2009年6月30日火曜日

電話をもたない患者さんとの やりとり

アーミッシュの人々は、携帯電話はおろか、固定電話ももたない生活をしている場合が多い。検査で異常が認められて、婦人科医や他の専門医に紹介するなどの手続きが必要になったとき、患者さんと連絡をとるのがいつもより大分大変である。

1.まず、患者さんに手紙を送る。(フォーマットはパソコンに入っているので、この作業は楽。)

2.手紙を受け取った患者さんは、日ごろから関係のある近所の人の電話などを借りるなどして、折り返し電話を入れてくださる。このときにたまたま自分が机に戻っているといいのだが、あいにく診察室に入ったばかりだったりすると、患者さんを長くお待たせしてしまう危険がある。スタッフが気を利かせて、診察室に声をかけてくれた場合は、目の前の患者さんに一言断って、電話にむかう。

3.口頭で結果と次のステップへの段取りを伝える。患者さんが自力で行ける範囲の紹介先を探す必要があったりすると、1回の電話で作業が終われない。こちらから患者さんに直接電話を入れられないので、場合によっては患者さんが近所の人の電話番号を伝えてくれる。「近所」とはいっても、数マイル離れていたりすることもある。

今日は患者さんが行ける範囲の場所に紹介先を見つけることができてほっとした。(見つけたのは自分ではなくて、会社本部の係りの人である。自分は患者さんへの連絡係だったにすぎない。)

ふだん電話の恩恵にどっぷりつかっていることに気づかされる。

1 件のコメント:

  1. アーミッシュの人たちはゆったりした時間を過ごせているのだろうな。せわしい現代の生活よりいいかもと思ったりする。

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