国連人口基金によると、世界の人口は10月31日に70億人に達するそうだ。これを前に、今日世界人口白書2011が出版された。
冒頭のあいさつ文で、国連人口基金ババトゥンデ・オショティメイン事務局長さんは次のように語っている。
引用はじまり
巨大な数字だけを見ていると、その規模に圧倒されて、将来に向けてすべての人々の生活をよりよくするための新しい機会があることを見失う危険があります。 ですから、「私たちは多すぎるのか」と問う代わりに、「世界をよりよくするために、私は何ができるのか」、あるいは「拡大する都市を持続可能な原動力に変えるために私たちには何ができるのか」と問う必要があります。
引用終わり
70億と聞くと、どでかいカタマリに面くらいそうだが、この文を読むと、自分自身を含めひとりひとりの人間をみんな数えあげての70億なのだな、とはっとする。
あいさつ文の最後、「私たちは、70 億の可能性をもつ70 億の人間なのです。」
という言葉が力強い。
自分がどう生きるか、また目の前のひとりひとりの患者さんがどういう情報をえてどういう決断をして、どう行動しているか、がマクロの目でみたときに、アメリカという国の、あるいは世界の「人口」のすがたを決めていくんやな。
豊かな国と思われているアメリカにいて、貧困や保険の有無ゆえの較差に毎日出くわす。
ひとーつ:望まない妊娠や性感染症を防ぐこと、
ふたーつ:健康を維持するための基本的な生活習慣を実践すること(まっとうなタイミングでまっとうな食事を食べること、タバコをすわないこと、からだを動かすこと、など)
このふたつだけでももっと広まったら、その人自身のみならず、周りの人間、ひいてはコミュニティー・国・世界のウェルビーイングにつながる。困難を挙げたらきりないが、70億分の1の自分と目の前の患者さんからやらねばね。
世界人口白書2011
<日本語版>
<英語版>
0 件のコメント:
コメントを投稿