ここまではなんの問題もなかったのだが、ローラさんの保険会社は、私宛に次のような手紙を送ってきた「ローラさんの使ってる Junel FE 1/20 はわれわれの勧める薬のリストにありません。なので、今後もこの薬を続ける場合には、ローラさんの自己負担額が上がります。できるだけ、われわれの勧める薬を使っていただければ、ローラさんの負担が軽くなるでしょう。」
私は混乱した。ローラさんは薬局の判断ですでに Junel というジェネリックを使っているのだから、ペナルティを加えられるのは変だ。で、保険会社に電話した。そしたら、 Junelではなく Microgestin というジェネリック薬だったら、ローラさんの自己負担額はあがらないという。
あーそうかい、しかたない、と思いながら、次に私はローラさんの使っているA薬局に電話した。「すみませんけど、以後Junel FE 1/20 から Microgestin FE 1/20 に換えてもらえませんでしょうか。そうすると、患者さんの自己負担額が上がらなくてすみますので。」
薬剤師いわく、「うちでは Loestrin FE 1/20 のジェネリックとしてはすでに Junel FE 1/20 を入れていますので、わざわざ Microgestin を入荷することはできません。」とぴしゃり。「B薬局だったらきっと Microgestinを扱っているでしょう。」
で、B薬局に Microgestin の処方を頼むため電話した。あー疲れた。
このめんどくさい話の背景には、ローラさんの保険会社と、B薬局系列が、グループ会社であるためでないかと私はにらんでいる。つまり、B薬局系列に処方箋が集まるように、B薬局がかかえているジェネリック薬とほかのジェネリック薬との間に患者さんの自己負担額の差を設けているんじゃないか、ということ。想像の域だが。
こういう電話に時間を使うと、とても気力を消耗してしまう。
小芋さんの仮説に思わず吹き出しそうになりました。
返信削除JunelもMicrogestinもLoestrinのジェネリック。
保険会社筆頭に薬局、製薬会社が一丸となって患者集めをしているんでしょねぇ。
それにしても、婦人科領域ってジェネリック名が多いですね。
私の働いているOfficeで扱っている薬はブランド名の成分名がそのままジェネリック名になるので、小芋さんの体験されたような例は起こりません。
ただ、例えば“AdalatCC 30mg”(ブランド名)と処方箋を切っても普通の親切な薬局ならば“nifedipine 30mg”(ジェネリック名)に変更してくれますが、お金儲けに走っている薬局だとそのままブランドのAdalatCCを買わされてしまいます。知らないって怖い。。。
そして、使いたいブランドの薬を処方してもW●llpointのような保険会社から成分の似た他のジェネリックならば患者さんの負担が安くなりますと“脅し”のファックスやら手紙やらがやってきます。
本当に「誰の誰による誰の為の保険」何でしょう、と常々感じています。
紅茶
紅茶さん wrote: 本当に「誰の誰による誰の為の保険」何でしょう、と常々感じています。
返信削除まったくおっしゃるとおりです。医療活動のうえで薬局や製薬会社は味方になってくれてしかるべき、と思うのは期待しすぎなのでしょうかね。悲しいかな。