電子カルテの機能の延長で、患者さんと医療者が secure message をやり取りできるポータルサイトがわがクリニックでも稼働し始めた。
通常のE-mail はのぞき見(?)を試みる悪者に見られてしまうリスクがあるので、プライバシーの保護が重要である医療情報をやり取りする媒体としてはよくない。secure message のシステムは、一見普通のメールみたいな感覚で使えるのだが、通常のE-mail とは仕組みが違うので、第三者に見られる危険がないそうだ。(オンラインバンキングに似てるかな?)
私が患者さんに出したsecure messageも、患者さんが返事や質問を書いて送って来たsecure message も 、自動的にそのまんまカルテの一部として保存される。
スマートフォン世代の患者さんに留守電を入れても反応が今ひとつ、ということがしばしばあるが、secure message だと、送信後またたく間に返事が返ってくることも。
個人的には、簡単な連絡事項や正常の検査結果を伝えるときには secure message を使い、込み入った内容や異常検査結果を伝えたいときにはなるべく電話で話す、というように今のところ使い分けている。異常検査結果は解釈やニュアンスを含めて伝えたいし、患者さんの質問にタイムリーに答えたいので、電話がやはりいいと思っている。
ちなみに、自分が患者の立場で過去にポータルサイトを利用した際は、検査結果がそこからダウンロードできる機能や、過去の受診のサマリーを見ることのできる機能が便利だと思った。医療機関によっては、ポータルサイト上で予約を取ることもできるそうだ。我がクリニックでも、そういった機能が徐々に増える見込み。
2014年2月24日月曜日
検査機関から直接結果を得る権利
米国では従来、患者さんが血液検査などの検査結果を得るには、それをオーダーした医師やNPなどの医療者を介す必要があった。しかし、これに関する法律が変わって、4月4日からは患者さんが直接検査機関から検査結果を得ることができるようになるそうだ。
もちろん、患者さんは従来通り医療者を介して検査結果を得ることもできる。
検査機関から直接結果をもらいたい場合は、患者さんは書面でその意志を表明する必要があり、コピーや郵送料など実費は自己負担となる。また検査機関は依頼があってから30日以内に依頼主に対応することが課されている。
自分が患者である立場で考えてみると、医療者を介さずに検査結果のコピーを得る道があるのは便利かもしれない、と思う。でも、これまでだって希望すれば医療者からコピーをもらえていたわけなので、あんまりメリットを感じない。
NPの立場で考えてみると、検査結果はやはり自分の解釈を加えて伝えたいので、直接患者さんの顔を見て、もしくは電話でコメントを添えながら患者さんと共有したいと思う。最近では、Email に似て非なる、より安全性(プライバシー)の確立された secure messageのサービス (電子カルテに直結している)が使えるようになったので、それを使うこともある。
願わくば、患者さんが直接検査機関から検査結果を手にする前に、患者さんと自分が結果を先に共有する機会を持ちたい。でないと、数値が一人歩きして患者さんが無駄に一喜一憂する危険性があると思う。検査の種類にもよるけど。
興味のある方には、次の記事がおすすめ。
http://www.familypracticenews.com/news/practice-trends/single-article/hhs-rule-lets-patients-get-results-directly-from-labs/a6add7c0000f98ca835957123f71af1f.html
http://www.hhs.gov/news/press/2014pres/02/20140203a.html
もちろん、患者さんは従来通り医療者を介して検査結果を得ることもできる。
検査機関から直接結果をもらいたい場合は、患者さんは書面でその意志を表明する必要があり、コピーや郵送料など実費は自己負担となる。また検査機関は依頼があってから30日以内に依頼主に対応することが課されている。
自分が患者である立場で考えてみると、医療者を介さずに検査結果のコピーを得る道があるのは便利かもしれない、と思う。でも、これまでだって希望すれば医療者からコピーをもらえていたわけなので、あんまりメリットを感じない。
NPの立場で考えてみると、検査結果はやはり自分の解釈を加えて伝えたいので、直接患者さんの顔を見て、もしくは電話でコメントを添えながら患者さんと共有したいと思う。最近では、Email に似て非なる、より安全性(プライバシー)の確立された secure messageのサービス (電子カルテに直結している)が使えるようになったので、それを使うこともある。
願わくば、患者さんが直接検査機関から検査結果を手にする前に、患者さんと自分が結果を先に共有する機会を持ちたい。でないと、数値が一人歩きして患者さんが無駄に一喜一憂する危険性があると思う。検査の種類にもよるけど。
興味のある方には、次の記事がおすすめ。
http://www.familypracticenews.com/news/practice-trends/single-article/hhs-rule-lets-patients-get-results-directly-from-labs/a6add7c0000f98ca835957123f71af1f.html
http://www.hhs.gov/news/press/2014pres/02/20140203a.html
2014年2月23日日曜日
ランニング・クリニック
ピッツバーグマラソンまで10週間となった。とあるコミュニティーセンターで開かれたランニング・クリニックに行ってみた。
この冬の雪や氷にも負けずに走りこんで来た人たちを尻目に、全く走り込みを始めてもいない自分は最初は居心地悪かった。トレーニング計画の仕方、給水や栄養補給のコツなど、役立つ情報がたくさんもらえてよかった。一番よかったのは、これから10週間を過ごす上での気合いが高まったことである。
沿道の応援と、ゴールの快感と、ゴール後のバナナとオレンジとベーグルの味をイメージして練習していこう!
この冬の雪や氷にも負けずに走りこんで来た人たちを尻目に、全く走り込みを始めてもいない自分は最初は居心地悪かった。トレーニング計画の仕方、給水や栄養補給のコツなど、役立つ情報がたくさんもらえてよかった。一番よかったのは、これから10週間を過ごす上での気合いが高まったことである。
沿道の応援と、ゴールの快感と、ゴール後のバナナとオレンジとベーグルの味をイメージして練習していこう!
2014年2月22日土曜日
雪かきの重要性
各自、自分の家の前の歩道の雪かきは、雪が降ったあと24時間以内に済まさないといけないことになっている。しかし断続的に降っているときに、この24時間ルールがどうなっているのかは不明。
いずれにしても、なるべくこまめに雪かきしておかないと、人が踏みつけた重みでどんどん難しくなる。アパートの場合は、大家さんか大家さんが雇っている誰かが雪かきをせねばならない。角地に立っている物件は、2辺分の雪かきをするので余計に大変だな、と思う。
中途半端に気温が上がると、雪が一瞬溶けかけてまた凍ったり、雪の上に雨が降ってそれがさらに凍ったりするから、ものすごく危険。できるかぎりの雪かきをした上で、凍結防止用のソルト(食塩ではないんだが、通常そう呼ばれる)を撒いておくに限る。
かくいう私も、先週、雪と氷が大きな岩盤みたいになっている一帯で、真横に滑って転び、左側頭部を派手に打ってしまった。気温が上がったので油断して、その日に限って帽子をかぶっていなかったので、むちゃこたえた。
今日はすんばらしい青空を見ることができた。まぶしいほどの太陽に感動。おかげで雪や氷もだいぶ融けて、歩道もすっきりした。
足元を見ず、まっすぐ前を見て歩けることの幸せをかみしめる。束の間だろうけど、幸せ〜
いずれにしても、なるべくこまめに雪かきしておかないと、人が踏みつけた重みでどんどん難しくなる。アパートの場合は、大家さんか大家さんが雇っている誰かが雪かきをせねばならない。角地に立っている物件は、2辺分の雪かきをするので余計に大変だな、と思う。
中途半端に気温が上がると、雪が一瞬溶けかけてまた凍ったり、雪の上に雨が降ってそれがさらに凍ったりするから、ものすごく危険。できるかぎりの雪かきをした上で、凍結防止用のソルト(食塩ではないんだが、通常そう呼ばれる)を撒いておくに限る。
かくいう私も、先週、雪と氷が大きな岩盤みたいになっている一帯で、真横に滑って転び、左側頭部を派手に打ってしまった。気温が上がったので油断して、その日に限って帽子をかぶっていなかったので、むちゃこたえた。
今日はすんばらしい青空を見ることができた。まぶしいほどの太陽に感動。おかげで雪や氷もだいぶ融けて、歩道もすっきりした。
足元を見ず、まっすぐ前を見て歩けることの幸せをかみしめる。束の間だろうけど、幸せ〜
2014年2月20日木曜日
外陰部にとって劣悪な生活習慣
ぴったぴたのジーンズ、ヨガパンツ、レギンスを身につけた患者さんが多い。というか、昨今は股下に余裕のあるズボンをはいている女性のほうがマイノリティー。
「yeast infection (カンジダ膣炎の俗称)になっちゃったんです!」、と言って来院する患者さんの10人中9人は、ぴたぴた服である。そして、そのぴたぴた服の下には、下着はなにもないか、あっても thong (Tバック)であることがほとんどである。ノーパンやTバックが選ばれるのは、「パンツの線が外から見えるとかっこ悪い」からであるが、おかげで物言わぬ外陰部たちは偉い目にあっている。
明らかなカンジダ膣炎もそこそこあるが、こういった服や下着の素材や擦れなどの物理的刺激による炎症が不快症状の根本にあると私は見ている。
この格好で、歩くだけでなく、長時間座って授業を受けたり、走ったり、スピニング(自転車こぎ)して汗をかいたりしているのだから、外陰部に異変が起きない方がむしろ不思議だ。
そして、痒みや発赤やおりものが出ようものなら、患者さんは普段にも増して石鹸やボディーウォッシュで1日何回もせっせと洗ったり、ワイプでふいたり、香料付パンティーライナーを使ったりするから、異変はますますひどくなる。
「よかれ」と思って患者さんが行っている生活習慣と逆のことを私が提案したところで、患者さんはきょとんとしている。膣の常在細菌叢を維持するためには洗い過ぎは禁物である、といういわば「less is more」の概念もなかなか飲み込んでもらえない。
何度か同じ痛い目にあって、やっと私が言っていたことのの意味が分かった、という学生も少なくない。
あまりに同じような患者さんが続くので、私としては、学生を集めて集中講義をしたいと思うほどである。
「yeast infection (カンジダ膣炎の俗称)になっちゃったんです!」、と言って来院する患者さんの10人中9人は、ぴたぴた服である。そして、そのぴたぴた服の下には、下着はなにもないか、あっても thong (Tバック)であることがほとんどである。ノーパンやTバックが選ばれるのは、「パンツの線が外から見えるとかっこ悪い」からであるが、おかげで物言わぬ外陰部たちは偉い目にあっている。
明らかなカンジダ膣炎もそこそこあるが、こういった服や下着の素材や擦れなどの物理的刺激による炎症が不快症状の根本にあると私は見ている。
この格好で、歩くだけでなく、長時間座って授業を受けたり、走ったり、スピニング(自転車こぎ)して汗をかいたりしているのだから、外陰部に異変が起きない方がむしろ不思議だ。
そして、痒みや発赤やおりものが出ようものなら、患者さんは普段にも増して石鹸やボディーウォッシュで1日何回もせっせと洗ったり、ワイプでふいたり、香料付パンティーライナーを使ったりするから、異変はますますひどくなる。
「よかれ」と思って患者さんが行っている生活習慣と逆のことを私が提案したところで、患者さんはきょとんとしている。膣の常在細菌叢を維持するためには洗い過ぎは禁物である、といういわば「less is more」の概念もなかなか飲み込んでもらえない。
何度か同じ痛い目にあって、やっと私が言っていたことのの意味が分かった、という学生も少なくない。
あまりに同じような患者さんが続くので、私としては、学生を集めて集中講義をしたいと思うほどである。
2014年2月19日水曜日
祝・就職半年
今の職場に移って、今日で6ヶ月になった。
前の職場とはまた少し異なる役割、違う電子カルテのシステム、ヘリコプター・ペアレントの関わりなど、たくさん学ぶことがあった。(そして現在もそれは進行中。)
帰り道、夕焼けと赤い太陽が両方見られて、なんだかご褒美をもらったようにうれしかった。
夕焼け=ご褒美、の意味が不明という方のために説明すると、
第1に、私の帰る時間(17時すぎ)がもはや真っ暗でない。ああうれし。
(しばらく帰宅時間は真っ暗だったんよ。)
第2に、空が晴れているからこそ夕焼けや太陽が見える。ああ素晴らし。
(普段は雲が厚いから、夕焼けなんて見えんのよ。)
前の職場とはまた少し異なる役割、違う電子カルテのシステム、ヘリコプター・ペアレントの関わりなど、たくさん学ぶことがあった。(そして現在もそれは進行中。)
帰り道、夕焼けと赤い太陽が両方見られて、なんだかご褒美をもらったようにうれしかった。
夕焼け=ご褒美、の意味が不明という方のために説明すると、
第1に、私の帰る時間(17時すぎ)がもはや真っ暗でない。ああうれし。
(しばらく帰宅時間は真っ暗だったんよ。)
第2に、空が晴れているからこそ夕焼けや太陽が見える。ああ素晴らし。
(普段は雲が厚いから、夕焼けなんて見えんのよ。)
2014年2月18日火曜日
PA州のNPがより活躍できるように法律改正するための署名活動
ペンシルバニア州のナースプラクティショナーが、受けた教育・訓練の本領を発揮して、より自立して働けるようにするための法律 (SB1063)を成立させるための署名運動が展開されている。
署名はペンシルバニア以外に在住でも可能なので、お心のあるかた、是非ご署名ください。
http://www.thepetitionsite.com/882/542/144/putting-patients-first-help-pennsylvania-patients-get-primary-care-pass-senate-bill-1063/
この署名活動の主催者PCNP(Pennsylvania Coalition of Nurse Practitioner )は、ペンシルバニア州津々浦々のNPグループを取りまとめている団体。会員の教育活動はもちろんのこと、地元ペンシルバニア州の政府に積極的に働きかけるなど、州民の健康を守るために多面的に活動している。
署名はペンシルバニア以外に在住でも可能なので、お心のあるかた、是非ご署名ください。
http://www.thepetitionsite.com/882/542/144/putting-patients-first-help-pennsylvania-patients-get-primary-care-pass-senate-bill-1063/
この署名活動の主催者PCNP(Pennsylvania Coalition of Nurse Practitioner )は、ペンシルバニア州津々浦々のNPグループを取りまとめている団体。会員の教育活動はもちろんのこと、地元ペンシルバニア州の政府に積極的に働きかけるなど、州民の健康を守るために多面的に活動している。
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