だいたい連休明けとか、夏休み・冬休み・春休み明けっていうのは、性感染症のスクリーニングを希望する患者さんがググッと増えるのであるが、今年は春休みが終わってもう何週間も経つのに、春休みの”余波”が続いている。
一人一人の患者さんの状況はいろいろと違うが、おおむね共通するのは、セックスをしたあとで(翌日、数日後、またはもっと後)、不安が徐々に募り、インターネットでいろいろ調べ上げた挙句、むしろ精神的な窮地に陥り、さらに大きくなった不安を前に抱え、背中にも背負って、やっとこさ来院する、というというパターン。
小芋は、患者さんの矢継ぎ早の質問に答え、やるべき検査をし、こんがらがった不安の荷ほどきをする。精神的な大荷物をなるべく置いていってもらうように頑張るが、荷が相当な重量になっていた患者さんの場合、1回15−20分程度のトークでは、荷が降り切らぬこともある。
そんなときに時々やるのは、いわば不安のおはらい。患者さんの不安をおおげさなジェスチャーでもって患者さんの方や背中から振り下ろし(雪かきのような動作)、ドサッと床に落とした不安をなでながら、「この不安は、わたしがよbabysit (よく面倒見ておく)けん、持って帰らなんといてね。」「もしまた不安が募ってきたら、不安は私のところに置いてきたんやったって、思い出してね。」と。
夜もなかなか眠れず、またインターネット調べに走ってしまう患者さんの葛藤に耳を傾けながら、信頼できるサイエンス的な情報提供と、気持ちのサポートをすることは、両方大事だなと思う。
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