11日、オバマ政権は緊急避妊薬 に関する裁判所からの命令に対し、控訴をしない決定をしたと発表したそうだ。裁判所はPlan B One-Step (レボノルゲストレス1.5mg 1錠)の店頭販売における年齢制限をなくすように命令していた。
これにより、Plan B One-Step は年齢を問わず、処方箋も身分証明書もなしでお店(薬局や薬局部門のあるスーパーマーケット)で購入できることになりそうだ。
このニュースについて拍手喝采というかんじで手放しに報道しているメディアもあったが、ちょっと突っ込んで記事を読んでいるうちに、落とし穴に気づいた!
今回の決定は「Plan B One-Step」というブランド薬一種(だいたい50ドルくらい)に関してのもので、従来からある 「Plan B 」やそのジェネリック薬「Next Choice」、すなわち レボノルゲストレル 0.75mg 2錠は対象外なのだ。Next Choice はブランド薬 Plan B One-Step と比べて10ドルくらい安いというメリットもあるのだが、17歳未満の人は引き続き処方箋が必要だし、17歳以上の人も身分証明書で年齢を照明しなければならない。あらあら。
「Plan B」や「Next Choice」を添付文書の通りに飲むなら、まず0.75mg 1錠を飲み、その12時間後にもう1錠飲むことになる。しかし、off-label の使用方法として、0.75mg 2錠をまとめて1回で飲むという方法がある。その方が2錠目を飲み忘れることもないし、実質的に1.5mg 1錠を飲むのと同じである。
Plan B One-Step の年齢制限を廃止する決定を一つのステップとして歓迎するが、早期に レボノルゲストレル 0.75mg 2錠に関しても一律に同様の方針を採用してほしいと思う。
次の記事がこのあたりのバトルについて分かりやすく説明している。
http://www.npr.org/blogs/health/2013/06/11/190742896/administrations-plan-for-morning-after-pill-pleases-no-one
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