2015年2月28日土曜日

リサーチアシスタントとアドバイザー

グラント・プロジェクトの中間報告書の締め切りがいよいよ明日に迫り、リサーチアシスタントのZさんと、昨夜は3時間半ミーティングした。

普段からメールで密にやり取りしているが、やはり顔を合わせて一緒に作業をすると、ぐぐぐっと進む。話が早い。

ミーティング中に出てきた疑問質問をアドバイザーにメールすると、瞬く間に返事が返ってきた。

今朝、もう一度文章を少し推敲してから、チームメンバーにドキュメントを送ると、これまたアドバイザーが的確な指示をしてくれて、ごちゃごちゃしていたところがかなりスッキリと改善した。

この4時間半ほど、メンバーの間で再び頻繁に添付ファイルが行き交い、とりあえず提出するドキュメントの準備はできた。

非常に優秀なリサーチアシスタントZさん、また経験豊富なアドバイザー・メンバーたちに恵まれて、プロジェクトの経験をさせてもらっている小芋は幸せもんである。皆おそろしいほど忙しい人たちなのに、むちゃくちゃ親切でサポーティブなのである。

複数の課題の締め切りが重なって、いっぱいいっぱいの昨今だけど、まずはこの中間報告書の荷が下ろせることで、ちと楽になる。

2015年2月27日金曜日

しめきり山盛り


倫理委員会に提出する資料を早いどころださないといかん。(当初の予定から1ヶ月遅れ。でもまだもうちょっとかかる。)
助成金の主に出す中間報告書の締め切りが、この日曜日。(なぜに日曜日??)
来週のプレゼンテーションの準備がまだ未完。

しかし診察の仕事は決して単調にはいかない。毎日いろいろなドラマあり。

明日は有休をとっておいてよかった。

まず寝ないと。その前にシャワー。今晩も冷える。


2015年2月22日日曜日

ふだんの顔が笑顔になるために

とまとまんの指摘によると、何かに集中して取り組んでいたり、ちょっとイライラしている時の小芋の眉間には、「山脈」(要するにシワ!)ができているのだそうだ。

小芋としては、むしろ平常時の顔が笑顔になるように常々努めているので、まったくショックな話だ。

オフィスの机には、いくつかハッピーグッズを飾っているのだが、そのなかに、数年前に80代後半で亡くなった、故郷の友人Hさんの写真がある。Hさんの顔にはシワがいっぱいだが、小芋の山脈とは違って、満面笑顔のシワである。

時間との勝負でキーーーッとなりがちな職場であるが、Hさんとのかけがえのない思い出を大切にするとともに、Hさんのような顔の持ち主になりたいという気持ちで、写真を日々眺めている。

2015年2月17日火曜日

余裕のない自分

グラントプロジェクトの電話会議の準備、チームメンバーとのメールのやり取り、そういったことを仕事の前後や、仕事のほんの合間の時間にやりながら、相変わらず普段の仕事もほぼ普通通りのペースでやっている。そんなわけで気持ちに余裕がない。

プロジェクトの電話会議は、会議自体のダイナミクスも波乱万丈であるが、そこに持っていく気持ちのスタミナが大変である。議論が白熱している時には、心臓が割れるかと思う。

なんとか生きのびて、会議が終わっても、まだ胃がかなり気持ち悪いが、とりあえず診察に戻る。頭をなんとか切り替える。

1日、あるいは定期的に半日をプロジェクトに使えたらいいんだが、なかなかそうもいかなくて、疲労がたまっている昨今だ。

2015年2月16日月曜日

継続して同じ担当者が診ることの重要性

今日お会いしたAさんという患者さんは、ある疾患で昨年から今年にかけて、たびたびクリニックを訪れていた。私がAさんに会うのは2回目だったが、前回から今回までの間に、見事に何人もの別の担当者が診ていた。

症状がひどくなるたびに、駆け込み的に受診していた感じである。急性期は誰でもいいから、予約なしの飛び込み枠、もしくは、最初に予約が取れる担当者に診てもらいたい、という患者さんのニーズがあると思う。でも、同じ担当者が継続して診るからこそ、症状の改善・悪化をより敏感に評価できるし、教育的な関わり方もできるというもの。

喉元過ぎれば熱さ忘れる、的なポイントケアではなく、ここは腰を落ち着けて、患者さんと関係を築き、急性期の症状を抑えるだけでなく、願わくば再発に至らないような関わりをする必要性を強く感じた。

世の中に、予約なしで行けるurgent care タイプの医療機関が増えた影響もあってか、わがクリニックでも、予約は取らずに、ひたすらウォークインの枠ばかり利用する患者さんもいる。単発の急性期疾患(例えばいわゆる風邪、インフルエンザ、簡単なケガなど)はurgent care  的関わりでもまっとうだけど、一見そういう単純そうな見かけでも、実はベースの疾患があったり、何度も再発を繰り返していたりする患者さんはもれなく発掘しないといけない。(主訴はカンジダ膣炎でも、背景には糖尿病があったり。)

A さんに言った。「『小芋』と指定して、次回いついつにまた来てください。良くなっていることを確認して、今度はいかに再発を防ぐかという策を一緒に練りましょう。」

2015年2月15日日曜日

14歳日本人ピアニストの驚くべき演奏

高校生くらいまでの若い音楽家に演奏の機会を与えるFrom the Top という団体が、定期的に全米各地を周ってコンサートを公開録音している。小芋はNPR(ラジオ)でそのレコーディングを聞くのがとても好き。

高校生(ときに小学生も!)とは思えない、プロ級の演奏にいつも息を飲む。その一方、演奏の前後のインタービュー場面では、思いっきり子どもっぽかったりして、そのギャップがまたおもしろい。

最新の番組を聞いていたら、日本出身で、2年前にアメリカに来たという、14歳のピアニスト、Mayuki Miyashita さんが登場した。

あまりにすんばらしい、ドキドキするような演奏かつ曲。自分の疲れとか、リサーチの懸案事項とか、一瞬全部忘れてスカッとした感じ。むちゃくちゃ、おすすめだ。

ちょっとだけ興味ある方は、こちらを。(1分31秒。)
https://www.youtube.com/watch?v=_IUwspL8Wv8#action=share

インタビューと演奏の録音全体はこちらから。(10分くらい)
http://www.fromthetop.org/musician/mayuki-miyashita/

同じ曲のまた別の機会のビデオ。
https://www.youtube.com/watch?v=78gYMRJTeKM

なお、From the Topの番組全体を聞くには、NPR news のアプリをダウンロードして、そこから program → From the Top と行くと、過去のレコーディングにも簡単にアクセスできてよい。ちなみに、小芋は、From the Topのほか、 TED Radio Hour も大好き。これらを聞きながら、週末の「まとめ料理」とか「まとめ掃除」をすると、とてもはかどるのよん。

2015年2月14日土曜日

マイナス22℃

小芋住むアパートの暖房は、いわゆるベースボードと呼ばれる、電熱線仕掛けのもので賄われている。全部で3か所にあるが、いつもは1つだけを24時間連続でつけておき、それだけでは寒いようなら、もう1つにもスウィッチを入れる。

こうして2つも使えば室温を18〜20℃くらいに保てることが多いんだが、このところは2つとも最強のセッティングにしていても冷える日が増えた。今夜から明日朝にかけての冷え込みは、マイナス22℃という予想。あ〜〜

今日はかなりたくさん雪が降り、午前中に2回雪かきをし、丁寧に凍結防止剤を撒いたものの、その跡がまったくわからないくらいにまたドカンと雪が降ってしまった。もう一度雪かきするかどうしようか迷っていたら、アパートの別の住人がやってくれたので助かった。

2015年2月13日金曜日

吹雪の中の駐車

遅出のある日の朝、家でIRB(施設内倫理委員会)のプロトコルをアップデートしていた。

出勤時、仕事の後の予定を考えて、時間を節約するために、徒歩でもバスでもなく、珍しく車で出勤することにした。出勤前に、車の雪を払い、ドライブウェイの雪かき。

ところが、職場近くは、なんと駐車場がどこもかしこも満杯で、停める場所がなく、唯一空いていたストリートパーキングは4時間までしか停められないところで(しかも1時間3ドルもする)、結局すごく遠くのところに停めざるをえなかった。車で出勤したことは前にもあったが、その時は朝早かったので苦労なかった。やられた!

ぐるぐると駐車場を探している時間と、停めた場所から職場まで歩く時間を考えると、ぜんぜん時間の節約にならないばかりか、焦る気持ちで心の健康にも良くなかった。

遅出なので、勤務が終わるのはもともと遅いんだが、こういう日に限って、一際寒さが容赦ない。

とまとまんには、「駐車場がないくらいで、そんなに怒らないで、まーしゃーない、って思った方がいいよ。」と言われ、「まったく、おっしゃるとおりでございます!」

しかしですねぇ、ここまで寒い日に顔を凍らせながら、暗い道を、荷物を持ってエッサホイサと歩いているときの、小芋のなんとも言えない敗北感(?)みたいな気持ちを想像してくださいまし。

よかったこととしては、おかげで、もしくは止むを得ず、朝と晩に歩けたこと。それと、予定どおり、出勤後に目的のところまで無事故で行けて、家にも無事故で帰れたこと。

以上。

2015年2月9日月曜日

私に心配をさせなさい

どんな症状のどんな患者さんであっても、多かれ少なかれ不安を抱えているが、ことに大学生、大学院生の患者さんを見ていると、不安が症状以上に大きく膨れ上がって大変なことになっていることが少なくない。

インターネットでいろいろ自分なりに調べて、「あーー自分はこの病気に違いない。きゃーーー!」と恐怖におののいていることも。

診察して、説明・話し合いをいろいろして、患者さんのこんがらがった状態を丁寧にほどく。それでもなお、患者さんの不安のカタマリが、短い診察時間の中で完全に溶けきらないこともある。

そんなとき、わが同僚Aさんは患者さんにこう言うのだという。

"You let ME worry." 私が代わりに心配してあげる。私に心配をさせなさい、ということ。心配はここに置いて帰りなさい、ということ。

これには「オチ」つきのバージョンもある。
"You let ME worry. And you know what? I'm not worried."
(私に心配をさせなさい。だけどね、私は心配してないですよ。)
これで患者さんがふふっと笑えばしめたものである。

でもこれで突き放すのではなく、最後に
"If you're worried, I'm always here for you."
(心配なときは、いつでも私はあなたのためにここにいますよ。)
と、セーフティーネットを張って締めくくるところが、Aさんらしい。

2015年2月8日日曜日

Ruth Ozeki 著:A Tale for the Time Being

Ruth Ozekiさんという作家が書いた、"A Tale for the Time Being" (日本語訳は、「あるときの物語」)という本を友達から紹介されて、それのオーディオブックを図書館で借りて、2回聞いた。

最近、小説系はさっぱり読みも聞きもしなかったが、著者自身による朗読にすっかり魅了された。

日本とアメリカの学校生活や暮らしぶり、東京と東北の田舎の雰囲気の違い、NYCとカナダの田舎の生活、第2次世界大戦の神風特攻隊や日本の自殺の話、アメリカの9・11事件、東北の震災ーーーいろんなトピックが出てくる。

カナダに住む作家Ruth (著者と同じ名前。著者自身?)の語りと日本のティーネイジャー、なおこが英語で書いた日記が交互に出てきて話が進んでいくんだが、この話を日本語に訳すと一体どういう雰囲気になっているのか、興味深い。

紙の本には、オーディオブックにはない脚注とか挿絵などもあるそうだ。今度見てみよう。

2015年2月5日木曜日

小難しい、手強い30代


30代の患者さんは17歳ー20歳代の患者さんとくらべて、格段にコミュニケーションがむずかしいと思うことが時々ある。(小芋も30代だが、自分のことは棚に上げて書いてます。)

発達段階を考えたら当たり前のことだが、一般的に言って、20代よりも30代の人は、よりいろいろ人生経験があって、自分なりのスタイルや好みが確立されている。この、いわば「しっかりしている」のは強みである一方、他人の意見や助言に対しては頑固な面もあり(まさに小芋のこと!)、協働して方針を決めていくのプロセスに、小芋はより神経を使う。

患者さん 対 小芋、ではなく、
患者さん + 小芋 のチームでがんばりたいから、
会話の中で、"you AND I" とか、"we" を意識的に使って話す。

もちろん、小芋としては、「こうするのが一番よいのではないかと思う。」などと自分の意見ははっきり提示する。その上で、Which option do you think is the best for us (私たち!)to take? とかって尋ねるわけだ。

それでも、しばしば、何かと難儀な30代。(患者さんもそう思っていたりして。)

40歳代以上の学生さんは少ないが、一般的に30代よりもどこか心に余裕のあるような。(気がするだけ?)
30代とは異なる味わいがあってよろしい。

2015年2月4日水曜日

消えた白衣

愛用している白衣の3枚のうち、2枚が、クリーニング屋で紛失(????)されて、今1枚。

探しても出てこないそうで、新しい白衣を注文してくださいとのこと。実費を払うので、と。新しいのを買ってくれるのはいいが、しばらく1枚で切り盛りしないといけないので、大変だ。

胸に小芋の名前が刺繍してある白衣なんぞ、他のだれも使えない。いったいどこに行ったんだか。

2015年2月2日月曜日

グラントプロジェクトの進行状況

12月に受けたグラントのその後の経過だが、なかなか苦戦している。

昼間は目一杯、患者さんを診るのが仕事のため、「考える」とか「書く」とかいう仕事を落ち着いてすることがとても難しい。診察と診察の間にほんの数分時間ができたとしても、考えている途中でパタリと止めて、また次の患者さんのところに行くことになる。

なので、朝やるか、診察が終わってからやるか。

朝やらないと、夕方はもうスタミナがない。それに、早く帰らないと、とまとまんの出勤にも間に合わず、話せない。

今週はスケジュールを2時間ほどブロックしてもらった。少しでもまとまった時間が取れることは、本当にありがたい。チームのメンバーたちもとても頑張ってくれている。感謝。

IRB (施設内倫理委員会)に資料一式をすべて整えて出すところまでが、最初の大きな山。