2016年2月18日木曜日

一風変わった健康診断の項目

運転免許、就職、進学、留学などいろいろな目的で、健康診断にみえる患者さんと出会う。形式は実にいろいろで、診察項目を細かく指定してある用紙もあれば、とにかく診察上問題なかったことだけを記せばいい場合もある。

今週は、ある政府系機関にインターンシップに行く患者さんの健康診断で、これこれの基準に従って体脂肪率を推定しないといかん、という指示が書いてあった。これこれのリンクを見ろ、と書いてあるが、そのウェブサイトは無効。仕方がないので、インターネット検索をして、それらしき説明書を入手。

首のノドボトケのすぐ下のラインで首の周囲を測り、腹囲をおへそのラインで測り、腹囲と首周囲の差(インチ)と患者さんの身長(インチ)を使って、体脂肪率を推定するという。

こんな面倒くさいことをするなら、体脂肪計を使って測定した値を書けばええやん、と思ったが、そこは堪えて、指示通り行った。

またこれは別の患者さんだが、バレーボールやバスケットボールのチームに所属する場合、両手を広げた状態で指先から指先までの長さを測る、というのが時々ある。これは、マルファン症候群といって、手足が非常に長かったり、心臓の奇形をともなったりする遺伝性の疾患をスクリーニングしよう、という意図なので、これは大いに理解できる。

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