2009年4月16日木曜日

妊娠反応検査 & カウンセリング

今日は1日かけて、妊娠反応検査にともなうカウンセリングについて研修を受けてきた。参加者は、ペンシルバニア西部各地のNP、メディカルアシスタントら30人くらい。自分がいろんなバイアスを持っているという事実を認めたうえで、患者さんが患者さんにとって一番よい選択をできるようにいかにサポートするかということについて、いろいろな作業を通してまなんだ。ここでいう選択とは、簡単に言うと 1. 出産して親になる、2. 出産したあと養子に出す、 3.人工妊娠中絶  ということであるが、患者さんが自分の気持ち・考え・バックグラウンド(文化・宗教・家族etc) に即した答えを見つける過程は、簡単とは限らない。

今日とても新鮮だったことをいくつか:
・言葉の選び方大事。しかし言葉が正しくてもなお、誤解は招きうる
・早口でしゃべるようなひとであっても、書かれた文章が理解できるとは限らない。わざと紙を逆さまに渡して、反応をみるだけでもひとつ検討をつけるきっかけになる。
・学習スタイル(目で見て理解するタイプの人、聞いて理解するのが得意な人、実際に手を動かして初めて理解する人)への配慮を
・考えるよりも先にしゃべる人 v.s.  じっくり考えてからぽつりとしゃべる人
・人工妊娠中絶についての法律が州によって違うのは知っていたけど、adoption (養子)に関する法律も、州によって全然ちがう

closed question (YesかNoで答えられる質問)をopen-ended question (Yes/No では答えられない形の質問)に言い換える練習をたくさんした。What、Howをいっぱい使う。後はTell me ~~型も。
例) Did you know what the pregnancy test would be?
(妊娠検査の結果がどう出るか、予想はしていましたか?)
   →What were your expectations with the pregnancy test?
   (妊娠反応検査をするにあたって、どういう予想をしていましたか?)

最後のロールプレイもとても勉強になった。自分がNP役をやるのも、患者さん役をするのも、それから他の人がやっているのを見るのも。

夜は、隣町の友達宅で2人の友達が作ってくれた夕飯をご馳走になった。カレー、サラダ、ドリア、果物、チョコレートケーキまで。充電完了。ありがたや。

2 件のコメント:

  1. いい研修だね。日本でもおんなじような研修はあるの? 医師や看護士向けに。

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  2. リプロダクティブヘルス全般に関する研修、思春期のケアに特化した研修、カウンセリングに重きをおいた研修など、日本でも勉強の場はいろいろあるけれど、妊娠にともなうoptions に特化して行われた今回のような内容は、日本ではあまりないかもしれないです。

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