2014年3月26日水曜日

学生の親御さん

患者さん(大学生)がたとえ18歳以上の成人であっても、親御さんが診察内容や治療方針について電話やメールでコンタクトしてくることがときどきある。

たとえ親御さんといえども、私はHIPAA  (患者さんのプライバシーを守る法律) を守らないと行けないから、患者さんの許可なく親御さんと話すことはできない。

患者さんのほうから、「うちの母とちょっと話してもらえませんか。」などと持ちかけられたら、もちろん喜んで話す。「両親がすごく心配してて。。」と患者さんがこぼすのを聞いて、私のほうから「ご両親に連絡してみましょうか?」と尋ねることもある。でも、患者さん自身が「いや、私が自分で連絡します。」ときっぱり言うときには、それまでである。(もちろん、話す上でのコツや心構えがあれば、それは伝える。)

なかなか難しいのは、親御さんが医療関係者の場合。プライバシーを守る法律のことだって熟知しているはずなのだが、かなり強行に情報を求めてこられる場合も。

遠方の親として非常に心配に思う気持ちに共感しながらも、できることとできないことを毅然と伝えないとならない。相手は医療関係者だけに口が立つ(?)ので、こちらもプロフェッショナルとしての力が試される。

診察中に患者さんとよい信頼関係が作れていたと思っていても、親御さんには話がゆがんで伝わっていたり、または親御さんの理解が違っていたりすることもある。

大学内のクリニックという性格上、避けては通れない関門とは思うが、ガツンとへこむ。

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