2014年5月17日土曜日

9ヶ月勤務者と12ヶ月勤務者の攻防

大学内に設置された学生専用のクリニックの忙しさは、学生のスケジュールに大きく依存している。学期真っ最中はものすごく忙しく、一方で学期の始まりと終わり、春休み中などは当日でも簡単に予約が取れる。

夏は、夏学期をとっている一部の学部学生と、夏休みなしで通年学ぶ大学院生らしか大学に残っていないので、学生数が激減する。ゆえに、クリニックの利用者も減る。

というわけで、クリニックのスタッフは、12ヶ月通年で働く者と、9ヶ月あるいは10ヶ月だけ働く者に分かれている。

通年勤務のスタッフは、去り行く9ヶ月スタッフをみて、「も〜、うらやましい! 許せ〜ん!」などと叫んでいる。

9ヶ月スタッフ達も、負けじと「ええやろ〜」とおどけて言い返しているが、実際のところはその間給料もフリ〜なので、経済的には激減である。

幸い(?)給料は、最初から9ヶ月分を12等分して毎月支払われているので、夏のあいだに破産(!?)するリスクは多分小さい。健康保険などの福利厚生は夏も継続する。

小さい子どもがいるスタッフは、夏休みの間、自分も家にいることができるのはとてもいいと言っている。子どもがすでに巣立ったスタッフも、少し長めの旅行を計画したり、それぞれに楽しみにしている。お金のやりくりはせないかんが、大人の時分にまとまった夏休みがとれるのは悪くないことである。

私にとっては、この間に日本の家族と過ごせるので、非常にありがたい。ただ、航空券などの移動費用を工面すると、残る貯金はスズメの涙である。NP の給料スケールの最下位ランクに位置しているのが、私のような学校勤務の者のようである。

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