460人あまりのNPが州内各地から来ている。製薬会社・大学などのスポンサーも51あり、それぞれブースを出してくれている。この活気は、昨年カリフォルニアで参加したNPWHのカンファレンスに匹敵するものがある。
基調講演は、NPらAPRN(高度実践看護師)の教育やライセンスに関するコンセンサス・モデルの話。簡単にいうと、APRNの役割、養成プログラム、また実践活動について共通したモデルを設けることで、患者さんに対するケアの質や患者さんのアクセスの改善をはかり、また願わくば全米どこでもAPRNが自律的に働けるようにしようという大きな動き。今はある州ですごく独立して働いていても、別の州に移ったらその州のライセンスを取るのに一苦労、さらに医師との契約が必要だったり不要だったり、州ごとの格差も大きい。
おやつの後、ひきつづき自分が選んだクラスへ
1時間目、過敏性腸症候群の話: 非常に刺激的。「婦人科」的な頭から脱却して、こういうエリアを深めるのが私の課題だ。
2時間目、がんスクリーニングガイドラインの話: アメリカがん協会のガイドラインのみをもとにしていた。あまり新しい話はなかった。
お昼ごはんを急いで食べ、宝くじチケットをボランティアの1人として売る。(明日発表される当選者には500ドルもらえる。残りはこの会の運営費にまわる。)
3時間目、雑誌などに投稿するうえでの心得の話: 専門雑誌の編集をやっているNPが講義をしてくれて、書いて発表することが全く初めての人にも、どこから手をつけてよいか、何に気をつけなくてはいけないか、などのコツを教えてくれた。
4時間目、PAとNPの共通点や相違点についての話。PAについてよくわかっていなかったことがいろいろわかってよかった。
5時間目、肥満治療手術の話。肥満治療手術後の患者さんには多くはないが時々出会う。今日の話は手術やその前後のカウンセリングに深くかかわっているNPの話だった。肥満は病気であり、肥満という病気がさらなる病気を招く、とか、BMI40以上(あるいはBMI35以上で糖尿病などの疾患を伴っている)場合には肥満治療のための手術は選択肢としてオファーされるべきだ、という話は過激に聞こえなくもない。が、減量を成功に導くためのツールのひとつとして、手術に大きな意義があることは理解できた。手術すれば必ずやせられるわけではなく、こまめなフォローアップと患者さんのたゆまぬ生活習慣改善あってこそ、体重管理は成り立つ、というところがとても興味深い。
明日のプログラムも楽しみだ。
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