2009年4月3日金曜日

正常と異常をみわけた後

助産師としての経験から、患者さんの経過が異常に移行せずベストな道をたどるように、予防に力を入れるという役目には慣れている。また正常と異常を見分けて、異常なら医師に報告するという役割にも慣れている。しかしNPとしては、それでは不十分。異常ならそれはなんなのか、それを探るために何が必要なのか、原因がわかったらそれにどう対応するのか、そういったことをもっと考えないといけない。(助産師のときこれらを考えていなかったという意味ではない。念のため。)異常の程度も見極めないといけない。仮にエマージェンシーな状況だとして、それはどのくらいエマージェンシーなのか、とか。どこまで自分で対応できて、どこからはより適切な人につなぐべきか、というライン引きも必要。

たとえば血圧の上昇、尿蛋白などの所見から、「これは妊娠高血圧症候群の可能性が高いぞ。」とおもったとする。ほかの随伴症状の有無について確認する。ここまではとてもスムーズ。だがそこから先のプランニングで私はすごくぎこちない。24時間尿や血液検査の結果を見るのはしょっちゅうやっていたことがあるのに、それらをオーダーする側となると、とてもたどたどしい。

別の例としては妊娠中の頭痛。軽い頭痛ならセルフケアの方法を話し合うことで対応できる。けれど強い頭痛だったりすると、悩ましくなる。吐き気・嘔吐、目の症状、四肢の感覚異常など、症状が華やか(?)であれば迷わず「病院に行ってください」、と言える。そこまでの状態ではないけど、かといって大丈夫ですよとも安易にいいがたい状態のとき、迷う。病院に送るべき? それとも内科主治医の受診をすすめるべき? 今? それとも別のタイミングで? 画像診断は必要? 私がオーダーすべき? いや、私がオーダーしたところで、その結果を解釈できないだろうから、わたしはするべきじゃないだろう。ーーといった具合にぐるぐると考える。自分の中での結論が出てくるまでにとても時間がかかる。

エモリーの先生の1人が、一看護師という立場から、NPという一healthcare provider (医療提供者)になるのには、心構えのあり方が大きく変わったわ、 というようなことを言っていたのを思い出す。NPもナースであるには違いないのだが、診断や治療の上での意思決定に大きくかかわる分、患者さんに対するコミットメントの質は一般看護師とはやはり違うなとおもう。NPとしての思考過程、日々訓練やな。

2 件のコメント:

  1. ひよこママ2009年4月4日 10:38

    治療はできないけど検査をオーダーしたり、日本の医師の仕事内容もするんだね。
    そのためにはより沢山の知識が必要…。
    責任は重いけど、その分やりがいがあるね。

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  2. ひよこママさんへ、
    そうですね。やりがいあります。
    NPも治療や投薬を担うんですよ。その範囲は各自の専門領域と力量によって変わってきます。

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