ピッツバーグではUniversity of Pittsburgh Medical Center が、この辺の医療界および健康保険業にかなりの影響力を持っている。しかしながら、同じUPMC系病院でも、もともとカトリックの病院だったある病院に勤めている患者さんは、その病院が従業員の避妊薬をカバーしない方針であるため、自己負担で避妊薬を支払っている、なんてことがある。UPMC系の健康保険を持っているのに、である。
最近アメリカの医療制度改革の議論の中で、健康保険は避妊薬の自己負担をなしにするようにする決まりを作る方向になってきていた。この患者さんもこの政策で助かるな、と思って私は喜んだ。が、ここへ来て、宗派の教えとして避妊はけしからんと考えている宗教関係組織の場合、従業員の健康保険プランに避妊薬をカバーする義務を負わなくてもよろしい、とする修正案がでてきてしまっているようだ。
勤め先の考え方次第で、避妊薬がカバーされないなんてことが許されるのは、とても残念だ。たとえばカトリック系の病院に勤めているからといって、スタッフがみなカトリックの信仰を持っているわけではないし、たとえカトリックでも避妊への考え方には個人による違いもあろうに。
避妊は女性や子どもの健康に直結する非常に大事なことだ。経済的状況にかかわらず、必要なひとに必要な避妊方法がゆきわたるよう、政策決定者にはよく考えてもらいたい。(とりあえずメールで国会議員に意見する。)
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