2016年4月20日水曜日

コーラス仲間に見る、人生いろいろ

小芋が昨秋から参加しているコーラスは、20歳代から70歳くらいまでのメンバーが大体50人弱いる。歌い手は全員女性で、指揮者だけが男性だ。

大学卒業したての就職活動中の人がいるかと思えば、リタイアした人あり、
婚約したとか結婚式の準備にいそしむ人がいるかと思えば、親の介護に忙しい人あり、
初めての妊娠中の人もいれば、子どもが大学に進学して、空の巣症候群に苦しんでいる人もいる。

仕事もさまざまで、幼稚園の先生、学校の先生、バーテンダー、不動産屋、主婦、大学教授、会計士、言語療法士、看護師、などなどなど。

家が近い人と毎週交代で運転して、途中でもう一人乗っけて、計3人で通っているんだが、彼女たちの日々のニュースや気持ちを聞くことは、小芋にとってとても刺激的だ。休憩時間のわずかな間のおしゃべりも楽しい。

ある60歳くらいのメンバーは、お子さんが3人いて、うち1人が既婚、2人が未婚。で、その既婚カップルはすでに「わたしら子どもほしくない」という意思が明確だという。残る未婚の2人も子どもに興味はなさそうとのことで、「自分は多分孫を持つことはないだろうと思うとさみしいんだ。」、とある日こぼしていた。しかし、それについて子どもたちに自分の気持ちを言うことは絶対しないんだそうだ。自分の気持ち、と子どもの選択、とをきっぱり分けて、いわば利害関係のぜんぜんないコーラス仲間に気持ちを吐露するところに小芋は感心する。

みんな人生のステージも、仕事や家庭の環境もバラバラだけど、歌が好きという共通点で集まって、一つの美しいものを一緒に作っている。すごいことだ。

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