2012年5月11日金曜日

電子カルテ、とりあえず2週間経過

従来の予約システムだけでなく、診察記録も含めてカルテ全体の電子化が始まってから(まだ途上だけど)2週間がたった。

非常に煩雑なしくみで、入力にまだまだ時間がかかってしまう。で、今のところはまだ診察室にはラップトップを持ち込まず、診察が終わってから自分の部屋で入力だけまとめてする方法をとっている。

今日の時点で、患者さん一人分の入力に15分弱かかっていた。検査伝票の記入や処方薬の入力が特に手間がかかる。

こんな状況ではあるが、私の飲み込みは悪くないらしい。私より先にこのシステムを使っているNPたち3人はみんな初日に泣いたそうだ。私はまだ泣くには至っていない。

今は予約数をぐっと減らしているのでまだいい。従来の予約数に戻されて、「スピードアップ」を求められたら、泣くかも。

来週になると、検査結果も検査会社から直接電子カルテ上に報告がくるようになるらしい。すこしでもシンプルに、わかりやすく物事がすすみますように。

2 件のコメント:

  1. 小芋さん、

    こんばんは。
    今はどこのOfficeでも電子化の波ですねぇ。
    普段からPCを使っていないCliniciansは大変そうです。


    先日Flu疑いで完全電子化の済んだ内科Dr.にお世話になりました。
    カルテや処方箋は読みやすく、Billingも早かったですが、
    壁¦PC¦(こっち←向いている)Dr.&par//~(見えない壁)~//私
    と、上記の様な配列でDr.の声はこもってしまい、私も遠慮なく「ゴホッゴホッ」と咳き込んでいるので何度も“すいません、今何て言いました?”と聞いていたら、通訳の人が入ってくれました(汗っつ)。
    いえいえ私、言葉が分からんじゃなくて、先生の声が聞こえんだけです。。。
    元々のDr.の性格も関係するのかも知れませんが、一抹の寂しさを感じた診察でした。


    小芋さんのあったかいブログを拝見する限りでは、この内科Dr.の様にはならないと思います。
    でも、電子化が進んでから受診and/or受診付き添いで行ったOfficeではPCモニターばっかり見てPtを診て(看て)いないなって思う事が多々あります。
    いくら検査結果や画診がすぐに取り寄せられても、
    いくらオーダーが正確かつ速やかに出せても、
    やっぱしPtの微妙な表情の変化やちょっとした仕草から発見できるものも多いと思います。
    そうでなくては人が人をみる意味がありません。

    電子化の進んだ近未来…
    Pt:ちょっと最近調子が悪いな。頭が痛いし身体もだるい。
    保険会社:ClinicianとElectric Diagnosing System(仮想)が選べますが、Clinicianはお値段も高くなってしまうので、後者へご案内します。
         なお、誤診を含む一切のサービスに対する責任を当社が負わない事に同意いただければEDSにすぐにアクセスできます。
    Pt:問診表に入力か~。パチパチパチ。
    EDS:貴方はインフルエンザです。
       Tamiflu内服が適していますが、貴方の保険ではPrior Authorizationが必要です。
       よってGenericのAntibiotics2種類処方します。
       効果がなかったら保険会社と交渉しますので、3日後にまたアクセスしてください。
       今日のCo-Pay$25をカードにてお支払いください。
    なんてなりませんように。


    電子化のいいとこ取りだけをして、これからも小芋さんらしいあったかい診察を続けてください。

    紅茶

    返信削除
  2. 紅茶さん、

    コメントありがとうございます。いただいたコメントがなぜかスパムの枠に入ってしまっていて、自動公開されずに隠れてしまっていました。スパム解除の方法がやっとわかって、いまようやくコメントを公開できた次第です。

    紅茶さんの書かれた近未来、描写がすばらしいですね。最後の部分でふふっと笑いが出ましたが、笑っている場合でなくてなんだか現実となる日が来てしまいそうな。。

    返信削除