前職で出会う患者さんの年齢は、12−13歳から、上は70歳くらいまでの幅があった。
それに比べると、大学内のクリニックというのは、18歳から22歳くらいまでが最も多く、20代半ばから後半の大学院生もわりといるが、30代となるとぐっと少なくなる。
この狭い年齢幅でありながら、その中での発達段階や振る舞いの差には目を見張るものがある。もちろん個人差というものはあるが、おおざっぱな印象を述べる。
17-18歳:まだ初々しいかんじ。「母親に相談したらクリニックに行きなさいと言われたので来ました。」という発言がよく聞かれる。自分の症状を話すことにいまいち慣れていなかったりする。診断結果、治療方針などを、患者さん本人が十分納得して、それを親に自分の言葉で話せるように配慮が必要なことも。
19-20歳:クリニックを利用することに慣れた感じの人が多い。大学生活にも慣れている。
21-22歳:進路、卒業後のことを見据えたビジョンが感じられる。
23歳以上:年齢が増すに従って当たり前だが落ち着きが増す。賢くなって、大人対大人の会話ができてよい反面、自分なりにインターネットで調べた結果や、自分が信じる診断名・治療法に関するこだわり(?)が強いこともある。患者さんのプライドを大事にして、意識的に患者さんと一緒に診断・治療方針のプロセスを踏むようにかなり心がけている。
もう一度言うが、これは個人差を無視した、かなりおおざっぱな印象まで。
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