患者さんがクリニックに来院すると、まずは看護師が患者さんを診察室に案内し、患者さんの主訴を大まかに聞き取って、カルテに記載してくれる。また体重・身長・BMI・血圧・体温・脈拍数などを計ってくれる。これらに加えて、患者さんの最近の海外渡航歴もルチーンで聞いてくれるようになった。
これは大変便利である。大学生は留学や、インターンシップや、旅行などで、何かと海外に行く機会が多い。また実家が海外で、夏休みや冬休みに帰省する学生もいる。何か体の不調があるとき、最近の生活や環境の変化を確認することはとても大事だが、初めから渡航した地域や時期が書いてあると、一つの大きな手がかりになることも珍しくない。
また、渡航と主訴とがまったく関係なさそうでも、「夏休みに○○国に行っていたそうですね。どうでしたか?」とアイスブレイキング的に聞くことにも使える。
今、エボラ出血熱の広がりが懸念されているが、それに限らず、また感染症に限らず、どこかの国の健康問題は、飛行機でひょいっと、いつやってくるかわからない。明日は我が身。
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