2012年4月16日月曜日

健康保険会社の切り替え

福利厚生の一環としてわれわれ職員に提供されている健康保険の提供会社が来月から変わることになった。それで新しい保険の説明会へ出席するよう求められ、参加してきた。

Deductible (控除免責金額)はいくらか、かかりつけ医や専門医にかかる際のco-pay (自己負担額)はいくらか、ER(救急救命室)に行った際の自己負担額は、など細かく説明を受けた。

印象的だったのは、ER のco-pay が100ドル以上するのに対して、 urgent care のほうは数十ドルであったこと。つまり、urgent care で対応できるタイプの問題は、なるべくそっちに行ってね、という保険会社からのわかりやすいメッセージがここにある。

urgent care とはここ数年で急速に広まってきたタイプの医療機関である。これは"urgent=緊急の" という言葉が示すごとく、予約なしで飛び込みでかかることができる点では 従来のemergency room に似ているが、バックに入院設備を備えているわけではなく、あくまで救急外来といえよう。大やけど・大怪我、生死を争うような救急はやはり 病院のER に行く必要があるが、そこまででないけど悠長に予約している場合じゃない程度の救急事態には、urgent care がかなり対応している。(予防注射とか、糖尿病のスクリーニングのための血液検査とかもしている点からすると、「緊急事態」以外も扱っている。)

利用者側としても、ERで長時間待つよりは、 urgent care でさっさとみてもらって(見てもらえる範疇の問題であればだが)、さっさと決着をつけられれば楽である。

ほかに、3段階のカテゴリー別の処方薬の事故負担額、メール(郵便)オーダー専門薬局のこと、などなど説明を受けた。「被保険者」の立場として保険のことをいろいろ説明してもらえるのは面白かった。

私はありがたいことに健康にとても恵まれていて、薬といっても普段はビタミン剤くらいしか飲まないのだが、自分自身あるいは家族が何か病気を抱えていて特定の薬を飲んでいる人にとっては、それらの薬が今度の保険会社のformulary (いわば、保険会社のお気に入り薬リスト)に含まれているか(含まれていないと、自己負担がぐっとあがる)は極めて重要な問題である。また自分のかかりつけの医療者が今度の新しい保険の対象になっているかどうかも、確認する必要がある。




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