2014年4月9日水曜日

IUD・IUS挿入の前には、しっかりご飯を食べるべし

子宮内避妊具(IUD/IUS) の挿入を希望する患者さんには、お昼ご飯をしっかり食べて、そのあとイブプロフェンかナプロキセンなどの消炎鎮痛剤を飲んだ上で来院するようにお願いしている。

空腹で消炎鎮痛剤を飲むと、胃がしんどい思いをする。しかし、ご飯を食べてきてもらう理由はそれだけではない。空腹だと、IUD/IUS挿入中や挿入後の迷走神経反射(低血圧、失神、嘔気など)がどうも多いかんじから。挿入自体はとてもスムーズに行っても、その後気分不良をきたすと、患者さん本人にとってあまりいい思い出にならない。またスタッフにとっても、患者さんの気分が回復するのを見守らないといけないことになる。

とくに、21歳未満の患者さんの場合、IUD/IUS挿入時 = 生まれて初めて膣鏡を使う機会、なんてことも珍しくないため、特に緊張・不安が高まりやすいように見受けられる。

処置中、手を動かしながらも、絶えず患者さんとしゃべり通して、介助してくれるナースとともになるべく和やかに笑いを取りながら(←ここ重要)、丁寧にかつ迅速に作業をすすめる。

Mirena や Skyla を使っている友達の話を聞いて、ぜひ自分も、と心を決める患者さんが続出している。よいうわさが続くように、一回一回が勝負である。繰り返すが、ご飯はしっかり食べて来てもらおう。

0 件のコメント:

コメントを投稿