2009年7月7日火曜日

予算カット

わが社は健康保険を持っている患者さんだけでなく、保険のない患者さんにも出来るだけ医療を提供すべく、州政府やそのほかの組織とタイアップしたいろいろなプログラムを運営している。そのひとつ、州政府のSTDプログラムでまかなわれてきた子宮頸がん検査が、州の予算カットのため今月からできなくなってしまった。

実際のところ、このルートで子宮頸がん検査を受ける患者さんの数は少ないのだが、それでもこのプログラムのおかげで無料で子宮頸がん検査を受けていた患者さんにとっては痛手である。子宮頸がんは早期発見・早期治療で大いに助かるがんだ。子宮頸がん検診は数あるがん検診のなかでも、かなりの優等生の部類。

仕事をときに失っても、貧しくても、基本的な医療へのアクセスは確保されるべきだ。税収が減った→予算が減った→子宮頸がん検査カット! なんて悲しい。そもそも健康保険がいきわたっていないことが問題なのだが。ある意味州のSTDプログラムは、健康保険がない人のための補完的制度なわけで、みんなに健康保険があるならば、このプログラム自体が無用になる。

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