまんの希望で、家でも英語で会話することになった。

とにかく英語漬けにならないと、絶対に英語には慣れへんで!!という、友人のアドバイスに影響されたためである。

日米遠距離夫婦時代に、ときどき英語でわざと話すことはあったが、一日中やるのは初めて。

とまとまんが語る英語を聞いて、何を真に言わんとしているのかを理解しようとすることに体力がいる。また、私が話した内容が、どこまでどう理解してくれたのかも不安なので、その面でも疲れる。

というわけで、まるで新しいボーイフレンドと付き合っているみたいだ。

ちょっと関係が新鮮になる!?というおまけもないわけではないが、約1週間足らずで、どちらからというわけでもなく、脱落した。

今度は、平日のみ英語で話すということになった。週末は日本語だぞー!と思うと、前よりも張り合いが出て良い。

2015年6月4日木曜日

新しいIUS、Liletta

 レボノルゲストレルタイプの子宮内避妊システム (IUS)としては、Mirena とSkyla の2種類が米国内で販売されてきたが、新たに2月にLiletta という製品がFDAに認可された。

一般向け情報としては、こちらがわかりやすい。
http://bedsider.org/features/introducing-liletta-a-nother-new-iud

実際処方する人は、こちらからより詳しい情報を。
https://www.lilettahcp.com

こちら添付文書を見てみていただくとお分かり頂けると思うが、
アプリケーター(挿入時の器具)は、ParaGard のように非常にシンプルで、Mirena や Skyla ほど大柄でない。
http://pi.actavis.com/data_stream.asp?product_group=1960&p=pi&language=E




2015年6月3日水曜日

IRBスタッフと一対一で会う

IRB こと施設内倫理委員会の手続きに非常に苦労した。

最後はIRBスタッフのオフィスに出向いて、一対一で会って、研究プロトコルの最終の修正をはかり、その日の夕方にようやく許可が下りた。

しかしその頃には春学期が終わってしまいっていたので(涙)、結局研究の主たる部分は秋学期までお預けとなった。(夏の間はクリニックの学生数も、働いているclinician も半分以下なので。)

研究プロトコルの書き方で、とくに参考になったのは、
問題ない程度に幅をもたせる書き方。(そうすることで、自分の首を絞めすぎなくて済むというか、余裕をもたせることができる。)

たとえば、あるプロセスに「2−4週間」の時間を与えてると書いていたところは、「2−4週間程度」と書き換えた。こうすることで、たとえば2週間に1日足らなくても、4週間と3日でも、OKになるわけだ。


研究のプロセスを踏む中で、研究職の方々、リサーチアシスタントとして働いている方々への尊敬の気持ちが、ますます高まる。

2015年6月2日火曜日

歌のオーディション

2年半くらい前にパタリと歌のレッスンを辞めて久しい。

が、ふと縁あって無料の地元情報誌に合唱団メンバー募集の記事を発見し、オーディテョンを受けに行った。

音域の確認:3オクターブちょい行けた。
ランダムな3つの音を聞き取って声で真似する:10問中、最後の1問だけ落とした。
渡された楽譜を読んで、速攻歌う(ソルフェージュっていうのかな):一発合格

以上のテストをやった結果、晴れて合格でき、9月から入団できることになった。年代・職業さまざま。楽しみである。

ひさびさに歌のレッスンに行っていた頃の楽譜を見たら、自分でいうのも変だが、かなり熱心にやっていたんだな、と思った。個人レッスンもいつか再開したいが、いまは tight budget なので、お預けである。



2015年6月1日月曜日

3度目のピッツバーグマラソン

5月の最初の日曜日、ピッツバーグマラソンに出た。

Birmingham Bridge を渡り、Oaklandに上がる坂までは割と順調に乗り越えたが、そこから徐々にペースが落ちて、Highland Park あたりでは左足が痙攣して数分座り込んだ。そんなわけで、たくさん歩いてしまい、過去2回よりもずっと時間がかかった。(最初から速歩で歩き通した方が早かったかも。)

というわけで、タイム的には前回、前々回と比べると達成感に欠けたのだが、完走できたことはよかった。おかげさまで、心臓発作とか、熱射病とか倒れる事態にはならなかったのも幸いだった。

毎度のことだが、沿道で応援してくれた人たち、給水や救護のボランティアの人たちに感謝。応援の人出は、スタートからゴールまでほぼ絶え間なく続くのだから、すごい。走りきるのに時間がかかった分だけ、応援のシャワーをより長く浴び続けられたとも言える。

今回はとまとまんも初めて応援に来てくれたので嬉しかった。次は一緒に出てくれるかな?