2011年3月14日月曜日

大地震後の出勤

今日月曜日朝、他の診療所のスタッフも含めて全員(300人弱)に一斉メールを出した。電話やメールでの気遣いへの感謝、自分の家族は幸いにも安全であること、日本全体にむけて皆のサポートいることなどを書いた。

友達から私の家族の安否を尋ねる電話やメールが今日も続いている。かかりつけの歯科医も心配して電話してくれた。皆のサポートが嬉しく大変ありがたい反面、そのつど状況を説明し続けないといけないのは結構大変である。そうは言っても、気遣ってくれている彼らに自分の家族の状況を伝えたり、彼らが引き続き出来るかたちで日本をサポートしてくださるようにお願いするのは自分の役割だからやるっきゃない。

仕事中は忙しくて、地震・津波のことを一瞬忘れられたので、精神的には助かった。診察室から廊下にでたときや、トイレに向かったときはまた被災地のことが頭のなかをぐるぐるとまわる。

日本人NPの仲間たちが何人か被災地に向かう中で、自分の無力感を感じることが多い。そんな中Twitter で紹介されていた西宮市議会議員・今村岳司さんの文章を読んだ。阪神大震災の被災者である今村さんが、被災地の人向けに書いたメッセージ。特に印象に残ったところ3箇所を引用する。

被災していない人たちは、
それぞれのところで、一所懸命規律正しく働いて、税金を納めることこそ、
ほんとうに被災していないみんながやるべきことです。

(小芋コメント:私が収める税金はこっちの州・連邦政府に行ってるから、残る手取り収入の中から精一杯日本に寄付する。どこに寄付するかはもう少し考える。被災地で役立つプライマリケアやその他のスキルのない私が被災地に行くより、その飛行機代や食費にかかるであろう額をそっくり寄付したほうが多くの人の役に立つのは確実。行くほうがかえって迷惑。)

日本人としての誇りを失わずにそれぞれの場所で強く生きることこそが、大切なのです。

(小芋コメント:私は在ピッツバーグの人とともに、今ここで自分の役割を頑張る。)

「できること」を改めて考えました。
考えて出た結論は、
落ち着いたという雰囲気になってきたときに行動を起こすことでした。

(小芋コメント:私は長期戦で対策を考えていく。)

今村岳司さんの記事
http://xdl.jp/diary/?date=20110313#20110314

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