2010年2月1日月曜日

35歳、ゼロからの英会話

35歳、ゼロからの英会話
英会話上達の秘訣


というタイトルの講座がピッツバーグ市内で開かれた。講師はSさんという疫学の専門家で、もともとは日本で内科医をやっていた方だ。非常にユーモアのある方で、ご自分のかつての失敗談をも惜しみなくシェアしてくださった。英語うんぬん言う以前に、Sさんのその裏表のない素直な姿に自分は大いに勇気付けられた。

英語の勉強というと、どの参考書やCDなどの教材を使うかなどという話になりがち。でも今日の話は英語はもとより、外国で暮らす者が出会う数々の課題に向き合うときの心構え・態度について示してくださるものだったと思う。

以下に今日の内容をすこしお裾わけする。

1.英語で盛んにやりとりされている環境に飛び込んで、場違いに感じたりがっかりしたりすることはままある。しかしそれは「あたりまえ」のことであり、あえてそこで自分を責めたり自信を失ってしまう必要はなく、そんな環境下でも「よくやっている自分」「えらい、努力している自分」を見出していけばいい。感情的に自分で自分をサポートすることだ大事。

2.日米の、あるいは日本語と英語とによるコミュニケーションパターンを認識することが、ものの言い方にも大いに影響する。例えば、日本では「気を遣う」ことが重要であり、何か物を頼むときでも前置きを言ったり間接的に言ったりするが、アメリカではたとえ相手が自分の上司であっても自分の希望をしっかり伝えることが普通のことであり失礼にあたらない。

3. 自分の能力に自信を持って言う(行動する)かどうかで、相手の受ける印象は随分違うものだ。

4. 具体的な英語の勉強方法の紹介でいちばん印象に残っているのは、文型変換の練習。単純な一文を平叙文・疑問文・否定文・否定疑問文で言い換えるのだ。さらにそれを現在形・過去形・未来形に変換させるので、4x3=12通りの文ができる。これを書くのは簡単だけど、瞬時に言うのは結構大変。Sさんは 例として "I take the seminar."をまるで早口言葉のように12通りに言い換えて披露してくれた。ちょうど昔、中学校で "I, my, me, mine. You, your, you, yours. He, his, him his....." などと唱えて練習したのに似ていると私は思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿