2011年9月29日木曜日

コルポスコピー・プリセプターシップ初日

4月にコルポスコピー関連の研修会に行って以来、なかなか実地のトレーニングをする機会が回ってこなかったのだが、ついに今日その日を迎えた。1時間くらい離れた系列のオフィスに行って、そこのNP、Jさんにくっついて学ぶ。

コルポスコピーとは、子宮頸がんのスクリーニング検査で異常が認められた際、精密検査として行われる検査のこと。外陰部や子宮頚部を詳細にみるための特別な顕微鏡(コルポスコープ)を使い、異常の有無や程度を観察する。必要に応じて、バイオプシーも同時に行う。

コルポスコピーを行うためには追加のライセンスというのはないのだが、American Society for Colposcopy and Cervical Pathology という学会が勧めるプリセプターシップ(マンツーマンの実地研修)を受けていわば認定を受けることが望ましいとされている。認定にはいろいろと規定があるのだが、簡単にいうと最低35例以上、うち5例以上がバイオプシーで高度異型性と確認されたもの、という決まりがある。

本日はまず4例。1例目はシャドーィングのみ。2例目から早くもJさんの指導のもと自分の手を動かす。4月の研修会のおかげで、スライドや本に載っている写真を見て、その所見の特徴を言うことはぼちぼちできるようになったが、コルポスコープの焦点をあわせ、見やすい視野を自ら作るところからはじめるのはむずかしい。。。 

若い人はSCJ (扁平上皮と円柱上皮との境い目)が見えやすいところにあることが多い。年齢が上がるにしたがって SCJ は子宮口の中のほうに隠れていってしまう。面棒や endocervical speculum (子宮口を広げる器具)で SCJ を確認していくのだが、自分の目とコルポスコピーの向こうにある手の動きがうまく連動しなくて、ぎこちなかった。

次回行くまでの間、仕事の合間にイチゴやソーセージの切れ端を使って練習しよう。

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