10代ですでにBMI(注)が47の患者さん。 父母両方に高血圧と糖尿病の既往があり、うちお父さんは血栓が飛んで50歳以前に亡くなられたと。患者さん本人は、まだ血糖値がどうこう言われたことはないらしい。血液検査を最近受けた覚えもないと言う。患者さんはタバコを1日2箱吸っている。私の頭の中では、心血管リスクファクターのリストがどんどん長くなっていく。メタボリック症候群のピクチャーもできあがっていく。
家族医がいるということだが、患者さんの話を聞く限りでは、現在とりたてて何もなされていない印象。今回はピルの処方を希望されて来られていた。ピルを始めるにあたって、通常血液検査は特に必要ないが、上記の状況から、コレステロール値と糖負荷試験をオーダーした。
タバコに関しては、35歳以上のスモーカーでなければ、ピル使用の禁忌ではないのだけど、何せ他のリスクファクターが著しいので、いつもにも増して禁煙について強調した。
患者さんはいたってのほほ~んとした方で、私が頭の中でリスクファクターのリストを書き出して危機感をびりびり感じているのとは対照的だった。決して怖がらせたり脅したりしたいわけじゃないんだけど、ここでしっかり手をうっておかないと、将来が心配だ。BMI 47から始まる妊娠は避けたいし。一生ものの lifestyle modification (生活習慣の改善)が必須。彼女も生まれたときからBMI 47だったわけじゃないだろう。今まで彼女が出会った小児科医や家庭医も、彼女の体重の変化に何もコメントをしなかったことはないと思う。(そう信じたい。)コメントがあったにしろなかったにしろ、結果として今この状況がある。
国民の3分の2が 肥満か overweight のこの国で、BMIが40台、50台の患者さんに出会うことは珍しいことではない。は~、とため息をつきたい気分になることもあるけど、やれるところから頑張らんとね。
(注)
BMI(Body Mass Index)とは体重(kg)を身長(m)の二乗で割った値で、体重を評価するひとつの指標。18.5<BMI<25が標準体重、25≦BMI<30が overweight、30以上が肥満、ということになっている。
2009年5月8日金曜日
2009年5月7日木曜日
職員全員のミーティング
今日は会社の全職員を対象としたミーティングがあった。家から2時間離れた小さな町の会場に、300人くらいが集まった。内容としては、CEOの挨拶、今後3年間の計画、Process Improvement Program という改善策の話、5・10・15・20・25・30年勤務した人たちの表彰、この半年で大きな成果を上げた人・チームの表彰など。全職員が州各地から集まってまでして行う意義があるかどうかはよう分からんが、初めての私には十分面白かった。普段は小さなオフィスで6人で仕事を仕事をしているので、今日は会社の全体像や医療以外のプログラムの存在について意識するのによい機会となった。
2009年5月6日水曜日
エネルギー吸い取られる
午後の妊婦検診で、エネルギーをすっかり吸いとられた。多弁な患者さんは苦手である。methadone 使用のせいでそうなっているのかどうか分からないが、とにかくしゃべりまくられるのだ。こういう状態のときに、「傾聴」の態度は無効である。火に油を注ぐことになってしまう。話をさえぎってでも、ペースを握らないとダメである。悲しいけど。ほんとはどうしてそんなに多弁なのかもアセスメントしないといけないと思いつつ。。
妊娠にともなう各種不快症状を理由に、職業訓練を免除してもらうための診断書を書いてくれ、と専用の診断書用紙を持ってくる患者さんが少なくない。福祉の援助を受けるのと引き換えに、毎日4時間ほど職業訓練を受けないといけないらしいのだが、患者さんたちはさまざまな理由で免除を懇願する。はいはい、と患者さんの言うことを聞くのは簡単だけど、医学的理由がなければ、employable (働けます)の欄に印をつける。
但し書きとして
・患者さんがトイレにはいつでも何回でも行けるようにしてください。
・有害な化学物質などに暴露しないようにしてください。
・35ポンド以上の物を持ち上げさせないでください。
と書き添える。患者さんには意地悪な人と思われているかもしれない。本当は不快症状を和らげるいろいろなセルフケアについてじっくりカウンセリングしたいけど、ゆっくり話し合える時間がない。可能なセルフケアについてパパッと列挙して話すくらいしか出来ない。残念。
限られた時間だと、「異常なし」を確認するだけで精一杯で、ヘルスプロモーション的かかわりが出来ない。時間通りに全員の診察を終えよ、というきついプレッシャーがかかっている中で、ふと気づくとトイレに行くのも水を飲むのも忘れてしまっている。というわけで、妊婦健診の嵐は、わたしの心身にとても悪い。患者さんにとっても自分にとっても、もう少し優しい妊婦健診が必要だと思うけど、具体策は今ちょっと思いつかない。困った。
妊娠にともなう各種不快症状を理由に、職業訓練を免除してもらうための診断書を書いてくれ、と専用の診断書用紙を持ってくる患者さんが少なくない。福祉の援助を受けるのと引き換えに、毎日4時間ほど職業訓練を受けないといけないらしいのだが、患者さんたちはさまざまな理由で免除を懇願する。はいはい、と患者さんの言うことを聞くのは簡単だけど、医学的理由がなければ、employable (働けます)の欄に印をつける。
但し書きとして
・患者さんがトイレにはいつでも何回でも行けるようにしてください。
・有害な化学物質などに暴露しないようにしてください。
・35ポンド以上の物を持ち上げさせないでください。
と書き添える。患者さんには意地悪な人と思われているかもしれない。本当は不快症状を和らげるいろいろなセルフケアについてじっくりカウンセリングしたいけど、ゆっくり話し合える時間がない。可能なセルフケアについてパパッと列挙して話すくらいしか出来ない。残念。
限られた時間だと、「異常なし」を確認するだけで精一杯で、ヘルスプロモーション的かかわりが出来ない。時間通りに全員の診察を終えよ、というきついプレッシャーがかかっている中で、ふと気づくとトイレに行くのも水を飲むのも忘れてしまっている。というわけで、妊婦健診の嵐は、わたしの心身にとても悪い。患者さんにとっても自分にとっても、もう少し優しい妊婦健診が必要だと思うけど、具体策は今ちょっと思いつかない。困った。
2009年5月5日火曜日
結婚記念日~
早いもので、とまとまん と結婚してから、今日5月5日で3年がたった。2007年8月にエモリー大学の修士課程に入るためアメリカに来たものだから、実際一緒に住んでいたのは3年のうちの半分にも満たない。いま離れて暮らしている分、たっぷり長生きしようや、とよく言っている。命の長さは自分たちじゃ決められないけど、元気に長生きするために自分たちができることはちゃんとやっておきたいと思う。しっかりご飯食べて、働いて、運動して、寝て、いっぱい笑って、なるべくストレスは少なくして。スカイプのおかげで、ほぼ12-13時間ごとにお互いの顔を見て話せることはさいわいだ。でもやっぱり一緒に住むことにはどうしたってかなわない。各々の目標と、ふたり共通の目標がうまく折り合いをつけて生活していけるように、今しばらくは辛抱、辛抱。
おまけ:離れて生活することで向上した能力
その1
声と表情から、相手の状況を読み取る能力。
その2
言葉で説明する能力。
その3
言葉(話し言葉でも書いてある文章でも)から、その裏の気持ちを察する能力。
とまとまんは何でもお見通しだ。ほんまに鋭い。
2009年5月3日日曜日
フリーサイクルで自転車
フリーサイクルというメーリングリストがある。自分に不要なものを、無料で誰かにあげたいとき、また反対にタダで誰かに何かをもらいたいとき、メーリングリストに投稿するのだ。すると、登録している人たちにメールが流れる。子供服、家具、テレビ、はたまた子犬や子猫まで、いろんな情報が行きかっている。メーリングリストは地域ごとにある。私が入っているのは、ここの郡エリアのもの。今までは単にメールでくるお知らせを眺めているだけだったが、昨日自転車をあげますというメールがあったので、まぁダメで元々と思いつつ返信した。そしたらどうも、私が最初に返事を送った者だったようで、あっけなく自転車をもらうことに。幸いその人は歩いてでも行けるところに住んでいたので、今朝行ってもらってきた。フレームとタイヤはしっかりしているが、ブレーキは前後輪ともしっかり調整が必要な見込み。
天使また現る
写真: ハナミズキ(英語ではdogwood)がきれいに咲いています。
てくてくと住宅地の坂道を歩いていると、ある家の庭から「コイモ!」と声がかかった。近づいていくと、「わたしだよ。覚えてる?エミー(仮名)だよ!」と言って、ハグしてくれた。先日につづいて、患者さんにチャージしてもらった。
今週末は、NP用の職場のプロトコルを読み直していた。今まで見逃していたことに気づく反面、十分に書かれていない内容も意外と多いなー、と思った。特に婦人科、プライマリケアの分野においては、つっこんで書いていない項目が結構ある。薬の使い方に関して、ちょっとこれは古いのではないかい、と思わせる記述もある。もう少しパワーがついてきたら、よりまっとうなプロトコルになるように、意見していきたい。今はまだちょっと無理ー。
2009年5月2日土曜日
子どもの日イベント
登録:
投稿 (Atom)