メディカルアシスタントの実習に来ている学生たちを見ていると、来る日も来る日もピザやハンバーガーなどをファストフードを昼休みに買いに行って食べている人が多い。私にとって一番驚きなのは、フライドポテトにフライドチキンという組み合わせである。揚げ物に揚げ物である。ぎゃー。ちなみに付け合せの野菜などはない。
職場は町の中心部にあるので、ファストフードから高級レストランまで食べる場所はいっぱいある。でも手軽さと値段ではファストフードのチェーン店にかなうものはなかなかない。ファストフードとひとくちにいっても、またおなじファストフード店であっても、内容にはいろいろ違いはある。だからファストフード=体によくない食事、と決め付けたらいかんと思うけど、学生たちを見ていると、安くてかつボリュームがあって、というのが重要なように見受けられる。(単に私の印象) さらに、すでに味つきのものに、さらにケチャップやバーベキューソースをたんまりかける人もいて、またまた私は「ぎゃー!」である。
ファストフード店各種を巡回するがごとく、来る日も来る日もファストフードを食べ続けていると、もはや私にとっては「ぎゃー!」と思うような食事内容でも、「ふつー」の内容になるのか。もっとも、幼少時からの典型的な昼ごはんからして、ファストフード店の内容とあまり変わらないものだった可能性もある。最近は学校のカフェテリアの内容も随分改善されてきていると聞くが。
私の昼ごはん? 弁当派だ。安上がりだし、行列に並ぶ手間もないし、揚げ物で胃もたれして午後仕事にならない、なんてことにもならないので自分むきなわけ。
小学校・中学校通しておいしい学校給食に恵まれた自分は幸せものだったと思う。幼稚園と高校のときは母が弁当を作ってくれていた。(高校でも作ってもらっていたのは、今思うと甘えてたな、と思う。)自分のいまの弁当の内容は給食や母の弁当にはとても及ばないけど、いちおう「こうありたい」という姿はあり、それなりにバランスとか考える。食育という言葉は当時まだなかったように思うけど、食事の姿を家でも学校でも学べたのは、今もって感謝だ。
食事はこうありたい、という健康的なモデルを持てていなかったら、食事を改善するのは、きっとすごく難しいと思う。皮肉なことに、安くてボリュームのある手軽な食事ほど、高カロリーや高塩分だったりする。
昼食を1回分6ドルで買うとして、月~金まで毎日買うと、30ドルかかる(それでは足りないくらいかも)。もし30ドル分の食材を買って料理したら、弁当どころか1週間分の食事が作れる。でも、目の前のファストフード店でランチを買うほうが、野菜や果物を2つ3つ買うよりも安くつくかもしれない。それに材料を買ったら、料理の手間がある。もっというと、冷蔵庫や調理器具もないと料理はできない。料理の作り方も少しは知らないと作れない。
決して経済的には豊かでないメディカルアシスタント学生たちがファストフード店に足繁く通っている一番の理由はなにか、具体的に聞いたことはないが、いろいろ勝手に考えを思い巡らした次第。まとまらず。
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