2014年6月20日金曜日

不安になる白い空

ここ1-2 年、日本に帰ってくるたび、空が白い日が増えたように思う。場所にもよるが。

雨でも曇天でも常に見えるはずの近くの山が、まるで「ない」かのごとく全く見えない、あるいはうっすらと輪郭しか見えない日が増えていることに、不安を覚える。

もしこれが霧によるものだったら、濃淡があったり、朝方だけ存在して昼間は消えたりすると思うので、白さの原因は霧ではなく、むしろ黄砂もしくはPM2.5のせいだと思う。

雲が出ているわけではないので「曇り」とは呼べず、かといって「晴れ」ともいいがたい、この独特の「白い」天気に、何か名称があったほうがいいんではないか。(もしかして、もうあるかな。)

中国の都市部からピッツバーグに引っ越して来た知人が、「ピッツバーグは空気がきれいで嬉しいです!」と自己紹介の中で言っていたのを思い出す。別にピッツバーグの空気が特別にきれいであるわけではないのだが、比較するとその差が歴然としていたのだろう。

ちなみに、ピッツバーグでは、かつて鉄鋼をはじめ工業が盛んだった頃、大気汚染が非常に深刻だったそうだ。今でも他の地域に住む米国人は、ピッツバーグというと空気が汚い街を思い浮かべる人もいると聞く。実際には、重工業が低迷したおかげで空気はぐっときれいになった。冬はどうしても雪・曇りがちの日が多いが、夏はさわやかな晴天に恵まれる日が多い。

話を戻して、
中国の大気汚染は、生活のなかで中国の製品を買ってきた自分にも責任があるかなと思う。別に好んで中国製品を買って来たわけではないけど、生活用品のなかには、Made in China と書かれたものが本当に多い。自分が何を買うか、使うか、捨てるか、吟味して暮らしたいと思う。

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