2011年6月2日木曜日

被災地に行った医師の報告会

ピッツバーグでは約2週間前の土曜日に、震災被災地に行った日本人医師4人による報告会&座談会がありました。ピッツバーグ周辺に住む約35人の一般日本人が参加しました。(加えて子どもが10人来て、ベビーシッターが3人では足りないくらい。)それぞれ違う組織を通して、別の地域(被災地といっても広い)に、かつ少しずつ違う時期に被災地に入った各氏から、それぞれの形の報告を聞くことができました。

早くも震災発生後4日後くらいに被災地に入っていた医師からは、まだまだ医療物資が不足していて医療としての活動は十分できなかったと。でもそんな中、ハーシーのチョコレートが思いのほか大人にも子どもにも喜ばれ、魔法の薬と思えるくらいに重宝したそうです。(ペンシルバニアに住むものとして、何だか嬉しくなる報告。)その後に行った医師たちは医療物資が少しずつ整ってきた中で活動されていた様子でした。震災後1ヶ月前後行った医師は、電柱がものすごい勢いで建っていっているようすをみて、復興の力を感じて胸いっぱいになったと語ってくれました。

また、ピッツバーグにいながらにして、さまざまな方法(チャリティーコンサート、ベークセール、大学内での募金活動など)で活発に活動してきた人たちの紹介や意見交換も自然なかたちで進んで、いろいろな人のいろいろな思いが共有できる場になりました。笑いあり涙ありの2時間強。

一般市民として何ができるか、という話では、
今までの自分の生活の見直し(例:節電)とともに、経済活動をしっかり行うということが大事である、というコメントが私にとってとても印象に残りました。これらは募金や医療・物資支援がひと段落したあともずっと大事だなー、と私は思いました。

昼の12時を回って、子どもたちが待ちきれなくなる中、座談会は打ち切りになってしまったのですが、もし時間があったら、私は香山リカのコラムを紹介したいと思っていました。これは毎日新聞の連載なのですが、震災発生後から10回にわたり震災ネタが続いていました。毎週このコラムを読んでいて、私は気持ち的にとても助けられました。もしよかったら、ごらんください。

1 件のコメント:

  1. しっかり経済活動を行うことが、観光をすることならいいとけど、エコ製品という名の下に、物を買うことになってしまうと、産業用電力が増えることになるので矛盾するかなと思う。
    これからは物ではなく、サービスの社会になるといいのだけど・・・ すぐには日本は難しいだろうな。メーカや建設業で働いている人が大量にいるわけだし。

    返信削除