HPV、子宮頸がん、HPV予防ワクチンに関する知識のアップデートもさることながら、患者さんや学生や地域の人にどうやったら効果的に教えることができるのか、プリゼンテーションの方法や内容に注目していたところがとてもよかった。
以下は、小芋のメモからランダムに抜粋。
準備編:
- 準備しすぎることはない。とにかく練習。鏡の前で練習せよ。
- 見た目は大事。相手・立場にあわせた服装を。(例:男性なら親しみやすいアニメキャラクターのネクタイが効果的なことも。)
- 会場には最低30分以上前に行って準備する。(とっさの事態にも対応できるように。)
- 準備できたら会場の人とおしゃべりして仲良くなり、また聞きたいことを尋ねたりしてニーズをつかむ。
- 本番でもし言葉につまっても、思いっきり赤面しても、しくじっても、聴衆が聞きたいことを伝え続ける限り、聴衆は凡ミスなどまったく気にしない、と自分に言い聞かせておく。
スライド編:
- スライドは読まない。けど、読んでることのキーポイントをわかりやすく書いておく。
- 6-6-6ルール:1行に6語まで、1枚のスライドに6行まで、6枚文字ばかりのスライドが続いたら、写真やグラフのスライドを入れる。(あくまで目安。)
- 7フィート(210cm くらい)離れたところから自分のパソコンを見て、スライドの文字が見えやすいか確認。
- カラーとコントラストを効果的に使うべし。
- 写真は圧縮してから貼り付ける癖をつける。(でないと、馬鹿でかいサイズのファイルとなり、メールで送れない。)
実際編:
- みんなの前で「お話」を披露する、という心構えで。
- 「自分」として、自分の言葉で話すようにする。
- ユーモアが入るといいが、それが自分の得意技でないときは無理しない。
- 面白い話をする前に、「面白い話があるんですが」とは決して言わない。しらけるだけ。
- ちょうど全体の半分の位置にあるスライドをよく覚えておき、後半の時間調整の目安にする。
- 答えのわからない質問が来たら、正直にわからないと言う。後で調べてお伝えします、と言えれば花マル。
読者のみなさまにとっては、すでに知っていることだったり、その辺の本に書いてありそうなことばかりで、決して目新しくはないと思うかもしれないけど、小芋にとっては、講師がこれらを実践しながら話すことに説得力を感じた。
また、自分の失敗例からわかったつもりのようになっていたことでも、講師がわざわざ話題として取り上げてくれたことで、「やっぱりそうなんやな。」と再認識するきっかけになってよかった。
今回のレクチャーで使われたスライドは、まもなく出る9価のHPVワクチンのガイドラインなどを含めてアップデートした上で、後日参加者に配られるそうである。非常に楽しみ。
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