2011年12月26日月曜日

大掃除

今日はまず洗濯2回。ベランダに干せるってすばらしい。

つぎ、掃除。とまとまんは基本的にきれい好きなので、大掛かりな掃除は不要。ただ彼の目につくポイントと自分の目につくポイントは微妙に違うので、彼の目に漏れているところがつい気になって、やはり掃除をしてしまう。

その次、とまとまんのたってのリクエストにより、本棚の整理。学生時代の資料や本は、すぱっと捨てられるものと、また本棚に戻ってしまうものとある。思い切りが悪いようだ。手回しシュレッダーは疲れる。とまとまんは最近かなりの整理魔で、彼の本棚や押し入れが「手本」として示されているので、自分もやらざるを得ない。少なくとも見かけだけでもやっているようでないとよろしくない。

座り込んで作業してたら腰が痛くなったので、今度は洋服の整理。もともとそんなにないはずだが(必須の品はアメリカに行っているし)、それでも意外にあるもの。

大家さんが昨日と今日2日連続でみかんを持ってきてくれた。(夏はすいか、冬はみかんをくれる大家さんなのだ。) さぁこんなにもらって困った困った、といいながら、おいしくみかんを食べる次第。

飛行機3本

しばし帰国中。帰国前は超忙しかった。とまとまんは私以上に忙しくて、ほとんどスカイプがままならなかった。彼は仕事量がどんなに山盛りだろうとも、それに自分を合わせてしまうので、私はとても心配。

旅は長かったー。飛行機計3本。ワシントンDCから成田への飛行時間が14時間。成田からさらにもう一便、大阪・伊丹行き。翌日親戚のところによってから、電車と高速バスとタクシー使って、わが家に到着。(毎回「こんなに遠かったっけ。」と思う。のどもと過ぎると、なぜかしんどさを忘れてしまうようだ。)

2011年12月21日水曜日

冬の花展

Phipps Conservatory という植物園で今 Winter Flower Show をやっている。夜10時まであいているというので、友達と行ってきた。すんばらしかった。なかでも温室内の池のなかにそびえたつ大きなクリスマスツリー(写真)の迫力がすごかった。私カメラの充電してなくて、ぜんぜん写真が撮れなかったので、K氏にもらったこの写真はかなり貴重。年明けまでやっているらしいので、それまでにもう一度行きたい。

マフラーをつけた恐竜


Carnegie Museum of Natural History の前にたたずむ恐竜が、マフラーをつけていた。風にたなびいて、なかなかかっこよかった。思わず顔がにやけて、寒さを一瞬忘れる。友達のK氏が撮影した写真。

2011年12月20日火曜日

Nexplanon (改良版 Implanon)のトレーニング

上腕の皮下に埋め込むタイプの避妊薬 Implanon の改良版、Nexplanon を処方するにあたってのトレーニングを受けた。

Nexplanon では皮下挿入時に使うアプリケーターが改善され、皮下のほんとに浅い部分にしか挿入できないように工夫されている。また、画像診断(X線、CT、MRI)に写りやすいように放射線不透過物質が付加されている。

挿入が従来の Implanon よりもさらに簡単になるのは歓迎である。Implanonは深い位置に挿入してしまうと、取り出すときに大変苦労する。だから、浅くしか挿入できぬようにアプリケーターを工夫してくれたのは本当にありがたい。

なお、すでに市場に出回っているImplanon はそのまま使って差し支えない。

Nexlanon に関してMerck が先月出したプレスリリースはこちら。
http://www.merck.com/newsroom/news-release-archive/prescription-medicine-news/2011_1109.html

なが~~い電話線 その2

その後の経過である。

南アジア某国出身の3人の患者さんを続けて診察した。補助椅子の上に電話を置き、電話のスピーカー機能を使って患者さん、わたし、電話の向こうの通訳さんの3者がお互いの声を聞きあえるようにセッティング。

私しゃべる → 通訳 → 患者さんしゃべる → 通訳 → 私しゃべる → 通訳
というようになるので、どうしても普段の倍以上の時間がかかってしまう。

時間を短縮すべく、はじめ問診表にあらかじめ患者さんが書き入れてくれていることはいちいち再確認しなかった。ところが、問診表に妊娠歴ゼロと書いている患者さんが、話の中で「娘がなんのかんの」というので「変だ!」と思って確認すると、実は4経妊4経産であった。がぴ~~~ん。これにて問診表に書かれている内容は必ずしも鵜呑みに出来ないと分かったので、すでに紙面で回答してくださっていることでも、要点はあえて口頭で再確認する必要があった。

通訳さんに負担をかけすぎないよう、なるべく1-2文ごとに区切ってしゃべった。通訳さんが訳している間に私の集中力が一瞬落ちる。そのフッと落ちた瞬間に限って、通訳さんが私に向かって英語でしゃべりだしたりする。「おっと、聞き逃してしまいました。今なんておっしゃいました?」と私が聞き返す。通訳さんのほうも、私が勢いよくしゃべりすぎると、「すみません。今のわかりませんでした。もう一度お願いします。」と言ってくる。

そういうハードルはあってもなお、プロの通訳さんを通して行う会話には、患者さんの家族や友達を臨時通訳さんとして行う会話よりもずっとよい。患者さんや私がしゃべった内容を、通訳さんがそのまんま訳してくださっているという手ごたえがあるから。

私だけでなく、スタッフ全員が必要に応じて電話通訳サービスが当たり前のように使えるようになるまでには、まだ試行錯誤がいりそうだ。受付スタッフが電話口で患者さんとしゃべるときにも、もっと積極的にこのサービスを使ってほしいと思う。

なが~~い電話線 その1

電話による通訳サービスを診察室の中でも使えるように、何度も訴えてきた。診察室にはモジュールジャックがなく、あらたに電話を取り付けるのは困難だと難色を示されてきた。

「よりによってこの2011年にも及んで、ピッツバーグという都市の、それもダウンタウンに位置していながら、診察中に通訳サービスが使えなくて付き添いの家族や友達に通訳を頼むなんて、倫理的にも許されません! 第一、受付の壁に「通訳の必要な方はお知らせください」旨のポスターを掲げておきながら、実はそのサービスが使えていないなんて、ウソツキも同然です!」

患者さん全体の人数からしたら外国人の患者さんは確かに少ないが、場所柄コンスタントに留学生や移民の患者さんとお会いするのだ。

私のボスは、彼女のボスに再三掛け合ってきてくれたが埒あかず、かといって私も引かず、「コードレス電話は? プリペイド携帯は? いっそのこと長い電話線は?」と掛け合い、ついにボスが極めて長い電話線を買ってきてくれた。これをモジュールジャックのある部屋からにょきにょきと伸ばーーーーーし、通訳の必要な患者さんのいるときだけ診察室に電話を持ち込むことが出来るようになった。廊下でだれかが足を引っ掛けてコケてしまう危険ははらむものの、

これに貢献してくれたのは、南アジアの某国出身の3人の患者さんである。3人が同時に同じ日に予約をとって下さった。これがボスの背中を大きく押してくれた。

2011年12月11日日曜日

ホリデイ・パーティー

うちのオフィスがよくお世話になっているF医師の家で、ホリデイ・パーティーがあった。F医師の勤める産婦人科グループの医師たち、各外来オフィスのスタッフたちなどが招かれた。F医師は他の医師らと交代で定期的にうちのオフィスに来てくれている。

ここで普段電話やメールで盛んにやり取りをしている事務系スタッフと初めて顔を合わせることが出来た。「あなたがTさんですか。」「あなたが小芋さんですかーー。」とお互い言い合って大笑いした。

また人工妊娠中絶を希望する患者さんに紹介先として勧めている施設のうちのひとつからも、スタッフが何人か来ていたので、これまた顔の見える関係が出来てよかった。近々一度見学に行かせてもらおうとおもっている。

こうしていろいろ人としゃべることに忙しいパーティーだった。行った甲斐、おおいにあり。

2011年12月8日木曜日

緊急避妊薬、依然16歳以下には要処方箋

現在、緊急避妊薬Plan B One-Step や Next Choice (一般名レボノルゲストレル) は17歳以上であれば処方箋なしに薬局で購入可能だが、17歳未満の場合は処方箋がないと手に入らない。(それか17歳以上のだれかに代わって買ってもらうか。)

薬の認可等を担当しているFDA(食品薬品局)は最近この規定をとっぱらうということを決めた。が、きのう保健社会福祉省のシベリウス長官がこれを無効にしてしまった。政治的、宗教的プレッシャーが相当かかっていたのだと想像するが、科学的な情報よりも政治・宗教勢力が買ってしまうことが残念でならない。

10台の女性にとって、ただでさえ現在の緊急避妊薬の価格(40-50ドル)というのは高くて届きにくいのだが、処方箋を手に入れないかん、というのは本当に大変なことなのだ。まだ都市部に住んでいて、バスにのって Planned Parenthood とか わがオフィスみたいなところに来られればいいが、田舎だとこういう場がそもそもすごく遠くにしかなかったり、あってもそこにいく交通手段がなかったり、診察費用が心配で受診できなかったり(わがオフィスでは18歳未満の無保険ティーネージャーにある程度のサービスが無料で提供できるがそういうことを知らない人も多いだろう)、処方箋を手に入れるってのは本当に難儀なのだ。

副作用が極めてすくない、安全なこの薬を、一番必要としているかもしれない10台の子たちにわざわざ届きにくいようにしている政策に腹が立つ。

私ができることは学会などの専門家集団をとおして政治家や世間にうったえ続けること(メールでの意見、署名など)、診察室でせっせと緊急避妊薬の話をすること、前もって処方箋を書いて患者さんに渡しておくこと、それから10台の子どもをもつ患者さんにもせっせと話をすること。

「緊急避妊とはね」と自分から説明するのではなく、「緊急避妊について何でもいいから知っていることを言ってみて。」と患者さんに尋ねる。すると、それはそれはいろいろな間違ったウワサが明らかになる。24時間以内じゃないといけない、とか、これは妊娠中絶といっしょだ、とか、将来妊娠できなくなる、とか。チッチッ! 避妊失敗から5日間は効果が期待できるよ(もちろん早いに越したことなし)、すでに成立している妊娠には効果はない(悪影響もない)よ、緊急避妊薬の使用によって将来の妊娠に影響することはないよ、と誤解を解いていく。

BMI 60台 の衝撃

身長に対して体重が適正であるかを見る指標のひとつに、BMI (body mass index)というのがある。
体重(kg)を身長(m)の二乗で割った値。 BMI 25以上がオーバーウェイト、30以上が肥満とするのが目安。

アメリカにいると、BMI 30台なんて人は当たり前すぎて、あまり肥満体型に見えなくなってしまうのだが、やはり40台、50台となると、見るからに肥満の程度が深刻になってくる。

今週、ついに私はBMI60台の患者さんと出会った。彼女の体重は、じつに私4人分である。まだ年齢は20台も前半というのに。

患者さんは肥満が主訴でいらしたわけではないので、もちろん主訴にフォーカスしたが、頭のなかではどうやって患者さんにプライマリケア担当者を見つけてもらえるか、どうしたら患者さんに行ってみたいと思ってもらえるか、ということばかり考えていた。患者さんが心おちつけて長きにわたって通いたいと思えるように、リファーするほうとしてもとても気を使う。

願わくば、プライマリケア担当者が上手に上手に関係を築いて、肥満の背景に十分さぐりをいれ、その上で手術療法を含めた治療プランを立ててくれるといいのだが。まずは患者さんが保険を持っていてよかった。

某私立大学でのイベント

今月からピッツバーグ近郊の某私立大学の学生健康センターに毎月行くことになった。このセンターにはこれまで内科医はいたが、婦人科的なサービスはやってこなかったとのこと。窓口になってくれているセンターの担当看護師のRさんはじめスタッフは、われわれとの協働企画にとても協力的。

今日は学生にわれわれの存在を知ってもらうことを目的に、カフェテリアの一角に陣取って、宣伝活動をした。テーブルの上にはいつものように「おみやげ」(ペン、提供しているサービスについて書いた小さなパンフレット、小さなお菓子、コンドーム2,3個)をたくさん用意し、超多忙な学生さんたちにもわれわれのことを知ってもらえるように努力。今回は風船や大きなポスターも持ってきたので、なかなか見栄えがよかった。

興味&ちょっと時間のありそうな学生さんにはクラミジアと淋菌感染症のスクリーニング検査を勧める。(無料) 今回は20人弱が検査を受けた。面白いことに、女性よりも男性のほうがおみやげやスクリーニング検査に対する関心がずっと高かった。

来月からは予約をとって診察室で学生さんと出会うことになる。本日は「営業活動」の1日なり。

オーディションのオーディション

昨夕は某歌のグループのオーディションのためディレクターのRさんの家に行った。家に入ってから終わって出てくるまで、なんと1時間もかかった。はじめは自己紹介、そのあと音域を調べるためのエクササイズをいくつか、続いて用意してきた2曲の披露、最後に初見でいきなり歌うテスト。自己紹介のところから最後までずっと録音されていた。

いろいろとコメントやアドバイスが入り、まるでレッスンを受けに行ったかのようであった。帰ってきたらくたびれて、机の上で寝てしまった。

で、結果だが、
「小芋さん、あなたはわがグループのようなところで歌うのにふさわしいスキルを持っています。しかし今は空きがありませんのでサブリストに入れておきます。」(そもそも今回はそれを承知のうえでのオーディション)
「来年の6月に今のメンバーを再オーディションするので、それで空きができたら連絡しますので、また来てください。」

というわけで、今回のオーディションは、次のオーディションのためのオーディションになりました。チャンチャン!

2011年12月6日火曜日

ヴォイス・レッスン11回目

9月からはじめたレッスンは今日で11回目になった。9回目のレッスンが終わった時点で某コーラスのディレクターにオーディションの申し込みをしていたのだが、今週になって突然明日水曜日にオーディションに来るように、ということになった。

今日のレッスンでは先生の友人のピアニスト(先生と同じ大学の院生)が伴奏にきてくれた。(もちろんお金払った。) で、本番さながらに、挨拶のしかた、伴奏者にどう希望のテンポを伝えるか、といった具体的なノウハウをならった。

オーディションといっても、今回のは「サブリスト」、いわば補欠者としてのオーディション。小さな編成のコーラスなので、なかなか厳しい。先生の履歴書を参考にして、音楽バージョンの履歴書を先月作っておいたので明日持っていく。(学歴や今どんな仕事をしているかなんてことも少しは書いたが、メインは音楽のことである。ま、そうはいっても音楽を専門に勉強していたわけじゃないので、先生ほどたくさん書くことはなかったが。)

今回伴奏してくれたピアニストは、なんと、Emoryへの進学を考えているらしく、 University Chorus や  Concert Choir の指導をしている先生の名前まで知っていた。 世界は狭いですな。

明日は いつも通り仕事→ 歯医者 → オーディション の予定。かなり盛りだくさんな一日になりそう。

2011年12月5日月曜日

旅立ちの家での再会

週末、アトランタに行ってきた。まもなく帰国する友達のYさんがまだアトランタにいるうちに、もういちど一緒にEmory の A Festival of Nine Lessons and Carols を聞きに行くためだ。Yさんと私は3年前に Emory University Chorus のメンバーとしてこのコンサートに出演した。その後まもなく私はペンシルバニアに引っ越した。引っ越して以来毎年、3年連続この時期に私はアトランタに「帰省」している。

Yさんは私がEmory 卒業の翌日からペンシルバニアに引っ越すまでの4ヶ月あまりを過ごした 家に、私がしたのと同じように下宿している。1年契約を求められないこの部屋は、卒業を間近に控えたYさんにとっても最適の環境なのだ。そんなわけで、この思い出の家に、Yさんの招きで今回泊まることができた。この家に住んでいる間にわれわれ2人とも就職口を得たので、「旅立ちの家」というにふさわしいね、とYさんと言い合った。大家さんも3匹の猫たちも元気だった。

コンサートは今年もすこぶるよかった。3回の公演のうち2回行った。心とたましいの栄養。

会いたい人がいっぱいいすぎて、いつも日にちが足りない。友達や先生が会うたびに忌憚のないアドバイスをビシバシくれる。気がつけば、アトランタで過ごした時間の倍の時間をペンシルバニアで過ごしているが、今でもアトランタはわたしの大事な大事な心のふるさとである。

写真は、旅立ちの家のすぐそばに立つ、大きなかっこいい木。

2011年12月1日木曜日

特定のジェネリック薬を指定する保険会社(仮説)

ローラさん(仮名)はこれまでA薬局で 避妊薬を受け取っていた。処方箋に書かれている薬品名は "Loestrin FE 1/20" であるが、 A薬局ではこれを Junel FE 1/20" というジェネリック薬に置き換えてローラさんに処方してきた。これはごく普通のことで、医療者があえて「絶対ブランド薬でよろしく」と指定していない限り、薬剤師の判断でジェネリック薬が使われる。

ここまではなんの問題もなかったのだが、ローラさんの保険会社は、私宛に次のような手紙を送ってきた「ローラさんの使ってる Junel FE 1/20 はわれわれの勧める薬のリストにありません。なので、今後もこの薬を続ける場合には、ローラさんの自己負担額が上がります。できるだけ、われわれの勧める薬を使っていただければ、ローラさんの負担が軽くなるでしょう。」

私は混乱した。ローラさんは薬局の判断ですでに Junel というジェネリックを使っているのだから、ペナルティを加えられるのは変だ。で、保険会社に電話した。そしたら、 Junelではなく Microgestin というジェネリック薬だったら、ローラさんの自己負担額はあがらないという。

あーそうかい、しかたない、と思いながら、次に私はローラさんの使っているA薬局に電話した。「すみませんけど、以後Junel FE 1/20 から Microgestin FE 1/20 に換えてもらえませんでしょうか。そうすると、患者さんの自己負担額が上がらなくてすみますので。」

薬剤師いわく、「うちでは Loestrin FE 1/20 のジェネリックとしてはすでに Junel FE 1/20 を入れていますので、わざわざ Microgestin を入荷することはできません。」とぴしゃり。「B薬局だったらきっと Microgestinを扱っているでしょう。」

で、B薬局に Microgestin の処方を頼むため電話した。あー疲れた。

このめんどくさい話の背景には、ローラさんの保険会社と、B薬局系列が、グループ会社であるためでないかと私はにらんでいる。つまり、B薬局系列に処方箋が集まるように、B薬局がかかえているジェネリック薬とほかのジェネリック薬との間に患者さんの自己負担額の差を設けているんじゃないか、ということ。想像の域だが。

こういう電話に時間を使うと、とても気力を消耗してしまう。

用紙記入を拒む患者さん

わがオフィスには、健康保険のある人だけでなく、保険のない人もたくさんやってくる。保険のない場合、患者さんの年齢、世帯人数、収入などの状況に基づいて、政府のサポートによるプログラムを通して患者さんを無料ないしは低額で診察できることが多々ある。

収入が基準額より多い場合はこういったプログラムの対象外になるので、その場合は収入と世帯人数に応じた費用の減免措置が考慮される。受付を担当しているメディカル・アシスタントは、この辺の詳しい事情にむちゃくちゃ詳しい。

「ここのサポートのおかげで、○年ぶりにやっと健診が受けられました!」と感謝してくれる患者さんがいる一方、「なんでこんなにいろいろ用紙に記入しないといけないわけ~~!」とキレル患者さんもときどきある。確かに、通常の問診表などの書類に加えて各プログラムの申し込み用紙に記入をするのは大変だ。だけど、「私いろいろ書かないといけないのは嫌。」と言い残して帰っていった患者さんが最近あって、これにはしばし言葉を失った。

こういう場合、患者さんが読み書きに困難を抱えていて用紙記入がままならない、なんて理由もないとはいえないが、今回の患者さんの場合は昨年の受診時にはちゃんと各種用紙に記入できていたで、単なるめんどくさがり屋と考えるほうがむしろ自然か。でもそんな理由で受診をあきらめてもらっては、やりきれん。費用を気にせず自費で支払い可能な方だったらいいけど、無料で見てくれ、でも用紙の記入はいやだ、では、サポートのしようがないーーー!

アメリカの健康保険事情の複雑さ、無保険者の多さについては日本にも少しは伝わっていると思うが、今回の件もアメリカの悲しい現状の一端だな、と思う。



2011年11月30日水曜日

パートナーからの暴力とリプロ・ヘルスの深い関係

今日は午前中いっぱい使って、intimate partner violence, 恋人や配偶者からの暴力) と reproductive coercion (セックスや生殖に関する支配、支配力)の影響について学んだ。

というのも、とある研究グループが IPV/RC に関する介入研究をしていて、 わがオフィスが「介入群」のひとつに選ばれたのである。「介入」の手始めとして、スタッフ全員がトレーニングを受ける機会に恵まれた。

これまでIPVに関しては、NPプログラムでも、その後就職してからの研修でも学ぶ機会がちょこちょこあったが、今日のトレーニングは目からうろこ、あぁ今日まで生きててよかった、というような内容だった。

従来私が学んでいたのは、IPVとはなにか、IPVの頻度がいかに多いか、そしてスクリーニングの質問をルチーンで尋ねることがいかに大事か、もしIPVの存在が明らかになったらどうリソースにつなげるか、というような感じ。

しかし今回の主眼はIPV/RCを「見つけて援助につなげること」ではなかった。むしろ、IPV/RCを背景にしてしばしば望まない妊娠をしたり性感染症にかかったりする事実を踏まえ、患者さんがリスクを少しでも下げられるようなオプションを提示し、クライアントと方向性を探っていく、ということに重点があった。

いままでだって、IPVが性の健康に大きな影響を及ぼすことは心得ていたが、今日のトレーニングによって、IPV/RCと性の健康の関係が自分のなかでもっとつながって、カウンセリングをより意義のあるものに再構築できそうな気がした。

まだ言葉でうまくまとまらないけど、ともかく、今日のトレーニングは今までのいろいろなトレーニングの中でもピカイチであった。

2011年11月29日火曜日

運動不足

朝、星空のもとバスにのって出勤し、帰ってくるころにはもう夕暮れ。暗ーーーーーーーーい!

暗さを言い訳に最近ぜんぜん走っていない。始業時間は8時だが、7-8時の1時間に仕事をちゃっちゃかやると随分進むのでこれはしばらく続けるとして、帰りの居残りをやめなくては。真っ暗になるまえにちょっとでも走りたい。闇の中で、光るタスキをかけて走るのは楽しくないから。

2011年11月28日月曜日

ワシントンDCでのThanksgiving

24日はThanksgiving (感謝祭)の祝日だった。職場はThanksgiving とその翌日が休み。日本からとまとまんが来てくれて、ワシントンDCで連休を過ごした。

ワシントンDCはとまとまんにとっても私にとっても初めての町。見るところがむちゃくちゃ多く、とても4日間では制覇できず。天気に恵まれて、雲ひとつない晴天の中をてくてくと歩いたのが一番の思い出。足は棒になったけど。

日本からピッツバーグに来るには、必ずどこか(シカゴ、ワシントンDC、デトロイトなど)で乗換えをしないといけないけど、今回とまとまんは成田ーワシントンDCの直行便を使えたので、移動はちょっと楽だった模様。ただし四国ー成田の移動は変わらずあるので、帰り成田についてからも家に着くまではさらに長い道のり。とまとまん、おつかれさまでした! 一方私のほうは、ピッツバーグーワシントンDC間は250マイル、車で4時間の距離なので、たいしたことなし。

今朝は6時半まえのバスに乗り、7時にはオフィスで仕事してた。残業はしないはずだったけど、1時間した。頭煮詰まったので、切り上げた。また明日からがんばろう。

2011年11月21日月曜日

乳がんという結果を伝える

今日は30歳代の患者さんに他院で先日行われたバイオプシー(組織診)の結果が乳がんであったことを電話で伝えなければならなかった。引きつづき、患者さんが治療を受けられるように Breast and Cervical Cancer Prevention and Treatment (略してBCCPT) program へ申し込みの手配。患者さんが治療を希望している病院の乳がんセンターに電話したときは4時を微妙に過ぎてしまい、コーディネーターと直接話ができなかったのが悔しい。

乳がんという結果を電話で伝えるのは抵抗があった。もっとも電話で「結果を聞きに来てください。」とだけ言うのも酷ではあるが。

願わくば、明日中に乳がんセンターのコーディネーターと密に連絡を取り合って、外科医との初診の予約も確定させて、患者さんに少しでも心穏やかに(難しいだろうが)感謝祭の週末を送ってもらえるようにしたい。

2011年11月20日日曜日

子宮内膜組織診の検体をとるコツ

子宮内膜組織診というのは、子宮体がんの可能性を否定するために行う検査のことで、子宮口から細いストローのようなチューブを入れて、子宮内膜の組織をサンプリングする。

このとき、使い捨てタイプのプラスティックのチューブを使用しているのだが、このチューブを冷凍しておくと、プラスティックが硬くなって、子宮口からの挿入が楽になるということを教えてもらった。まだ実行していないが、これはぜひやってみたいと思っている。

フローリング工事、ようやく終了

7週間以上かかって、ようやくアパートのフローリング工事が終わった。最初は土日2日だけで終わるという話だったが、これは全くウソッパチだった。大家さんは悪くなくて、作業を請け負ったおっちゃんの適当さ、いい加減さの結果である。7週間ずっと作業していたわけではなく、むしろおっちゃんが来なかった日々のほうが大多数。

台所から始まって、廊下、リビング、最後にベッドルーム。この1ヶ月はベッドルームを作業のために開けて、リビングルームで狭苦しく過ごした。間取り上リビングを通らないとベッドルームに入れない。おっちゃんが日中作業するあいだリビングを行き来するので、必然的にリビングにもおがくずやホコリが積もる。

家中に散ったおがくずとの戦いが大変で、床がきれいになった喜びを味わう余裕はこれまであまりなかった。昨日徹底的に掃除をして(天井からブラインドまで拭きまくり)、家具を元の位置に戻すことができたので、ようやくフローリングのありがたみを少しずつ感じてきている。

犬のおしっこの臭いとも、これで完璧にお別れ。さいなら~~

2011年11月13日日曜日

立て直しの日曜日

つい先日まではこんな感じであざやかな紅葉が楽しめたけど、、、だんだん晩秋感が増してきた。葉っぱの色もそうだけど、空の色も。
先週末はNPカンファレンス、この週末は植樹会など2週末続けて慌しかった。今日はリカバリーのための1日。

昨夜は12時間寝た。(よく寝れるもんだ。)

朝とまとまんとご飯を食べた後は、走って(上の写真をとりながら)、洗濯、アイロンがけ、買い物、料理(今週はちゃんとおかずのストックができて安泰)、とまとまんと再びご飯(あちらは朝ごはん)、そのあとコルポスコピーの勉強。あと1日予備日がほしいが、仕方ない。。。今週の仕事は、5日のうち3日は違うオフィスに行く。しっかり寝ておこう。

追記:10月31日付け以降の日記に、ちょこちょこ写真を足したので、よかったら見てみてください。

桜の植樹会&歴史センターでの演奏

ピッツバーグさくらプロジェクトによる、秋の植樹会に昨日参加した。桜の木をはじめ、30-40本の木を植えた。最終的に何本だったのか不明。

穴は大まかに掘っておいてくれているけど、深さは調整する必要がある。根を覆っている網(?)やワイヤーの上部をはずしてから木の根を穴に埋め、土をかける。鹿よけ(木の皮を剥いで食べてしまう)のため、プラスチックの硬いネットを幹に巻きつける。幹を中心にしてまわりに3本の棒をたて、各棒と幹を紐で結び、支えとする。そのあと水をたっぷりやり(ホースまたはバケツで.バケツの水は超重い。)、最後に堆肥を2袋(どでかくて、これまたかなり重い)をかけて終わる。

100人くらいは来ていただろうか?最後にカップ麺(私は蕎麦)をいただいてから、おしゃべりの暇もなくAさんとAさんの息子さんと Heinz History Center に直行。ここで、Heritage Holidaysというイベントが開かれており、ここで「日本歌曲を歌う会」の皆さんが日本の歌を披露。私はバイオリンで歌の旋律を弾いて音量をサポートする係。上半身は車の中で着替えたが、ズボンだけは更衣室で履き替えるはずだった。が、結局時間がなくて、結局下半身はドロ汚れのついたジーンズのままで演奏した。あはは。ちょっとフォーマルな上半身に、膝に穴のあいたジーンズはかなりミスマッチ。そこまで他人は見ていなかったらいいけど。

帰ってきて、ばたんとベッドに倒れた。そのまま一晩寝る勢いだったが、とまとまんを起こすという役があったので、なんとかのっそり起きて、スカイプの向こうの とまとまんとご飯を食べてから寝た。

2011年11月4日金曜日

ペンシルバニア州NPのカンファレンス

Pennsylvania Coalition of Nurse Practitioners のカンファレンスがここPittsburgh の Station Square で開かれている。むちゃむちゃよい。去年はHarrisburg、おととしはErie で開かれていたのを知ってはいたが、1人で行くガッツにやや欠けていて行かなかった。なんてバカなことをしていたか、と今さら後悔。

460人あまりのNPが州内各地から来ている。製薬会社・大学などのスポンサーも51あり、それぞれブースを出してくれている。この活気は、昨年カリフォルニアで参加したNPWHのカンファレンスに匹敵するものがある。

基調講演は、NPらAPRN(高度実践看護師)の教育やライセンスに関するコンセンサス・モデルの話。簡単にいうと、APRNの役割、養成プログラム、また実践活動について共通したモデルを設けることで、患者さんに対するケアの質や患者さんのアクセスの改善をはかり、また願わくば全米どこでもAPRNが自律的に働けるようにしようという大きな動き。今はある州ですごく独立して働いていても、別の州に移ったらその州のライセンスを取るのに一苦労、さらに医師との契約が必要だったり不要だったり、州ごとの格差も大きい。

おやつの後、ひきつづき自分が選んだクラスへ
1時間目、過敏性腸症候群の話: 非常に刺激的。「婦人科」的な頭から脱却して、こういうエリアを深めるのが私の課題だ。

2時間目、がんスクリーニングガイドラインの話: アメリカがん協会のガイドラインのみをもとにしていた。あまり新しい話はなかった。

お昼ごはんを急いで食べ、宝くじチケットをボランティアの1人として売る。(明日発表される当選者には500ドルもらえる。残りはこの会の運営費にまわる。)

3時間目、雑誌などに投稿するうえでの心得の話: 専門雑誌の編集をやっているNPが講義をしてくれて、書いて発表することが全く初めての人にも、どこから手をつけてよいか、何に気をつけなくてはいけないか、などのコツを教えてくれた。

4時間目、PAとNPの共通点や相違点についての話。PAについてよくわかっていなかったことがいろいろわかってよかった。

5時間目、肥満治療手術の話。肥満治療手術後の患者さんには多くはないが時々出会う。今日の話は手術やその前後のカウンセリングに深くかかわっているNPの話だった。肥満は病気であり、肥満という病気がさらなる病気を招く、とか、BMI40以上(あるいはBMI35以上で糖尿病などの疾患を伴っている)場合には肥満治療のための手術は選択肢としてオファーされるべきだ、という話は過激に聞こえなくもない。が、減量を成功に導くためのツールのひとつとして、手術に大きな意義があることは理解できた。手術すれば必ずやせられるわけではなく、こまめなフォローアップと患者さんのたゆまぬ生活習慣改善あってこそ、体重管理は成り立つ、というところがとても興味深い。

6時半からは夕飯を食べながらのクルーズ。今日は快晴で雲ひとつなく、夜景もすばらしかった。遠くからピッツバーグに来ているNPたちはみんなピッツバーグにfall in love したに違いない。

NPがNPとして本領を発揮できるように州議会でのロビー活動などに努力をおしまない理事会メンバーも、大学で教えているNPも、臨床で働くNPも、みんな混じってお茶目に踊った。
明日のプログラムも楽しみだ。

2011年11月3日木曜日

刑務所における性感染症管理

来週水曜日9日に、刑務所における性感染症管理についてのウェビナー(ウェブ上のセミナー)があるようだ。主催はCDC。私はこれを知ったのがたった今。たぶんもう患者さんの予約が入っていて参加できないと思う。でも、非常に関心がある内容。刑務所で働いているわけではないが、過去に刑務所にいたことのある患者さんとは割と頻繁に出会うし、パートナーが現在刑務所にいるとおっしゃる患者さんにも時々会う。
ウェビナーの申し込みはこちらから。

妊婦への百日咳ワクチン接種

赤ちゃんにとって、百日咳は命取りになる感染症だ。アメリカでは2004年以来、毎年平均3055人の赤ちゃん(12ヶ月未満)が百日咳にかかり、うち19人がなくなっているそうだ。百日咳の予防策はワクチンが一番だが、赤ちゃんがこのワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風の混合ワクチン)を受けられようになるのは生後2ヶ月からで、その前に百日咳に感染してしまうと痛い。

ゆえに、生後まもない赤ちゃんの百日咳を防ぐためには、周りの人が積極的に百日咳・ジフテリア・破傷風ワクチン(Tdap)を受けるべし、とCDCの予防接種に関する諮問委員会(ACIP)が発表した。

この中で特筆すべきことは以下の2点。
1.Tdapを過去に受けたことのない妊婦に対し、妊娠20週以降にTdap の接種をすすめている。また、10年に1回受けるべきとされている破傷風・ジフテリアワクチン(Td)の追加接種からすでに10年経過している妊婦に対しても、妊娠20週以降にTd よりむしろTdapを受けるように推奨している。これは母親が感染しなければ赤ちゃんにも移らない、という論理のみならず、系胎盤的に母親の抗体が胎児に移行することを期待しているようだ。「産後」の母親への接種ではなく、妊婦にあえて接種を勧めているところが、英断というか、ACIPの強い意志を感じる。

2.赤ちゃんのそばで過ごすことになる母親以外の人々(父親、きょうだい、祖父母、保育園の職員、医療関係者)でTdapを受けていない人は、なるべく赤ちゃんと接触する2週間前までにTdapを受けるべし、と勧めている。これは、赤ちゃんの周りのひとが誰も百日咳にかからなれば、だれも百日咳を赤ちゃんに持ち込まないですむから。

なお、今回の推奨事項は諮問委員会ACIPによるものであって、まだCDCそのもののガイドラインにはなっていない。

乳がんと避妊

40歳代前半のAさん。昨年のannual exam のときにマンモグラムを勧めたが、結局今年のannual exam で再会するまでに受けていなかった。私が受けることのメリット、受けないことのデメリットを話してみたところ、「はい~~~、今年は行ってみますよ。。。」としぶしぶ納得。これが大体2ヶ月まえの話。

結果、乳がんが見つかった。触診上の所見も自覚症状もまったくない段階で、スクリーニング・マンモグラムを受けたからこそ発見できたがんである。

Aさんは、長年デポ・プロベラ という注射タイプの避妊薬を愛用してきた。3ヶ月に1回、規則正しく注射を受けにみえた。骨量減少のリスクを考えると、何年にもわたってデポ・プロベラを使い続けるのはよいことではないのだが、Aさんはあえてこの方法を選んできた。注射さえ受ければよいという簡便性と、月経がほとんど来ないという点が、彼女の何よりのお気に入り。

そもそも、年齢(35歳以上)とタバコを吸うことを鑑みると、エストロジェンを含む避妊薬は禁忌。(血栓や心血管疾患のリスクが高くなるから。)したがって使える方法としては、デポ・プロベラのほかプロジェスティン単剤のピル、インプラノン(皮下埋め込み型の避妊薬)、子宮内避妊具、コンドームやペッサリーなどのバリア法、あるいは思い切って不妊手術などの永久避妊、というように限られる。

さて、一旦乳がんと診断されると、デポ・プロベラなどの女性ホルモンを含む避妊薬は使えない。ホルモン系避妊薬が乳がんを発生させるわけではないが、女性ホルモンに敏感な乳がんの進行を早めてしまう危険があるからだ。

そういうわけで、今回の避妊カウンセリングは、
  • バリア法(コンドーム、ペッサリー)、
  • 子宮内避妊具(銅付加IUD パラガード)
  • 永久避妊法(卵管結さつ、ESSURE、男性不妊手術 など)
の3本にしぼられた。

相談の結果、Aさんは子宮内避妊具、パラガードを希望された。

今回の受診に至るまでには、予約→ 予約変更 → 予約日に現れず → 再度予約 → 予約日の前日に日にちを間違えて来られたがこちらが受け入れる、 という変遷があった。おそらく、ま、これは想像の域だが、外科医への受診、別の病院でのセカンド・オピニオン受診、手術日の決定、などAさんにとって物事が目まぐるしく動く中で、かなり困難や動揺があったためでないかと思う。

本当はパラガードの処置まで終わらせる時間があったらよかったが、今回は選択肢の相談だけで時間切れになってしまい、また日を改めて行うことにした。Aさんにはあらかじめパンフレットを郵送していたので、1から10まで説明する必要はなかったのだけど、納得して決める、という作業にはやはり時間がかかった。


2011年10月31日月曜日

ハロウィーンにちなんだ性感染症検査イベント


ハロウィーンをテーマに、クラミジアと淋菌感染症のスクリーニング検査を近くの大学で実施。去年と同じ、学生寮と教室の入った建物のロビーで開いた。あらかじめお土産袋のなかにお菓子やパンフレットを入れていたのだが、HPVワクチンに関するチラシを持っていくのを忘れたのは失敗。今日は前回よりもロビーの人通りが少なく、集客数は去年をしたまわったかも。でも、「去年も来ました~。」と言いながら2年連続で参加してくれた学生がいたのはうれしかった。
こちらはスクリーニングに参加した学生さんたちに渡したお土産。

袋を開けるとこんなかんじ。小雨降る夕方、近くの商店街では trick or treating をする子どもたちとその親たちでにぎわっていた。いろんなお店の人たちが店の前でかごや箱をもって待ち構えていてくれるので、これはかなり楽な trick or treating だなぁ、と思った。(住宅地でやるときは、いちいちピンポーンとベルを鳴らしてまわったりするので、1個1個のお菓子を集めるのは結構大変。) 

既製の衣装に混じって、手作り衣装も結構あって、かなり見ごたえあった。リスとかカエルなどといった小動物の着ぐるみ(?)を着た2歳くらいの子どもたちのかわいらしさといったら、ない。傑作は、赤ちゃんの背中にダンボールで作った巨大なクモを貼り付けて抱っこしていたお父さん。おんぶ紐がちょうどお父さんの体にまきつくクモの足のようにみえるわけ。巨大なクモだった。

2011年10月29日土曜日

透き通った声

昨夜は地元合唱団のコンサートに行った。Emory Concert Choir を初めて聴いたときと同じくらい心つかまれた。透き通った声の質がすこぶるよい。指揮者の指の先から声がでてくる感じ。指揮者の動きを後ろから見るだけでも音楽的なメッセージがかなり強く伝わってくるので、正面で向き合っている歌い手たちが受け取る量はいかほどかと思う。

わたしゃ聴いているだけなのに、心拍数が上がって、コンサートが終わったときには先の10kmレースを走りきったときと同じくらいの充実感があった。世の悩み人生の悩み一切を忘れて、音楽にだけ集中していた。

メンバーは30人弱で、年齢さまざま。男性のほうがやや多い。歌を仕事にしている人と、歌は趣味あるいはセミプロで、普段は別の仕事をしている人が混ざっているそうだ。

いつかきっとこういう合唱団で歌うのが夢だ。と、一緒に行ったNPの友達に言ったら、じゃ私次のコンサート聴きにいってあげる!、と。いや~~今シーズンのオーディションは終わってしまったのだよ。それにこのグループのメンバーとして認められるには、相当腕がないと厳しい。でも彼女の言うように、ここで歌える日を夢見て、個人レッスンに励もう。ちなみにシーズンチケットを買ったので、引きつづきお客としてコンサートを堪能するつもり。

友達も私も興奮さめやらず、近くのコーヒー屋でハーブティーを飲んで心落ち着かせてからやっと家に帰った。


初雪

天気予報のとおりに、今朝は雪が降った。起きたとき、屋根に1cm弱積もっていた。昼からは雨に変わった。木・金曜日あたりから、冷え込みがきつくなって帽子をかぶりだす人が急に増えていたが、早くも雪。

物置の奥底に入れていたスクレイパー兼雪払いとブーツを取り出した。タイヤが大分擦り減ってきているので、この際買い換えたほうがよさそうだ。本格的冬到来のまえに。

2011年10月27日木曜日

男性に対するHPVワクチン接種

2日前、CDC(米国疾病対策予防センター)の予防接種に関する諮問委員会(ACIP)が、男児に対するHPVワクチン接種を推奨する判断をした。今までは女児にしか推奨していなかった。ACIPの決定をCDCが絶対取り入れないといけないわけではないが、ACIPが今回の決定をした意義は大きい。

ACIPは、HPVワクチンをルチーンの予防注射のひとつとして、11歳か12歳の男児に実施することを勧めている。なお、この時期を逃してしまった13-21歳の子にも接種してキャッチアップするよう勧めている。

女児に対してのキャッチアップは13-26歳までを対象に勧められているのに、なぜか男児に対しては対象年齢が狭められてしまった。

ACIPならびに今後のCDCの推奨は、保険会社がワクチン費用をカバーするしないの決定にも大きくかかわっているので、年齢のことはともかく、男の子にも接種推奨の動きがでてきたことは大歓迎。

男性は子宮がないので、子宮頸がんにはならない。だが、肛門がんや尖型コンジローマ(性器にできるイボ)などといったHPVがおこす他の病気にはなりうる。尖型コンジローマはがんにこそならないが、患者さんの精神的苦悩は無視できないものがある。診察や治療にかかる費用もばかにできない。中高生の子どもを持つお父さんお母さん、ぜひタイミング逃さず、子どもたちにこのワクチンを受けさせてあげてください。

2011年10月26日水曜日

70億人の持つ可能性

国連人口基金によると、世界の人口は10月31日に70億人に達するそうだ。これを前に、今日世界人口白書2011が出版された。

冒頭のあいさつ文で、国連人口基金ババトゥンデ・オショティメイン事務局長さんは次のように語っている。

引用はじまり
巨大な数字だけを見ていると、その規模に圧倒されて、将来に向けてすべての人々の生活をよりよくするための新しい機会があることを見失う危険があります。 ですから、「私たちは多すぎるのか」と問う代わりに、「世界をよりよくするために、私は何ができるのか」、あるいは「拡大する都市を持続可能な原動力に変えるために私たちには何ができるのか」と問う必要があります。
引用終わり

70億と聞くと、どでかいカタマリに面くらいそうだが、この文を読むと、自分自身を含めひとりひとりの人間をみんな数えあげての70億なのだな、とはっとする。

あいさつ文の最後、「私たちは、70 億の可能性をもつ70 億の人間なのです。
という言葉が力強い。

自分がどう生きるか、また目の前のひとりひとりの患者さんがどういう情報をえてどういう決断をして、どう行動しているか、がマクロの目でみたときに、アメリカという国の、あるいは世界の「人口」のすがたを決めていくんやな。

豊かな国と思われているアメリカにいて、貧困や保険の有無ゆえの較差に毎日出くわす。

ひとーつ:望まない妊娠や性感染症を防ぐこと、
ふたーつ:健康を維持するための基本的な生活習慣を実践すること(まっとうなタイミングでまっとうな食事を食べること、タバコをすわないこと、からだを動かすこと、など)

このふたつだけでももっと広まったら、その人自身のみならず、周りの人間、ひいてはコミュニティー・国・世界のウェルビーイングにつながる。困難を挙げたらきりないが、70億分の1の自分と目の前の患者さんからやらねばね。

世界人口白書2011
<日本語版>
<英語版>

2011年10月18日火曜日

ヴォイス・レッスン 5回目

とまとまん滞在中の2週間ほとんど歌を歌ってなかったが、今日は久しぶりにレッスンだった。いつもは30分のレッスンのところ、今日はフンパツして1時間。過去4回のレッスン以前のレベルに大きく後退したかと思っていたけど、意外にもあまりハンデなくいけたのが不思議だった。先生のアドバイスがむちゃ的確で、いつも脱帽。

ちなみに今やっている曲は以下の通り。参考までにYou Tube で公開されている映像を紹介。もちろん小芋よりなんぼもうまい人がうたっている。
I Attempt from Love's Sickness http://www.youtube.com/watch?v=I0N2ikh6vf8

仕事の山が単なる山で終わらず山脈化してきていて頭が痛いが、歌って発散。また明日がんばろう。

2011年10月17日月曜日

フルマラソン記事2つ

たまたまマラソン関連の記事を2つ発見。
ひとつは、昨日のトロントマラソンで、100歳の男性がフルマラソンを完走したという報告。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/30004304.html
もうひとつは、先週のシカゴマラソンで妊娠39週の27歳の女性がフルマラソンを完走し、レース後に無事出産したという報告。

すごく勇気付けられる。小芋も100歳でフルマラソン完走できるかな?
いや、そのまえに次の目標はハーフマラソン完走でした。

とまとまん滞在とリハビリ

とまとまんが たまたまピッツバーグ近郊に出張があり、2週間滞在したあと昨日日本に発った。私も とまとまん滞在中は彼のホテルに泊まり、そこから仕事に通った。その「近郊」の町は、普通ならダウンタウンから30分かからないのだが、朝晩はもれなくラッシュにあうため、運転に40-50分かかった。(渋滞は人生をひじょーに無駄にすると思った。)

普段 とまとまん がこっちに来るときは3-4泊程度で短いのだけど、私も休みを取るので、かなりの充実感がある。今回は期間的に2週間もあったのだけど、とまとまんも私も仕事をしてたので、いつも以上にあっという間だった。

とまとまんは今回の出張に同僚と一緒に来ていた。彼らが到着したころ、ピッツバーグは雨で暗くて寒くて散々な日々だったが、その後晴れて紅葉も進んで、名誉挽回できたとおもう。縁あってピッツバーグ・スティーラーズの試合を見にいけたのは、一生ものの思い出になった。

今日は7時半から仕事して(ほんとは8時から)帰りも2時間居残った。やることがいっぱいたまっているというのもあるが、仕事をしているととまとまんのことを一瞬忘れていられるので、ま、逃避。

帰りのバスのなかで涙涙涙の「ダメ小芋」になり、このままではいかん、と大奮発して和食処の「茶屋」でご飯を食べてから帰った。店の主人が、「ふるさとの食べ物食べて、元気だしなよ」、と特別に納豆をシソでくるんだ天ぷらを出してくれて、思いがけずご飯のお代わりまでしてしまった。

「ダメ小芋」からいつもの「小芋」にもどるべく、リハビリ開始。


2011年10月2日日曜日

OB/GYNをこえて

昨日Fibromyalgia(繊維筋痛症)の勉強をしていて、やっぱりもっとプライマリケアを学びたいと思った。きっといつか実現させる。
http://www.npwh.org/i4a/pages/index.cfm?pageid=3314

今日は48F(8℃)。はよ晴れてくれーーーー。雨と重い雲に疲れる。

2011年10月1日土曜日

フローリングの工事

私の前にアパートに住んでいた人の犬は、カーペットにオシッコの臭いやシミをたくさん残していった。2回にわたるカーペットクリーニングでも全く歯が立たず、大家さんはハードウッド・フローリングにすることを決意。引っ越してもうすぐ3ヶ月なろうという先週になって、やっと工事がはじまった。ところが、業者の人の作業がひじょーに鈍く、アパートはかなり悲惨な状態。(ちなみに、当初の予定では先週の土日で工事完了するとのことだった。)昨日・おとといと、工事がまったく進んでいなかったのは痛かった。

台所と廊下にはほとんど板を張り終えているが、端の処理がまだ。リビングは、カーペットをはがしたまままだ板がついていない状態。アパートの間取りは、台所・廊下・リビング・ベッドルームの順に縦にならんでいるので、荒れたリビングを通らないとベッドルームと台所の行き来ができない。なので、やむなく靴はいて生活中。唯一の安全粋であるベッドルームには、台所などからのモノたちが避難してる。

今日、業者のおじさんが「悪かった。」とわざわざ謝りにきた。なんでも、急に夜に清掃をする仕事が入ったとかで、体調的に、昼間も仕事をするに至れなかったと。

快適でオシッコ臭なし・カーペット染みなしの生活のために、しばし辛抱のとき。地震やそのほかの災害で避難生活を送っている方々と比べたら、私の不便さなんてまったく大した話でないんだろう。

2011年9月30日金曜日

妊娠中のインフルエンザ感染予防

CDC が作った2011-2012年シーズンの妊婦に対するインフルエンザ予防対策のパンフレットは、専門化向けの情報と、妊婦さん向けの情報の要点が非常にすっきりとまとまっている。
http://www.cdc.gov/flu/pdf/freeresources/pregnant/2011_influenza_prenatal_toolkit_withposters.pdf?source=govdelivery

最後のほうに妊婦さん向けポスターが掲載されているのだが、そこに書かれている言葉がまったく容赦ない。

Flu can harm or kill a pregnant women or her baby.
妊婦や赤ちゃんはインフルエンザで健康を害したり、死亡したりすることがあります。
Flu shots are the best way to protect you and your baby.
インフルエンザの予防注射はあなたと赤ちゃんを守るために一番の対策です。
Get your flu shot.
インフルエンザの予防注射を受けましょう。

妊婦のインフルエンザは、本当に死を招くし、死ぬまでいかなくても流早産の大きな原因となるので、「死にたくないでしょ、なら予防注射受けてね」というストレートな文句は決して大げさでない。

今日で9月も終わり。街中の薬局でもインフルエンザワクチンの接種を呼びかけるポスターをよく見る。私の職場でも、職員むけのワクチンがまもなく届くだろう。

2011年9月29日木曜日

コルポスコピー・プリセプターシップ初日

4月にコルポスコピー関連の研修会に行って以来、なかなか実地のトレーニングをする機会が回ってこなかったのだが、ついに今日その日を迎えた。1時間くらい離れた系列のオフィスに行って、そこのNP、Jさんにくっついて学ぶ。

コルポスコピーとは、子宮頸がんのスクリーニング検査で異常が認められた際、精密検査として行われる検査のこと。外陰部や子宮頚部を詳細にみるための特別な顕微鏡(コルポスコープ)を使い、異常の有無や程度を観察する。必要に応じて、バイオプシーも同時に行う。

コルポスコピーを行うためには追加のライセンスというのはないのだが、American Society for Colposcopy and Cervical Pathology という学会が勧めるプリセプターシップ(マンツーマンの実地研修)を受けていわば認定を受けることが望ましいとされている。認定にはいろいろと規定があるのだが、簡単にいうと最低35例以上、うち5例以上がバイオプシーで高度異型性と確認されたもの、という決まりがある。

本日はまず4例。1例目はシャドーィングのみ。2例目から早くもJさんの指導のもと自分の手を動かす。4月の研修会のおかげで、スライドや本に載っている写真を見て、その所見の特徴を言うことはぼちぼちできるようになったが、コルポスコープの焦点をあわせ、見やすい視野を自ら作るところからはじめるのはむずかしい。。。 

若い人はSCJ (扁平上皮と円柱上皮との境い目)が見えやすいところにあることが多い。年齢が上がるにしたがって SCJ は子宮口の中のほうに隠れていってしまう。面棒や endocervical speculum (子宮口を広げる器具)で SCJ を確認していくのだが、自分の目とコルポスコピーの向こうにある手の動きがうまく連動しなくて、ぎこちなかった。

次回行くまでの間、仕事の合間にイチゴやソーセージの切れ端を使って練習しよう。

2011年9月27日火曜日

ハーフマラソン申し込み

このたび5km レースと 10kmレースがちょうど1ヶ月違いであって、タイミング的にちょうどよかった。この先2ヶ月前後くらいの間にあるレースを探したが、出たいと思うレースがない。けどこのままだとこの先、「日が暮れるのが早い=暗い=走るの面倒 → 走るの止めちゃう」になるのが落ち。

なので、思い切って ピッツバーグ・ハーフマラソン に申し込んだ。実は今日が大会申し込みの初日で、今日だけ65ドル、明日からは75ドル、そして日にちが近づくごとにジリジリと値上がりして、レース直前には最終的に115ドルになる。本番は来年の5月6日日曜日。前回は申し込もうかどうか考えている間に、定員に達してしまって申し込めなかった。

もし諸事情で参加できそうにない場合には、手数料20ドルで誰かに参加権を移譲できるので、早く申しこんでおくにこしたことはない。

今日から当日までは221日だそうだ。早速今日から練習開始。楽に走れる距離を伸ばしでいこう。まだ10kmレースの筋肉痛がとれないが。ははは。

2011年9月26日月曜日

SMARTな目標

無保険もしくは不十分な保険しかもたない低収入の女性を対象に、心血管系疾患予防を目的とした WISEWOMAN というプログラムがCDCの先導で進められている。http://www.cdc.gov/wisewoman/

具体的な内容としては健康歴・家族歴をレビューし、おもに血圧、BMI、ウェスト・臀囲の比、コレステロール値、血糖値の5項目をスクリーニング項目として測定・検査する。すでに糖尿病と診断を受けたことのある人は、血糖値のかわりにヘモグロビンA1c を調べる。そして、その結果をもとに生活習慣改善案をたてたり、場合によってはプライマリケアの診療所への受診を勧めたりする。(時にER受診を勧めることも。)

このプログラムを使うにあたって、患者さんが記入しなければならない同意書や、問診表やそのほかのたーーーーくさんの紙は非常に使い勝手が悪く、頭にくることが多い。(これはCDCではなくて、州の Department of Health の問題かもしれないがよくわからん。)

この私の怒りは置いておいて、生活習慣の改善を促すためのカウンセリングをいかに有効なものにするか、ということを学ぶためのトレーニングがあった。

「生活指導」ではなくて、患者さんと医療者が協働していい話し合いを持つべく、いろいろと頭と手を使うようなアクティビティの紹介などがあったのだが、一番頭に残ったのは、目標の立て方の話。たぶんこれはNPプログラムのどこかで習っていたとは思うが、"SMART"という言葉ですっきりとまとめている点がすてきなのである。

Specific  特定の(漠然としたものではなくて、具体的に)
Measurable  測ることのできる (何回、何kg、何時間、などなるべく量的に)
Achievable   実現できそうな
Realistic   現実的な
Time bound  時間枠をともなった  (1日何回、1週間に何回、あるいはいつまでになど)
目標を立てようということ。

例えば、「もっと野菜を食べるようにする。」とか「もっと運動する」という目標を立てる代わりに、
「これから2週間の間、朝・昼・晩、毎食最低2種類の野菜を食べる。」とか、
「これから3週間の間、毎日合計15分以上歩く。」等というように。

今回のトレーニングにはNPだけでなく、メディカルアシスタントやオフィスマネジャーらも参加していた。彼らはロールプレイなどの場面になると、「どーせ私らがカウンセリングするわけやないしー。」という冷めた態度で困ったものだった。医療提供者じゃなくても、一個人として今回のトレーニングの内容で参考になることはたくさんあったとおもう。

人様の健康をサポートする組織に勤めながらも、タバコを吸い、食生活にはいい加減、運動もたいしてせず、案の定肥満体型というスタッフは少なくない。NPでいながらスモーカーなんて、私にとっては全く信じられないのだが、そういう人もいる。人間だれしも完全でないが、みなそれぞれ自分なりの SMARTな目標をたてて、それに向かって過ごせたら、どんなにいいだろう。心臓病や糖尿病やそれに伴う苦痛や不便な生活がぐっと減ること間違いない。

NPあるいは看護師・助産師・保健師たる自分としては、勤務時間だけでなくそれ以外のときも、やっぱり変わらずnurse として周りのお手本というか、少なくともいつもそれを目指す心構えを自分は持っていたいと思う。看護師の倫理綱領とかCode of Ethics for Nurses ほどお堅い文章でなくてもね。

2011年9月25日日曜日

晴れてGreat Race

本日のCity of Pittsburgh Great Race 、天気に恵まれて気持ちよく走った。去年の経験を生かし、スタート地点でのトイレへの長~~~~い列でも慌てず焦らずに過ごせたし、防寒のためのゴミ袋も遠慮なく着たし(去年より暖かかったので、なくても十分辛抱できたが)、給水地点もよく心得ているから水を取り損ねることもなかったし、いろいろよかった。こちらは去年の日記。http://koimokko.blogspot.com/2010/09/10km.html

一方タイプのほうは、8週間まえから備えてきた割には、去年より37秒余計に時間がかかってしまった。やっと去年レベルで走れるか走れないかのうちにレース当日を迎えてしまったのだろう。今後タイムをよくするためには、次の目標を決めて走り続けたほうがよさそうだ。今回参加した最年長の男性は87歳、女性は82歳の方々。私も長寿で走りつづけることをめざそう。

ゴール後は、オレンジ、バナナ、ベーグル半分、バナナ(2本目)の順に食べた。Spaghetti Warehouse 提供のパスタか何かもあったようだが、これは食べ損ねた。

今回は5kmと10kmコースあわせて大会史上最大の1万4500人が申し込んでいた。コースは、普段なら交通量の多い Forbes Ave、 5th Ave や Blvd of Allies をランナーのために使うという、結構大掛かりなもので、警察官・救急隊・ボランティアの皆様には頭があがらない。

聞くところによると、一時は市の財政難で、大会が開けないような時期もあったらしい。今も市の財政はよくないと思うけど、企業のスポンサーは保険会社・銀行・病院をはじめ今年は10社以上ついていた。ありがたや。

ランナーの数でいえば、私の知るこの2年間は、前年より多くの定員を設けても、事前に売り切れる人気ぶりだ。参加費は1人で申し込むと18ドル、2人で申し込めば2人で30ドル。それには参加賞の長袖Tシャツも含まれているので、もう少し参加費を取ってもいいんでないかと思う。参加者のうち何割かはランニングウェアやシューズを買っただろうし、遠くから前泊して参加する人もいただろうし、走った後にお昼ご飯を買って食べた私みたいな人(まだ食べたのかって?)もいるので、地域への経済貢献度は結構大きいだろう。

今回は10kmレース初挑戦の友達と参加した。一緒に申し込んて、、ゼッケン取りに行って、そしていよいよ本番迎えて、打ち上げにどでかいサンドウィッチを食べて祝って、と一連の楽しみを分かちあえるのがうれしかった!

2011年9月22日木曜日

80ポンド超減量

先日のこと、昨年の健診時から80ポンド以上の減量に成功した患者さんがいらした。kgでいえば45kg以上だ。それでもBMI でいえばまだ肥満の域ではあるんだが、昨年の印象と比べたら、ぐっと体つきが締まってずっと健康的に見えた。

減量成功の秘訣を尋ねると、摂取した食べ物飲み物と、身体活動量を詳細にオンラインで記録していったのだという。カロリーのin/out バランスがよくわかり、どうすれば体重が減る見込みがあるのかが明確になってよいと。「まだまだ私はこれを続けるのよ。」と、とても張り切っていた。

Mypyramid.govという政府のサイトは前から知っていたが、こういう記録をするウェブサイトは他にもとてもたくさんあるということを患者さんとの会話をきっかけに知った。以下の新聞記事はおすすめ5サイトを紹介している。上記の患者さんのお気に入りサイトもこの5つの中に入っている。
http://au.ibtimes.com/articles/215820/20110919/best-of-the-best-top-five-fitness-tracking-web-sites.htm

2011年9月20日火曜日

ヴォイス・レッスン3回目

リン先生に習い始めて、今日で3回目。コーラスという「集団」のなかの1人として指導者の指示や評価を聞くのと、リン先生の前のただ1人の生徒としてコメントを受けるのとでは、鋭さがまるで違うなとおもう。ちょっとよく出来たことも、いまいちだったことも、すぐにコメントに反映されてくる。

今日一番言われたことは、口から漏れていくようなカスカスの音ではなく、明瞭でefficient な音を出すべしーーーそのためにお腹のサポートをしっかりすべしーーということ。自分が思っている以上に肺の中の空気は十分あるものだから、心配しないでしっかりお腹のサポートを感じながら歌え、と。子音をはっきり出すことで、以外にも息が続くという体験もした。

今やっている2曲になんとなく飽きそうになってきた(まだまだ先生から受けた改善点はあるんだけど)ところで、今日新たな1曲が渡された。1週間ってあっという間なので、うかうかしてられん。

実は先日友達から紹介されたカウンセラーにメールでコンタクトを取っていたのだが、返事が来る前にヴォイス・レッスンのほうが先に始まって、歌を歌っているうちになんだか気分はとても落ち着いてしまった。で、今のところカウンセリングに行く必要性を感じなくなってしまった。単なる気分転換以上の効果。



2011年9月19日月曜日

アロ~ハ~~

もうかなり恒例となってきた専門学校の学生を対象とした性感染症スクリーニングイベント、今回のテーマはハワイだった。なぜハワイになったのかは忘れたが、ともかくハワイ風の飾りつけをちょっとするだけで、オフィスの雰囲気ががらりと変わった。スタッフはみな私も含めてレイを首にかけ、髪にも花の飾りをつけ、ノリノリ~~

希望する学生にだけ、クラミジア感染症と淋菌感染症検査のために尿を採ってもらう。今回は専門学校の先生の理解・協力がいままで以上によかったのか、30人を超える学生が検査をしていった。そしてHPVワクチン「Gardasil」や診察の予約を取っていった学生も多かった。というわけで単なる1回ポッキリのイベントというよりは、次に大きくつながる出来になった。

私の役目はその辺にふわふわとただよって、参加者の質問に答えたり、検査の内容を説明したり、お土産グッズを渡したり、などなど。

帰り、あと10歩でアパートに着くというところで、近所のお姉さんに「あら、すてきなお花ですね~」と声をかけられびっくり。ド派手な大きな花飾りを髪につけたままバスに乗って帰ってきていたのであった。恥ずかしいー!

2011年9月16日金曜日

2回目の Above and Beyond 表彰

数百人の職員全員が集合しての会合が先週あった。(ふだんは各地に散り散りになって働いている。)この席で、去年に引き続きわがオフィスが Above and Beyond" の賞をもらうことができた。今回の受賞は
"Teamwork & Continuous Improvements/Innovation"の部門。

たくさんのスタッフを抱えた大御所オフィスには患者総数などの「数」では太刀打ち不能だが、いろいろと工夫を凝らした出前イベントなどが功を奏してきて、われらの「伸び率」は著しい。

着実に変化を起こしているわれわれの努力を認めて、こういう形でスポットライトをあててくれたことに感謝。賞状を額に入れて、オフィスに飾ろう。

2011年9月15日木曜日

ガーダシル発売開始 in 日本

日本でもついに4価HPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)ワクチン「ガーダシル」が8月26日から販売されるようになった。今日9月15日からは厚生労働省の子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の対象。つまり公費助成の対象ワクチンとなった。こちらは製薬会社の発表した文書。

これまで日本で使われていた「サーバリックス」はHPV16型と18型の2種類だけをカバーしている。これらふたつの型のHPVは、子宮頸がんをはじめとする外性器や肛門のがんの原因としてもっともメジャーなタイプである。

今回発売された「ガーダシル」はこれら2種類に加えて、6型と11型をもカバーしている。6型・11型は、尖圭コンジローマという性器にできるイボの原因としてもっともメジャーなHPV。

アメリカでは「ガーダシル」の方が先に発売され、現在でもHPVワクチンのシェアのほとんどを占めていると聞く。「ガーダシル」と「サーバリックス」間でたいした価格の差はなく、性器のイボも予防できるなら、「ガーダシル」の方がオトク感があるのは否めない。

日本の「子宮頸がん征圧をめざす専門家会議」のウェブサイトに、「ガーダシル」と「サーバリックス」をわかりやすく比較した表が掲載されている。こちら。

2011年9月14日水曜日

靴を脱ぐ文化

中国語の通訳さんの協力を得て、中国語を母国語とする患者さんの子宮頸がん・乳がん検診を実施した。半日で7人くらいの患者さんとお会いしたのだが、誰一人例外なく、椅子兼ベッドの診察台に横になる場面で靴を脱がれた。

いわゆるアメリカ育ちのアメリカ人(人種・民族的にはいろいろだが)の患者さんは、一般的に言って、こういう場面で靴を脱ぐ人はあまりいない。それが別に問題ということはないので、私も靴を脱いでと頼んだりはしていない。

そういえば、自分も歯医者に行くと、診察台に横になるとき何となく靴を脱ぐ。それを見たインド出身の歯科医がえらく感動してたっけ。中国人の患者さんたちと日本人の私が、こういう場面でとっさに靴を脱ぐという共通点があるのがおもしろいなと思った。

ちなみに今回40歳台の患者さんで人生初めての子宮頸がん検診を受けられた方もあった。


2011年9月13日火曜日

日焼け止めクリーム等の新しい表示

来年の夏から、日焼け止めクリームやスプレーに書かれる表示方法が変わることになったそうだ。早くもお店には、この新しい表示形式で書かれた製品が並び始めている。

主な変化としては、
・broad spectrum という表示は、FDAの基準を満たした製品以外は使ってはいけない。
・SPF15未満の製品には「日焼けの予防」と表示してよいが、「皮膚がんや皮膚の老化の予防」という効能を表示するには、 broad spectrum でかつSPF 15 以上の製品でないとだめ。
・耐水性がある製品関しては、その効能がどのくらい持続するか(40分とか80分とか)まで書く。(どんな日焼け止め製品も汗や水で流れ落ちることは避けられない。) など

このニュースをきっかけに、もっと多くの人が日焼け止め製品を賢く選んで使うようになってほしいなぁと思う。日本の女性が日焼け止めクリームのみならず、日傘や腕カバーや長袖シャツを駆使して日光対策に精をだしているあいだに、ペンシルバニアの多くの女性は無防備というか、むしろ好んで日をじゃんじゃん浴びている人が多い。それでも足りなくて(?)日焼けサロンに行く人も。

先月会ったある患者さんは、まるで「ゆでダコ」のように真っ赤に焼けていた。「サンスクリーン使ってる?」と聞くと、使っているとのことだったが、SPF6程度の製品だった様子。そして、毎日のように子どもとプールに行っていた様子。日焼け止め製品さえ使っていれば安心というわけではないし、日光とのうまいつきあい方を考えないかんな、と思った次第。

今回の表示規制の変化に関して、もっと詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
http://www.fda.gov/forconsumers/consumerupdates/ucm258416.htm

2011年9月12日月曜日

早め出勤

普段は7時15分ごろ家を出てバスに乗るのだが、ここ2回ほどその一本前のバスに乗るべく、30分前くらい早く家をでてみた。そうすると、オフィスには7時20分過ぎにつく。前日に残した仕事を8時までにわーーーーっと仕上げてから、新しい1日をさわやかに始められた。

朝すっきりした頭で頑張った分、なるべく帰りは定時に帰れるよう、また頑張る。どうしても急ぐ電話(患者さんからの質問の伝言があったときとか)以外は、翌日に残す。

今までは、この「残す」のがどうも嫌で、ついついすっきりするところまで片付けてから帰ることが多かったのだけど、1日中使いっぱなしだった頭でさらに定時後にがんばっても、実は効率があまりよくなかった。

今日は午後もかなり気合を入れていたので、定時後まもなくオフィスを出られた。で狙いのバスにすんなり乗れるはずだった。が、建物を出ると、太い道路の反対側にあるバス停にもうバスが止まっていた。(このバス、時刻表よりも早く来て行ってしまうことが多々ある。今日もそう。)

でもこのバスを見逃すと次のバスまでかなりまちぼうけ。だから次のバス停まで猛スピード(のつもり)で走った。で、乗れた。

帰ってきて急いで着替えて、30分走って、それでもとまとまんのモーニングコールの時間に間に合った。これはすごい。とまとまんが顔を洗って朝ごはんを準備する間に、自分もシャワーを浴びて、夕飯準備。で、ほぼ同時に「いただきます。」

しばらくこのペースでやってみよう。10kmレースまであと1週間半。


2011年9月11日日曜日

Skype会議で時差ぼけ~

今朝は2時から4時まで日本の人たちとSkypeを使ってのミーティングをした。接続がいまいちで聞こえなかったり、聞こえても宇宙人みたいで内容がわからなかったりすることが多く、結局内容の1割くらいしかわからなかったと思うが、ひさびさに声が聞けてかつ顔も見られたのはよかった。でも目を開けているのか開けていないのかようわからんような顔で家族以外のひととSkype するのは恥ずかし。

会議が終わって4時過ぎにベッドに戻ったが、なかなか眠れず困った。とまとまん が電話をかけてきた午前9時半にようやくモソッとそっと起きたが、完全に時差ぼけ。

なんとか復活すべく、午後からしっかり外を歩いて、それから料理8品作りおきして、とまとまんを起こして一緒に夕飯食べて(あちらは朝ごはん)、洗濯して、ちょっと片付けものして、今に至る。昨日の誕生日に友達にもらったメールやFacebook へのメッセージのお礼はまるで出来ず。お友達のみなさま、返事してなくてごめん! ぼちぼちやるので、許して!

8品の作り置きおかずのうち、鶏レバーの煮物が今日の傑作。
(レシピ考案者に感謝。自分は薄味が好きなので、しょうゆはこの半分の量で作った。)

2011年9月10日土曜日

スケールの大きなパーティー

あるアジア人ご夫婦が主催されたホームパーティーに音楽を出前する機会があり、2週間前に弾いたのと同じヴィヴァルディの2つのバイオリンとチェロのためのコンチェルトを弾いてきた。

このホームパーティーは、規模が半端でなく、なんとお客は80人くらいいて、料理の種類と量も豪快だった。ワインはこの家の手作りだとか。お客さんのひとりで、むかし照明の仕事をしていたというおじいさんが、われわれ演奏者のために照明をセットしてくれた。とにかく、なにからなにまでスケールの大きさにたまげた。

今から2時間半寝て、それから日本の人とSkype会議。起きれるか。起きなきゃ。

2011年9月9日金曜日

カップケーキで誕生祝い

あす土曜日の誕生日を前に、スタッフが 老舗パン屋・ケーキ屋のかわいいカップケーキを買って祝ってくれた。なんて粋な選択。私はスーパーなどで売っている典型的なバースデーケーキのicing (生クリーム&砂糖のかたまり?)はとても苦手で、中のスポンジしか食べられないのだが、このカップケーキの icing はとても上品で、スポンジもとても質がよくて、なんと2個も食べてしまった。(チョコレート味とバニラ味) 食べる前にかわいい姿の写真をとっときゃよかった。

午後にはニューメキシコ(昨年末にニューヨーク州から引っ越した)アメリカ母から手作りカードが届いた。 表紙にとてもきれいな蝶々のシールが張ってあって、そのわきに"Enjoy the beauty around you"と書いてある。職場の住所に送ってきたところがおもしろい。

一足はやく10日を迎えた日本の家族は、それぞれスカイプでおめでとうと言ってくれた。私は日本で生まれたので、日本時間で祝うそうである。

私へのサポートを惜しまない、近くと遠くのすべてのみなさまに感謝。
この1年もますます充実した時間にしていくぞー

2011年9月7日水曜日

フクザツな検査結果

30歳以上の女性に子宮頚がん検査をするとき、
  • 細胞診: 簡単にいうと細胞の形・大きさをみる
  • HPV 検査: ハイリスクのHPV(ヒトパピローマ・ウイルス)型の有無をしらべる
の2本立てで行うことが多い。
過去に特に子宮頸がんや高度異型性の既往がない女性で、上記2項目が陰性であれば、子宮頸がん検査の頻度を3年に1回くらいに引き延ばすこともできる。(ただし1年に一回の健診は変わらず続けるべき)

細胞診に異常があれば、その程度により、コルポスコピーといって子宮頚部を見るための特別な顕微鏡を使った精密検査をする。

細胞診は正常だけどHPV 検査に引っかかったとき、検査センターはさらに HPV16型と18型の有無を調べてくれる。このふたつがハイリスク型のHPVのなかでも特にたちが悪い。もしこの2つのいずれかが見つかれば、コルポスコピーで精密検査をする。

細胞診が正常で、かつHPV検査そのものには引っかかっても、HPV16型と18型が見つからなければ、細胞診とHPV検査の両方を1年後に再検査する。

細胞診とHPV検査とを組み合わせることで、子宮頸がん検査の精度はあがるし、両方良好であれば検査の実施間隔を広げられるというメリットもある。ただ、この2つの検査は何を調べるのかとか、どういう意味があるかとか、どのくらいのタイミングで検査が必要なのか、といったことを、患者さんの過去の経過もふまえて説明する必要がある。でないと、「友達のAさんは毎年パップスメアを受けているのに私のNPは2-3年に1回しかパップスメアをしてくれない」とか、「ハイリスクHPVが見つかったのに、今何にもしないなんて。」といった誤解を患者さんに与えることになる。そもそもHPVとは、ということからおさらいしないといけない。

というわけで、説明は従来よりもいっそう大事。検査結果を電話で伝えると、ちっともお金にならないが、やっぱりだいじ。本当は電話じゃなくて、患者さんの顔を見ながら、図や写真を使って説明したい。資料は適宜郵便で送ったりするが。

ちなみに、系列のオフィスのNPで、異常検査に関してはなるべく面接して詳細を伝える、という人もいる。だけど、その場合もだれかが患者さんに電話や手紙で連絡することには変わりない。そもそも連絡するだけでも大変なことだし、面接の予約をとっても本当に患者さんが現れるかは未知数だし、面接という方法もやはり大変だとおもう。

2011年9月6日火曜日

ヴォイス・レッスン初日

Emory University Chorus 時代から早3年がたち、最近はごくたま~にしか歌ってなかった。健康的な気分転換(逃避活動)の一環で、また歌をやりたいと思った。折りしも季節は新学期。いろいろな合唱団を探してみた。誰でも歓迎というところもあるが、ちょっといいところだと当然のことながらオーディションがある。近くにぜひ入りたい!というところを見つけたが、そこでは残念ながら今期のオーディションはおわっていた。

で、ふと個人レッスンしてくれる人を探してみた。そしたら、家から徒歩10分のところに先生が見つかった。先生は市内の大学のマスターの学生で、オペラを専攻中。リンさんという。

教室はリンさんのアパートのリビング。初日の今日は、ストレッチとウォームアップを10分ほどやってから、あらかじめ自分が用意していた2曲を披露。リンさんのちょっとした指摘で、音域も音質も変わったのにはびっくり。

コーラスのオーディションでは外国語(できればドイツ語・フランス語・ラテン語いずれか)の曲も1曲やらないといけないので、リンさんが1曲選んでその場でコピーしてくれた。

あと、インターネット上のキーボードとか、歌の練習に役立つウェブサイトも紹介してくれた。役立つ本や楽譜のリストも。

帰ってきたら、お腹がぺこぺこで、肉まんたべて、牛乳飲んで、それからナッツ類をつまんだ。(夕飯食べてからレッスンに行ったのに。)この食欲には自分でもびっくり。思い悩む暇があったら、歌の練習して、ご飯食べて、寝てしまうが勝ちかも。

2011年9月5日月曜日

心とからだの栄養

3連休の中日、昨日の夜は友達の料理で心もからだもお腹いっぱいになった。
あー、この写真みただけでまたお腹すいてくる。

ストレスがたまってくると、本来たのしみであるはずの「食事」が、義務的に定時にたべる「えさ」のような存在になってくる。昨日このようにもてなされて、リセットできたおかげで、今日はひじきのマリネやら、切干大根のゴマ酢和えやらを作るやる気がわいた。

Frick Park での野外コンサート

金曜の晩、Frick Park で開かれた野外コンサートに初めて行った。6月から毎月第1金曜日に開かれていたというシリーズの最終回。(あぁ、夏ももうおしまい。)今回の出演はロシアのサンクトペテルブルク弦楽四重奏団。

野外なので、椅子や敷物を持っていくことは容易に予想できた。友達もわたしも椅子と夕飯持参で参上。舞台はこの写真の中央奥。
しかーし、凝った人だと、テーブルにテーブルクロスしいて、ろうそくまでおいて、ワイングラスやおつまみを片手にして、まるでリビングルームにいるようにしてくつろいでいる。これにはたまげた。あと、すごく美しいキルトをまるでブルーシートのように無造作に芝生に広げて座るひともあちこちに。汚れちゃうよ、と勝手に心配した私。
音響設備のおかげで、音楽は遠くまで聞こえてくる。一方、家族やお友達同士のおしゃべりはまわりの人の迷惑にならない。だからずっとおしゃべりし続けていても、OK.  ある3人組は大木の陰に陣取っていて、絶対に演奏者の姿は見えない位置にいたが、とても楽しそうに過ごしていた。カルテットの演奏もさることながら、観客それぞれの楽しみ方を観察することが、とてもおもしろかった。

ちなみにこのコンサートは無料。入り口に寄付の箱があるので、各自5ドルなり、10ドルなり好きなように入れられた。

2011年9月4日日曜日

まがいもの緊急避妊薬

安全性、有効性が不確かな避妊薬が、特にヒスパニック系の人の間で出回っていると、FDAが注意を喚起している。その薬の名前はEvital。
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm265847.htm

2011年9月1日木曜日

スキーン管嚢胞

スキーン管というのは、尿道の脇にある分泌腺。それが閉塞して「おでき」になった状態が、スキーン管嚢胞。これまでバルトリン腺嚢胞は何度も見ているが、スキーン管嚢胞の患者さんをはじめて経験した。

腫れあがって痛くて座るに座れないほどで、いたたまれなかった。幸い今にも自然破裂する寸前という感じの所見だったので、患者さんが帰宅するより先に破裂したか、もしくはsitz bath (お尻だけお風呂)を何回かやるだけでパンとはじけたのではないかと期待。とても気になるので、明日電話で確認しよう。明日は3連休前の金曜日だけに、なおさら。

2011年8月31日水曜日

職業訓練センターへのアウトリーチ活動

もやし作りに夢中(?)になっているなんて書くと、まるで仕事に励んでいないように誤解されるといけないので、仕事の話も書こう。

先週はピッツバーグ近郊の、経済的に貧しいある町にある、こじんまりとした職業訓練センターにちょろっとでかけた。目的は、①われわれのような組織でもメディカルアシスタントの実習を受けていることを紹介することと、②職業訓練や就職活動のさなかでも女性健診を欠かさずうけることが大事だと伝えること。

無職で収入がない状態のときに、自己負担で健康保険に入るという選択肢はあるが、無保険をえらぶ(というかそれ以外にどうしようもないことも多々ある)人は少なくない。すぐ就職または再就職できて、新しい雇用主が健康保険をまかなってくれればいいが、たとえ就職できても、残念ながら必ずしも健康保険がついてくるとはかぎらない。

そういう状況の中、別に体調が悪いわけでもないのに、わざわざ女性健診に行こう思えるか、といったら、とても難しい。

健診をうけることのメリット、逆に受けないことで見逃してしまうかもしれない問題、さらには経済的に厳しい状況のなかでも健診を受けるためにどういった助成制度があるかといった情報をつたえた。

このセッションには10人が予約していたそうだが、就職が決まったり、就職面接が入ったりして来られなかった人もいて、結局参加者は3人だけだった。。。

早速その日の昼休み、聴衆だった女性がふらりとオフィスに現れた。もちろん予約をしてたわけではなく、私はちょうど弁当箱のふたを開けたところだったが、「いまからお弁当なので、出直してきてください。」なんていうのはあまりに忍びない。問診表など初診時に書いてもらう紙類を取り出して、記入してもらった。その間に弁当をかき込み、診察準備を整えた。

この日1日だけでみると、「たった」3人の人に30-40分話して(私ともう1人のスタッフで)、そのうちたった1人「だけ」が診察を受けにオフィスを訪れた、というにすぎない。ねがわくば、この3人の方々が、今回の経験を本人だけにとどめず、お友達や家族にも伝えて、1人でも多くの人にわれわれの存在が知ってもらえるといい。

スプラウト作り

随分長いことやっていなかったのだが、以前Yさんにもらったビンと特別なふた(ザルのように穴があいている)で最近スプラウトをよく作っている。写真は緑豆(左の軽量カップに入っているのが元の豆)から作ったもやし。ほかにクローバーと大根の種でも。大根の種からは、りっぱな貝割れ大根ができる。

私のアパートは3階かつ最上階なので、つい最近まで日中むちゃ室温が高かった。ブロッコリーの種で挑戦したら、発芽してまもなく腐ってしまいそれっきりブロッコリーの種は放置してたけど、最近涼しくなってきたので、またやってみよう。

とても成長がはやいので、3-4日でここまで育つ。育ったものをどう食べるか考えておかないと、大量のスプラウトと格闘することになる。この前ある程度育った貝割れ大根を冷蔵庫のなかに入れておいたら、冷蔵庫のなかでもゆっくり成長しつづけるので、食べても食べてもなかなかなくならず、結局味噌汁の具にしてカサを減らして食べた。それはそれでおいしかった。

買う野菜を全部オーガニックのものに使用とすると、すごく費用がかさんでしまうが、スプラウト作り用に売られている種を買って自分で育てると、わりと安価で一品増やせる。1日2-3度面倒を見る(水ですすぐ)必要があるので、ちょっとペットを飼っているような感覚にもなる。

2011年8月29日月曜日

パイレーツ初観戦

もう10日も前のことになってしまったが、ピッツバーグ・パイレーツ 対 シンシナティー・レッズ の試合を観戦した。何を隠そう、PNC Park に入るのは今回が初めて。去年10回以上も観戦したという野球好きの友達の引率。この日、昼間からまるで台風のように大雨が降り、4時過ぎてもなお厚い雲の下どしゃ降りが続いていたが、運よく雨が上がった。

川向こうのダウンタウンが美しく見えるよう、うまいことスタジアムが建っている。
予定より遅れて8時近くに始まった試合は、11時44分に終了。確か11-8で負けたけど、楽しめたのでよし。

2011年8月28日日曜日

Vivaldi のコンチェルト

縁あって、Vivaldi が作曲した2つのバイオリンとチェロのためのコンチェルト (D Minor) を演奏する機会に恵まれた。最初はバイオリン2本とキーボードの3人で演奏する予定だったが、チェロを弾いてくれる人が現れ、さらにビオラ1人とバイオリン2人が今日になって加わり、最終的には本来の室内楽の姿に近い編成で演奏できた。超贅沢な機会。

友人の家の裏庭で開かれたコンサートで、演奏に耳を熱心に傾ける人もいれば、ぜんぜん聞いていない子どもたちや大人もいて、それでもぜんぜんOKというかんじの環境。

私が使っている楽器は、バイオリン工房から月々17ドルで借りているもので、去年作られた極めて若い楽器なのだが、最近はけっこう鳴るようになってきている。弓のほうは相変わらず。(なんて偉そうにいう前に自分の技術をなんとかせい、って。)結局のところやっぱり素人演奏なんだが、お客さんのなかには「ピッツバーグ・シンフォニー(ピッツバーグのプロのオーケストラ)で弾いていらっしゃるんですか?」なんて後で言ってくる方があった。あるわけないでしょーーー。

Vivaldiのほかには『浜辺の歌』といった日本の歌も3つやった。キーボードの伴奏で美空ひばりの『川の流れのように』のソロもやった。こういう聞いたことのあるメロディーを喜んでくれる方もあった。

私はバイオリンの練習自体は嫌いなので(子どものときもさぼりまくり)、何ヶ月でも何年でも楽器を弾かなくても別にさみしくならない。でも今回のようなアンサンブルは楽しいし、合奏するという目標があると、練習する気がわく。仲間のおかげ。

ストレスや悩み事は尽きないが、最近は走ることや音楽やることが、自分にとっていわば健康的な麻薬(?)になってる。これはよく言えば気分転換だが、逃避ともいえる。だがたとえ逃避でも、一瞬忘れて違うことに没頭すると、気力体力が意外とよみがえってくるので不思議だ。

2011年8月27日土曜日

森の中の5kmレース終了

Run Around the Square という名の1500人規模のローカルなレースに参加した。最初の1キロちょっとは落ち着いた住宅地を走り、残りはFrick Park という、ま、公園というか森の中を走るコース。ラスト1kmくらいになったときに脇腹が痛くなってしまい、それをかばいながら走り続けたので、今回の記録はよろしくない(29分ちょい)できだったが、大いに楽しんだ。

面白かったこと その1。
沿道のあちこちで、いろいろな音楽を演奏してくれる人たちがいた。ゴールするまでの間にバイオリンを弾いている人計3-4人、チェロ1人、カリブのスチールドラムの2人組、エレキギターとドラムセットの2人組、サキスフォーンも計3人ぐらい、そして最後にはバグパイプを吹いてくれている人に出会った。森の中の坂道って、結構きついのだが、こういう応援があると、たとえ一瞬であれかなり気分がなごんだ。

面白かったこと その2。
ゴールの先のテントに、茶色い炭酸飲料があり、なにやらおいしそうだな、と思って近づいていったら、それはなんとビールだった! (私は飲まなかったよ。)ちなみに黒ビールもあった。
それ以外の差し入れには、
バナナ
りんご
プレッツェル
チョコレートミルク
レーズンパン
ホットドッグ  
シャーベット  があった。たった5km 走って、これだけのものをもし全部口にしたとしたら、せっかく消費したエネルギーを簡単にオーバーするであろう。あ、全部食べないって?

変わったところでは、カーネーションもあった。これは食べられないが、なかなか粋な差し入れだと思った。

この大会、今回が29回目だとのこと。地元企業や地元ボランティアの手厚いサポートのおかげで、とてもいい思いをさせてもらった。地元の人にとても愛されている大会という印象をうけた。

1.5 マイルの Fun Run/Walk という部門もあり、こちらは犬を連れたり、ベビーカーを押しながらの参加もOKだとのこと。というわけで、赤ちゃんとママは1.5マイル部門、パパと年上の子どもは5km部門、というようにして家族で参加している人もいた。

2011年8月21日日曜日

帰ってきたアジア人

8月も下旬に入り、私が住んでいるこの界隈のアジア人人口がぐっと増えた感じ。そろそろ大学の新学期が始まるので、それに備えて帰ってきた(やってきた)のだろう。目立つのは、特にインド人と中国人。

入ってくる人がいる分、どこか他へ引っ越していく人もいるわけで、最近いろいろといいゴミ、いや宝が落ちている。先日はキャスターつきのいい椅子を拾った。その前に Craigslist (インターネットの掲示板)で見つけた5ドルの椅子を購入したばかりだったが、このゴミ椅子のほうが立派である。私が椅子を選んでいる間に(選ぶほどあった)、マットレスを運んでいく人の姿もあった。

まめな人は、先ほど述べた Craigslist 上で引越しセールを展開したり、Goodwill や Salvation Army のようなチャリティーのリサイクルショップに不用品を持っていくが、そういう余裕のない人は、ゴミを大量に出すので、とてももったいない。捨てるときはきれいに並べておいておいてくれると、拾うほうも拾いやすいが、グシャグシャに秩序なく捨てられていると、拾いようがない。

家族もちなど物の多い人たちだと、ガレージセールやヤードセールをするひともいる。もしとても暇だったら、こういうセールを毎週こまめに回ると、少ない出費でかなり質のいい生活雑貨・家具がそろうこと請け合い。

2011年8月16日火曜日

健診から遠ざかっている人を引き込む

週1回、ダウンタウンからそう遠くない某町の診療所にスタッフ1人と一緒に行っている。診察室1個の小さなオフィスで、「支所」というかんじ。ここはわりと貧しい地区。先週はほかのスタッフも加わって、Walk-in Health Services Day というポスターとテーブルを道に出し、道行く人々にチラシや小さなプレゼントを渡すキャンペーンを3時間ほどやった。(その前に、普段どおりの診察数人と、合間に窓の大掃除をした。窓がよみがえった。)

その3時間の間に、何年も婦人科健診から遠のいていた女性を2人診察した。ほかにも診察の予約を4-5人取り付けた。

そのうちの1人が今週みえた。患者さんいわく、先週道ばたでわれわれの姿を一度見ていたので、それが安心感になったのだそうだ。この患者さんも、婦人科健診はひさびさであった。

こういうキャンペーンをすると、通常の日ほどの診察数(ここは10人前後。ただしドタキャンが続く日もあり。)は不可能なので、その日だけでみると、採算はぜんぜんあわない。むしろ、町の人たちがわれわれの姿をみたり、チラシを手にしたりして、またそこから口コミでさらに話が広まっていくことを期待しての投資活動といえる。

きっかけはなんであれ、健診を受けていない人を引き込んでくることが、子宮頸がんの予防だけでなく予防的活動の出発点。ダウンタウンのオフィスは幸いにぎわって忙しくしているが、こちら(支所)のほうも、まだまだ新規患者さんの掘り起こし次第では、もっと忙しくなるとおもう。ビジネス的には、どんどん忙しくなったほうがいいけど、あんまり忙しくなると今みたいにじっくりかかわれなくなるので、個人的にはほどほどを希望。(笑)

ところで、ここの建物の外装の傷みがずっと放置されている。これは大家さんの怠慢だけでなくて、そういう外見でも「ま、いいか。」とさほど気にしない(?)この地区の文化かなにかの影響が多いような気がする。外装は直せないけど、せめて窓だけでもきれいに、と1人奮闘してみた次第。自己満足かもしれないが。

2011年8月15日月曜日

歯周専門医 Dr C

今日は4ヶ月に1度の歯科受診でDr Cのオフィスに行った。管理がとてもよいと褒められた。いぇい! 

Dr Cのオフィスは遠くて、はるばる行く、という感じなのだが、とても行く甲斐がある。歯と歯茎のことだけでなくて、人生の話まで含めてカウンセリングしてしまうような歯周専門医。二十歳になるより前にお見合い結婚してアメリカに渡り、そこから歯周専門医になったDr C。

私がおなじアジア出身ということで(といってもDr Cは南アジア出身、私は東アジア出身で、遠いといえば遠い)、ひときわ大事にしてくれているのかもしれない。

2011年8月14日日曜日

映画『バットマン』シリーズ撮影

最近ピッツバーグでは、バットマン3作目の The Dark Knight Rises の撮影が続いている。この8月の暑い中で、雪(もどき?)を降らせて、冬の場面の風景を撮ったりなども。私の友達は、Heinz Field (フットボール場)で観客のエキストラを先日しに行った。ダウンタウンやオークランド(大学がたくさんある地区)の大きな通りも通行止めにして撮影したりして、かなり大掛かりである。交通渋滞には閉口するが、来年夏の映画公開は楽しみ。

興味のある方は、こちらで写真をどうぞ。
http://www.post-gazette.com/pg/11213/1164435-60.stm


2011年8月9日火曜日

NPカーリーとの会話

私が休みを取ったりカンファレンスに行っていて不在になるとき、カーリー(仮名)というナースプラクティショナー(NP)がよく代診に来てくれている。これまで、NPの研修会などで年に1-2回顔を合わせるほかは、彼女に会う機会がなかなかなかった。が、彼女のカルテの記述や、私に残してくれるメモの適切さなどにいつも感銘を受けてきたので、思い切ってお茶に誘った。

というわけで、今日はじめて彼女とじっくり話したのだが、まるでずっと前から知っている友達のような心地よさで、仕事のことから家族のことまで、いろいろな話ができた。彼女は同じ組織内の診療所各地に行ったことがあって、また他の病院や在宅の環境でも働いたことがあって、そういう一つ一つの話がとても刺激的だった。私とは親子ほどに歳が離れているけど、ぜんぜん偉ぶらない、非常に話しやすい人だった。カルテの記述から受けるわたしの印象は間違ってなかった。

今日の会話の最後のほうは、最近話題の裸足で履くタイプのランニングシューズのことでもちきりだった。ちょうど、買ったけど微妙にきつくてはいていない裸足タイプの靴があるということで、サイズ的には私が履けそうなので、早速こんど試してみることになった。彼女も9月の Great Race に出るとのこと。

2011年8月8日月曜日

保険適応避妊薬の減少

今日付けで、ペンシルバニア州の医療扶助系健康保険がカバーしてくれる避妊薬の選択肢がせばまった。州財政が厳しい中、高いブランド薬よりジェネリック薬を使うように、ということならよくわかるのだが、いまいち理解に苦しむ部分がある。

Lo Ovral というピルのジェネリック薬、Lo Ogestrel を使っていた患者さんのかかりつけ薬局から、Prior Authorization Request がファックスで来た。これは保険が積極的にカバーしない薬をあえて処方したい場合に、事前に保険会社に申請書を出して、特別にカバーしてもらえるように頼む手続きのことである。申請にあたっては、この薬が好きだから続けさせてよ、とかいった理由ではだめで、医学上これでなきゃいかん、というまっとうな理由がないと、なかなか認められない。

Lo Ovral は今回の改訂でも保険でカバーされる対象薬になっていたので、ましてそのジェネリック薬である Lo Ogestrel は当然カバーされるはずである(と思った)。おかしいな、と思って薬剤師に電話をした。 薬剤師曰くLo Ogestrel ではシステム上拒否されてしまうと。じゃあ、試しにブランド薬の Lo Ovral と入力してみてください、と頼んだら、これがなんと通った。なんじゃそりゃ。

で、保険が認めてくれたはいいけど、ブランド Lo Ovral はその薬局の在庫にないので、即注文します、と薬剤師。

通常、処方する側がブランド名を処方箋に書いても、「要ブランド」と指定していない限り、薬剤師の判断でジェネリック薬に置き換えてよい。だから、私がLo Ovral とした処方を、薬剤師がLo Ogestrel とか Cryselle で置き換えるわけ。

今後 Lo Ovral を処方するときは、いちいち”Brand necessary”と書かなくてはいかんのか? へんだ。州に問い合わせるべきか。たぶん。でもどこの窓口に?

2011年8月6日土曜日

走るっきゃない

5km, 10km レースに申し込み、走り込みを開始してから2週間が経過。だいぶ心地よく走れるようになってきた。大きな公園のなかの小路を走るのはとても気持ちよい。古い家々を見物しながら走るのも楽しい。走っている人、犬や赤ちゃんと散歩している人がそこここにいるので、ひとりで走っていても浮かなくてよい。

仕事のストレス、将来の悩み、とかいろいろ考え出すとキリがない。袋小路に入って、よい考えは浮かばない。走っている間だけは negative thinking の悪循環から抜け出せるので、よろしい。キャリアの目標、人生の目標にむけては、期間が長期戦であるため、ともすると無力感にさいなまれる。けど3週間後と7週間後のレースに関しては十分達成可能な目標なので、がんばれる。

2011年8月5日金曜日

避妊薬を保険でカバーするか

ピッツバーグではUniversity of Pittsburgh Medical Center が、この辺の医療界および健康保険業にかなりの影響力を持っている。しかしながら、同じUPMC系病院でも、もともとカトリックの病院だったある病院に勤めている患者さんは、その病院が従業員の避妊薬をカバーしない方針であるため、自己負担で避妊薬を支払っている、なんてことがある。UPMC系の健康保険を持っているのに、である。

最近アメリカの医療制度改革の議論の中で、健康保険は避妊薬の自己負担をなしにするようにする決まりを作る方向になってきていた。この患者さんもこの政策で助かるな、と思って私は喜んだ。が、ここへ来て、宗派の教えとして避妊はけしからんと考えている宗教関係組織の場合、従業員の健康保険プランに避妊薬をカバーする義務を負わなくてもよろしい、とする修正案がでてきてしまっているようだ。

http://www.nationalpartnership.org/site/News2?abbr=daily4_&page=NewsArticle&id=29868&security=1521&news_iv_ctrl=-1

勤め先の考え方次第で、避妊薬がカバーされないなんてことが許されるのは、とても残念だ。たとえばカトリック系の病院に勤めているからといって、スタッフがみなカトリックの信仰を持っているわけではないし、たとえカトリックでも避妊への考え方には個人による違いもあろうに。

避妊は女性や子どもの健康に直結する非常に大事なことだ。経済的状況にかかわらず、必要なひとに必要な避妊方法がゆきわたるよう、政策決定者にはよく考えてもらいたい。(とりあえずメールで国会議員に意見する。)

2011年8月1日月曜日

たった2回の常連さん

Sさんという患者さん、今度西海岸に引っ越すのだという。「せっかくここ(診療所)が好きになったのに、引っ越すのは残念です。」ととてもさみしそうに言う。ここはスタッフみんながナイスですごく気に入っていたのに、と。

この言葉からするともう何年も通っている常連さんの発言のようだが、Sさんが我がオフィスに来たのは、初診とこの日と合わせてたったの2回だった。なんでも、我がオフィスに来る前に、あちこちいろんなところに行かれていたようではある。

Sさんの言葉をスタッフみんなに伝えた。うまくいえないけど、こういう患者さんのコメントに元気をもらう。

患者さんの中には、異常検査結果や精密検査の必要性を伝えるために何回電話しても手紙を出しても連絡が取れなくて、 lost to follow-up (フォローアップお手上げ状態)になる患者さんや、何らかの理由で「もうここには来ません!」と去っていく患者さんもやはりある。

でもSさんのようにポジティブな経験をされた患者さんもいるのだ、と思うと、日々、一人ひとりの患者さんとともにベストを尽くしていこうやないの、と気合を入れなおす次第。

2011年7月30日土曜日

Lost Virginity

性に関するヒストリーをとるなかで、人生で初めてセックスをしたのが何歳だったかということも聞いたりするのだけど、患者さんが
"I lost virginity when I was x years old." 
(私が純潔(処女)を失ったのはx歳のときです。)

というと、私はなんか引っかかるものを感じる。

このlost virginity という表現、ときどき聞く。レイプなど、セックスを強要された場合にこの言葉を使うのは、わかる。だけど、望んで(少なくとも、当時)セックスした場合でも、それが「純潔を失う」というなんともネガティブな表現になるのが、まるで悪いことをしたみたいで、残念に感じてしまう。セックスをすること自体が悪いことのようで。

lost virginity という言葉を使わずに、"When I had sex for the first time, I was x years old."  と人間胸張って言ってもいいんじゃないか、って思う。






2011年7月24日日曜日

5km レース申し込む

8月27日に行われる 5kmレース Run Around the Square に申し込んだ。
http://www.runaroundthesquare.com/

9月25日に行われる 10km レース、City of Pittsburgh Great Race にも近々申し込むつもり。こちらは2人で申し込むと割引があるので、走ってもいいという友達を探しているところ。

ぼやぼやしていると、ハーフマラソンのときみたいに定員オーバーで申し込めなくなってしまうので、気をつけようと思っている。

今住んでいるところは坂道の多い住宅地で、かつ大きな公園がすぐそばにあるので、トレーニングにはもってこい。周りに走っている人・歩いている人がたくさんいる点もとても気に入っている。


2011年7月23日土曜日

患者さん向け資料を作るときのヒント

知り合いの家庭医が、患者さん向け資料作成時のガイドラインを紹介してくれた。CDC が発行したもので、タイトルからして、 "Simply Put"という。サブタイトルは "A guide for creating easy-to-understand materials"

米国にすむ成人の3分の1は、健康に関する情報を読み、それに基づいて行動する上でなんらかの支障があるのだという。移民、留学生、短期滞在者などの形で外国から常に人が入ってきているから、というのもあるだろうが、たとえ米国内で生まれ育った英語を母国語とする人であっても、必ずしも英語がすらすら読めるというわけではないことは、診察のなかで私も感じている。

このガイドラインで触れられている具体的な内容としては、
・言葉の選び方。例えば hypertension (高血圧)というかわりに、high blood pressure というべし。
・写真やイラストの選び方
・文字の大きさや字体の選び方
・文章の長さ、一行の幅の長さ
・余白はどのくらいとるべきか
・表紙をいかに魅力的にするべきか
・文化への配慮
・翻訳資料を作る場合の注意点   など細かく書いてある。

このガイドラインそのものが、上記の留意点を踏まえて書かれているので、視覚的にもとても理解しやすい。全部で40ページ以上あるが、見出しや太字のところを追っていくだけで要点はざっとつかめる。29ページにあるチェックリストは、パンフレットなどの配布資料を作るときだけでなく、スライド資料なんかにも役立ちそう。

2011年7月22日金曜日

思春期のセクシャル・ヘルス

今週16歳の患者さんの初診がたまたま2人続いた時があった。ヒストリーをとっていくと、妊娠と性感染症のリスクがふたりともむちゃ高い。まったく別の患者さんなんだけど、共通点多し。

午後の最後のほうの予約だったこともあり、だんだん頭がこんがらがって、「あれ、これはもう聞いた(or 言った) っけ? それともさっきの患者さんに言ったんだったかな?」とわからなくなった。「さっき言ったように」と思わず言いそうになるが、「いやいや彼女にはまだこの話していない。」と自分の頭のなかで打ち消して、話を続けたり。

帰ってきてから、前から見ようと思いながら後回しにしていたCDCのウェビナー(ウェブ上のセミナー)を見た。昨年末に出た2010年版STD治療ガイドラインに基づいて、このウェビナーでは特に思春期にフォーカスをあてている。
http://www.cdc.gov/std/treatment/2010/default.htm

性経験のある15-44歳の人を全数とすると、そのうち15-24歳の人は25%しか占めないが、性感染症の発生率(incident) となると 15-24歳の人が全体の約半数を占めるとのこと。e-mail や携帯メールで患者さんにコンタクトをとることの是非や留意点、思春期の患者さんの性に関するヒストリーをとるのに便利なツールなどの話もでてきた。患者さんの強みや興味が何なのかに注目すること、"sexually active" という言葉いろんな風に解釈できるので、この言葉は避けてもっと具体的に聞くべきだ、ということなども。

思春期に限ったことではないが、淋菌感染症の治療が難しくなっている昨今、ceftriaxone 250mg (125mg ではなく) の筋注 に doxycycline もしくは azithromycin を併用することの重要性が強調されていたのが印象的だった。ここでのdoxycycline、 azithromycin の意味は、クラミジア感染症の治療としてではなく、淋菌に対して2剤でアプローチするということだ、と。結核に対して3剤の抗生剤を使うのと同じように、淋菌に対しても厳重に2剤で治療するのだ、という説明がわかりやすかった。


2011年7月21日木曜日

中高生むけクリニック見学会

先日とあるグループホームに住む中高生の女性が10人くらい私のクリニックの見学に来た。ここでいうグループホームとは、本人または家族になんらかの問題がある中高生たちが、集団でスタッフの監督のもとに生活をしている施設のこと。

私が顔を出したのは少しの時間で、あとは他のスタッフが主に対応してくれていた。ちょうど私が覗いたときは、プライバシーがどのように守られるか、という質問が集中していた。親やグループホームのスタッフにクリニックに行くことを知られたくないんだけど、とか、検査結果の報告はどのようにするのか、とか。彼女たちにとって、そのあたりの情報のやり取りはとてもセンシティブなのだろう。ざっくばらんにいろんな質問をしてくるグループだという印象を私はもった。(かなりズバズバと)

診察のためにクリニックに行く、と思うと、二の足を踏むこともあるかもしれないが、今回はあくまで「見学会」で、しかもお菓子や飲みものは出るは、お土産(パンフレット類、コンドームなど)はもらえるは、という環境だったので、多少なりともきら~くに来られたのではないかと思う。

参加者のうち希望者数人がクラミジアと淋菌感染症の検査(尿で)を受けていった。

クリニックが悪くないところと思ってもらえたらうれしい。そして必要なときに思い出して来てもらえるとさらにうれしい。

2011年7月20日水曜日

オーガニックなファーマーズマーケット

映画 Food Inc. と 『食品の裏側』という本を読んで以来、食べ物の選択にちと敏感になっている。今日はファーマーズマーケットはファーマーズマーケットでも、オーガニックの品物ばかりが集まっているマーケットに行ってみた。

オーガニックの野菜や果物は、普段スーパーで目にする品々より、大体どれも小さくて(ていうか、スーパーのが巨大)、かつ値段は高い。とりあえず、にんにくの芽を一束、紫色のインゲン豆(珍しいと思って)、プラムの3品だけ買ってみた。

にんにくの芽は、早速炒めて食べてみたが、なかなかいける味。プラムも甘くておいしい。

大阪や東京の暑い夏を経験してきた私にとって、ピッツバーグの夏はちょろいはずなんだが、このところ暑い! 夜になっても暑い! しっかり食べて乗り切るぞーー

2011年7月19日火曜日

Sound of Music

たまたま応募した抽選で無料チケットが当たって、ミュージカル Sound of Music の公演に行ってきた。今日が公演の初日。平日の夜だが、会場はかなり埋まった。タダ券にもかかわらず、2階の結構よい席が取れ、2時間半たっぷり楽しんだ。Climb Every Mountain の音楽と歌詞が頭から離れない。励みになる。


2011年7月18日月曜日

産後直後の避妊

昨年発行された 避妊法に関する指針、United States Medical Eligibility Criteria (USMEC) for Contraceptive Use の補足が先週発表された。今回のは、産後直後から42日目目までの避妊方法について扱っている。

産褥期は通常産後6週間だが、今回補足された指針では、そのなかでも産後直後から21日目までの時期についてわざわざ特別に書いている。エストロジェン・プロジェスティン合剤のピルは、産後直後から21日未満は血栓のリスクが高いので不可と。21日以降の場合、血栓のリスクファクターのが特になければ、合剤ピルも妥当と。ただし、合剤ピルは授乳中の人には望ましくない(母乳分泌を低下させる)。プロジェスティン単剤の避妊方法は、血栓のリスクファクターや授乳の実施状況によらず、産後すぐから使ってよい。

詳細は原本を参照。
http://www.cdc.gov/reproductivehealth/UnintendedPregnancy/USMEC.htm?source=govdelivery

2011年7月17日日曜日

レンタサイクル in ピッツバーグ

友達が最近自転車を買ってはまっているというので、それに刺激を受けたわたしは早速今朝自転車をレンタルして、その友達と川沿いを走ってみた。アリゲニー川、モノンガヘラ川、そしてその2つが合流してなすオハイオ川という3本の川の三角州にダウンタウンが位置する。というわけで橋がたくさんあるんだが、橋から眺める風景は最高だった。2時間のサイクリングで、大いに気分転換になったこと請け合い。

以下、少しだけおすそ分け。
ピッツバーグでレンタサイクルをしているところはいくつかあるようだが、今日わたしが利用したのはここ。

2011年7月14日木曜日

日本: 子宮頸がん・乳がん検診受診率上昇

2010年の国民生活基礎調査によると、乳がんと子宮頸がんの検診受診率はいずれも24.3%だったとのこと。2007年調査時点と比べ、それぞれ3-4ポイント上昇したと。

乳がん検診は40歳以上、子宮頸がん検診は20歳以上の女性が対象とされ、どちらも2年に1回の実施が日本では推奨されている。過去2年における検診受診率として計算しなおすと、子宮頸がんの検診受診率は32%、乳がんは31.4%だそうだ。

2009年から5年刻みの節目の歳に無料でこれらの検診が受けられるクーポンが配られている。自治体と国が費用を折半してくれるのだ。新聞記事を読んでいると、「クーポンの効果があった」、「検診率が上昇した」と書かれているが、まだまだ大半の人がクーポン制度があっても検診に出向いていない面は否めない。まだまだやることがあるぞう。

2011年7月11日月曜日

アパートに引越し

今月1日、市内のアパートに引越した。建物自体は古いが、壁を最近塗り替えたところなので、きれいで気持ちよい。願わくば、カーペットも新しいといいのだが、こちらは古いままである。前に住んでいた人が飼っていた犬のオシッコの臭いが2度にわたるカーペットクリーニングのあとも一部しつこく残っているので、大家さんに対応をお願いしている。

部屋自体も好きだが、まわりの環境がすこぶるよい。大きな公園まで徒歩4分。前よりもバスの便が悪くなったが、ちゃんと狙いのバスにさえ乗れば、前と通勤時間もかわらない。

前の住人はほとんど掃除というものをしていなかったと見えて、しばらくは掃除と片付けに明け暮れていたが、ちょっと落ち着いてきた。独立記念日の3連休にあわせて とまとまんが来てくれて、掃除をかなりやってくれたのでむちゃ助かった。とまとまんの腕にかかりゃ、冷蔵庫など新品同様の輝き。

基本的な調味料など、まだいくつか買い忘れていたりして(味噌と砂糖)、料理のペースはまだいまいちである。がんばろう。


ガーダシル日本上陸

2009年12月より日本で使えるようになったHPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)ワクチンは、子宮頸がんに大きく関連する16型、18型を対象とした サーバリックスだけであった。このたび、これら2型に加え、尖圭コンジローマに関連する 6型と11型をも対象としたワクチン、ガーダシルの製造販売が7月1日に認められた。

国の接種補助事業の対象になることも決まったとのこと。こちらは毎日新聞の記事。

2011年6月28日火曜日

新しい「成功」の定義

Pittsburgh Magazine の5月号(p.20-21)で、次の本が紹介されていた。

"Good Enough is the New Perfect"
サブタイトルが、"Finding Happiness and Success in Modern Motherhood"

まだ実際この本を手にとったわけじゃないので、書評のサマリーを書くみたいになってしまうが、ざっとまとめると、

いまや働くか働かないかの二者択一以上の選択がたくさんあるなかで、選択することに圧倒されたり、周りから孤立感を覚えたりしがちだ、と。自分で自分の「成功」を定義することは難しいが、自分自身が自分のことを「よくやっている」と評価する役であるべきだ、と。で、Good Enough is the New Perfect ということになるようだ。

なかなか惹かれるので、早速図書館に予約した。

2011年6月25日土曜日

エクスターンシップに来る学生たち

うちのオフィスでは、近くの専門学校から、メディカルアシスタントの学生のエクスターンシップ(いわゆる実習)を受け入れている。学内での講義や演習を終えたあと、彼らは2-3ヶ月程度のエクスターンシップをへて、晴れて卒業できるのだ。

積極的に学ぼうという学生がいないわけではないが、そういう学生はむしろ少数派。なるべく最小限の労力で時間数だけ稼げればいいや、という感じの学生が残念ながら少なくない。いつだったか、「わたしらなんて、ただ働きよーー」とあからさまに豪語したり、遅刻が続いたりして、実習中止になった学生もあった。(要はクビ。)

そもそもあまり学ぼうという気のない学生にいろいろ教えているスタッフたちは尊敬に値する。私自身は彼らに手取り足取り教える場面は少ないが、やはり同じ「チーム」として働いているわけなので、彼らの言動・態度もろもろ非常に気になる。血圧が正しく測れるかとか、スタンダードプリコーションを理解しているかといったこと以前に、名札つけてるか、患者さんにちゃんと挨拶できるか、プライバシーが守れているか、から。

誇りを持って働いている優れたメディカルアシスタントの人たちもいっぱい知っているし、また、メディカルアシスタントの学校やその後の仕事を足がかりとして、さらにキャリアアップしていく人もいる。だからエクスターンの学生を十把ひとからげに批判したらいけない。が、医療技術以前の、「しつけ」みたいなところからかかわらないといけないことも珍しくないのが現実。


2011年6月24日金曜日

日本語・英語ごちゃごちゃ

まだ稀なことではあるが、この2年半でぽつりぽつりと日本人の患者さんにお目にかかるようになった。ふつーの会話は日本語のほうが断然楽なのであるが(あたりまえだ)、普段英語でやっている診察室での会話をいきなり日本語でやろうとすると、流れない。。。日本語で話しつつ、カルテの記入は英語でして、で、また日本語で話して、とかやっていると、頭の中の回路が止まって、空っぽになってしまったかのようになる。

英語で慣れた質問を、日本語に置き換えようとすると無理があるので、ちゃんと日本語で考えて日本語で会話ができるようでないとだめだ。とはわかっているんだけど、意外に難しい。。。

2011年6月22日水曜日

年間評価表に関する面談

先月書いて提出した年間評価表に、ボスであるオフィスマネジャーが丁寧にコメントを入れてくれた。そして、なんと1時間もかけて丁寧に面接してくれた。自分はちょっと詳しく書きすぎたか、と心配していたけど、それは杞憂に終わった。一つ一つの項目について彼女が書き入れたコメントだけでもうれしいのに、ちゃんと口頭でも補足してくれるという丁寧さ。できたことをちゃんと評価してもらえて、さらに次なるゴールに向かってのサポートも得られて、いいボスに恵まれて私は幸せ者だ。

何がどうよくなったか、これからどうしたいと思っているか、といったことを、ぜんぶ文章で書き上げるのは骨が折れる作業だけど、自分の普段の成果をこういうかたちで表現することは毎日の仕事と同じくらい大切なことだと感じている。

2011年6月21日火曜日

ガングリオン嚢胞

左足の甲にコブができて、はや1年超。どーせガングリオンだ、と全く気に留めず心配もしていなかった。
(ガングリオンが何であるかは、こちらを参照: http://merckmanual.jp/mmhe2j/sec05/ch071/ch071b.html

ふと、そういえば主治医に診てもらっていなかった、と思った。(おそい!) 良性だというのはまったく自分の思い込みで、もし悪性のものだったら私ばかだ、と急に不安になり、受診してきた。

主治医もganglion cyst だと思うと言ってくれた。ほっ。

治療方法としては、

1.注射器をさして、中身を吸い出す
2.注射器を刺して中身を吸い出した後、ステロイドを注入する
3.外科的にきりとる

という選択肢を出されたけど、1と2は結構再発率が高いとのこと。

私としては、今のところ痛みも何の不便もなく、治療する意味を感じないので、
様子観察だけすることにした。

ということで、co-pay (診察のたびにかかる自己負担額)$20だけで終了。

受診前にあわただしく Mayo Clinic のガングリオンに関する情報(一般向け)を見ていて役立った。ガングリオンが何者か、だけでなく、診察時にどういうことを聞かれうるか、検査や治療にはどういう方法があるか、など平易な言葉でまとめてくれている。まったくよく出来たウェブサイトだ。
http://www.mayoclinic.com/health/ganglion-cysts/DS00767

2011年6月20日月曜日

旧システムと新システム(電子カルテ)のはざまで

電子カルテが部分的に導入されて、早2ヶ月。導入されたのは主に予約システムと、会計の部分。カルテ自体は、今も変わらず紙のカルテを使っている。カルテ自体も電子化されるのは、早くて秋口ということに今のところなっている。

今一番のストレスは、旧システムと新システムの両方を使って、オーダーした検査の結果や異常検査のフォローアップをしなければいけないこと。

例えば、自分が半年前に「6か月後にPap smear 再検査」と入力した内容は旧システムには入っているが新システムにはなんら反映されていない。だから来月末までに対応すべきそういった項目リストを紙に打ち出す。で患者さんに reminder の手紙を送るんだが、気の利いた人だとすでに予約を入れていたりするので、予約状況をまず確認しないといけない。で、その予約状況は新システムで検索しないとわからない。

いざ手紙を出すとして、旧システムに上がってきた項目に関しては、使い慣れた雛形を使って手紙を書くので楽。だけど旧システム時代にはまだ来ていなかった患者さんに手紙を出す必要があるときは、これが使えない。新システムの手紙雛形がとてもお粗末なので例文を作って添付ファイルで組織の上層部に送ったが、まだ返事来ない。仕方がないので自分でWord 文書で作った雛形を今のところ使っているが、これだと患者さんの住所が自動挿入されない。手紙作ってコピーとって封筒に住所書いて。面倒。

もっと複雑なのは、旧システムに「要コルポスコピー」(精密検査のひとつ)と入力していた患者さんが、実際コルポスコピーを受けたとき、バイオプシーの結果は新システムのほうに入っている。だけど元のpap smear の結果やコルポスコピー所見のサマリーは旧システムに入っている。旧システムのほうに「コルポスコピー完了」の旨をアップデートしないといけないし、新システムには今後のフォローアップ計画を書き込まなきゃなんないし、でもって紙のカルテにも一言はサマリーを書いておかないと後でカルテだけ見たときに自分が困るし、で結果は3重作業。

将来的には紙カルテがなくなって、電子カルテに一本化されるわけだけど、今はシステム導入時よりずと面倒なことになっている。パソコン上で、あっちの画面、こっちの画面、と移動しているうちに、後ろに回っていた画面が一定時間を超過して、またパスワードから入力しないといけないことになり、一日何度も叫びたくなる。あ~~~~~~~~~~ もっとも、暇なときは叫ぶ余裕もあるが、患者さんがちゃんと予定通り来ているときは、パソコンの前にじっくり座る時間もないので、仕事はたまる一方。

問題は、こういう作業に関して十分なトレーニングもはっきりとした指針もないことだ。見切り発車すぎる。

愚痴でした。極めて読みにくかったと思います。あしからず。

2011年6月19日日曜日

映画 Food, Inc. と 本『食品の裏側』

食生活のことをいろいろ考える中で、映画 Food, Inc. を DVD でハウスメイトのナナコさんと昨夜見た。そして、ナナコさん推薦の安部司著『食品の裏側』を読んだ。

感想&自分のためのおぼえがき:
  • いま出回っている食品のすがたは、あるいみ消費者である自分たちが求めてきた結果。
  • 逆にいうと、今の消費者が何を買うかという選択のひとつひとつが、まるで選挙のように生産者や企業をうごかす力となる。
  • 安いものには安いだけの理由があり、後々大きな代償を払わねばならないかもしれない。
  • 絶対安全とか添加物ゼロ、とかは非現実的。むり。
  • よりよい選択をなるべくすることが、健康につながるだけでなく、まっとうな仕事をやってくれている農家や企業を応援することにつながる。
  • 肥満の背景の多くには食生活があるわけだけど、個々人の習慣だけでなくその人を取り巻いている社会全体の「食生活」の影響なしには語れない。

2011年6月16日木曜日

安くて高カロリーの昼ごはん

メディカルアシスタントの実習に来ている学生たちを見ていると、来る日も来る日もピザやハンバーガーなどをファストフードを昼休みに買いに行って食べている人が多い。私にとって一番驚きなのは、フライドポテトにフライドチキンという組み合わせである。揚げ物に揚げ物である。ぎゃー。ちなみに付け合せの野菜などはない。

職場は町の中心部にあるので、ファストフードから高級レストランまで食べる場所はいっぱいある。でも手軽さと値段ではファストフードのチェーン店にかなうものはなかなかない。ファストフードとひとくちにいっても、またおなじファストフード店であっても、内容にはいろいろ違いはある。だからファストフード=体によくない食事、と決め付けたらいかんと思うけど、学生たちを見ていると、安くてかつボリュームがあって、というのが重要なように見受けられる。(単に私の印象)  さらに、すでに味つきのものに、さらにケチャップやバーベキューソースをたんまりかける人もいて、またまた私は「ぎゃー!」である。

ファストフード店各種を巡回するがごとく、来る日も来る日もファストフードを食べ続けていると、もはや私にとっては「ぎゃー!」と思うような食事内容でも、「ふつー」の内容になるのか。もっとも、幼少時からの典型的な昼ごはんからして、ファストフード店の内容とあまり変わらないものだった可能性もある。最近は学校のカフェテリアの内容も随分改善されてきていると聞くが。

私の昼ごはん? 弁当派だ。安上がりだし、行列に並ぶ手間もないし、揚げ物で胃もたれして午後仕事にならない、なんてことにもならないので自分むきなわけ。

小学校・中学校通しておいしい学校給食に恵まれた自分は幸せものだったと思う。幼稚園と高校のときは母が弁当を作ってくれていた。(高校でも作ってもらっていたのは、今思うと甘えてたな、と思う。)自分のいまの弁当の内容は給食や母の弁当にはとても及ばないけど、いちおう「こうありたい」という姿はあり、それなりにバランスとか考える。食育という言葉は当時まだなかったように思うけど、食事の姿を家でも学校でも学べたのは、今もって感謝だ。

食事はこうありたい、という健康的なモデルを持てていなかったら、食事を改善するのは、きっとすごく難しいと思う。皮肉なことに、安くてボリュームのある手軽な食事ほど、高カロリーや高塩分だったりする。

昼食を1回分6ドルで買うとして、月~金まで毎日買うと、30ドルかかる(それでは足りないくらいかも)。もし30ドル分の食材を買って料理したら、弁当どころか1週間分の食事が作れる。でも、目の前のファストフード店でランチを買うほうが、野菜や果物を2つ3つ買うよりも安くつくかもしれない。それに材料を買ったら、料理の手間がある。もっというと、冷蔵庫や調理器具もないと料理はできない。料理の作り方も少しは知らないと作れない。

決して経済的には豊かでないメディカルアシスタント学生たちがファストフード店に足繁く通っている一番の理由はなにか、具体的に聞いたことはないが、いろいろ勝手に考えを思い巡らした次第。まとまらず。

2011年6月15日水曜日

食べてないのに肥満

非常に肥満の方に限って、食事を1日1-2回しかとっていない、と言われることが結構ある。その1-2回の食事が膨大な量なのか、というと、そうではなさそう。じゃ、飲み物はさぞカロリーの多いものか、と思いきや、「炭酸飲料もジュースもぜんぜん飲みません。水だけです。」なんてこともよくある。では間食が多いのかというと、間食もしてないと。(もちろんしていることもあるが。)

先日は、「私が食べるのは、1日おきで、それも日に1回だけです。」という患者さんに出会った。しかしながら、体重はたしか昨年よりも5kgくらいむしろ増えていた。24-hour recall (過去24時間に何をいつどのくらい食べたか尋ねる)をやっても、ほんとに大して食べてなさそう。

体がむくんで体重増加しているわけでもなさそうだし、食べないのに太り続けるのが、すごく不思議でしょうがない。消費エネルギーが摂取エネルギーより少なければ、体重は減るはずなのだが、むしろ増えるって何でだろう?

2011年6月13日月曜日

読むモットー

Wanda Hope Carter さんの書いた、 "To Achieve Your Dreams, Remember Your ABCs" いう詩のような文章を、私はよくブツブツと唱えてきた。
これを知ったのは17歳のとき。以後何度励まされてきたかわからない。般若心経を写経するがごとくに書きなぐっていた時期があり、それ以来すっかり覚えてしまった。

最近ひさびさに彼女のウェブサイトを見て、Everyday Magic という別の詩が、いまの自分にはもっとしっくり来るような気がした。こちらのほうが、自分の弱さを謙虚に認めながら、でも確実に今、今日、夢に向かって前進していく感じがする。ABC と違って、諳んじるのは難しそうだが、毎朝バス停でバスを待ちながら読むことにしよう。視覚的にも美しい見事な文章だ。


2011年6月12日日曜日

つぶやくモットー

すこしまえにRunner's World という雑誌で、ランナーの励みとなるmantra (モットー、合言葉、座右の銘ってかんじ)の記事があった。つらいときでも、力や勇気のわいてくるような短い言葉を頭に念じながら走ればスタミナもスピードも維持できるというわけだ。記事では、有名なmantraの紹介とともに、自分オリジナルのmantra をつくるためのヒントとなるような言葉集も載っている。ウェブ版はここから見られる。

"This is What you came for."

というのが私は一番気に入った。快適なときでも、しんどいときでも、「このためにわざわざ自分はここに来たんだ!」と唱えると、頑張れる気がするから。これは 昨年24時間で165・7マイルを走ったScott Jurek さんの言葉とのこと。

読者がコメント欄に書き込んでいる言葉のひとつ、
"Inhale confidence, exhale fear." (息を吸って自信を吸い込め。息を吐いて恐れを追い出せ。)
もいい。

走っているときに限らず、人生全般に使える言葉たち。

2011年6月8日水曜日

壊れてなかった体重計

前に帰国した日本人の人から5ドルで買った 体重計がある。ひさしぶりに体重を量ったら、なんだか予想外に5ポンド (2kgちょい)ほど減った数値を示した。

きょうジムの体重計で量りなおしたら、やっぱり同様の値を示した。ありゃま。ポンドだとkgよりも増減の数値が多いように見えるので、余計に衝撃的。

現物の私を知る人はみなご存知のように、私むっちゃ食べるのだが、みな燃やしてしまう。(燃費きわめて悪い) 一時さぼってばかりいた運動をこのところ再開し、あいかわらずよく食べているんだが。これから努めて午前と午後のおやつを頑張ろう。BMI の数字がすべてじゃないけど、もともとunderweight ぎみだし、軟い骨にはなりたくないし。


2011年6月7日火曜日

診療所の立地環境、賃貸料

A市にあった系列の診療所が最近B市に移転した。そこは、日本でいうホームセンターみたいな店や、ディスカウントストアや、ネイルサロンなどが並ぶ土地にあり、目の前にはそれらの店共通の広い駐車場がある。

この新しいオフィスに先日出張した。壁からカーペットから棚から、ピッカピカである。A市にあった旧オフィスにも何度か出張したことがあるが、やはり新しくてかつ広いオフィスというのは見た目がすこぶるよい。足を一歩踏み入れたときの印象が全く違う。

賃貸料は当然前のところよりも高くなったそうだが、「買い物のついで」に気楽に寄れる立地というのはかなり好条件らしく、これからますます利用者の伸びが期待できるとのこと。

ひるがえって、わがオフィスは、この新オフィスの並でない、べらぼうな賃貸料がかかっているそうな。場所が場所だけに。しかしながら、建物自体も内装も古く、どんなに掃除や整理整頓をしても、古びれ感は払拭できない。先日結果が出された患者満足度調査でも、「このオフィスはもっと近代化すべき」、「リフォームしたほうがいいでしょうね。」などのコメントが自由解答欄に書かれていた。「駐車場がないのが不便」、「周辺の駐車場がどこも高くて困る」などのコメントも。

都市の中心部に位置しているというのは、方々からバスという手段で来る患者さんにとっては重要なことだ。多少遠くても、バス一本で来ることができるから。車で来る患者さんの場合、つまりそういう社会層にいる患者さんの場合、保険を使って一般の診療所に行くという選択肢もあるかもしれないが、バスに依存している患者さんの場合、自分が利用できる医療機関の選択肢すら限られていることが結構ある。

ビジネスとして収入と支出のバランスを考えたら、郊外にオフィスを構えて、より安い賃貸料できれいな診察環境を整えたほうが賢いだろうと思う。でもそうすると、バスしか交通手段がない患者さんにとっては、非常に足が悪くなってしまう。かといって、賃貸料が身にあわないほど高かったら、ビジネスとしては破綻して、元も子もなくなる。

こういった収支計算や今後のオフィスの方向性に頭を悩ましているのは、私のようなNPではなく、オフィスマネジャーやその上の組織全体の首脳部だ。社会的責任を果たしつつ、収支上もまっとうにやっていく計画を練っていくのは、頭の痛いことに違いない。

2011年6月5日日曜日

3年ごとの患者満足度調査

先週オフィスマネジャーが、2007年度と2010年度の患者満足度調査の結果比較を見せてくれた。予約の取りやすさ、診療時間、場所、電話対応などといった項目別に患者さんたちが5段階評価で評価してくれた数値の平均がスコアとして出ている。

2007年時点では組織平均を下回っていた項目が、今回はおおむね平均に届くか、届かなくてもぐっと伸びを示していることにほっとした。それ以上に、「この診療所で一番何が気に入っていますか?」という自由回答タイプの質問に対し、「フレンドリーなスタッフ」、「ナースプラクティショナー」、「話をよく聞いてもらえて安心できること」、「よく説明してもらえること」などのコメントが、時に私の名入りで書かれていることにものすごく励まされる。

さぁ、今週もがんばるぞー

2011年6月4日土曜日

マーケティング活動

最近、AクリニックとBホームの2箇所に、自分の診療所について説明に行く機会が続けてあった。

Aクリニックは無保険の患者さんを専門に診ているところ。そこで働く医師や医学生に自分の診療所の説明を手短にした。患者さんに渡すのに便利なように、各種パンフレット類を整理してファイルしたバインダーも持っていった。

Bホームは、主に10代の子どもたちの自立支援をしている施設。そこのスタッフの研修会に呼んでもらって、自分達の診療所がどんなことをしているかスライドを使って紹介した。性感染症について少し話してほしいということだったので、クラミジアを例に話した。避妊方法に関しては各種方法の模型を持っていって会場で回した。(ここがいちばん盛り上がった)

個々の患者さんに話すは慣れているけど、たくさんの人の前で話すのはやっぱり緊張してしまう。ま、やるっきゃない、と開き直ってやるんだけど。

この手の仕事をマーケティング活動としてのみ捉えると、自分にとってはあまり面白みがない。だけど、診察が必要と思っていながら方法がわからずにいる人や、そもそも診察が必要だとも思っていない人に受診の道を作るための活動だ、と思うと、途端にやる気がでる。4月に行ったコルポスコピーのカンファレンスでは、検診を受けてない人をいかに取り込めるかが何よりの予防だ、ということを再三言われた。その言葉がまだ頭に響いてる。

2011年6月2日木曜日

被災地に行った医師の報告会

ピッツバーグでは約2週間前の土曜日に、震災被災地に行った日本人医師4人による報告会&座談会がありました。ピッツバーグ周辺に住む約35人の一般日本人が参加しました。(加えて子どもが10人来て、ベビーシッターが3人では足りないくらい。)それぞれ違う組織を通して、別の地域(被災地といっても広い)に、かつ少しずつ違う時期に被災地に入った各氏から、それぞれの形の報告を聞くことができました。

早くも震災発生後4日後くらいに被災地に入っていた医師からは、まだまだ医療物資が不足していて医療としての活動は十分できなかったと。でもそんな中、ハーシーのチョコレートが思いのほか大人にも子どもにも喜ばれ、魔法の薬と思えるくらいに重宝したそうです。(ペンシルバニアに住むものとして、何だか嬉しくなる報告。)その後に行った医師たちは医療物資が少しずつ整ってきた中で活動されていた様子でした。震災後1ヶ月前後行った医師は、電柱がものすごい勢いで建っていっているようすをみて、復興の力を感じて胸いっぱいになったと語ってくれました。

また、ピッツバーグにいながらにして、さまざまな方法(チャリティーコンサート、ベークセール、大学内での募金活動など)で活発に活動してきた人たちの紹介や意見交換も自然なかたちで進んで、いろいろな人のいろいろな思いが共有できる場になりました。笑いあり涙ありの2時間強。

一般市民として何ができるか、という話では、
今までの自分の生活の見直し(例:節電)とともに、経済活動をしっかり行うということが大事である、というコメントが私にとってとても印象に残りました。これらは募金や医療・物資支援がひと段落したあともずっと大事だなー、と私は思いました。

昼の12時を回って、子どもたちが待ちきれなくなる中、座談会は打ち切りになってしまったのですが、もし時間があったら、私は香山リカのコラムを紹介したいと思っていました。これは毎日新聞の連載なのですが、震災発生後から10回にわたり震災ネタが続いていました。毎週このコラムを読んでいて、私は気持ち的にとても助けられました。もしよかったら、ごらんください。

2011年6月1日水曜日

緊急避妊薬ノルレボ発売

あすか製薬が、緊急避妊薬ノルレボ錠0.75mgの販売を5月24日に開始した。ミクスOnline の記事によると、あすか製薬社長が希望小売価格は1万円くらいと述べたということだ。薬の価格に加えてさらに受診にともなう費用が発生するだろう。(日本では処方箋がないと、この薬は手に入らない) そうすると、総費用はもっと高額になってしまう。

このあたりの薬局では、Plan B one step が大体50ドルくらい、Next Choice が40ドルくらいである。これでも高い(特に学生にとって)と思っていたが、処方箋なしで買える(17歳以上であれば)だけ、まだ状況は恵まれているといえる。

ともかく、ノルレボという手段が日本に合法的に加わったことを歓迎したい。価格・処方箋の必要性など、課題はあるが。

ノルレボ処方の際に、通常時の避妊方法をカウンセリングすることがすんごく重要だと思う。残念ながら避妊方法の選択肢は、アメリカより日本のほうがぐっと少ない。Nuvaring(膣に入れる直径4.5cmくらいのリング)、Ortho Evra (皮膚にはるパッチ)、Implanon (皮下に埋め込むちっちゃな棒)―――こういった方法を取り入れることで、やっと避妊を自分のものとした患者さんをたくさん診ているので、少ない選択肢の中で選ばないといけない日本の女性が不憫である。製薬会社がこれらの方法を日本に持ち込まないのは、日本では需要が乏しい、採算がとれない、と思っているからだろうか? 



2011年5月31日火曜日

家じゅう大公開ごっそりセール

つい2,3週間前の土曜日の朝のこと、隣のおじいさんの家の前に朝から三々五々人が集まって来ていた。ガレージの前には、おじいさんの使っていたものと思われる歩行器が2,3台並んでいる。ハウスメイトのナナコさんは、「小芋ちゃん、悪い予感がするのよ。」と。

おじいさんの家では、ガレージセールならぬ、estate sale、要は「家じゅう大公開ごっそりセール」が始まっていた。ペンチやドライバーなどの工具の数々、傘、使いかけの文房具から、食器類、本棚に入っている本・雑誌、台所用品、クローゼットに入っているコートや靴、使い古したタオルまで。亡くなったおばあさんが使っていたと思われる裁縫セット、編み針、毛糸、それに写真をすべて抜き取って空にした写真たての数々も。洗面所には歯磨き粉とか面棒など、ふつうにまだまだ使えそうなものもたくさん。大きなところでは、ソファー、照明器具、テーブル、椅子など、使われていた家具がそのまま売られている。

3階建ての家の各階には店員というか、おっちゃんが1人ずついて、会計はガレージにいるおっちゃんがレジを打っていた。

私はナナコさんの言葉を真に受けていたし、なにより歩行器が売りに出ているのを見た時点でおじいさんは亡くなったもの思った。そして神妙に家の中をさーっと見るだけ見た(結局何も買わなかった)のだが、実はおじいさんは生きていらして、夕方車を運転してどこからか元気に帰ってきた。

後で聞いた話だが、おじいさんはこのたび家を売りに出し、自分はどこか別のところに引っ越すことになったらしい。それで、売れる持ち物は売っちゃえ、と業者を雇ってこのようなセールを開くに至ったようだ。ちなみに、午後1時からは全品半額セールだった。家の中身はそうして売れていって、売れ残りだけがゴミとなったわけだ。で、肝心の家自体だが、こちらも売りに出したその日に買い手がついて、見事に売れたらしい。

今回、このセールを目にした自分への覚書:
1.持ち物はなるべく少なくすべし
2.特売だからといって、自分が管理できないほどには買いだめしない 
  (自分が死んだあと、大量の生理用ナプキンとかでてきたら、発見した人が困るだろう。)
3.気に入ったよいものは、大事に使う。いいものは、古くても売れるかも。誰かが使ってくれればゴミにならない。
4.どんなにお気に入りのものでも、墓場までは持っていけない
5.ときどき引っ越したほうがいい

なお、ウィキペディアによると、estate sale とはガレージセール・ヤードセール・オークションなどの一種で、最近亡くなった人の遺品をごっそり処分するときや、高齢者住宅や介護施設などに移り住むにあたって所有物を処分する必要があるときに行うもの、というように説明されている。(これは私なりの意訳なので、詳細はこちらを。http://en.wikipedia.org/wiki/Estate_sale )





2011年5月30日月曜日

150%人生

日本から戻って以来、年次評価表の締め切りがあったり、マーケティング活動のためにスライドを作ったり、ボランティアとしてやっている在ピッツバーグ日本人向けの催しがあったり、チャリティーイベントでバイオリンを弾いたり、はたまたアメリカ弟の結婚式があったり、と予定が立て込んだ。

仕事のためどうしてもやらねばやらないこと、自分で好きで入れた予定、前から人に頼まれていたことなど、その一つ一つは大きなことでなくても、これらが一気に重なるととても窮屈になった。

それを見かねて、とまとまん は、「いつもいつも150%で生きとったら、長生きせえへんで。」とぴしゃり。がーーーーん!! 何も予定がないからと予定を安易に入れるのではなく、土日の少なくとも1日は「空白」という予定を入れないといかん、と注意された。つまり、「空白」が先に予定として入っているので、もはや後から予定は入れられない、ということである。

毎日毎日予定がいっぱいでもこなせてしまう人もいる。でも私は確かに、がーっと忙しかった後は、引きこもりをする静かな日がないと、バランスが取れない。愚痴の聞き役 とまとまん ならではの忠告。

長旅から昨夕戻り、引きこもりの今日(祝日で休み)は、車を洗い、料理7品作り、洗濯、アイロンがけ、メール整理、そして久々のブログにいそしんだ次第。

弟の結婚式翌日

結婚式翌日、ホテルやモーテルに分かれて泊まっていた親戚一同が、Cayuga Lake State Park のキャビンに集合。ここにはアメリカ弟1と弟2の一家が泊まっていた。パスタサラダを作って食べ、あとはのんびりとたっぷりとおしゃべりをしたり散歩をしたりした。夕方はハンバーグ・ホットドック・アスパラガスなどを焼いて食べた。

夜はおばさん2人とおばあちゃんと一緒の部屋だった。もう1人のおばさんも加わって、12時まで話し込んだ。子育て真っ最中のおばさんや子育てがひと段落しつつあるおばさんたちが、これからの人生で何をしたいかを熱く語ってくれた。おばあちゃんが、やりたいことは後回しにしないでやっておきなさいよ、と言っていた。

今回の旅では約900マイル走行した。行きも帰りも運転はくたびれたけど、いつもだったらなかなか会えない家族と会えたのが何よりよかった。(内訳:ナッシュビルの弟1一家、ボストンの弟2一家、ユタ州の大学に通う妹、ニューメキシコ州に引っ越した両親+弟4と弟5、ミシガン州のおばあちゃん、インディアナ州のおばさん2人、ワシントンDCのおばさん一家、それに今回結婚した弟3とその相手、以上。)


アメリカ弟の結婚式

ウェディングケーキ

アメリカ弟3(6人きょうだいの上から3番目)の結婚式のため、ニューヨーク州の Palmyra に行った。式自体は モルモン式なので、両親・きょうだい・おじおばなどの限られたものだけが参加。その間年若のきょうだいやいとこたちは、近くのホテルで待機。わたしは大学生の妹らとベビーシッター係りのあと、母が注文していたサンドウィッチを店に取りに行った。

式が終わるころにあわせて子供たちを車に乗せて神殿に向かい、みんなで雨の中写真撮影。そのあと近くでサンドウィッチをみんなで食べた。寒かった。。。。

レセプションは、2時間離れた町で開かれた。大雨のせいで木が倒れて停電して、自家発電機をつかって間接照明だけ使っての会だった。教会の体育館が間接照明のおかげでなんともロマンチックな感じになった。トイレには懐中電灯を持って入った。) なごやかなレセプションになった。

新郎新婦の車は、きょうだい達にマーカーでデコレーションされ、中は風船でいっぱいにされ、車の後ろにはペットボトルの飾り(?)がじゃらじゃら。きょうだいたちは新郎新婦の反応に満足げだった。2人はその車でフロリダへ新婚旅行にでかけた。