2014年10月21日火曜日

性暴力の報告用紙

大学キャンパス内および周辺で起きた種々の犯罪を、大学に報告する専用の報告用紙がある。窃盗、薬物乱用、未成年のアルコール摂取、ストーキングなどのほか、強姦や強姦未遂などの性的暴力、デートレイプ、などもこの報告用紙の対象である。

加害者が見ず知らずの人か、知り合いか、交際相手かなどは関係ない。犯罪は犯罪。

事件の概要(分かる範囲で場所も)については簡単に書くが、学生の名前などの個人情報は書かない。

この秋、性暴力の被害にあった患者さんと出会うことが増えて、この報告書をしょっちゅう書いている。この秋特別に性被害が増えた訳ではなくて、多分最近の小芋の尋ね方の何かが、患者さんに以前よりも話させているのだと思う。

毎年の犯罪統計にあがってくる性暴力の件数は、あくまで報告のあった件数に過ぎないので、多分実際の数と比べると氷山の一角。ただし、同じ学生が、クリニックで小芋に相談し、また別のところで教授なり寮の職員に相談したりして、それぞれの職員がみな報告書を書いた場合は、報告の重複がありうる。

ゆえに「正確な」統計というのは無理だが、大学側も、学生も、職員も、性暴力の頻度の多さをもっともっと把握するようになってほしいという思いで、今日も報告書を書いた。

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