私の勤める組織は、20あまりの診療所をいろんな町で開いているのだが、その中でも私の勤めているところは患者さんの数で毎月3本の指にはいっているらしい。ちなみに、全部の診療所に複数のNPがいるわけではなくて、1人NPのところも結構ある。
けどね、私のオフィスが忙しいのは、単に「人数」の問題だけじゃないと思う。子宮頸がん検査の異常所見率、また性感染症スクリーニング検査の陽性率が高いことも、忙しさに相当の拍車をかけていると思う。
検査で異常が出たら、それ相応の対応をせないかん。患者さんに電話、何か処方が必要だったらそれを薬局に電話、さらなる検査が必要だったらその予約の段取り、などなど。検査結果がぜんぶ正常で返ってきたら、仕事はすごーく楽になるとおもう。ま、でも、検査で異常を発見できたことを、むしろ喜ばしいことと思って(ちょと無理してるか?)、フォローアップに励も。
今日は何だか、性感染症の日、とでもいうかんじだった。スライドグラスの上でも果敢に泳ぐトリコモナスちゃん、顕微鏡の視野にギッシリの白血球(一視野に普通は5個くらいまでの白血球しかないはず。それ以上あったら、感染兆候の可能性)などが続いた。クラミジアや淋菌の検査結果が出るまでに数日から1週間かかるから、場合によっては症状からのみの判断で、即日薬を出す。
クラミジア・淋菌で陽性の結果が出たら、患者さんに電話で伝え、パートナーの治療を促す。パートナーの名前と電話番号を聞く。後ほど州のDepartment of Health の担当者が、パートナーに治療の必要性を伝える。(このとき担当者はパートナーに対して患者さんの名前は明かさない。)クラミジアも淋菌も、州に報告義務のある感染症。患者さんがパートナーの名前を言いたくないというときは無理に聞かない。「私に言わなくてもいいけど、後ほどDept of Health から電話が入って、質問されると思うから、よろしくね。」と伝える。なお、たとえパートナーが今刑務所に入っていても、Dept of Health はちゃんとパートナーを突き止めて治療をやってくれる。
患者さんが処方された薬をちゃんと飲んでくれて、パートナーの治療が終わるまでセックスを控えてくれればいいのだが、いつもそれがうまくいくとは限らない。ピンポン感染して、また最初から治療をやり直し、ということもままある。
わが診療所の繁盛(?)の一側面でした。
感染症のフォローは大変ですね。エイズなんて、まさしくそういう風にして広がっていくみたい。これを読んで、エイズのリサーチをしている人がそのように言っていたのを思い出してしました。kiwi
返信削除kiwi さんへ
返信削除大変ですわ~ でも大事なことだから、がんばらなね。