小芋もかつては留学生だったので、留学生の患者さんと出会う時は、いつもにも増して張りあいが出る。患者さんの英語の語り口がたとえぎこちなくても、言わんとしていることを読み取る技術には自信がある!
しかし、先日の患者さん、Aさんにはとても手こずった。まず、問診票に何一つ回答してくれていない。言葉がわからなくて記入しなかったのか?と最初は思ったが、話してみれば、ちゃんと語彙力があり、こちらが言うことは理解している。
問診票は、いわばスクリーニング検査のような役割もあって、パッと見て気になったところをより詳しく突っ込んで質問することで、お互いの時間の節約になる(通常は!)。だが、問診票がまっさらだと、適宜オープンエンドとクローズエンドの質問を投げて、もれなく自分に必要な情報を取っていかないといけない。特に今回Aさんは、運転免許のための健康診断(ペンシルバニア州独特の)のために来ていたので、それなりにまんべんなくヒストリーを把握する必要があった。
で、Aさんに質問を投げかけていったわけだが、Aさん、ごく最小限の答えだけ、ぼそっ、ぼそっと答える。とてももどかしい。
思わず、そんなにいじめないで!と思ってしまったが、このいわば非協力的な(と小芋には感じられた)姿勢は、言語の壁のせいではなく、ティーネージャーの名残(?)かな、と。
通常、運転免許のための健康診断は、サクサクと滞りなく済むことが多い(基本的に、健康な学生がほとんどなので)なかで、いつになく苦労した。
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