2014年12月15日月曜日

体のオーナーが決めること

皮下に挿入するタイプの避妊薬、Nexplanon (3年間使える)を使い始めた患者さん(Bさんとしよう)が、使用開始後2ヶ月足らずで使用中止を希望された。

Nexplanon にかぎらず、避妊薬の中には、使用後しばらく種々の副作用が起こることがある。副作用のうち、生命に関わるような重篤なものは、すぐに対処しなければならないが、多くの場合は、軽度〜中等度の不快症状であることが多い。

使い始めてわずか1日、1週間、1ヶ月といった短い期間では、これら不快症状が今後よくなって落ち着くのか、それとも継続しそうか、それともますますひどくなるか、といった傾向がまだまだ見えないことも多い。使用開始から2−3ヶ月をへて、やっと霧が晴れるかのように、症状が落ち着くこともしばしば。

ゆえに、可能であれば、約3ヶ月は継続して使用を続けてみることをお勧めしている。そして症状が持続する、または悪化するようであれば、使用中止するのがやはりごもっともといえよう。

先のBさんの場合、2−3ヶ月のいわゆる「お試し期間」が終わる前に使用中止(抜去)に至った。小芋は避妊薬の一般的な傾向とか、今後の一般的な見通しとかは、患者さんに伝えられるけれど、最終的には体のオーナーである患者さんが納得して決めることが一番大事だと思っている。

2014年12月14日日曜日

外陰部の健康:やっていいこと、わるいこと

こちら、米国の助産師の学会が作っている患者さん向けの資料。外陰部の健康によいこと、わるいこと、が丁寧に書かれている。
http://www.midwife.org/ACNM/files/ccLibraryFiles/Filename/000000002192/Vulvar%20Care.pdf

患者さんが「よかれ」と思ってやっていることが、外陰部にとってはむしろ害ということがよくある。凝り固まった信念をゆるがす(?)のは大変なので、口で話すだけでなく、こういう資料を「お土産」に渡すと効果的。

同僚の医師たちにも好評。

過去の関連記事。
http://koimokko.blogspot.com/2014/02/blog-post_20.html

2014年12月11日木曜日

電話会議

先日アクセプトされたグラント・プロポーザルだが、その後、グラント提供者側と小芋のチームとで、電話会議を持った。

会ったことのない方々と、電話会議するのって、とても大変。だれが何をしゃべっているのか、わからなくなることもしばしば。かくいう自分自身も、発言するときに、「あの、小芋ですけど、」と最初に断るのを忘れがちだったので、人様のことを言う資格はなし。

とても嬉しかったのは、
子芋たちのプロジェクトをサポートしたい、という相手方の熱い気持ち。

そして、
「前に小芋さんが学会発表したときのことを覚えていますよ。」と相手方の一人が言ってくれたこと。

スタッフ(自分も含め)が休みに入る前にやらないかんことが山とある。がんばろう。

2014年12月10日水曜日

恋するフォーチュンクッキーで自己メンテ女子

12月3日付の京都新聞記事、
「がん検診、『恋チュン』替え歌動画で呼びかけ 京都・長岡京」というタイトルの記事(http://kyoto-np.jp/politics/article/20141203000032)をm3.com経由で読み、
長岡京市健康推進課と保健センターの職員さんたちが子宮頸がんと乳がんの検診を歌って踊って呼びかけるようすを早速見た。
http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/vod/0000004330.html

とっても笑顔で、軽快で、替え歌もダンスもむっちゃ楽しい。

「家族の健康も大事。けれども自分のメンテもね。」
「長岡京市のみなさん、検診そんなに怖くないよ。Hey! x 3」
「カモンカモンカモン baby 予約しよう!」

なんて粋な呼びかけかただろう!!!

途中、歌と踊りの合間に画面に登場するパネルには、、
「何もなければおめでとう! 見つかってもおめでとう!」という子宮頸がん経験者の言葉あり、
また、「生涯で乳がんになる確率は女性12人に1人」という切実な数字もあり、
5分の間にメッセージがたくさん詰まっている。

「仕事、育児と忙しい。面倒だとも思うかも。地道なポスター気づいてくれない。Year x 3」というところに保健師たちのもどかしさを感じ、思わず涙がでた。

替え歌を考えたスタッフ、このビデオのために練習したスタッフの皆様に頭がさがる。

2014年12月9日火曜日

ポケモン・カード

友人Aさん(米国人)の甥っ子B君(6歳)は、ポケモンのカードを何十枚も持っている。先日会った時に、コレクションをずらーーっと自慢気に見せてくれた。そして私にも6枚くれた。ポケモン図鑑みたいな本も持っていて、そちらも見せてくれた。

彼はサンタさんに、とにかくポケモンのグッズならなんでもいいからください、とお願いしているそうである。

昔ANAの飛行機に乗った時に、ポケモン柄のクリスマスカードをもらったのだが、使う機会がなくて、ずっと便箋入れに残していた。ここぞとばかり、B君にこのクリスマスカードをお礼状がわりに送った。

今度帰国したら、日本の姪っ子甥っ子たちに、アメリカのポケモン・カードを見てもらうつもりである。彼らの感想を聞くのが楽しみ。

2014年12月8日月曜日

患者さんからの質問メール

学期末が近いということもあって、いつも以上に患者さんからの質問メールが多い。メールで質問して事がすめば、勉強の時間を削らなくてすむぞ、という魂胆も見え隠れする。

質問は、私の大学のEmail アドレスにくるものもあれば、ポータルサイト(電子カルテの機能の一部)を通して電子カルテ上に飛んでくるものもある。Email宛に受け取った質問も、返信時はなるべくポータルサイト経由にするようにしている。その方が安全(なはず)なので。

ごく簡単な質問は、回答も1−2行で済むけれど、ちょっと込み入った質問となると、短時間で書いて答えるにはふさわしくないものも。答えるべきか否か、答えるならどのように、どこまで、を考えながら返事する。

患者さんにとっては至極便利な機能だが、NPにとってはなかなか手ごわいことも。

でもこういう便利な機能は、大学クリニックだけでなく、今後おそらく学外の医療機関を利用してもますます一般的になっていくだろうし、患者さんが医療者とコミュニケートする術を育てるのも私の役目の一つだと思っている。メールでできることとできないことを示しながらやっていこうと思っている。

こちらは過去に書いた関連記事:
http://koimokko.blogspot.com/2014/02/blog-post_25.html

2014年12月2日火曜日

プロポーザル通る

先月提出した、あるグラントのプロポーザルが通ったという連絡が夕方入った。
心底うれしい!

本当は12月1日までに結果を連絡します、ということだった。どうせThanksgiving 前後は何もないだろうなとは思いつつも、先週から実はそわそわしていた。昨日の夕方5時を過ぎても、何もメールが来なかったので、間違ってメールを削除してしまったのではないか、と焦りまくった。ついに今日の夕方4時過ぎに電話を入れた。すると、まさに今夕に最終決定するところです、というではないか。(ならば、それはそうと早く知らせておくれ〜。)

よい結果でよかった。待った甲斐があるというもの。

サポートしてくれた皆様に感謝。これから半年強忙しくなるぞ。

2014年12月1日月曜日

幸せな仕事

Thanksgiving の連休が明けて、今日から学期末までが大忙しである。

休みは休みでうれしいが、仕事に戻ったら戻ったでとてもうれしい。わたしは幸せ者だ。