冬から春にかけての転職活動のなかで、州内外の仕事、それも大学のクリニックに主に的を絞って応募していた。電話面接にさえ進まなかったものが多々あり、電話面接で自爆したものあり、逆にこちらから願い下げたものあり、また電話面接から実際の面接に進む手前で小休止しているものもあった。今のA大学のオファーを5月に正式に受諾してから、他の求人先には就職を決めた旨を連絡した。
ところが今月になってから、そのうちの一つB大学から連絡があった。「新しいお仕事はいかがでしょうか。もし万一満足なさっていないようでしたら、本校のポストはまだ選考段階にありますので、改めて御一考頂ければ幸いです。」と。
私の心はすでに今のA大学での仕事に本気で腰をすえて取り組むということで堅く決まっていたので、最初は単純に断ろうと考えた。が、一応信頼する友人に相談したところ、前回の電話面接では十分聞けなかったことをこの機会に質問すべき、と助言してくれたので、なるほどそうか、と思って本面接で聞きたかったことを誠実に質問した。
すると、まことに丁寧な回答がB大学から速攻で返って来た。そういういくつかのやり取りのあと、「熟考のすえ、やはり今得たA大学のポジションで頑張りたいので、せっかくですが今回は辞退いたします。」と返事をした。それにたいする返事がまた非常に丁寧で、感銘を受けた。
バーンアウトして、身も心も泥沼状態の中でもがいていたころのことを思うと、今の仕事に恵まれて、また別の組織も自分を求めてわざわざアプローチしてくれたという事実は、自分にとってものすごく大きな励みである。また、今回B大学とメールのやり取りはとても勉強になっただけでなく、やり取りできたこと自体が自信になった。(実際考えたり書いたりするのには時間と気力がいったけどね。)
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