2019年9月30日月曜日

月経異常? まずは妊娠反応検査を!

前回のつづき。(なんともう1か月以上空けてしまった。。)

women's health のバックグラウンドがある者は、トレーニングのなかで、何らかの月経異常があるときは、とまれかくまれまず妊娠反応検査、と叩き込まれる。たとえ患者さんがセックス未経験といってもなんでも、まずこの検査をする。レイプや性暴力などの場合、あまりの恐怖に記憶が飛ぶこともあるし、ドラッグ・アルコールの影響下場合も、セックスしたと覚えてないかもしれない。年齢がとても若かったり、知的障害があったりして、ことの重大性が分からないこともあるかもしれない。

しかし、小児科のバックグラウンドの医療者は、妊娠反応検査を忘れてしまうことがけっこうある。ある小学生の患者さんは、かかりつけ医が月経異常原因を探るためのいろいろな血液検査をしたうえで、私のところに紹介されてきた。その時にはなんと、妊娠中期であった。

お腹もぽっこり大きくなり、恥骨から子宮底までも25㎝あり。すぐ、妊娠週数を把握するために超音波検査をオーダーした。するとその時点で、すでにペンシルバニア州の法律で人工妊娠中絶が可能な週数(23週6日まで)を超えていた。

そこからさらに3週間の間、1)産んで育てる、2)産んで養子に出す、3)人工妊娠中絶をする、の3つの選択肢を熟慮した結果、患者さんは人工妊娠中絶を選んだ。