診察を中断して、患者さん共々、皆一斉に避難させられるのは非常に大変だ。
かといって、アメリカのむちゃくちゃうるさい火災警報(光と音のダブル攻撃)が部屋に鳴り響くなかで診察を強行することは無理やし(それでなくとも強制的に避難させられるし)、避難するほかに方法はない。服を脱いだり着たり、を繰り返す羽目になった患者さんは、本当に気の毒。
問題は、いつもと同じくぎっしりと予約が詰まっている点だ。避難訓練を考慮して、少しスケジュールを軽めにしておく、とかいう配慮はない。ゆえに、どうしても診察に遅れがでてしまう。それで、カルテの記載が完了できないまま次の患者さんを診ざるをえない。
というわけで、あの日も、カルテを書きながら(タイピングしながら)弁当を口に突っ込んだ。食べておかないと、後で食べられる時間はないし、午後は予定どおり定時に診察が始まるので、ここでカルテを完了しておかないと、夕方までチャンスはこないこともあるから。
診察する者泣かせの避難訓練である。
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