歌の先生の指導でいつも感心するのは、私がどんなにみじめな歌い方をしていても(少なくても自分ではそう思っていても)、必ずや1つ2つ褒めることだ。その上で、今度はここに注意してみよう、こういう工夫もしてみよう、という提案をされる。
練習不足で、「あー明日は休んじゃおうか。」なんて思っても、行けば必ず予想以上の進展がある。ぼろぼろだと思っていても、「ここはすごくよかった。」なんて言われちゃうと、「あら、そ~お~?」っとやる気全開になる。
かつて幼いころ、私のバイオリンの先生はめったなことがない限り褒めてくれなかった。母との練習なんて、けんか以外の何物でもなかった。もっともそれは、私がかなりの落ちこぼれ生徒であったということが一番の原因であるとおもう。だが、褒められると調子に乗って頑張れるタイプの私としては、現在の先生の教え方がとても好きだ。
とまとまんが言うには、この違いは、楽しみとしてやるか、上を目指すかの違いだという。そういう考え方もあるとおもう。けど、いずれにしてもプロの道を目指している(いた)わけでもない。気分よくやって、かつうまくなれたら、お徳なんじゃないだろうか? ダメだしタイプの指導、つまり、叱られて「なにくそ!」と思いながらやるのが好きな人もいるのだろうが、私はそういうの苦手。
このたった2例で日米の教え方の違いについて結論付けるのは危険だし、言い切るつもりもさらさらないが、ひとつの個人的な例&感想としてご紹介。
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