先週はピッツバーグ近郊の、経済的に貧しいある町にある、こじんまりとした職業訓練センターにちょろっとでかけた。目的は、①われわれのような組織でもメディカルアシスタントの実習を受けていることを紹介することと、②職業訓練や就職活動のさなかでも女性健診を欠かさずうけることが大事だと伝えること。
無職で収入がない状態のときに、自己負担で健康保険に入るという選択肢はあるが、無保険をえらぶ(というかそれ以外にどうしようもないことも多々ある)人は少なくない。すぐ就職または再就職できて、新しい雇用主が健康保険をまかなってくれればいいが、たとえ就職できても、残念ながら必ずしも健康保険がついてくるとはかぎらない。
そういう状況の中、別に体調が悪いわけでもないのに、わざわざ女性健診に行こう思えるか、といったら、とても難しい。
健診をうけることのメリット、逆に受けないことで見逃してしまうかもしれない問題、さらには経済的に厳しい状況のなかでも健診を受けるためにどういった助成制度があるかといった情報をつたえた。
このセッションには10人が予約していたそうだが、就職が決まったり、就職面接が入ったりして来られなかった人もいて、結局参加者は3人だけだった。。。
早速その日の昼休み、聴衆だった女性がふらりとオフィスに現れた。もちろん予約をしてたわけではなく、私はちょうど弁当箱のふたを開けたところだったが、「いまからお弁当なので、出直してきてください。」なんていうのはあまりに忍びない。問診表など初診時に書いてもらう紙類を取り出して、記入してもらった。その間に弁当をかき込み、診察準備を整えた。
この日1日だけでみると、「たった」3人の人に30-40分話して(私ともう1人のスタッフで)、そのうちたった1人「だけ」が診察を受けにオフィスを訪れた、というにすぎない。ねがわくば、この3人の方々が、今回の経験を本人だけにとどめず、お友達や家族にも伝えて、1人でも多くの人にわれわれの存在が知ってもらえるといい。
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