2014年1月13日月曜日

風邪のときの対処の仕方

季節柄、咳、鼻づまり、のど痛などのいわゆる上気道の症状でクリニックに駆け込んでくる患者さんが多い。

肺炎とか、喘息症状の悪化といった重症例は少なく、圧倒的に多いのはいわゆる風邪である。いわゆる風邪の場合、ご存知のように、休息・睡眠・水分摂取に留意し、症状を緩和するための薬(解熱鎮痛剤、去痰薬、咳止めなど)を使いながら、自然回復を待つのが妥当。(断っておくが、のど痛のなかには、もちろんA群連鎖球菌による咽頭炎もある。それにはもちろんためらわずに抗生物質を処方する。)

で、いわゆる風邪ですね、という場合、患者さんにはセルフケア基礎講座みたいな話をよくする。水分って一体なにをどのくらい取ったらいいのか、解熱鎮痛剤は何を何錠どのくらいの頻度で飲んでいいのか、症状がどう悪くなったら再受診しないといけないのか。などなど。

18歳になるまで一度も風邪をひいたことがない、という学生はさすがにいないと思うので、風邪のときの対処も決して真新しい話ではないはず。が、親と離れて自分の力で自分の面倒をみるということとなると、学生によっては初めて(?)の経験だったりするのだ。。。

患者さんにとって、今回の経験が今回限りで終わるのではなく、願わくば今後同じような症状を来したときに応用できる「知恵」となりうるようにサポートしたい。そんなわけで、たとえ自分が同じことを1日何回言うはめになっても、なるべく新鮮な気持ちでやろうと思う今日このごろである。

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