2014年9月30日火曜日

薬を「食べる」

中国語を母国語とする患者さんと話していると、しばしば「eat medicine」とか 「eat a pill」といった表現を聞く。おそらく、中国語では薬を飲むというときの動詞が「食べる」と一緒なんだろうと思う。

ご存知の方も多いと思うが、英語では薬を飲むことを take medicine という。drink でも eat でもなく、take を使う。

eat medicine と聞いても、意味は明らかなので、そのまま会話を進めている。

2014年9月28日日曜日

めざせ70歳からのライズィング・スター

お陰さまで、今年も10km レース完走。素晴らしい天気と景色が楽しめた。

タイムは去年より2分以上遅く、4年前より4分遅い、、。どこまでが練習不足に因るもので、どこからが齢によるものかはナゾ。

1kmあたりのラップタイムでみれば、過去の複数の5kmレースよりは今日の方がいいタイムやった、と自分をなぐさめている。

個人的な目標は70歳代部門からの入賞(!?)。ゆえに、あと35年くらいかけて準備。(笑)
男女とも80歳代の参加者も結構いて、励まされる。

次の予定は、10マイル(16km)レース。距離が長い方が、はぁはぁしないでテロテロと走れるので、小芋向き。とはいえ、過去1ヶ月よりは練習の頻度と内容を改善しないといかん。

2014年9月27日土曜日

性被害のよくあるパターン

「アパート(あるいはバー等もあり)で飲んで、盛り上がって、その日その場で知り合った人(もしくは知り合い)と話しているうちに仲良くなって、体を触れ合ったりして、そこまでは同意の上だったが、そこから先、服を脱いだりセックスする気は全くなかったのに相手に強行され、レイプもしくは性的暴行という事態にまでいたった。」

と、クリアに覚えていて話せる患者さんはまだよいのだ。

酔いすぎていて、何をされたか記憶になく、でも裸で目覚めたことからすると、レイプされたと思わざるを得ない、とか、相手の顔や名前も定かに思い出せない、といったことも珍しくない。

警察にすでに届けました、という患者さんは少なく、届け出るように強く進めても、ためらう患者さんが多い。

いま、米国中で、性被害に対する政府や大学の取り組みが盛んになってきている。とはいえ、警察や大学が把握している性被害件数は氷山の極めて一角だろう。

小芋は性被害がすでに起きてしまった後の対応を精一杯しているが、無力感というか、自分が出来ることの限界を強く感じるところでもある。

2014年9月25日木曜日

寮に新入生を訪ねる

新入生が学内の様々なサービスの存在を早期に知り利用できるよう、そのきっかけ作りとして、大学職員が手分けして新入生の寮に出向き、ざっくばらんに新入生と交流するという企画が先日からはじまった。

私の場合は、夜7時から開催するという約束だったので、10分前くらいに寮に出向き、運転免許証を見せて寮に入れてもらい、ラウンジに行った。

10人ほどの新入生と、RA (Resident Assistant 、同じフロアに住む高学年のアドバイザー役)と椅子やソファーを丸く並べて座った。アイスクリームを食べながら、まずはお互いの自己紹介。学生には、名前と、専攻と、好きなこと(趣味・楽しみ)を言ってもらった。

そのあとクリニックの紹介、最後に気軽な質問の時間を持った。いろいろフリートークして、始まってからだいたい45分くらいでお開きにした。

<参加してよかったこと>

  • 寮の中のラウンジという、クリニックよりももっとリラックスできる場で新入生と交流できたこと。
  • 新入生はなかなか上手に最初の一ヶ月を乗り切っている様子だったこと。
  • RAの活躍ぶり、仕事の一端をみることができたこと。
  • ざっくばらんに新入生の質問に答えることができたこと。
  •  インフルエンザワクチンの接種をなぜ勧めるか話せたこと。
  • 「小芋を指名して診察を予約することはできるの?」という質問がでたこと。
  • 新しい環境に慣れたり、勉強についていくのはきっと大変だし、むっちゃ忙しいと思うけれど、自分の好きなことをする時間や自分のケアをする時間を忘れんといてね、というメッセージを発信できたこと。ハッピー&元気だからこそ前向きに頑張れて成功に至るのであって、努力→成功→ハッピー、という方程式ではないんだよ、と。(どこまで伝わったかは謎。自分が聞く立場だったらキョトンとしていたと思われるが、願わくば学生のころにこのココロを知っていたかった。)


<改善の余地がある点>

  • 開催時間は夜7時から10時の間で、という指示だったので、7時からの開催にしたのだが、仕事の後さらに居残って、催しに出向く立場からすると、6時とか6時半のほうが助かる。夜はバスが減るし、次の日は朝から普通に仕事だし。
  • 参加した新入生はTシャツがもらえる(学生が出席するようTシャツで釣っている?)が、職員の方には何も出ない。無休。夕飯が出るとか、夕飯分のカフェテリアのクーポンがあったりすると、ありがたかったな〜〜。
  • RAと開催日を相談して決めた後、新入生40名弱一人一人に招待状を送らねばならなかった。しかも自筆のヒトコト添えて。これが結構大変だった。メールで送るのではだめだったのか。

2014年9月24日水曜日

宇宙旅行のようなMRI検査室

以下は、スペイン、バルセロナの病院が、子どもの患者さん向けにMRI検査室を宇宙のようにデコレーションしたことを報告する記事。

一見の価値ある写真だ。
http://guardianlv.com/2014/09/barcelona-hospital-makes-mri-a-space-age-adventure-for-kids-video/

子どもだけじゃなくて、大人にとっても、こういう環境はとてもいいと思う。医療器具が空間にとてもなじんでいて、違和感がない。

2014年9月23日火曜日

なにがあってもとにかくhappy、の心

バスの中で斜め前の女性が小芋に向かってほほえんで、「そのバッグいいわね。」と言ってくれたので、普通に「ありがとうございます。」とお礼を言った。アメリカ人は、知らない人が相手でも、服装とか髪型とか持ち物について「すてきね。」などとよくコメントする。

小芋がバスを降りるとき、同じ女性が、これまた大きな笑顔で、Be happy! Keep that way! (ハッピーでいてね。その調子よ!) と言ったので、一瞬小芋の頭の中は ? が浮かんだが、彼女がいいと言ったのは、「バッグ」ではなく、「バッヂ」であったことにそこでやっと気がついた。

小芋のかばんには、「I am HAPPY No Matter What」(なにがあっても、私はハッピー)と書かれたバッヂが付いている。小芋の知り合いNさんの知り合いOさんが、「誰か必要そうな人にあげて。」とNさんに渡し、それをNさんが小芋に渡してくれたもので、かれこれ1年以上かばんに付けている。

バッヂをもらった頃はとてもワクワクしたのだが、ずっと付けていると、完全に見慣れた「風景」の一部となってしまい、あまり目に入らなくなっていた。

今日はいろいろと落ち込むことがあって、へこんでいたが、バスに乗り合わせた女性のおかげで、このバッヂのことを思い出せたし、また彼女の見事な笑顔にも救われた。

自分の目の前でたとえどんな惨事が起こっていようとも、自分の心の中の天候は、自分が決めることができるんだ、ハッピーに維持することができるんだ、というメッセージは、とても力強く心強い。小芋はすぐ忘れて落ち込むので、しっかり肝に命じておかねば。

バッヂがどんなデザインかは、こちらのサイトで見ることができる。購入も可。

2014年9月19日金曜日

勇気の出る言葉

Association of Women's Health, Obstetrics and Neonatal Nurses のメール配信、AWHONN Brief 9月12日号にJohn Legend氏の次の言葉が引用されていた。

You learn so much from taking chances, whether they work out or not. Either way, you can grow from the experience and become stronger and smarter.

小芋訳:
思い切ってやってみることで、人はむっちゃたくさんのことを学ぶもんや。それがうまく行こうと行かなかろうと。どっちにしても、その経験から成長することができるし、より強く、より賢くなる。


いつも、当たってくだけて、また当たって、を繰り返している小芋人生にとって、とても励みになる言葉。忘れんように、メモした次第。

2014年9月18日木曜日

疲れている学生たちと小芋

新学期が始まって、丸4週間となる昨今、患者さんの疲労感が強くなっているのを感じる。気温もだいぶ下がってきて、ただでさえ体調を崩しやすい時期だが、その上さらにテスト勉強のストレス、睡眠不足などが蓄積してきているのだろう。

幸い小芋は、風邪ひとつひかずに済んでいるが、夕方にどーーーっと疲れを感じる。食事と睡眠が乱れがち。風邪の手前をさまよっている感覚がある。

人のケアのためには、自分のケア。分かっているけど、毎日ちゃんと実践するのはやっぱり大変。さぁ、これからさっさとシャワーや。

2014年9月17日水曜日

落ち着いて見えるらしい

「小芋はいつも落ち着いていていいね。」と最近あるナースにいわれた。

実際のところは、診察内容的にも、患者さんの人数的にもかなり目一杯の日々が続いていて、本人の中では、非常に慌てふためいていたり、ぎゃーーーーーーー!と叫んでいたりする。

それが表面上に現れていないとしたら、素晴らしいことだ。

とまとまんには、「小芋の顔にはすべてが書いてあるから、こんなに分かりやすい人間はない!」と常々よく言われる。正直、ナースのコメントがどこまで正確かは不明。

患者さんに複数の訴えや要望がある場合、なるべくそれを分解して、限られた診察時間内に出来る内容にしぼり、残りは後日に回す形にするよう努力しているが、それでも時間が押せ押せになってしまうことはどうしてもある。

焦りを見せず、患者さんをせかすこともなく、優先順位をつけて、ポイントをおさえて、患者さんにも自分自身にも納得がいく対話に「限られた時間のなかで」仕上げることは、いつも難しい。

2014年9月16日火曜日

活躍する60−70代ナースプラクティショナー

本当は定時で帰り、近くにすむNP友達のZさんを車で迎えに行き、私が運転してローカルなNP勉強会に行くはずだった。

が、諸事情でどうしても遅くなってしまった。

Zさんは気を利かせて、自分が迎えにいくよ、と言ってくれて、私の職場まで車で来てくれて、彼女の車で勉強会に行った。

勉強会に行ってよかったのは、今日のテーマそのものよりも、Zさんをはじめ他のNPと話せたことである。Zさんもそうなんだが、勉強会には60-70歳代のNPも来ている。まだまだ現役で医療現場で働いていたり、大学で教えていたり、少し仕事を減らして週に2−3回だけクリニックや高齢者施設で働いていたり、と働き方はいろいろだが、NP第1世代の勢いと意欲がビンビンと感じられる。隣にすわっているだけでもドキドキする。

長い一日のあと、体はむっちゃ疲れていても、勉強会のお陰でこころのエネルギーがチャージされた。

2014年9月15日月曜日

日本でのミレーナ保険対象範囲が広がった

子宮内避妊システム、ミレーナの日本での効能書きに、従来の「避妊、過多月経」に加えて、「月経困難症」が新たに加わったとのこと。なお、過多月経または月経困難症に対して使用する場合は健康保険の対象となるが、避妊目的の場合は保険適応でないらしい。
(興味のある方は、バイエル薬品のウェブサイトを見ると、資料が読める。)

月経過多or月経困難症が先立つ理由で、「ついでに」避妊も、という場合は保険が使えるのに、純粋に避妊だけを目的とすると保険適応外、というのはとても残念。月経量が特別に多くなくて、そこまでひどい月経痛がない人であっても、ミレーナによって月経の量や頻度が少なくなるのは大きなメリット。

ちなみに、ミレーナの米国内での名前はMirena で、「ミレーナ」というよりは「マイリーナ」と発音されることが多い。

2014年9月14日日曜日

不規則な勤務に弱い小芋

今学期から、週一回、昼ちょい前から夜7時半くらいまでの勤務の日がある。それに加えて、土曜日の担当(こちらは不定期)も始まった。土曜日に働く週は、その分平日に代休がある。

夜働こうが、土曜に働こうが、週当たりの勤務時間は変わらんはずなんだが、体力的には何だかとても疲れる。遅出の日は、朝ゆっくりできるので、その間に走りにいくこともできていいが、夜帰ってきてからが忙しい。そして、週末の休みが日曜だけだと、休むことも家事をすることも、なんだかどっちも中途半端になってしまっているかんじがする。

昔、日本の病院に勤めていたころ、日勤・日勤・深夜勤・深夜勤・準夜勤・準夜勤、てなかんじの5〜6日連続勤務を曜日も関係なしにやっていたが、今振り返ると、一体自分はどうやって生きていたのか、不思議だ。その頃の生活を思えば、今の勤務体制など、まだずっと規則的。

ぶつぶつ言うのは終わりにして、おかず作りをせねば。

2014年9月13日土曜日

誕生日

先日の誕生日のこと、
出勤すると、自分の部屋のドアにこの張り紙。

カードとカップケーキももらった。
カップケーキは写真撮影前にひっくり返してしまい、せっかくのicing が無惨な姿に。

ふたを開けたところ。痛々しい。
どのみち、小芋はicing が苦手なので、きれいにはがして、スポンジケーキの部分だけを食べました。

2014年9月10日水曜日

秋のヒマワリ

朝晩キンと冷えるようになってきた。
この野生(たぶん)のヒマワリも、もうすぐ季節が終わるだろう.
森の表情の移ろいに、いつも驚く。

2014年9月9日火曜日

体重増加作戦

日本帰国中、せっせと美味しいものをたくさん食べて、体重を増やしたはずであったが、残念なことに体重計上はわずかしか増えていなかった。

最近何人かの人に「やせたなー」と言われて、ショック。体重計の目盛り的には決して減っていないのだが、そういう印象を他人に与えてしまっていることが悔しい!!

三食の食事に加えて、午前と午後のおやつ、夕食後のデザートも励行してきたが、最近運動量が増えているので、おやつもさらに増やさないといかん。ということで、今週は大きなバナナ一房をどかんと月曜に職場に持って行った。日数分よりも本数の方が多いので、1日2本食べる日もないと、食べ終わらない。バナナだけでなく、棒状チーズやグラノーラ・バーもこまめに食べるようにしている。

朝食の量も、さらに増やしていく予定。

太りにくい体というのは、人様にはうらやましがられるが、持ち主にとっては、メンテナンスが意外と厄介で、苦労するものだ。食べるという行為が、純粋な楽しみ&喜び、また生理的欲求のためだけで終わらず、いわば「仕事」のように意識して取り組まないといけないから。

良く言えば代謝のよい体、悪く言えば食費のかかる体。持って生まれたものなので、付き合うほかないない。つべこべ言わずに(言ってる?)頑張るんば。

2014年9月8日月曜日

眠れない夜は

以前、よい睡眠を得るための心得、Sleep hygiene について書いた。
http://koimokko.blogspot.com/2014/02/blog-post_3.html

これはたしかにとても有効な習慣なのだが、今この瞬間まさに寝られんくて困ってるんや!、というときには即効性に欠ける。

眠れん、眠れん、と考えてくると、余計にいらついて、ますます眠れなくなる。

そんなときにおススメなのは、深呼吸することである。一番簡単なのは、ゆっくり大きく息を吸って、その倍くらいの時間をかけてさらにゆっくり吐くこと。静かな音楽をかけてもいい。

これでは簡単すぎてつまらん、とか飽きてしまうという場合は、上手に呼吸やリラックスを誘導してくれる録音をCDなりYouTube などで聞くという手がある。「呼吸法、リラックス」といった単語をキーワードにすれば、わんさかと出てくる。

米国内のいろいろな大学の学生用クリニックのウェブサイトをみると、リラックスを促すいろいろなオーディオ(MP3) が掲載されていて便利だ。別にその大学の学生でなくても、誰でも利用できる。

こちらはマサチューセッツ工科大学のもの。2−3分の短いものから、20分を超える長さのものまで、各種揃っている。
http://medweb.mit.edu/wellness/resources/downloads.html

こちらはウィスコンシン大学のもの。バックグラウンドにハープの音色の入ったもの、森の中にいるような自然の音の入ったもの、あるいは音楽なしで人の声だけのもの、が選べる。こちらも種類が豊富。
http://www.uhs.wisc.edu/health-topics/stress/relaxation.shtml

いろいろ探しすぎたり、試しすぎたりして、眠れなくならないように、ご注意。(笑)

2014年9月7日日曜日

ハイキングブーツでトレーニング

2週間前にハイキングブーツを買い、それを通勤時に履いている。行きはだいたい40分かけて、一般歩道と公園の中のトレイルを通るコースを歩く。この靴にしてから、多少の雨やぬかるみでも足元を気にしなくてよくなった。買って正解だった。

前から登山靴は持っていて、雪の日など、冬には結構常用していた。が、あまりにごっついあまり、通勤にはちょっと大げさなのだった。

ハイキングブーツで歩くと、ランニングシューズで歩くよりは、少し負荷がかかるようで、職場に着くころには結構汗をかいている。坂道や階段ではかなり心拍数もあがる。

そのお陰か、走っていても、前よりへこたれにくくなった。月末のGreat Race まであと3週間。がんばろう。

本当は、帰りも歩くといいトレーニングになるんだが、夕方はお腹ぺこぺこのため、ついついバスに乗ってしまい、歩く距離が短い。今週は、なるべく夕食後に走りにいくのが目標。

2014年9月5日金曜日

落語:みどりの窓口

全日空の飛行機に乗ったときは、オーディオプログラムの中で、必ず「全日空寄席」を聞いている。公開録音された落語や漫談が聞ける。

これまで聞いた中で、飛び抜けて面白かったのが、立川志の輔氏の「みどりの窓口」という演目。あまりの面白さのあまり、飛行中に4回かそれ以上繰り返し聞いたので、とまとまんと再会するなり、かなり再現できた(?したつもり)ほどだった。(ただし、話ながら自分で笑い出してしまう。)

この演目の入ったCDが売られているようだが、You Tube でも見られるということが最近分かり、涙の(面白いあまり)再会をした。

話の内容は、題名の通りJRのみどりの窓口が舞台で、そこで働く職員一人と、ヒト癖あるお客さんとのやり取りが、面白おかしく巧みに語られる。

お客さんにどんなに無茶なことを言われても、辛抱強くけなげに対応している職員さんの姿には、仕事の種類こそ違え、NPとして患者さんとやり取りするときの葛藤と似たところを感じ、共感をおぼえることもあった。人と関わる仕事をしている人なら、仕事の種類に関わらず、私と同じような気持ちになるんじゃないだろうか。

かなりお勧めの作品。

2014年9月4日木曜日

インフルエンザ・ワクチン接種のコンテスト

わがクリニックでもインフルエンザのワクチン接種が始まった。どんな理由で来院した患者さんであっても、その機会をとらえてなるべくワクチンを受けてもらいたいところ。

そこで、スタッフへの意識づけとして、ワクチン接種を受けた患者さんの人数を競うコンテストがひそかに始まった。

たとえば、私が患者さんにインフルエンザワクチンを勧めた結果、晴れて患者さんが接種に同意して、ワクチン接種に至ったら、私に1ポイントがつく。

ナースが患者さんを部屋に誘導して、バイタルサインをとって、その流れの中で早くも患者さんからインフルエンザワクチン接種の同意を得て、接種にいたれば、それはナースに1ポイント。(この場合、私が患者さんと会う前に、もうワクチン接種が終わっている。)

ナースは、このほかに、独自の予約枠も持っていて(抜糸、ドレッシング交換、HPVワクチン接種、ツベルクリン反応検査、デポプロベラの注射など)、そういった機会にもにインフルエンザワクチンを患者さんに実施したら、そのつどポイントが稼げる。

単純なゲームみたいだが、スタッフには意識づけの効果は結構あるように思う。もちろん、勧めたからって患者さんがみんな接種に同意してくれるわけではない。しかし初めは「注射はきらい。ノーサンキュー!」とそっけない患者さんでも、丁寧に勧めれば「注射は嫌いだけど、たしかにインフルエンザで試験が受けられなくなったり、何日も休む羽目になったら最悪だよな、受けた方がいいかもな。」と気持ちが変わることも珍しくなく、医療者のやる気とカウンセリング技術がものを言うところだ。

ちなみに、このコンテストの集計であるが、電子カルテの機能を使うと、簡単に一覧表が出せるらしい。クリニックのなかだけの、秘密のコンテストである。

2014年9月3日水曜日

ヘルスフェアのアイディア

毎年開かれている学内のヘルスフェアは、身体的健康だけでなくて、精神的、スピリチュアル的、社会的、経済的、、など健康のいろいろな側面に視点を当てている。学内外のいろいろな団体の協力もあり、かなり規模が大きい。

今年のフェアの計画にあたり、新しいアイディアを出すように、という指示がでていたので、小芋は次の二つを出した。

1)バックパック・セーフティー
慢性痛を招かないためのバックパックの選び方、詰め方、背負い方etc. (このまえ以下のブログに書いたようなこと)
http://koimokko.blogspot.com/2014/08/blog-post_78.html
http://koimokko.blogspot.com/2014/08/blog-post_28.html

2)外陰部のケアの仕方
洗いすぎない洗い方、排尿後の拭き方、下着やパンティーライナーとの付き合い方など、
イマドキの大学生の過剰な清潔信仰をほどく試み。

個人的には、2)のニーズをひときわ強く感じている。

患者さんのなかには、よかれと思って日々外陰部をゴシゴシ一生懸命洗って、せっせと拭いて、そのうえパンティーライナーやTバックの下着を常用したりして、外陰部の炎症を起こし、薬局で買える商品をさらにいろいろ使った上で、成れの果てに私のところにやってくるような方が珍しくない。

でもヘルスフェアにはこの話題はちょっと向かない(過激??)ということで、、、(まあそういう反応が出るだろうとは予想していたが)今回は見送り。ゆえに1)のバックパック・セーフティーのほうを担当することになるかも。

2014年9月2日火曜日

ヨガで寝る

今日はチャレンジングな患者さんが続き、いつも以上にクタクタになった。

が、意を決して、ヨガ教室に行った。もちろん遅刻したけど、50分は参加できた。最後のリラクゼーションの場面ではコトンといつの間にか寝ていた。

患者さんの話と診察をもとに探偵のようにあれこれ考え、治療や提案をし、「大丈夫!」(いろんなレベルの「大丈夫!」があるが)のメッセージを伝え、時間が押せ押せになっていてもなんとか1日の中で帳尻を合わせるように時間配分しーーーとやっていると、1日中神経がどこか張りつめていて、ゆるめ方を忘れてしまいがち。それを「ほどく」にあたって、ヨガは最適。

今学期は、なるべく週2回ヨガに行くのが目標。

おっと、早く寝なくては。