2011年4月25日月曜日

異常な状況にたいする、正常な反応

被災地にいる人、被災地に支援のため駆けつけている人の比ではないにしても、遠くにいながら気分的に落ち込みがちな人は少なくないんじゃないだろうか。眠れなかったり、逆に眠かったり、食欲が落ちたり、過食になったり、引きこもりがちになったり、など人によって症状こそ違うだろうけど。

NPの友人が、normal responses to an abnormal situation という言葉を教えてくれた。文字通り、「異常な状況にたいする、正常な反応」ということ。事が事だけに、体や気持ちが反応を示してむしろ当然だというわけだ。このように状況を命名してもらうと、それだけで少しすっきりするというか、ほっとする気がした。

先の友人が教えてくれたCDCのサイトにピラミッドの絵がある。
http://www.bt.cdc.gov/mentalhealth/primer.asp
被害を一番に受けた現地の人はもちろんのこと、その人たちを取り巻くみんなに災害が与えるインパクトを、簡単な絵であらわしてくれていると思った。

同じページに、Phases of Disaster (災害の段階) というグラフがある。これは、災害発生から時とともに変わりゆく気持ちの変化を模式的に表してくれている。

normal response to an abnormal situation という言葉と同様に、このグラフに表現されているような「傾向」を知っておくことは、心のケアの専門家だけでなく、一般のわれわれにもひとつの「目安」を与えてくれるのでよいと思った。特に、こういう絵・図は目に訴えて、とてもわかりやすい。

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