2011年8月16日火曜日

健診から遠ざかっている人を引き込む

週1回、ダウンタウンからそう遠くない某町の診療所にスタッフ1人と一緒に行っている。診察室1個の小さなオフィスで、「支所」というかんじ。ここはわりと貧しい地区。先週はほかのスタッフも加わって、Walk-in Health Services Day というポスターとテーブルを道に出し、道行く人々にチラシや小さなプレゼントを渡すキャンペーンを3時間ほどやった。(その前に、普段どおりの診察数人と、合間に窓の大掃除をした。窓がよみがえった。)

その3時間の間に、何年も婦人科健診から遠のいていた女性を2人診察した。ほかにも診察の予約を4-5人取り付けた。

そのうちの1人が今週みえた。患者さんいわく、先週道ばたでわれわれの姿を一度見ていたので、それが安心感になったのだそうだ。この患者さんも、婦人科健診はひさびさであった。

こういうキャンペーンをすると、通常の日ほどの診察数(ここは10人前後。ただしドタキャンが続く日もあり。)は不可能なので、その日だけでみると、採算はぜんぜんあわない。むしろ、町の人たちがわれわれの姿をみたり、チラシを手にしたりして、またそこから口コミでさらに話が広まっていくことを期待しての投資活動といえる。

きっかけはなんであれ、健診を受けていない人を引き込んでくることが、子宮頸がんの予防だけでなく予防的活動の出発点。ダウンタウンのオフィスは幸いにぎわって忙しくしているが、こちら(支所)のほうも、まだまだ新規患者さんの掘り起こし次第では、もっと忙しくなるとおもう。ビジネス的には、どんどん忙しくなったほうがいいけど、あんまり忙しくなると今みたいにじっくりかかわれなくなるので、個人的にはほどほどを希望。(笑)

ところで、ここの建物の外装の傷みがずっと放置されている。これは大家さんの怠慢だけでなくて、そういう外見でも「ま、いいか。」とさほど気にしない(?)この地区の文化かなにかの影響が多いような気がする。外装は直せないけど、せめて窓だけでもきれいに、と1人奮闘してみた次第。自己満足かもしれないが。

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