2010年9月19日日曜日

翻訳家になる夢

小学校4年生のとき、ミヒャエル・エンデというドイツ人の書いた『ジム・ボタンの機関車大旅行』という本に夢中になった。もちろん読んだのはドイツ語の原書ではなく、日本語訳されたものだ。

残念ながらいまはもうどんな内容の物語だったのかぜんぜん覚えていないのだが、当時はこの本があまりにおもしろかったばっかりに、「本やく家」(翻訳家と書けなかった)になろうと思ったほどだった。おもしろいお話を他の人よりも先に読んで、それを日本語に書き換えるのは絶対に楽しいだろう、と考えたわけ。国語の時間に作った10歳の記念誌にも翻訳家になりたいという旨の作文を書いた覚えがある。

さて時はそれから20年以上経過。自分の専門分野に関する記事などをときどき訳すことがある。本というほどの長さのものではなく、数ページなどの短いものなのだが、それでも1パラグラフに延々悩んでしまったりで、まったくはかどらない。

というわけで「翻訳家」というには程遠いんだが、10歳の自分がいまの自分をみたらちょっとうれしくなるかもしれないと思って、気を取り直してがんばる次第。

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