私の周りにはいろんな生き方を見せてくれている友達がたくさんいる。結婚してハッピーな人、そうでない人、パートナーと別れて悲しんでいる人、むしろ離婚して気持ちがふっきれた人、パートナー募集中の人、同性愛の人、仕事している人(その働き方もさまざま)、仕事したくない人・したい人、勉強している人、育児に励む人、養子を迎えることを考えている人、遠距離夫婦の大先輩、まだまだリストはつづく。
いろんな人のいろんな生き方に触れると、いろいろでいいんだ、いろいろで当たり前だ、と思ってちょっとほっとする。それから結婚や同居や子どもの有無が幸せの条件ではないという当たり前のことを思い出す。同じような状況にあっても、同じようにハッピーとは限らない。
ある友達は「他人はいろいろ言うけど、結局のところあなたの幸せの責任を他人がとってくれるわけじゃないよ。言われたとおりにしたからって、あるいはしなかったからって、幸せになるわけじゃないよ。」と言った。これにはなーるほど、と思った。
かつてエモリーのDeanにもらったアドバイスも思い出す。
http://blogs.yahoo.co.jp/koimokko/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=Dean
Deanには The Serenity Prayer というものも教えてもらった。その後これはかなり有名な文章だということを知った。私なりの意訳だとこうなる。
神さま、自分の力でどうにも変えられない事柄を私が受け入れることができますように、自分次第で変えることができる部分で私ががんばることができますように、そして自分が変えうることとそうでないことを私が見極めることができますようにしてください。
こちらにもう少しこの祈りについての解説が載っている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%A5%88%E3%82%8A
2011年2月17日木曜日
2011年2月16日水曜日
来し方行く末 その4 さてこれから
遠距離歴がますます長くなるにつれ、またよーく考えないといけないときが来た。"現状維持" の状態を続けるには長くなってきたということ。
しかし言うは易しで、とまとまんと自分にとっての happy medium のラインがどこにあるのか、まだ分かりかねている。
私さえ日本に帰ればすべてぱぁーっとバラ色、というほど簡単な話ではないし、とまとまんがアメリカに来さえすればいいわけでもない。
お互い自分の仕事に誇りを持ち、目標志向でやってきた。相手のやりたいことを応援し、自分のやりたいことも大事にしてもらってきた。よくとまとまんのことを「理解あるご主人ですね。」と表現する人があるが、ほんとのところは理解とか、許すとかいうレベル以上のもので、敢えて言うなら、一方通行ではない、双方向のrespectだと思っている。もっとも、さみしいのもお互い様である。
さてわれらの道はどう開けるか???
2011年2月15日火曜日
来し方行く末 その3 就職
とまとまんの一言以降、進路についてもやもやとしていた私の気持ちは晴れ、次なる目標へと力を注いだ。そこからペンシルバニアに職が決まるまでにはWHNPの試験、ジョージア州の免許を取る作業、あたって砕けての就職活動、車の免許の獲得、車の購入、ペンシルバニア州の免許に書き換える作業(またもやTOEFLやCGFNSとの格闘含む)、州を越えての引越しなどもろもろのドラマがあった。卒業してからペンシルバニアでフルタイムの仕事が決まるまで、アトランタのクリニックでボランティアをしたのは今につながる貴重な経験だった。
昨日の記事で「小芋、あんたはこの国のどこでも働けるで。」と言ってくれた先生の話を出したが、当然のことながらどこででも働けるわけはない。新卒でしかもWHNPの領域だけにしぼっての就職活動は、アメリカ人ですら大変なのだから、まして外国人の私が苦労しないわけがなかったのだ。本当に幸いなことに、いろんな人に助けられて乗り越えることができた。数々の試行錯誤と失敗が、今振り返ると実はその後のためのトレーニングになっていたように思う。
ペンシルバニアに来てからも、日々の波乱万丈のなか、新旧の人との出会いの中で今も生き延びている。ブログを読んでくださっている皆さんには改めて説明するまでもあるまい。
2011年2月14日月曜日
来し方行く末 その2 OPTという道
Optional Practical Training という機会を利用して学生ビザのままで就業できるオプションがあることは知っていたけど、自分には関係ないものという認識で選択肢には入れてなかった。でも留学生センターのカウンセラーの口からその話をたままた聞き、どんなもんか話だけ聞いてみるのはいいかも、と説明会に出向いた。
そんな過程のなかで、とまとまんは「そういえばOPTの話がでてこーへんけど、ええの?」というようなことを言った。「自分だったらやると思う。一旦日本に帰ったら、こういう機会はもう二度とないで。」
そういわれて私は最初言葉を失った。「???もうさびしくないん? もうすぐまた一緒に住めるって言っていたのに。」とむしろショックだった。でも次第にとまとまんの言ったことはそのとおりだと思うようにいたった。
自分にはありえない選択肢として当初は想定にも入れていなかったOPT。でもとまとまんが「自分ならやる」と言ったのを聞いたら、自分もほんとうはやりたい気持ちが心の隅にあったのを発見した気がした。もう十分さみしい思いをいっぱいしてきていたけど、卒業後一緒にまた住める日を楽しみにしていたけど、このチャンスを大事にしてまた頑張ってみようと思った。
こちら、その当時のブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/koimokko/MYBLOG/yblog.html?m=lc&sv=opt&sk=1
アメリカでの勤務歴があるわけでもなく、不安を数え上げればきりがなかった。そんなとき、先生の1人に「小芋、あんたはこの国のどこでも働けるで。あんたに出会う患者さんはあんたと出会えて感謝するで。」とまっすぐ目をみて言われた。(ほんとうは文字通り「どこでも」働けるわけではないのだけど。)このとき背中に走ったわくわく感+新たな世界への恐怖感みたいな感覚がわすれられない。これはちょうど2008年6月、ジョージア州南部の農村に実習に行っていたときの出来事だった。
夕方からの診察にむけて準備していたときの写真。
そんな過程のなかで、とまとまんは「そういえばOPTの話がでてこーへんけど、ええの?」というようなことを言った。「自分だったらやると思う。一旦日本に帰ったら、こういう機会はもう二度とないで。」
そういわれて私は最初言葉を失った。「???もうさびしくないん? もうすぐまた一緒に住めるって言っていたのに。」とむしろショックだった。でも次第にとまとまんの言ったことはそのとおりだと思うようにいたった。
自分にはありえない選択肢として当初は想定にも入れていなかったOPT。でもとまとまんが「自分ならやる」と言ったのを聞いたら、自分もほんとうはやりたい気持ちが心の隅にあったのを発見した気がした。もう十分さみしい思いをいっぱいしてきていたけど、卒業後一緒にまた住める日を楽しみにしていたけど、このチャンスを大事にしてまた頑張ってみようと思った。
こちら、その当時のブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/koimokko/MYBLOG/yblog.html?m=lc&sv=opt&sk=1
アメリカでの勤務歴があるわけでもなく、不安を数え上げればきりがなかった。そんなとき、先生の1人に「小芋、あんたはこの国のどこでも働けるで。あんたに出会う患者さんはあんたと出会えて感謝するで。」とまっすぐ目をみて言われた。(ほんとうは文字通り「どこでも」働けるわけではないのだけど。)このとき背中に走ったわくわく感+新たな世界への恐怖感みたいな感覚がわすれられない。これはちょうど2008年6月、ジョージア州南部の農村に実習に行っていたときの出来事だった。
2011年2月13日日曜日
来し方行く末 その1 留学まで
最近いろんなことを考えていて、たぶん考えすぎでブログの記事を書くになかなか至らない。でも記録を残さないともったいないかもしれない、とふと思った。すこしだけ書いてみようと書き出してみたら、案外長くなった。ちょっとずつアップロードする。
写真: 2007年8月。エモリー大学大学院に入学すべく、アトランタに飛び立つ前夜、成田空港近くのホテルで1人前泊。スーツケース2個とベッドの上に置いてあるバックパックの計3つで飛んだ。
<留学まで>
あと3ヶ月弱で結婚してから5年になる。うち一緒に暮らしたのは1年3ヶ月あまりで、残りは遠距離である。もっとも、結婚前4年間も日本国内とはいえ遠距離だったので、総遠距離歴はそうとう長くなってきた。
数あるWHNPプログラムの中でエモリーを選んだのには、プログラムの充実度もさることながら、在学期間が短いという理由もあった。2年かかるプログラムより12ヶ月に凝縮されたプログラムのほうが魅力的に思えた。後から振り返れば、1年には1年の、2年には2年のメリットと限界があるので、一長一短だったと思う。今だからこそ、WHNP単独じゃなくて、せめてWHNP/ANPのプログラムにしておくんだったと思うが、入学前には知る由もなかった。
留学するにあたって、その後どうするかの明確な計画はなかった。誰に頼まれて留学したわけでなく、コネがあったわけでもなく、自分がただ行きたくて、とにかく女性の健康のプロになりたいのだという気持ちで、WHNPを目指していた。(WHNPを初めに知ってから実際に留学に至るまでの心境とプロセスについてはここでは省略する。)
無我夢中で1セメスターずつ過ごし、いよいよプログラムも最終学期。今後どうするかを考えないといけない時がきた。1年で自分が思っていた以上のことを見知ってしまったという思い、でもまだまだできないこと・やりたいことが山盛りあるという思いのなかで、さぁこれからどうしたものかと鬱々悩んだ。
<留学まで>
あと3ヶ月弱で結婚してから5年になる。うち一緒に暮らしたのは1年3ヶ月あまりで、残りは遠距離である。もっとも、結婚前4年間も日本国内とはいえ遠距離だったので、総遠距離歴はそうとう長くなってきた。
数あるWHNPプログラムの中でエモリーを選んだのには、プログラムの充実度もさることながら、在学期間が短いという理由もあった。2年かかるプログラムより12ヶ月に凝縮されたプログラムのほうが魅力的に思えた。後から振り返れば、1年には1年の、2年には2年のメリットと限界があるので、一長一短だったと思う。今だからこそ、WHNP単独じゃなくて、せめてWHNP/ANPのプログラムにしておくんだったと思うが、入学前には知る由もなかった。
留学するにあたって、その後どうするかの明確な計画はなかった。誰に頼まれて留学したわけでなく、コネがあったわけでもなく、自分がただ行きたくて、とにかく女性の健康のプロになりたいのだという気持ちで、WHNPを目指していた。(WHNPを初めに知ってから実際に留学に至るまでの心境とプロセスについてはここでは省略する。)
無我夢中で1セメスターずつ過ごし、いよいよプログラムも最終学期。今後どうするかを考えないといけない時がきた。1年で自分が思っていた以上のことを見知ってしまったという思い、でもまだまだできないこと・やりたいことが山盛りあるという思いのなかで、さぁこれからどうしたものかと鬱々悩んだ。
2011年2月3日木曜日
刑務所における性感染症対策
昨12月、CDCから4年ぶりに性感染症治療に関するガイドラインが発表された。CDC とはCenters for Disease Control and Prevention (米国疾病予防管理センター)のことで、医療に関するたくさんのことを研究したり、指針を示したりしている国の機関だ。CDCの性感染症ガイドラインはさまざまな文献を専門家集団が吟味した上で産み出されている。治療現場にいる者に使いやすいように編集されていると思う。全100余ページ。ハウスメイトのナナコさんの道具を借りてしたら断然使いやすくなった。(いずれCDCウェブサイト上でハードコピーを注文できるようになるはず。)
さて、前版と比較すると、新しい薬が追加され、耐性の問題(薬が効かない)のため使用すべきでない治療方法は削除され、またいくつか新しいトピックが加わっている。なかでも、刑務所などの矯正施設にいる人々の傾向(性感染症の頻度が高い)と対策について触れたところをとても興味深く読んだ。
刑務所に入っている人は入っていない人よりも経済的社会的地位がより低く、都市部に住み、民族・人種的マイノリティーがより多く、性感染症にかかりやすい行動(コンドームなしのセックス、複数の性パートナー、ドラッグやお酒の使用、生活やドラッグのための売春行為、強要されるセックス)が珍しくなく、かつ刑務所入所前は医療へのアクセスがないことが多い。とりわけ予防的なケアを受けていないことが多い、と。
一昨年勤めていたオフィスでは、刑務所から職員2人に付き添われて足かせ&手錠をつけたまま来所する患者さんが時々いた。おりものの異常があると刑務所の職員に訴えて、診察にこぎつけるのは結構難儀だったかもしれない。症状があればこういう経過になるけれど、無症状の場合は、スクリーニング検査をしない限りみすみす見逃していることが多いだろう。
このような状況を鑑み、CDCは思春期および35歳以下の女性については刑務所や矯正施設への入所時にクラミジア・淋菌感染症の全例スクリーニングを行うように勧めている。
今のオフィスでは刑務所から囚人服のまま連れてこられる患者さんはいないが、会話のなかでふと、「私が前刑務所にいたときにね・・・。」とか「彼は今刑務所でさ。」という話が登場する。刑務所の中の人はいずれもとの世界に戻ってくるから、刑務所の中の人の性感染症対策は、みんなの健康のためでもある。
2011年2月2日水曜日
Lunch and Learn 第1回
お昼ごはんを食べながら、気軽な雰囲気でちょっとお勉強する会を開いた。参加者はオフィスマネジャー、メディカルアシスタント2人、メディカルアシスタントの学生ともと学生。
今回のテーマは避妊薬の継続のために来所する患者さんのケアで知っておいてほしいこと。避妊薬を初めて使うにあたってはNPが病歴を確認し、患者さんに適切な避妊薬を吟味し、使い方も含めて患者さんに詳しくカウンセリングを行うが、継続のためにくる患者さんのケアの大部分はメディカルアシスタントが担っている。(何か問題があるようならNPが診察する。)
今回は新しい学生もいたので、ほんとに基本的なことから。
*最終月経(Last menstrual period) を聞くときは、
「一番最近の月経はいつでしたか?」とは聞かずに、
「一番最近の月経の一番最初の日はいつでしたか?」と聞いてね。
でないと、患者さんはしばしば月経の最後の日を答えちゃうので。
*血圧は患者さんに5分間くらい椅子に座ってもらったあとで測ってね。 座ってすぐ血圧をはからないで、質問すべきほかの項目を聞いたあとで測るとちょうどよいですよ。(以前来ていたメディカルアシスタント学生が、立ったまま血圧を測っていて、たまげた。。)
*アレルギーの有無を聞く項目では、「アレルギーがありますか」と聞くと花粉症とかハウスダストといった返事が返ってきてしまうので、「今まで薬やラテックスなどでアレルギー反応がでたことがありますか」と聞いたほうがいいですよ
こんなかんじで。
途中みんな気軽に質問してくれたり、「こういう方法もあるよ。」と知恵を披露してくれたりもして、和やかにすすんだ。
でも本当は避妊薬継続のvisit も全部自分で担当したい。処方されたあと実際に正しく使えているか、使用感に満足しているか、どんなところに困難を感じているかーーーーそういうこともひっくるめてアセスメントし、よりよい方向性を見つけていくかかわりは、チェックリストの書き方を教わっただけのスタッフには無理であるし危険もありえる。(熟練したスタッフには少しずつdelegate(委譲)していけるけども。)だから彼らが書いてきたチェックリストの内容にはいつも目を光らすし、記入漏れがあれば担当したスタッフとすぐ確認をとる。
今回のテーマは避妊薬の継続のために来所する患者さんのケアで知っておいてほしいこと。避妊薬を初めて使うにあたってはNPが病歴を確認し、患者さんに適切な避妊薬を吟味し、使い方も含めて患者さんに詳しくカウンセリングを行うが、継続のためにくる患者さんのケアの大部分はメディカルアシスタントが担っている。(何か問題があるようならNPが診察する。)
今回は新しい学生もいたので、ほんとに基本的なことから。
*最終月経(Last menstrual period) を聞くときは、
「一番最近の月経はいつでしたか?」とは聞かずに、
「一番最近の月経の一番最初の日はいつでしたか?」と聞いてね。
でないと、患者さんはしばしば月経の最後の日を答えちゃうので。
*血圧は患者さんに5分間くらい椅子に座ってもらったあとで測ってね。 座ってすぐ血圧をはからないで、質問すべきほかの項目を聞いたあとで測るとちょうどよいですよ。(以前来ていたメディカルアシスタント学生が、立ったまま血圧を測っていて、たまげた。。)
*アレルギーの有無を聞く項目では、「アレルギーがありますか」と聞くと花粉症とかハウスダストといった返事が返ってきてしまうので、「今まで薬やラテックスなどでアレルギー反応がでたことがありますか」と聞いたほうがいいですよ
こんなかんじで。
途中みんな気軽に質問してくれたり、「こういう方法もあるよ。」と知恵を披露してくれたりもして、和やかにすすんだ。
でも本当は避妊薬継続のvisit も全部自分で担当したい。処方されたあと実際に正しく使えているか、使用感に満足しているか、どんなところに困難を感じているかーーーーそういうこともひっくるめてアセスメントし、よりよい方向性を見つけていくかかわりは、チェックリストの書き方を教わっただけのスタッフには無理であるし危険もありえる。(熟練したスタッフには少しずつdelegate(委譲)していけるけども。)だから彼らが書いてきたチェックリストの内容にはいつも目を光らすし、記入漏れがあれば担当したスタッフとすぐ確認をとる。
登録:
投稿 (Atom)