2012年6月12日火曜日

無力感を感じるとき

13−16歳くらいの患者さんでとても難しいなと思うことがよくある。特に、母親になかば無理矢理連れてこられているパターンのときが難しい。

いろいろな提案(例:各種避妊方法、HPVワクチンの話)はできるが、そもそも本人の興味・関心がないと、メニュー提示で終わってしまう。

「妊娠したくない。」というわりに、避妊を全くしていないか、していてもかなりテキトーで、むしろ今まで妊娠しなかったのが不思議なくらいということも多い。

「妊娠したくない。」というのはあくまで建前で、本当は妊娠したいんだろうな、と感じることもある。妊娠したい希望そのものを否定する気はないのだが、患者さんがいる社会的・経済的状況を考えると、喜んで応援したいという気には必ずしもなれん。そこは私の個人的価値観を押し売りするところではないので、選択肢や情報を患者さんとシェアするまでが私のできる精一杯。

おなじ13−16歳の患者さんでも話がスムーズにすすむ患者さんというのは、学校で避妊や性感染症について習っていてそれをきっかけに自らの意思で来所していたり、母親がついてきていても、母親が上手に娘をサポートする関係があるようなとき。

今日出会った患者さんは、遅かれ早かれ妊娠して戻ってきそう。もっとも、それより前に、今日のクラミジア・淋菌感染症の結果が陽性で電話をすることになるか。あー、すごくありえる。

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