小芋が聞いたら、Aさんのこれらアドバイスは非常にまっとうだ、と思うわけだが、
Bさんは、「Aさんは私をjudge (批判、非難)した。」といって、ボスに苦情を伝えてきたらしい。
Aさんによると、診察中、特にBさんが怒ったり取り乱したりした様子はなかったので、苦情の話がボスから来て、とても面食らったとのこと。
Aさんは、私がこれまで知る医師のなかでも、とりわけピカイチの心と知識を持っていて、小芋なんぞ、Aさんのカルテ記載を読むだけでも、その細やかさに毎度感動した経験を持つ。だから、このような苦情の話に、とても驚く。
さらに大変なのは、ボスが医療者でないということ。これは米国ではよくあることだが。医療者だったら、クリニカル・ジャッジメント(非難というより、これは、判断)的に、Aさんの勧めはいわば当然、と説明するまでもないところだが、共通知識を持っていない人がマネジメントしている場合、いちいち根拠を説明する、なんていう思わぬ手間が発生したりする。
Aさんは、かつて、小芋がかかりつけ医に選びたい!と思ったくらいの人柄なので、早くこの件を卒業して、エネルギーをまた診察のほうに発揮してほしいな、と思う。
同時に、小芋にとっては、診療方針を患者さんといっしょに作っていくプロセス、言葉の選び方について、身の引き締まる思いのするエピソードである。(ベテランのAさんでもこのようなことがあるのなら、小芋はなおさら心しておかねば!、という感じ。)
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